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ハッキリさせたほうがいいんです 松田side
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「ん、着いたぞ」
ガチャと無言で車を降りるなり誠は外側からコンコンと運転席の窓を叩き「窓開けろ」と手でジェスチャーをしてきた。全開にするとせっかく暖まった車内が冷えてしまうと思い半分だけ窓を開けた。
「どうした?」
なかなか話出さない誠のいつもと違う雰囲気に違和感を感じた。酒を飲んでいるせいか誠の目は少し赤く充血し潤んでいて、何度も深く息を吸いハァと深く吐いては口をムッとつむっている。まるで小学生の時の誠を見ているようだった。
「……あのさ、私、大雅の事ずっと好き」
「ん、あぁ、俺もだよ」
「多分大雅が思ってる好きと私の思ってる好きは違うと思う。私は大雅の一番になりたかった。……本当はずっと言うつもりなかったけど、真紀さんには負けたわ、大雅が一目惚れするだけあるね」
潤んでいた瞳からは涙がポロリと溢れ、それを気にするな! と言っているかのように誠は満面の笑みで笑った。今まで女装している誠を綺麗と思った事は一度も無かったのに、何故か今目の前で目を潤ませ満面の笑みで笑っている誠が凄く綺麗に見えた。
「……気づいてやれなくてごめん、誠の事は家族として好きだよ、俺の一番は真紀であって愛してるのも真紀だから」
「分かってる分かってる! あースッキリした! 最近凄いモヤモヤしてたんだよね! これからも今まで通りにしてよ? じゃあ、おやすみ~!」
誠は一度も振り返る事なく足早にアパートに入って行った。
「はぁ……」
思わずため息が出た。こんなにもずっと一緒にいた誠の気持ちに気づかなかった自分に腹が立つ。
だから真紀に一目惚れする前までに付き合った今までの元カノに対しても態度が少し冷たかったのだと納得ができた。
ガチャと無言で車を降りるなり誠は外側からコンコンと運転席の窓を叩き「窓開けろ」と手でジェスチャーをしてきた。全開にするとせっかく暖まった車内が冷えてしまうと思い半分だけ窓を開けた。
「どうした?」
なかなか話出さない誠のいつもと違う雰囲気に違和感を感じた。酒を飲んでいるせいか誠の目は少し赤く充血し潤んでいて、何度も深く息を吸いハァと深く吐いては口をムッとつむっている。まるで小学生の時の誠を見ているようだった。
「……あのさ、私、大雅の事ずっと好き」
「ん、あぁ、俺もだよ」
「多分大雅が思ってる好きと私の思ってる好きは違うと思う。私は大雅の一番になりたかった。……本当はずっと言うつもりなかったけど、真紀さんには負けたわ、大雅が一目惚れするだけあるね」
潤んでいた瞳からは涙がポロリと溢れ、それを気にするな! と言っているかのように誠は満面の笑みで笑った。今まで女装している誠を綺麗と思った事は一度も無かったのに、何故か今目の前で目を潤ませ満面の笑みで笑っている誠が凄く綺麗に見えた。
「……気づいてやれなくてごめん、誠の事は家族として好きだよ、俺の一番は真紀であって愛してるのも真紀だから」
「分かってる分かってる! あースッキリした! 最近凄いモヤモヤしてたんだよね! これからも今まで通りにしてよ? じゃあ、おやすみ~!」
誠は一度も振り返る事なく足早にアパートに入って行った。
「はぁ……」
思わずため息が出た。こんなにもずっと一緒にいた誠の気持ちに気づかなかった自分に腹が立つ。
だから真紀に一目惚れする前までに付き合った今までの元カノに対しても態度が少し冷たかったのだと納得ができた。
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