キツネと龍と天神様

霧間愁

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よく判っていないキツネ曰く

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 猫と魔女さんとオオカミさんで四角い机を囲っていました。

 小さく統一された大きさの直方体のものが13枚づつ四人の前に並びます。僕、キツネはよく判らないルールに翻弄されながらも、解っているフリをして、難しい顔をしながら腕を組みます。

「いや、高校生にこのゲームは、教えたら不味くね?」
「大丈夫だよぉ、お金もかけてないし」
「賭博の代名詞そんな感覚があるけど?」
「なら、負けないように強くならないと」
「いや、なんで?」

 オオカミさんに説明と言うことで、二人がかりだ。僕の熟考のふりを他所に三人は姦しい。

「熟考のきーつね。どうしたの?」

 猫が煽ってくる。駄目だ、正直に言おう……解らんのです。何を切ったらいいのか、分らんのです。

「どれどれ……」

 猫が顔を近づけてきた。

「は?緑一色かよ」

 魔女さんにこのあと、役一覧表を渡された。
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