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第一章 学園生活
第二十話 クラスマッチ前日
しおりを挟むクラスマッチが再び来たーー!!
とまぁ、どのクラスも盛り上がっている。
それはなぜか?
クラスマッチ前日であり、そして、学園内序列第一位、つまり学園最強の人、黄烙未来を筆頭に、5名の次期〝十二天翼〟が直接対決するからだ。
澪姉が一番なのでは?
と、最初思ったのだが、澪姉は時期外れのインフルエンザにかかり寝込んでいたところにテストが被り、見事序列外になったらしい。まぁ、澪姉曰く、彼らは別格だそうだが。
で、次の問題だが、何故直接対決であるかと言うと、今回の襲撃で資金があまり残っていない状態でクラスマッチを企画してしまったためだ。
それなら企画すんなよって話だが、今年が最後の3年生から不満の声が挙がったため、学園側はすっからかんの財政に鞭を打ち、クラスマッチをやることになったのだそうだ。
ただ、種目を、化け物の迷宮にしてしまうと、擬似怨怪などの備品を揃えることで、お金が底をついてしまうと言うことで、急遽学年混合トーナメントマッチとなったのだ。
その背景にも、〝命天翼〟である誠桃舞さんが怪我を治してくれると言う確約があったからこその強行策があったと言うことが強かったらしい。(命天翼の誠桃舞が参加してくれたのは、会議の時の燐の冷酷さを見たのが原因なのだが。)
エントリー枠は、クラスごと〝十二天翼〟を抜いて、5枠。
まぁ、俺は通常エントリーなのだが。
ルールだが、まず〝十二天翼〟を抜いたトーナメントマッチを行い、そしてそこでの1位2位3位が、本選に駒を進めることができる、とそういう寸法だ。
そして、本選では、次期〝十二天翼〟5人+そこに予選から上がってきた三人を加えた計8人になっている。
なにそのイジメー?!
と思うだろうが、所詮は、次期十二天翼同士の戦いの方が求められているので仕方がない。
と言うか、もう本選に進める3枠の内、1枠は決まっているようなものだ。
何故なら、澪姉は、確実に入ってくると予想できるからである。
凉花の方は厳しいかもしれないが、負けるのも勉強だ。
ま、そんな事を言ってる俺の方が怪しいが。
ともかく、明日は予選だ。
うちのクラスからは、俺、晴兔、騎士、蒼空、佳が、エントリーしている。
佳は、最近仲良くなった仲間だ。
この5人で、どこまで通用するのか、戦いは始まるのだった。
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