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体験入部3(模擬戦)
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「悪いな、集合してもらって。今から、模擬戦をやろうと思う。一年対レギュラーだ。丁度経験者が五人いるようだしな。その五人で上手くやってくれ。
おっと、忘れていた。
俺は、呪術技部部長兼主将の不知火蕉〈しらぬいしょう〉だ。で、隣のイケメンの優男が、副将の黒神涼真〈くろがみりょうま〉。さぁ、準備を始めてくれ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
15分が経過し、3年生から審判が出てきてルール説明を始めた。
「まず、先鋒戦から。最後が大将戦です。5試合で、勝ち数の多い方の勝ちです。また、スクリーンに、5つに分けられたバーがありますが、それが体力値、つまりHPです。一ブロック800となっているので、合計4000が最大値です。
そして制限時間は、15分。15分経っても決着が着かなかった場合は、HPの多い方の勝ちです。
以上が呪術技のルールです。
では、先鋒戦、東、レギュラーチーム、西尾玲〈にしおあきら〉。西、一年チーム、時宗忍〈ときむねしのぶ〉。」
二名は中央に出てくる。レギュラーチームの西尾先輩は、次期主将とまで言われている強者だ。しかしこちらも、全国に出た事のある時宗だ。勝てなくとも、少しは西尾先輩相手に食い下がるだろう。
「それでは、始め!!」
一瞬だった。
そう。
そのぐらい西尾先輩は強かった。伊達に強豪校のレギュラーに選ばれている訳ではなかったらしい。
続く次鋒戦、中堅戦も同じように負けた。
特に、中堅戦のレギュラーチームの、水輝七海〈みずきななみ〉と言う人が、メチャクチャ強かった。
俺も、まさかマネージャーだと思っていた人がレギュラーだっなんて!、と驚いているが、しかしそんな場合ではないのだ。
なぜなら、次の副将戦、つまり俺の番なのだか、その相手がエースの黒神涼真なのである。
全く笑えない話だ。
だが当然、そんな心情を察してくれるわけでもなく、審判は無情にも、試合を始めた。
「東、黒神涼真。西、月詠雫。それでは、始め!!」
のちに、〝鬼神の目覚め〟と呼ばれる闘いが、今、始まったのだった。
おっと、忘れていた。
俺は、呪術技部部長兼主将の不知火蕉〈しらぬいしょう〉だ。で、隣のイケメンの優男が、副将の黒神涼真〈くろがみりょうま〉。さぁ、準備を始めてくれ」
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15分が経過し、3年生から審判が出てきてルール説明を始めた。
「まず、先鋒戦から。最後が大将戦です。5試合で、勝ち数の多い方の勝ちです。また、スクリーンに、5つに分けられたバーがありますが、それが体力値、つまりHPです。一ブロック800となっているので、合計4000が最大値です。
そして制限時間は、15分。15分経っても決着が着かなかった場合は、HPの多い方の勝ちです。
以上が呪術技のルールです。
では、先鋒戦、東、レギュラーチーム、西尾玲〈にしおあきら〉。西、一年チーム、時宗忍〈ときむねしのぶ〉。」
二名は中央に出てくる。レギュラーチームの西尾先輩は、次期主将とまで言われている強者だ。しかしこちらも、全国に出た事のある時宗だ。勝てなくとも、少しは西尾先輩相手に食い下がるだろう。
「それでは、始め!!」
一瞬だった。
そう。
そのぐらい西尾先輩は強かった。伊達に強豪校のレギュラーに選ばれている訳ではなかったらしい。
続く次鋒戦、中堅戦も同じように負けた。
特に、中堅戦のレギュラーチームの、水輝七海〈みずきななみ〉と言う人が、メチャクチャ強かった。
俺も、まさかマネージャーだと思っていた人がレギュラーだっなんて!、と驚いているが、しかしそんな場合ではないのだ。
なぜなら、次の副将戦、つまり俺の番なのだか、その相手がエースの黒神涼真なのである。
全く笑えない話だ。
だが当然、そんな心情を察してくれるわけでもなく、審判は無情にも、試合を始めた。
「東、黒神涼真。西、月詠雫。それでは、始め!!」
のちに、〝鬼神の目覚め〟と呼ばれる闘いが、今、始まったのだった。
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