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発展編
幸せを呼ぶ 14
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「うっ……」
寝起きに突然、宗吾さんにチュッと軽いキスをされた。それだけでも心臓がバクバクなのに、更に深く落とされたので動揺してしまった。
「んっ……もう」
深まるキスと男らしい甘い吐息に酔い、僕の方もおずおずと彼の背中に手を這わせた。
宗吾さんにもっと近寄りたい……そう思った瞬間に襖が突然パっと開いた。
「うわっ! 」
「わっ! 」
慌てた宗吾さんの頭と僕の額がゴツンと音を立て、火花が散ってしまった。
「イテテ……」
「痛っ……」
「だっ大丈夫か、瑞樹」
「あっはい」
すると僕と宗吾さんの間に芽生くんがトコトコやってきて、ちょこんと座った。
「あーやっぱりおにいちゃん起きていたんだね。なんかゴソゴソと変な音がしたから心配したよぉ」
うわっ! そっそれ……顔がひきつるよ。
慌てて居住まいを正した。
「めっ芽生くん、ごめんね。寝てしまって」
「いいよーそれよりおにいちゃん、起きた時にパパがいたから怖くなかった? 暗闇は怖くなかった?」
「あっそういえば全然気にならなかったよ」
「やったー! ねっパパ、メイの言った通りでしょ」
「あぁ、そうだな」
起きた時一瞬、暗闇が怖かった。でもそれは本当に短い時間だった。すぐに宗吾さんに抱きしめてもらいキスをされて、何もかも吹っ飛んでしまった。
「瑞樹、居間に行こうか」
「あっはい」
宗吾さんに手を引かれ立たされた時に、耳元でふっと囁かれたので動揺してしまった。
「もう暗闇は怖くないだろう? 俺が上書きしてやったから」
甘く囁かれると耳まで火照って赤くなってしまうよ。こんな調子じゃ……同居したら僕はどうなってしまうのか。
心臓……持つかな。
「瑞樹くん起きたのね。あら、あなた顔が赤いわね。まさか熱でもあるんじゃ」
「え……これは違います」
顔が火照っているのは、宗吾さんとのキスのせいだ! 絶対に!
宗吾さんのお母さんが額に手を伸ばしてきた。ひんやりとした手の平に、さっきまで見ていた産みの母の夢を思い出してしまった。
「あら? 本当に少し熱があるみたいよ」
「えっ」
宗吾さんも僕も驚いてしまった。そんなつもりはなかったのに……確かに夕方、少し身体が怠くて眠くなったけれども……熱っぽかったのか。
「大変、大変。体温計持ってくるわね」
宗吾さんに心配そうに顔を覗かれてしまった。
「瑞樹、いつから具合悪かったんだ? ごめんな、そうとも知らずにさっきは」
「いえ、この程度なら大丈夫ですよ。僕はほとんど熱なんて出さないのに、どうしたのかな」
熱を測ると38度近くあった。一番驚いたのは僕だ。
「すっすみません。風邪かな? 芽生くんやお母さんにうつしていないか心配です。あのっ、今日はとにかくもう帰ります。本当にすみませんでした。お邪魔しました! 」
急いで荷物を抱えて玄関に行こうとしたら、芽生くんが先回りして通せんぼしてきた。
「おにーちゃんのバカバカ! 帰っちゃダメだよ! 」
「えっなんで?」
「お熱があるなら、すぐに寝ないといけなんだよ! それにお熱があるのに、ひとりでなんてさみしいよ」
確かに……熱がある時にひとりは寂しい。それは僕も知っているよ。
函館の家に引き取られ初めて熱を出してしまった時、兄弟の部屋から隔離され、ぽつんとひとりで別室に寝かされた。
『ごめんね。今日はお店がとっても忙しくて。ここでいい子に寝ていてね。勝手に起きちゃ駄目よ』
『はい……』
言いつけを守ってずっと布団の中にいた。でも……夕方だんだん部屋が暗くなってくると無性に人恋しくなってしまった。それに喉も乾いて水が欲しくなった。置いてもらった水は飲み干してなくなっていた。
たまらずに階段を裸足で降りて行くと、爪先がとても冷たかった。
そっと台所を覗いて『あの……お母さん』と呼びかけようとしたが、食事の準備をしながら花屋の仕事もこなす忙しそうな後ろ姿に、とうとう話しかけられなかった。
僕が来たから負担をかけているんだ。幼心にひしひしと感じた。
だからもう熱は出したくない。迷惑はかけられない。と心に誓ったんだ。
「瑞樹くん、芽生の言う通りよ。遠慮しちゃ駄目よ。あなたはね、もう私たちの家族なのよ。さぁお布団敷いてあげるから、ここに泊まっていきなさい」
家族と言ってもらえるのか。僕のことを……
「そうだぞ。母さんの言う通りだ。今日はここに泊まっていけ」
「でもご迷惑じゃ」
「瑞樹がそんな状態でひとりで帰る方が迷惑だし、心配だ! 」
最後は宗吾さんにビシッと言われてしまった。
あぁ……僕は相変わらず人に甘えるのが下手だ。僕のことを家族だと言ってくれる人に、もっと素直に甘えられたらいいのに。
「分かりました。じゃあ……そうさせてもらいます」
そう告げると、皆ほっと胸を撫でおろした。
「よかった。明日になっても下がらなかったら病院に連れて行くわ」
「……母さん、いろいろ悪いな」
「まぁ宗吾ったら、何謝ってるの?」
「その……瑞樹はさ、人に甘えるのに慣れてないんだ」
「分かってるわよ。それ位。そんな彼だからますます可愛いのよ。安心しなさい」
****
「おやすみーパパ」
「おやすみなさい。瑞樹くん、宗吾」
「おやすみ!」
「おやすみなさい。本当にありがとうございます」
芽生は祖母と一緒に別の部屋で眠ることになった。
なので俺は今からゆっくりと時間をかけて、瑞樹を寝かしつけてやるつもりだ。
彼が寝付くまで、すぐ傍にいてやりたい。
敷布団の上に座って申し訳なさそうに、瑞樹が俺を見つめる。
またそんな目をして……困った奴だ。
「何だかすみません……宗吾さん……何から何まで」
俺のぶかぶかなパジャマを着て、目元を赤く染め、きまり悪そうにする瑞樹が、可愛くて目を細めてしまう。
「気にするな。それより瑞樹よかったな」
「え……何がですか」
「君はちゃんと熱を出せるようになったんだよ。やっぱり熱はな……その都度ちゃんと外に出した方がいい。今まで君はあれこれ溜め込み過ぎだったから」
「……そうでしょうか」
「そうだよ」
思い当たることがあるのか、瑞樹はきまり悪そうな表情を浮かべた。
「もしかして、今日何か変わったことがあったのか。会社はどうだった?」
「あの……宗吾さん、僕、四月から元の職場に元の状態で戻ることが出来ます。今日はそれが嬉しくて、本当を言うと……帰り道、少しふわふわした気分だったんです」
「おぉ。よかったな!そうか、じゃあやっぱりこれは知恵熱かもな。久しぶりに職場に行き、花に集中して触れたしな」
「え、何でそれを」
「それは、さっきから……瑞樹の躰から、とてもいい匂いがするからさ」
「なっ」
瑞樹が慌ててもぞもぞと布団に潜ってしまった。
「僕の躰がそんな……その」
俺が近寄ると、ますます顔が赤くなる。なるほど熱だけで元気そうだ。やっぱり知恵熱みたいだな。これはとニヤリと笑ってしまう。
「あの……宗吾さん、近いです。もう……また熱が……あがってしまいます」
困った顔の瑞樹。
どんな瑞樹も好きで好きでたまらないと、実感する瞬間だ。
「ふっ……何もしないよ。添い寝だ。さぁもう休もう」
寝起きに突然、宗吾さんにチュッと軽いキスをされた。それだけでも心臓がバクバクなのに、更に深く落とされたので動揺してしまった。
「んっ……もう」
深まるキスと男らしい甘い吐息に酔い、僕の方もおずおずと彼の背中に手を這わせた。
宗吾さんにもっと近寄りたい……そう思った瞬間に襖が突然パっと開いた。
「うわっ! 」
「わっ! 」
慌てた宗吾さんの頭と僕の額がゴツンと音を立て、火花が散ってしまった。
「イテテ……」
「痛っ……」
「だっ大丈夫か、瑞樹」
「あっはい」
すると僕と宗吾さんの間に芽生くんがトコトコやってきて、ちょこんと座った。
「あーやっぱりおにいちゃん起きていたんだね。なんかゴソゴソと変な音がしたから心配したよぉ」
うわっ! そっそれ……顔がひきつるよ。
慌てて居住まいを正した。
「めっ芽生くん、ごめんね。寝てしまって」
「いいよーそれよりおにいちゃん、起きた時にパパがいたから怖くなかった? 暗闇は怖くなかった?」
「あっそういえば全然気にならなかったよ」
「やったー! ねっパパ、メイの言った通りでしょ」
「あぁ、そうだな」
起きた時一瞬、暗闇が怖かった。でもそれは本当に短い時間だった。すぐに宗吾さんに抱きしめてもらいキスをされて、何もかも吹っ飛んでしまった。
「瑞樹、居間に行こうか」
「あっはい」
宗吾さんに手を引かれ立たされた時に、耳元でふっと囁かれたので動揺してしまった。
「もう暗闇は怖くないだろう? 俺が上書きしてやったから」
甘く囁かれると耳まで火照って赤くなってしまうよ。こんな調子じゃ……同居したら僕はどうなってしまうのか。
心臓……持つかな。
「瑞樹くん起きたのね。あら、あなた顔が赤いわね。まさか熱でもあるんじゃ」
「え……これは違います」
顔が火照っているのは、宗吾さんとのキスのせいだ! 絶対に!
宗吾さんのお母さんが額に手を伸ばしてきた。ひんやりとした手の平に、さっきまで見ていた産みの母の夢を思い出してしまった。
「あら? 本当に少し熱があるみたいよ」
「えっ」
宗吾さんも僕も驚いてしまった。そんなつもりはなかったのに……確かに夕方、少し身体が怠くて眠くなったけれども……熱っぽかったのか。
「大変、大変。体温計持ってくるわね」
宗吾さんに心配そうに顔を覗かれてしまった。
「瑞樹、いつから具合悪かったんだ? ごめんな、そうとも知らずにさっきは」
「いえ、この程度なら大丈夫ですよ。僕はほとんど熱なんて出さないのに、どうしたのかな」
熱を測ると38度近くあった。一番驚いたのは僕だ。
「すっすみません。風邪かな? 芽生くんやお母さんにうつしていないか心配です。あのっ、今日はとにかくもう帰ります。本当にすみませんでした。お邪魔しました! 」
急いで荷物を抱えて玄関に行こうとしたら、芽生くんが先回りして通せんぼしてきた。
「おにーちゃんのバカバカ! 帰っちゃダメだよ! 」
「えっなんで?」
「お熱があるなら、すぐに寝ないといけなんだよ! それにお熱があるのに、ひとりでなんてさみしいよ」
確かに……熱がある時にひとりは寂しい。それは僕も知っているよ。
函館の家に引き取られ初めて熱を出してしまった時、兄弟の部屋から隔離され、ぽつんとひとりで別室に寝かされた。
『ごめんね。今日はお店がとっても忙しくて。ここでいい子に寝ていてね。勝手に起きちゃ駄目よ』
『はい……』
言いつけを守ってずっと布団の中にいた。でも……夕方だんだん部屋が暗くなってくると無性に人恋しくなってしまった。それに喉も乾いて水が欲しくなった。置いてもらった水は飲み干してなくなっていた。
たまらずに階段を裸足で降りて行くと、爪先がとても冷たかった。
そっと台所を覗いて『あの……お母さん』と呼びかけようとしたが、食事の準備をしながら花屋の仕事もこなす忙しそうな後ろ姿に、とうとう話しかけられなかった。
僕が来たから負担をかけているんだ。幼心にひしひしと感じた。
だからもう熱は出したくない。迷惑はかけられない。と心に誓ったんだ。
「瑞樹くん、芽生の言う通りよ。遠慮しちゃ駄目よ。あなたはね、もう私たちの家族なのよ。さぁお布団敷いてあげるから、ここに泊まっていきなさい」
家族と言ってもらえるのか。僕のことを……
「そうだぞ。母さんの言う通りだ。今日はここに泊まっていけ」
「でもご迷惑じゃ」
「瑞樹がそんな状態でひとりで帰る方が迷惑だし、心配だ! 」
最後は宗吾さんにビシッと言われてしまった。
あぁ……僕は相変わらず人に甘えるのが下手だ。僕のことを家族だと言ってくれる人に、もっと素直に甘えられたらいいのに。
「分かりました。じゃあ……そうさせてもらいます」
そう告げると、皆ほっと胸を撫でおろした。
「よかった。明日になっても下がらなかったら病院に連れて行くわ」
「……母さん、いろいろ悪いな」
「まぁ宗吾ったら、何謝ってるの?」
「その……瑞樹はさ、人に甘えるのに慣れてないんだ」
「分かってるわよ。それ位。そんな彼だからますます可愛いのよ。安心しなさい」
****
「おやすみーパパ」
「おやすみなさい。瑞樹くん、宗吾」
「おやすみ!」
「おやすみなさい。本当にありがとうございます」
芽生は祖母と一緒に別の部屋で眠ることになった。
なので俺は今からゆっくりと時間をかけて、瑞樹を寝かしつけてやるつもりだ。
彼が寝付くまで、すぐ傍にいてやりたい。
敷布団の上に座って申し訳なさそうに、瑞樹が俺を見つめる。
またそんな目をして……困った奴だ。
「何だかすみません……宗吾さん……何から何まで」
俺のぶかぶかなパジャマを着て、目元を赤く染め、きまり悪そうにする瑞樹が、可愛くて目を細めてしまう。
「気にするな。それより瑞樹よかったな」
「え……何がですか」
「君はちゃんと熱を出せるようになったんだよ。やっぱり熱はな……その都度ちゃんと外に出した方がいい。今まで君はあれこれ溜め込み過ぎだったから」
「……そうでしょうか」
「そうだよ」
思い当たることがあるのか、瑞樹はきまり悪そうな表情を浮かべた。
「もしかして、今日何か変わったことがあったのか。会社はどうだった?」
「あの……宗吾さん、僕、四月から元の職場に元の状態で戻ることが出来ます。今日はそれが嬉しくて、本当を言うと……帰り道、少しふわふわした気分だったんです」
「おぉ。よかったな!そうか、じゃあやっぱりこれは知恵熱かもな。久しぶりに職場に行き、花に集中して触れたしな」
「え、何でそれを」
「それは、さっきから……瑞樹の躰から、とてもいい匂いがするからさ」
「なっ」
瑞樹が慌ててもぞもぞと布団に潜ってしまった。
「僕の躰がそんな……その」
俺が近寄ると、ますます顔が赤くなる。なるほど熱だけで元気そうだ。やっぱり知恵熱みたいだな。これはとニヤリと笑ってしまう。
「あの……宗吾さん、近いです。もう……また熱が……あがってしまいます」
困った顔の瑞樹。
どんな瑞樹も好きで好きでたまらないと、実感する瞬間だ。
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