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第7章
重なれば満月に 9
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【R18】
「んんっ……」
丈の唇が何度も何度も俺に触れていく。舐められ吸い上げられ舌を挿れられ唾液ごとかき回されていく。いつになく深く想いのこもったキスだった。
どうしてこんなに深く欲しているか……その理由を俺は知っている。
だから丈がしたいように躰の力を抜いて、求められるすべてを受け入れていく。それに……俺自身も陸さんの唇の感触を忘れたかった。
それでも時折息苦しくもなり、喘ぐように息を継いでしまった。そんな中ふと丈を見上げると、どこか苦し気な表情を浮かべていた。
「洋……もうキスなんてさせるな。私以外の人に絶対に触れさせるなっ」
「ごめんな丈……もっと……もっと俺にキスしてくれ」
自ら躰を絡め合い、布団の中で丈の腕にすっぽりと包まれていく。
母が亡くなった後、ぽっかりと一人で漂う宇宙のように感じていたこの世界だったのに、丈と出会ってからは、ちゃんと生きている……そう思える実感を持てるようになったよ。
丈の唇が首筋に降り喉仏を甘噛みし、そのまま鎖骨まで滑り落ちて来た。浴衣の胸元から手を差し込まれ小さな突起に触れられると、躰がどんどん反応しだしてしまう。
「洋の躰も……私を求めているのか」
そんな風に甘く低い声で耳元で囁かれば、もっともっと触れて欲しくなる。俺を後ろから抱きしめる丈のものが硬くなり、俺に触れているのが分かるから。
「あぁ……欲しい。丈が欲しい。もっと触れてくれ」
「洋、煽るな」
「丈……丈がいてくれて良かった。さっき会った夕凪には、丈のように躰を浄化してくれる相手がいるのだろうか」
「そうだな……きっといるはずだ。きっと出会うはずだ。洋と私が今こうしていられるのは夕凪のお陰でもあるのだろうから」
「ん……そうだよな。そうだといいな」
浴衣の袷を大きく崩され上半身が露わになっていく。だから俺も重なっている丈の躰に手を伸ばし、浴衣を着崩して行く。
丈と肌と肌が直に触れ合うとほっとする。
人肌を直接分け合い、求め合えるから。
丈の口によって小さな突起は乳輪まで含まれ、ちゅっちゅっと吸い上げられていく。その度に下半身がズンっと響き疼き出してしまう。
「欲しい……もっと欲しい」
そんな気持ちが満ちて来て、俺の方から腰を揺らしてしまうのだ。誘うように、求めるように……
「洋、淫らだな…」
「なっ……そういうこといちいち言うな。俺だって丈が欲しくてしかたがない」
「ありがとう……嬉しいよ。洋に求められて」
「当たり前だ……俺達は同じくらい欲しがっているんだろ?」
「ははっ洋がこんな積極的になってくれて嬉しいが、もう少し恥ずかしがってもらおうか」
「なっ」
丈はいつだって上手だ。そのまま大きく袂を割られたかと思うと、すぐに太腿を押さえつけられ、ぐいっと左右に広げられてしまった。
「いつ見ても、ほっそりとした綺麗な脚だよな。洋は」
「そんなこと……本当にもう……いちいち言うな。丈はいつも……いつも……」
そしてそのままぐっと膝を折り曲げられてしまえば、秘めたる部分が露わになってしまう。
いくら室内が暗いといえども、外気が秘めたる部分に触れると羞恥心が途端に込み上げてくるものだ。
「あぅっ……」
普段しない姿勢を取らされるのは、ひどく恥ずかしい。何度もこのポーズを取らされたことはあるが、いつもその度に顔から火が出るようだ。
「あっ! やっ……それ嫌だ」
このまま何をされるか俺は知っている。赤子がおむつを替えてもらう様な恥ずかしい姿勢と取らされ、丈の舌先が蕾のあたりを舐めだせば、俺の肌は途端に恥ずかしさで発汗し、朱色に染まっていくのをひしひしと感じてしまう。
「うぅっ……丈ぉ……そこは……」
恥ずかしいのに……丈の舌先が優しく激しくそこを刺激してくれば、欲しくなって……挿れて欲しくなって堪らなく躰が疼いてしまうよ。
「洋……石鹸の香りがするな。準備していたんだな」
丈の丹念な言葉攻めが、一層俺を乱れさせていく。
「もうやめろ……もうそれ以上言うな」
丈が指先をぺろりと舐めた。そしてその指がまずはそこに入り込み、丁寧に襞を押し広げていく。次第にその部分から、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が、俺の幹から零れ落ちた先走りと丈の唾液によって鳴り出して行く。
「そろそろいいか」
「ん……もう十分だ……早く…」
「だいぶ濡れているな」
「うっ」
躰を貫く熱い塊は、俺の躰に温かみを届けてくれる愛しい相手のもの。受け止めたものと共に躰をぴったりと重ね合い、求めあい、共に高め合っていく。
だから怖くない。これは大事な人……俺の愛しい人の一部だから。
「んっ……丈っ……丈…」
夕凪と邂逅した今宵。
君の幸せを願って、俺は愛しい人に躰を委ね抱かれている。
夕凪……君に何があったか詳しくは分からないが、俺は切に願っている。
どうか君も、その傷ついた心と躰を浄化し愛おしんでくれる人と、巡り合えますように。
「んんっ……」
丈の唇が何度も何度も俺に触れていく。舐められ吸い上げられ舌を挿れられ唾液ごとかき回されていく。いつになく深く想いのこもったキスだった。
どうしてこんなに深く欲しているか……その理由を俺は知っている。
だから丈がしたいように躰の力を抜いて、求められるすべてを受け入れていく。それに……俺自身も陸さんの唇の感触を忘れたかった。
それでも時折息苦しくもなり、喘ぐように息を継いでしまった。そんな中ふと丈を見上げると、どこか苦し気な表情を浮かべていた。
「洋……もうキスなんてさせるな。私以外の人に絶対に触れさせるなっ」
「ごめんな丈……もっと……もっと俺にキスしてくれ」
自ら躰を絡め合い、布団の中で丈の腕にすっぽりと包まれていく。
母が亡くなった後、ぽっかりと一人で漂う宇宙のように感じていたこの世界だったのに、丈と出会ってからは、ちゃんと生きている……そう思える実感を持てるようになったよ。
丈の唇が首筋に降り喉仏を甘噛みし、そのまま鎖骨まで滑り落ちて来た。浴衣の胸元から手を差し込まれ小さな突起に触れられると、躰がどんどん反応しだしてしまう。
「洋の躰も……私を求めているのか」
そんな風に甘く低い声で耳元で囁かれば、もっともっと触れて欲しくなる。俺を後ろから抱きしめる丈のものが硬くなり、俺に触れているのが分かるから。
「あぁ……欲しい。丈が欲しい。もっと触れてくれ」
「洋、煽るな」
「丈……丈がいてくれて良かった。さっき会った夕凪には、丈のように躰を浄化してくれる相手がいるのだろうか」
「そうだな……きっといるはずだ。きっと出会うはずだ。洋と私が今こうしていられるのは夕凪のお陰でもあるのだろうから」
「ん……そうだよな。そうだといいな」
浴衣の袷を大きく崩され上半身が露わになっていく。だから俺も重なっている丈の躰に手を伸ばし、浴衣を着崩して行く。
丈と肌と肌が直に触れ合うとほっとする。
人肌を直接分け合い、求め合えるから。
丈の口によって小さな突起は乳輪まで含まれ、ちゅっちゅっと吸い上げられていく。その度に下半身がズンっと響き疼き出してしまう。
「欲しい……もっと欲しい」
そんな気持ちが満ちて来て、俺の方から腰を揺らしてしまうのだ。誘うように、求めるように……
「洋、淫らだな…」
「なっ……そういうこといちいち言うな。俺だって丈が欲しくてしかたがない」
「ありがとう……嬉しいよ。洋に求められて」
「当たり前だ……俺達は同じくらい欲しがっているんだろ?」
「ははっ洋がこんな積極的になってくれて嬉しいが、もう少し恥ずかしがってもらおうか」
「なっ」
丈はいつだって上手だ。そのまま大きく袂を割られたかと思うと、すぐに太腿を押さえつけられ、ぐいっと左右に広げられてしまった。
「いつ見ても、ほっそりとした綺麗な脚だよな。洋は」
「そんなこと……本当にもう……いちいち言うな。丈はいつも……いつも……」
そしてそのままぐっと膝を折り曲げられてしまえば、秘めたる部分が露わになってしまう。
いくら室内が暗いといえども、外気が秘めたる部分に触れると羞恥心が途端に込み上げてくるものだ。
「あぅっ……」
普段しない姿勢を取らされるのは、ひどく恥ずかしい。何度もこのポーズを取らされたことはあるが、いつもその度に顔から火が出るようだ。
「あっ! やっ……それ嫌だ」
このまま何をされるか俺は知っている。赤子がおむつを替えてもらう様な恥ずかしい姿勢と取らされ、丈の舌先が蕾のあたりを舐めだせば、俺の肌は途端に恥ずかしさで発汗し、朱色に染まっていくのをひしひしと感じてしまう。
「うぅっ……丈ぉ……そこは……」
恥ずかしいのに……丈の舌先が優しく激しくそこを刺激してくれば、欲しくなって……挿れて欲しくなって堪らなく躰が疼いてしまうよ。
「洋……石鹸の香りがするな。準備していたんだな」
丈の丹念な言葉攻めが、一層俺を乱れさせていく。
「もうやめろ……もうそれ以上言うな」
丈が指先をぺろりと舐めた。そしてその指がまずはそこに入り込み、丁寧に襞を押し広げていく。次第にその部分から、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が、俺の幹から零れ落ちた先走りと丈の唾液によって鳴り出して行く。
「そろそろいいか」
「ん……もう十分だ……早く…」
「だいぶ濡れているな」
「うっ」
躰を貫く熱い塊は、俺の躰に温かみを届けてくれる愛しい相手のもの。受け止めたものと共に躰をぴったりと重ね合い、求めあい、共に高め合っていく。
だから怖くない。これは大事な人……俺の愛しい人の一部だから。
「んっ……丈っ……丈…」
夕凪と邂逅した今宵。
君の幸せを願って、俺は愛しい人に躰を委ね抱かれている。
夕凪……君に何があったか詳しくは分からないが、俺は切に願っている。
どうか君も、その傷ついた心と躰を浄化し愛おしんでくれる人と、巡り合えますように。
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