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第3章
※番外編ホワイト・デー※ 星降る小高い丘にて1
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志生帆 海です。4章に入る前に、シリアスばかりだと疲れるので、甘々のお話しを書きたくなりました。番外編になりますが、よかったら読んでみてくださいね。まだ和やかに、彼らが同じ会社でお付き合いしている頃の甘いエピソードになります。
****
終業前に短いメールが丈から届いた。
…
洋、今日は夕食は外で食べよう。19時に南口改札に来てくれ。
…
珍しいな。外で会おうなんて。世間は噂話が好きだから……俺達は外に一緒に出掛けたりすることは極力控えている。だから久しぶりの丈からの誘いに胸を高揚させ、急ぎ足で駅に向かった。改札の横に立っている丈は、すぐに見つけることができた。
長身で逞しい丈。サラサラの漆黒の髪が綺麗だ。
案の定、丈のことをちらちらと見て頬を染める女の子がいる。遠目から見ても、男の俺から見ても美男子で美丈夫だよな。それに引き換え俺は女顔だし、声を掛けられるのは同性が多いし……本当は丈には普通の女性の方が似合うのに、俺なんかでいいのだろうか。変な事を考え出した頭をブルッと振ってから丈のもとへ近づいた。
「丈っ待った?」
「いや今着いた所だ、行こうか」
「えっ何処に?」
「電車が出てしまうから急いで」
「?」
丈が電車に飛び乗るので、慌てて俺もついていく。
「丈っちょっと待ってよ。何処に行くんだ?」
「すぐに分かるよ」
丈が用意してくれた席はグリーン車だった。
「すごいな。グリーン車なんて。でも何処へ?」
「旅行だよ」
「えっ?だって俺何も用意してないよ」
突然、旅行だなんて驚いた。
「こんな時間から?」
「ふっ洋は慎重だな。もう社会人だろ?自分で好きなように行動していいんだよ」
「でも明日会社は?」
「馬鹿だな、明日は創業記念日で休みだろう?」
「あっそうか」
平日なのに二人揃って休みだなんて嬉しいなって、この間話していたんだ。
「二人きりで気兼ねなく過ごせる場所へ行こう」
気兼ねなく……その言葉に反応して顔が赤くなる。
「それって何処?」
「軽井沢だ」
平日の夜、しかもこんな時間から旅へ向かう人は少ない。俺達を乗せた電車は、二人きりの銀河鉄道のように夜道を静かに滑るように走り抜けていく。進めば進むほど、俺たち二人しかいない世界に近づいて行くようだ。
「楽しみだ」
俺は丈の肩にもたれ、ほっと一息ついくと、途端に眠気に襲われてしまった。
「洋?眠いのか」
「んっ少し」
「いいよ、寝ても」
「そう?いいのか」
「着いたら夜は長いからな……向こうではなかなか寝れないだろう」
「なっ!」
夜が長い。その言葉に反応してしまう。
「洋……でも夕食食べないのか」
「あっお腹空いたかも」
「ふっ」
丈は事前に買っておいてくれたサンドイッチを、俺に差し出してくれた。
「わぁ!俺、ここの店の好き」
「どうぞ」
十九時を過ぎてお腹が減っていたので、パクパク食べていると丈がじっと見つめてくる。
「んっ何?」
不思議に思い見つめ返すと、丈の親指でそっと唇の端を拭われた。
「ここについてる」
そのまま、丈が舌をぺろりと出して舐めとってくれる。途端に恥ずかしさが込み上げてくる。
「おっお前!こっこんな所で!」
文句を言おうと開いた唇を今度はしっかりと塞がれる。おまけに開いた唇の隙間から丈の舌が入り込んできて、出たり入ったりくちゅくちゅと音を立てながら、まるで挿入を繰り返すように蠢きだした。
「んっはぁ……あっ……」
長い長い口づけをされた。やっと解放された時は、息が苦しくなるほどだった。
「丈っ!駄目だ!」
焦って辺りを見回すが、グリーン車ということもあって、車両に人もまばらで誰も気がづいていない。
「洋は美味しいな、早く食べたい」
「じょっ丈……もうやめろ。着いたら言う事きくから、ここでは大人しくしろよ」
これ以上は俺の方が我慢できなくなるんだよ。という心の声は呑み込んだ。
「それは楽しみだな~洋」
したり顔でニヤニヤ笑う丈が憎たらしい。
駅に着くと、すぐにタクシーに乗って移動した。
「どんなホテル?」
「ホテルではなくペンションだ。ほら」
手に握った鍵を見せてくれる。
「手配済みだよ。もう今は便利な世の中だよな。事前にチェックイン済みだ」
「凄いな」
ペンションは小高い丘の上に建っていた。周りには家もなく、本当に丘の上の一軒家だ。
「こんなところに?」
ログハウスのような感じのよい落ち着いた雰囲気のペンションだ。中は、清潔でブルーを基調としたファブリックで揃えられている。
「洋、気に入ったか」
「あぁ凄くいいね!こっちはなんだろう?」
寝室を覗くとベッドが二つぴったりとくっついて並んでいて、少し恥ずかしくなる。こういうムードのあるところは普通男女のカップルで使うものなのに。戸惑う俺の両肩を、丈が頼もしい腕で支えてくれる。
「洋、上を見て」
上を見上げると、ベッドの真上には大きな天窓がある。テラスハウスの天窓も素敵だが、ここでは月だけでなく幾千もの星が見える。
「凄い!」
「だろう?このペンションの別名は『星降る宿』だからな。」
「凄い!俺は月も星も大好きだ。」
それを知っているからここを選んでくれたのか。こんなサプライズってないよ。
「ありがとう!丈」
一度に抱えきれないほどの贈り物をもらった気分で、心がぽかぽかしてくる。思わず丈の方を向きなおして抱き付いたら、丈が今度は腰にまわす手に力を込めた。
「このまま抱いていいか」
耳元でそう囁かれると、俺もコクリと頷くのみだ。その途端海のように夜空のように青いカバーのかかったベッドにそっと押し倒される。俺を見下ろす丈の表情が張りつめている。
「洋……旅先で抱くのは興奮するよ。酷くしそうだな今宵は」
「ふっ俺は丈になら……いいよ。好きなように抱いてくれ」
不思議なことに、丈にならなんでも出来る。
丈が好きだ。
丈に愛されるなら……きつい方がいい。
俺がどこかに攫われないように、零れ落ちないように。
きつく抱きとめていてほしい。
それがいつも願っている事。
「んっ」
丈が覆い被さってくる。着ていたスーツのジャケットを脱がされ、ネクタイに手を掛けられる。
「あっ丈っ俺着替え持ってきてない!旅行の支度も……スーツ皺くちゃになったら帰れない」
現実的なことに気がついて、ぼやいてしまう。
「洋は可愛いな。そんなこと心配して」
「大丈夫だ、全て手配済みだ。明日の洋服も下着も」
「なんで今日はこんなサプライズ?」
「洋っ今日何日だ?」
「えっ3月14日だろ?それが何か」
「馬鹿だなぁ…洋は何も気が付いていなくて此処まで来たのか」
「えっ?」
「ホワイトデーだよ」
あっ!そうか!俺は女でもあるまいし、お返しを待つほど馬鹿じゃない。すっかり頭の中から抹殺していたことだ。
「うっ………そっそうだね」
「バレンタインは1日遅れだったから、せめてホワイトデーはずっと傍にいてやりたいんだ」
「丈っ」
そんなことまで考えてくれて、こんな風に何から何まで用意してくれて……俺はこんなに人から愛情の籠ったことをしてもらうのは久しぶり過ぎて、戸惑う。……いつも奪われることが多かったから。
「丈っ丈……俺……嬉しくて」
嬉しくてまた涙が溢れてくる。丈と付き合いだしてから、本当に嫌になる位、涙もろくなった。その涙を、丈がちゅっちゅっ……と優しいリップ音を立てながら吸い取ってくれた。
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終業前に短いメールが丈から届いた。
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洋、今日は夕食は外で食べよう。19時に南口改札に来てくれ。
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珍しいな。外で会おうなんて。世間は噂話が好きだから……俺達は外に一緒に出掛けたりすることは極力控えている。だから久しぶりの丈からの誘いに胸を高揚させ、急ぎ足で駅に向かった。改札の横に立っている丈は、すぐに見つけることができた。
長身で逞しい丈。サラサラの漆黒の髪が綺麗だ。
案の定、丈のことをちらちらと見て頬を染める女の子がいる。遠目から見ても、男の俺から見ても美男子で美丈夫だよな。それに引き換え俺は女顔だし、声を掛けられるのは同性が多いし……本当は丈には普通の女性の方が似合うのに、俺なんかでいいのだろうか。変な事を考え出した頭をブルッと振ってから丈のもとへ近づいた。
「丈っ待った?」
「いや今着いた所だ、行こうか」
「えっ何処に?」
「電車が出てしまうから急いで」
「?」
丈が電車に飛び乗るので、慌てて俺もついていく。
「丈っちょっと待ってよ。何処に行くんだ?」
「すぐに分かるよ」
丈が用意してくれた席はグリーン車だった。
「すごいな。グリーン車なんて。でも何処へ?」
「旅行だよ」
「えっ?だって俺何も用意してないよ」
突然、旅行だなんて驚いた。
「こんな時間から?」
「ふっ洋は慎重だな。もう社会人だろ?自分で好きなように行動していいんだよ」
「でも明日会社は?」
「馬鹿だな、明日は創業記念日で休みだろう?」
「あっそうか」
平日なのに二人揃って休みだなんて嬉しいなって、この間話していたんだ。
「二人きりで気兼ねなく過ごせる場所へ行こう」
気兼ねなく……その言葉に反応して顔が赤くなる。
「それって何処?」
「軽井沢だ」
平日の夜、しかもこんな時間から旅へ向かう人は少ない。俺達を乗せた電車は、二人きりの銀河鉄道のように夜道を静かに滑るように走り抜けていく。進めば進むほど、俺たち二人しかいない世界に近づいて行くようだ。
「楽しみだ」
俺は丈の肩にもたれ、ほっと一息ついくと、途端に眠気に襲われてしまった。
「洋?眠いのか」
「んっ少し」
「いいよ、寝ても」
「そう?いいのか」
「着いたら夜は長いからな……向こうではなかなか寝れないだろう」
「なっ!」
夜が長い。その言葉に反応してしまう。
「洋……でも夕食食べないのか」
「あっお腹空いたかも」
「ふっ」
丈は事前に買っておいてくれたサンドイッチを、俺に差し出してくれた。
「わぁ!俺、ここの店の好き」
「どうぞ」
十九時を過ぎてお腹が減っていたので、パクパク食べていると丈がじっと見つめてくる。
「んっ何?」
不思議に思い見つめ返すと、丈の親指でそっと唇の端を拭われた。
「ここについてる」
そのまま、丈が舌をぺろりと出して舐めとってくれる。途端に恥ずかしさが込み上げてくる。
「おっお前!こっこんな所で!」
文句を言おうと開いた唇を今度はしっかりと塞がれる。おまけに開いた唇の隙間から丈の舌が入り込んできて、出たり入ったりくちゅくちゅと音を立てながら、まるで挿入を繰り返すように蠢きだした。
「んっはぁ……あっ……」
長い長い口づけをされた。やっと解放された時は、息が苦しくなるほどだった。
「丈っ!駄目だ!」
焦って辺りを見回すが、グリーン車ということもあって、車両に人もまばらで誰も気がづいていない。
「洋は美味しいな、早く食べたい」
「じょっ丈……もうやめろ。着いたら言う事きくから、ここでは大人しくしろよ」
これ以上は俺の方が我慢できなくなるんだよ。という心の声は呑み込んだ。
「それは楽しみだな~洋」
したり顔でニヤニヤ笑う丈が憎たらしい。
駅に着くと、すぐにタクシーに乗って移動した。
「どんなホテル?」
「ホテルではなくペンションだ。ほら」
手に握った鍵を見せてくれる。
「手配済みだよ。もう今は便利な世の中だよな。事前にチェックイン済みだ」
「凄いな」
ペンションは小高い丘の上に建っていた。周りには家もなく、本当に丘の上の一軒家だ。
「こんなところに?」
ログハウスのような感じのよい落ち着いた雰囲気のペンションだ。中は、清潔でブルーを基調としたファブリックで揃えられている。
「洋、気に入ったか」
「あぁ凄くいいね!こっちはなんだろう?」
寝室を覗くとベッドが二つぴったりとくっついて並んでいて、少し恥ずかしくなる。こういうムードのあるところは普通男女のカップルで使うものなのに。戸惑う俺の両肩を、丈が頼もしい腕で支えてくれる。
「洋、上を見て」
上を見上げると、ベッドの真上には大きな天窓がある。テラスハウスの天窓も素敵だが、ここでは月だけでなく幾千もの星が見える。
「凄い!」
「だろう?このペンションの別名は『星降る宿』だからな。」
「凄い!俺は月も星も大好きだ。」
それを知っているからここを選んでくれたのか。こんなサプライズってないよ。
「ありがとう!丈」
一度に抱えきれないほどの贈り物をもらった気分で、心がぽかぽかしてくる。思わず丈の方を向きなおして抱き付いたら、丈が今度は腰にまわす手に力を込めた。
「このまま抱いていいか」
耳元でそう囁かれると、俺もコクリと頷くのみだ。その途端海のように夜空のように青いカバーのかかったベッドにそっと押し倒される。俺を見下ろす丈の表情が張りつめている。
「洋……旅先で抱くのは興奮するよ。酷くしそうだな今宵は」
「ふっ俺は丈になら……いいよ。好きなように抱いてくれ」
不思議なことに、丈にならなんでも出来る。
丈が好きだ。
丈に愛されるなら……きつい方がいい。
俺がどこかに攫われないように、零れ落ちないように。
きつく抱きとめていてほしい。
それがいつも願っている事。
「んっ」
丈が覆い被さってくる。着ていたスーツのジャケットを脱がされ、ネクタイに手を掛けられる。
「あっ丈っ俺着替え持ってきてない!旅行の支度も……スーツ皺くちゃになったら帰れない」
現実的なことに気がついて、ぼやいてしまう。
「洋は可愛いな。そんなこと心配して」
「大丈夫だ、全て手配済みだ。明日の洋服も下着も」
「なんで今日はこんなサプライズ?」
「洋っ今日何日だ?」
「えっ3月14日だろ?それが何か」
「馬鹿だなぁ…洋は何も気が付いていなくて此処まで来たのか」
「えっ?」
「ホワイトデーだよ」
あっ!そうか!俺は女でもあるまいし、お返しを待つほど馬鹿じゃない。すっかり頭の中から抹殺していたことだ。
「うっ………そっそうだね」
「バレンタインは1日遅れだったから、せめてホワイトデーはずっと傍にいてやりたいんだ」
「丈っ」
そんなことまで考えてくれて、こんな風に何から何まで用意してくれて……俺はこんなに人から愛情の籠ったことをしてもらうのは久しぶり過ぎて、戸惑う。……いつも奪われることが多かったから。
「丈っ丈……俺……嬉しくて」
嬉しくてまた涙が溢れてくる。丈と付き合いだしてから、本当に嫌になる位、涙もろくなった。その涙を、丈がちゅっちゅっ……と優しいリップ音を立てながら吸い取ってくれた。
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