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第3章
星降る宿 4
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あまりに暑くて汗をかいたので、チェックイン後すぐに用意されていた浴衣に着替えた。
「あぁ涼しいな」
洋も汗をかいたTシャツを脱ぎ捨て、すっきりとした表情を浮かべ、窓辺に腰かけ明るい表情で外を見つめていた。
「今から少し温泉街でも歩いてみるか」
「いいね!腹も空いたし、そうしよう!」
浴衣姿のまま温泉街に出ると、真夏の昼下がりのせいか人もまばらだった。しかし高原の避暑地と言えどもなかなか暑いもので、次第にじわじわと躰が汗ばんで来た。
「丈……暑くて疲れた。少し休みたい」
「そうだな。確かにこの暑さだ。あの木陰の岩場で休むか」
「じゃあ冷たい飲み物を買ってくるよ」
岩場に腰かけ洋の帰りを待っていると、遠くから歩いてくる浴衣姿がいつもに増して綺麗に感じた。袂や裾が風にたなびいて、ひらひらとするのも、グッとくるものだな。
私は一体何故こうも洋に惹かれてやまないのか。男の浴衣姿にトキメクなんて、以前の自分からは想像もつかないことだ。
洋だからだ。
洋でなければ……こんなことにはならなかった。
「お待たせ!どっちがいい?」
小首を傾げ覗き込むその姿もいい。急いで浴衣を着たせいで少し着崩れ、前かがみになると、彼の可愛い乳首がちらっと見えてしまっていた。
誘っているのか。
隣りに座った洋はキョロキョロ辺りを見渡して、誰もいないことを確認すると躰を私の方にもたれさせた。可愛いことをするのだな。
「暑いな」
洋が無意識に行う行為だが、私にはやはり誘ってるとしか思えなくて、今すぐ苛めたくなっった。私も本当に理性がなくなったものだと苦笑しながら洋を岩陰に誘う。
「少しいいか」
「何?」
私は岩陰に洋を隠すように立たせ背後から抱き寄せ、浴衣の袷に手を滑り込ませ少しだけその白い肩を露わにした。
「なっ!こんなところで……やめろよ! 」
「しっ静かに……周りに気づかれてしまうよ」
人目を気にして、モゾモゾと恥ずかしがる洋の動きを封じるように抱きしめ、耳元でささやいた。
「丈っだってここは……人が通るだろう」
「大丈夫。向こうからは見えないよ。それより静かに」
洋が身を捩る度に浴衣がはだけて、結局片肌が丸見えになってしまった。彼の白く美しい滑らかな肌が、夏の日差しを浴びて汗ばんでいるのが、またそそられる。
洋はますます恥ずかしさから、腕の中から逃げ出そうと必死にもがいていた。
「あっ……やめろ! ここじゃ嫌だ! 」
顔を赤らめ何とか浴衣を整えようとするが 、私はその手を阻止するように掴んだ。
洋の細い手首
華奢な腰
綺麗な鎖骨
どれも愛おしいよ。
洋の胸元に手を忍び込ませ、胸の突起を強く押し潰すと、途端に洋は身震いし切なげ気な声を漏らした。
「んっ……あぁ……ひどいよ、どうして」
最初は抵抗していた洋だが、身体の中から湧き上がる 熱いものには抗えないようで、熱のこもった目を潤ませて小さく文句を言ってくる。
私も我慢の限界だ。その露わになった白い肩を吸うように口づけを続けた。
「ふっ……んんっ…丈、駄目だって! くしゅっ」
洋の小さなくしゃみで、やっと我に返った。 高原の岩陰は時折涼しい風が吹き抜けていたので寒かったのかもしれない。
腕の中の洋を見下ろすと、目を赤く潤ませ頬を上気させ、私の愛撫に悶えながら、浴衣がこれ以上はだけないよう、必死に手で押さえていた。
そんな健気な様子を見て、急に可哀そうなことをしたと我に返った。
「無理をさせてすまない。宿に戻ろう」
「ふぅ……」
優しく声をかけ浴衣を整えてあげたが、その瞬間ほっと安堵の表情を浮かべたので、また意地悪をしたくなった。 本当に私は変だ。
「安心するのは早い。続きを宿に戻ったらしよう」
「もう……丈は好き勝手し過ぎだ!」
「じゃあ、やめるか」
「はぁ……丈はやっぱり意地悪だな」
口では怒りながらも、少し潤んだ熱い目で、じっと見つめてくる洋が可愛かった。
「あぁ涼しいな」
洋も汗をかいたTシャツを脱ぎ捨て、すっきりとした表情を浮かべ、窓辺に腰かけ明るい表情で外を見つめていた。
「今から少し温泉街でも歩いてみるか」
「いいね!腹も空いたし、そうしよう!」
浴衣姿のまま温泉街に出ると、真夏の昼下がりのせいか人もまばらだった。しかし高原の避暑地と言えどもなかなか暑いもので、次第にじわじわと躰が汗ばんで来た。
「丈……暑くて疲れた。少し休みたい」
「そうだな。確かにこの暑さだ。あの木陰の岩場で休むか」
「じゃあ冷たい飲み物を買ってくるよ」
岩場に腰かけ洋の帰りを待っていると、遠くから歩いてくる浴衣姿がいつもに増して綺麗に感じた。袂や裾が風にたなびいて、ひらひらとするのも、グッとくるものだな。
私は一体何故こうも洋に惹かれてやまないのか。男の浴衣姿にトキメクなんて、以前の自分からは想像もつかないことだ。
洋だからだ。
洋でなければ……こんなことにはならなかった。
「お待たせ!どっちがいい?」
小首を傾げ覗き込むその姿もいい。急いで浴衣を着たせいで少し着崩れ、前かがみになると、彼の可愛い乳首がちらっと見えてしまっていた。
誘っているのか。
隣りに座った洋はキョロキョロ辺りを見渡して、誰もいないことを確認すると躰を私の方にもたれさせた。可愛いことをするのだな。
「暑いな」
洋が無意識に行う行為だが、私にはやはり誘ってるとしか思えなくて、今すぐ苛めたくなっった。私も本当に理性がなくなったものだと苦笑しながら洋を岩陰に誘う。
「少しいいか」
「何?」
私は岩陰に洋を隠すように立たせ背後から抱き寄せ、浴衣の袷に手を滑り込ませ少しだけその白い肩を露わにした。
「なっ!こんなところで……やめろよ! 」
「しっ静かに……周りに気づかれてしまうよ」
人目を気にして、モゾモゾと恥ずかしがる洋の動きを封じるように抱きしめ、耳元でささやいた。
「丈っだってここは……人が通るだろう」
「大丈夫。向こうからは見えないよ。それより静かに」
洋が身を捩る度に浴衣がはだけて、結局片肌が丸見えになってしまった。彼の白く美しい滑らかな肌が、夏の日差しを浴びて汗ばんでいるのが、またそそられる。
洋はますます恥ずかしさから、腕の中から逃げ出そうと必死にもがいていた。
「あっ……やめろ! ここじゃ嫌だ! 」
顔を赤らめ何とか浴衣を整えようとするが 、私はその手を阻止するように掴んだ。
洋の細い手首
華奢な腰
綺麗な鎖骨
どれも愛おしいよ。
洋の胸元に手を忍び込ませ、胸の突起を強く押し潰すと、途端に洋は身震いし切なげ気な声を漏らした。
「んっ……あぁ……ひどいよ、どうして」
最初は抵抗していた洋だが、身体の中から湧き上がる 熱いものには抗えないようで、熱のこもった目を潤ませて小さく文句を言ってくる。
私も我慢の限界だ。その露わになった白い肩を吸うように口づけを続けた。
「ふっ……んんっ…丈、駄目だって! くしゅっ」
洋の小さなくしゃみで、やっと我に返った。 高原の岩陰は時折涼しい風が吹き抜けていたので寒かったのかもしれない。
腕の中の洋を見下ろすと、目を赤く潤ませ頬を上気させ、私の愛撫に悶えながら、浴衣がこれ以上はだけないよう、必死に手で押さえていた。
そんな健気な様子を見て、急に可哀そうなことをしたと我に返った。
「無理をさせてすまない。宿に戻ろう」
「ふぅ……」
優しく声をかけ浴衣を整えてあげたが、その瞬間ほっと安堵の表情を浮かべたので、また意地悪をしたくなった。 本当に私は変だ。
「安心するのは早い。続きを宿に戻ったらしよう」
「もう……丈は好き勝手し過ぎだ!」
「じゃあ、やめるか」
「はぁ……丈はやっぱり意地悪だな」
口では怒りながらも、少し潤んだ熱い目で、じっと見つめてくる洋が可愛かった。
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