14 / 23
14 ※※嫉妬
しおりを挟む
ハビエルは結婚してからは、マルティナへの愛をあからさまに表に出すようになった。もうこの愛する気持ちを隠す必要もないし、自分にはマルティナという正室以外は必要ないという対外的な意思表示の意味もあった。
「ティーナ、迎えに来たよ」
マルティナが参加していたお茶会にハビエルが急に姿を現した。驚き、頭を下げる皆に「連絡もなく来てすまないね。顔をあげて欲しい」と伝えた。
「まぁ、どうされたのですか? 本日は会議があると仰っていたのに」
「早く終わったんだ。レディの集いに顔出すのは無粋かとは思ったが、ティーナに逢いたくて来てしまったよ」
甘い声でニコリと微笑んだハビエルに、お茶会にいた御令嬢やご夫人方は頬を染めた。結婚したとはいえハビエル以上に整った顔の男性はいないので、相変わらず女性たちからは絶大な人気があった。
「そうでしたか。来てくださってありがとうございます」
「本当は、ティーナといつも一緒にいたいからね」
ハビエルは皆に見せつけるよう、マルティナの頬にキスをして腰を抱き寄せた。周囲からは「キャーっ」と黄色い声が漏れている。
「騒がせてすまなかったね。これは王都で人気の菓子らしい。良ければ皆で食べてくれ」
「あ、ありがとうございます。頂戴いたします」
「では、失礼するよ。今後とも妻と仲良くして欲しい」
予約をしないと買えないものすごく人気のスイーツを、本日の主催者であるユベール家の娘コリンヌに渡して、ハビエルはマルティナを連れ出すことに成功した。
「ハビエル殿下はやはり美しいわね。輝いていらっしゃるわ」
「しかもマルティナ様一筋でしょう? 政略結婚なんて言われていたけれど、あれは嘘ね」
「お土産のセンスもいいし、穏やかで頼もしい上にあんな美丈夫なんて本当に完璧な王子様よね」
残された女性たちはハビエルを思い出して、悩まし気にため息をはいた。
「はぁ……素敵よね」
ハビエルを見た後では、どんな男性も霞んで見えてしまう。でもハビエルとマルティナの間に入り込む隙間など微塵もなさそうなので、どうしようもなかった。
「姉に代わって外までお見送り致します」
コリンヌの弟のアルバンが、ハビエルとマルティナに声をかけてくれた。
このアルバンは、先日社交界デビューをして御令嬢方を賑わせた美男子だった。すでに『自分の娘をどうか』と婚約の打診がたくさん来ているらしい。
「ああ、弟君か。確か……アルバン君だったね。ありがとう」
ハビエルは笑顔を作りながらも、アルバンを見定めるようにジッと見つめた。
「いえ、とんでもございません」
見送られる間も、ハビエルはマルティナの頬や髪にちゅっちゅとキスをした。
「殿下っ! ひ、人前でやめてくださいませ」
「いいじゃないか、夫婦なのだから。それに殿下なんて他人行儀に呼ばないで欲しいな」
「だめです。公の場では呼びません。ほら、恥ずかしいですから。もう……!」
マルティナは照れて抵抗していたが、ハビエルはアルバンに見せつけるようにあえていちゃいちゃしたのだった。
アルバンは素知らぬ振りをしながら、耳を真っ赤に染めていた。
♢♢♢
「ハビ、その……今度からはお茶会には顔を出さないでくださいませ」
王宮に帰って来た二人は部屋でゆっくりしていたが、マルティナは急にムッと唇を尖らせて不機嫌そうにそう告げた。喜んでもらえると思ったが、いきなり迎えに行ったことをマルティナは怒っているようである。
「まだ皆と話をしたかったんだね。すまない、これからはきちんと連絡を入れるよ」
「……」
「ティーナ、私の気が利かなかった。どうか許してくれないか」
「……」
「ティーナ?」
謝っても無言のままのマルティナに、ハビエルは内心焦っていた。女性同士の楽しい集まりを、半ば無理矢理切り上げさせたことで『無神経で自分勝手な男』と思われた可能性がある。もしマルティナに嫌われたら、生きていく自信がない。
「みんな……あなたに見惚れていたわ。だから、お茶会に来て欲しくないのです」
マルティナは俯いて、聞こえるか聞こえないかの小さな声でぼそぼそと話した。
「え? それって……まさか」
「す、すみません。変なことを申し上げました。忘れてくださいませ」
慌ててその場を去ろうとするマルティナの腕を掴んで、顔に手を当てて自分の方を向かせた。
「もしかして妬いてくれたのか?」
「……はい」
「なんてティーナは可愛いんだ! 私が好きなのは君だけだよ」
真っ赤になったマルティナの首に手を回し、深く濃厚な口づけをした。
「んんっ……ふっ……」
だんだん力が抜けて立っていられなくなったマルティナを横抱きにして、ハビエルはそのまま寝室に向かった。そしてどこにもぶつけないように気を付けながらも、普段よりは乱暴にマルティナをベッドにおろした。
「きゃっ」
驚いて小さく悲鳴をあげたマルティナを組み敷いて、ハビエルは自分のネクタイを荒々しく抜き取って床に投げた。そして自分でシャツも脱いで色っぽい表情でマルティナを見下ろした。
「ティーナが妬いてくれるなんて、嬉しい」
その鍛え上げられた見事な肉体がはっきりとマルティナの目に映った。普段愛し合う時は、恥ずかしがるマルティナに配慮して部屋を暗くしていた。しかし、今は夕方でまだ外も明るい上に電気がついている。だから、ハビエルの身体をきちんと見たのは今回が初めてだった。
頭ではわかっていたつもりだったが、こんな素晴らしく美しい身体に今まで抱き締められていたかと思うと、マルティナは急激に恥ずかしくなった。
「このまま愛し合おう」
「あの……まだ夕方ですし」
「愛に時間は関係ないよ」
「せ、せめて……電気を消してください」
「ごめんね。今日は余裕ないから、優しくしてあげられないかもしれない」
口角だけ上げたハビエルは一見笑っているように見えるが、欲を含んだ瞳はギラギラと光っていた。
「全部見せて欲しい」
「待ってくださいませ。は、恥ずかしいです」
「……本当に嫌? ティーナが嫌なら、これ以上しないよ」
ハビエルはさっきまで獣のようだったのに、急に捨てられた子犬ように不安そうな目でマルティナを見つめてくるので、困ってしまった。
「嫌……じゃないです。恥ずかしい……だけで」
「それならよかった」
ハビエルはその答えを聞いて、パッと笑顔になったので『さっきのは演技だったのか』とマルティナは後悔した。しかし、それも後の祭りである。
「ああ、すごく綺麗だ。堪らないな」
宣言通り、ハビエルはいつもより性急にマルティナを求めた。もちろんいくら興奮していても、マルティナが気持ちよくなるようにすることは忘れていない。
「私は死ぬまでティーナしか愛さないよ」
「んんっ……はっ……わ、わかりました……わかりましたからぁっ!」
「いいや。まだ伝わってない」
「あんっ……つ、伝わっています」
「だめ。私の愛をティーナに刻み込んで、忘れないように覚えてもらわないとね」
ハビエルはマルティナの細い腰を持って、そのまま激しくせめたてた。
「ティーナ……ティーナっ……」
名前を呼ぶと、その度に中がきゅっと締まるのが堪らなく気持ちがいい。マルティナは呼ばれる度に、感じているらしい。
「ハビ……ハビぃ……っ」
そんな自分もマルティナに切ない声で名前を呼ばれると、中でどんどん質量が増してしまう。
驚いているマルティナに、ハビエルは濃厚なキスをした。舌を絡めるたびにびくびくと身体が震えている。
「ああ……好きだよ。可愛い……んっ……だから……何も心配いらない」
「はい……ああっ……わかりました……ぁ……」
「ティーナは私のものだ」
「んんっ……!」
「私もティーナのものだ。ティーナも……私以外を見てはいけないよ」
ハビエルは、もっと……もっとマルティナの奥深くで繋がりたかった。できるなら境目を感じられないほど『一つ』に溶け合いたい。
さすがにそんなことは無理だとわかっていても、そう思わずにはいられないほどハビエルはマルティナを愛していた。
「好きだ」
「可愛い」
「愛してる」
夜が明けるまで、ハビエルはずっと愛の言葉を囁き続けた。
「ティーナ、迎えに来たよ」
マルティナが参加していたお茶会にハビエルが急に姿を現した。驚き、頭を下げる皆に「連絡もなく来てすまないね。顔をあげて欲しい」と伝えた。
「まぁ、どうされたのですか? 本日は会議があると仰っていたのに」
「早く終わったんだ。レディの集いに顔出すのは無粋かとは思ったが、ティーナに逢いたくて来てしまったよ」
甘い声でニコリと微笑んだハビエルに、お茶会にいた御令嬢やご夫人方は頬を染めた。結婚したとはいえハビエル以上に整った顔の男性はいないので、相変わらず女性たちからは絶大な人気があった。
「そうでしたか。来てくださってありがとうございます」
「本当は、ティーナといつも一緒にいたいからね」
ハビエルは皆に見せつけるよう、マルティナの頬にキスをして腰を抱き寄せた。周囲からは「キャーっ」と黄色い声が漏れている。
「騒がせてすまなかったね。これは王都で人気の菓子らしい。良ければ皆で食べてくれ」
「あ、ありがとうございます。頂戴いたします」
「では、失礼するよ。今後とも妻と仲良くして欲しい」
予約をしないと買えないものすごく人気のスイーツを、本日の主催者であるユベール家の娘コリンヌに渡して、ハビエルはマルティナを連れ出すことに成功した。
「ハビエル殿下はやはり美しいわね。輝いていらっしゃるわ」
「しかもマルティナ様一筋でしょう? 政略結婚なんて言われていたけれど、あれは嘘ね」
「お土産のセンスもいいし、穏やかで頼もしい上にあんな美丈夫なんて本当に完璧な王子様よね」
残された女性たちはハビエルを思い出して、悩まし気にため息をはいた。
「はぁ……素敵よね」
ハビエルを見た後では、どんな男性も霞んで見えてしまう。でもハビエルとマルティナの間に入り込む隙間など微塵もなさそうなので、どうしようもなかった。
「姉に代わって外までお見送り致します」
コリンヌの弟のアルバンが、ハビエルとマルティナに声をかけてくれた。
このアルバンは、先日社交界デビューをして御令嬢方を賑わせた美男子だった。すでに『自分の娘をどうか』と婚約の打診がたくさん来ているらしい。
「ああ、弟君か。確か……アルバン君だったね。ありがとう」
ハビエルは笑顔を作りながらも、アルバンを見定めるようにジッと見つめた。
「いえ、とんでもございません」
見送られる間も、ハビエルはマルティナの頬や髪にちゅっちゅとキスをした。
「殿下っ! ひ、人前でやめてくださいませ」
「いいじゃないか、夫婦なのだから。それに殿下なんて他人行儀に呼ばないで欲しいな」
「だめです。公の場では呼びません。ほら、恥ずかしいですから。もう……!」
マルティナは照れて抵抗していたが、ハビエルはアルバンに見せつけるようにあえていちゃいちゃしたのだった。
アルバンは素知らぬ振りをしながら、耳を真っ赤に染めていた。
♢♢♢
「ハビ、その……今度からはお茶会には顔を出さないでくださいませ」
王宮に帰って来た二人は部屋でゆっくりしていたが、マルティナは急にムッと唇を尖らせて不機嫌そうにそう告げた。喜んでもらえると思ったが、いきなり迎えに行ったことをマルティナは怒っているようである。
「まだ皆と話をしたかったんだね。すまない、これからはきちんと連絡を入れるよ」
「……」
「ティーナ、私の気が利かなかった。どうか許してくれないか」
「……」
「ティーナ?」
謝っても無言のままのマルティナに、ハビエルは内心焦っていた。女性同士の楽しい集まりを、半ば無理矢理切り上げさせたことで『無神経で自分勝手な男』と思われた可能性がある。もしマルティナに嫌われたら、生きていく自信がない。
「みんな……あなたに見惚れていたわ。だから、お茶会に来て欲しくないのです」
マルティナは俯いて、聞こえるか聞こえないかの小さな声でぼそぼそと話した。
「え? それって……まさか」
「す、すみません。変なことを申し上げました。忘れてくださいませ」
慌ててその場を去ろうとするマルティナの腕を掴んで、顔に手を当てて自分の方を向かせた。
「もしかして妬いてくれたのか?」
「……はい」
「なんてティーナは可愛いんだ! 私が好きなのは君だけだよ」
真っ赤になったマルティナの首に手を回し、深く濃厚な口づけをした。
「んんっ……ふっ……」
だんだん力が抜けて立っていられなくなったマルティナを横抱きにして、ハビエルはそのまま寝室に向かった。そしてどこにもぶつけないように気を付けながらも、普段よりは乱暴にマルティナをベッドにおろした。
「きゃっ」
驚いて小さく悲鳴をあげたマルティナを組み敷いて、ハビエルは自分のネクタイを荒々しく抜き取って床に投げた。そして自分でシャツも脱いで色っぽい表情でマルティナを見下ろした。
「ティーナが妬いてくれるなんて、嬉しい」
その鍛え上げられた見事な肉体がはっきりとマルティナの目に映った。普段愛し合う時は、恥ずかしがるマルティナに配慮して部屋を暗くしていた。しかし、今は夕方でまだ外も明るい上に電気がついている。だから、ハビエルの身体をきちんと見たのは今回が初めてだった。
頭ではわかっていたつもりだったが、こんな素晴らしく美しい身体に今まで抱き締められていたかと思うと、マルティナは急激に恥ずかしくなった。
「このまま愛し合おう」
「あの……まだ夕方ですし」
「愛に時間は関係ないよ」
「せ、せめて……電気を消してください」
「ごめんね。今日は余裕ないから、優しくしてあげられないかもしれない」
口角だけ上げたハビエルは一見笑っているように見えるが、欲を含んだ瞳はギラギラと光っていた。
「全部見せて欲しい」
「待ってくださいませ。は、恥ずかしいです」
「……本当に嫌? ティーナが嫌なら、これ以上しないよ」
ハビエルはさっきまで獣のようだったのに、急に捨てられた子犬ように不安そうな目でマルティナを見つめてくるので、困ってしまった。
「嫌……じゃないです。恥ずかしい……だけで」
「それならよかった」
ハビエルはその答えを聞いて、パッと笑顔になったので『さっきのは演技だったのか』とマルティナは後悔した。しかし、それも後の祭りである。
「ああ、すごく綺麗だ。堪らないな」
宣言通り、ハビエルはいつもより性急にマルティナを求めた。もちろんいくら興奮していても、マルティナが気持ちよくなるようにすることは忘れていない。
「私は死ぬまでティーナしか愛さないよ」
「んんっ……はっ……わ、わかりました……わかりましたからぁっ!」
「いいや。まだ伝わってない」
「あんっ……つ、伝わっています」
「だめ。私の愛をティーナに刻み込んで、忘れないように覚えてもらわないとね」
ハビエルはマルティナの細い腰を持って、そのまま激しくせめたてた。
「ティーナ……ティーナっ……」
名前を呼ぶと、その度に中がきゅっと締まるのが堪らなく気持ちがいい。マルティナは呼ばれる度に、感じているらしい。
「ハビ……ハビぃ……っ」
そんな自分もマルティナに切ない声で名前を呼ばれると、中でどんどん質量が増してしまう。
驚いているマルティナに、ハビエルは濃厚なキスをした。舌を絡めるたびにびくびくと身体が震えている。
「ああ……好きだよ。可愛い……んっ……だから……何も心配いらない」
「はい……ああっ……わかりました……ぁ……」
「ティーナは私のものだ」
「んんっ……!」
「私もティーナのものだ。ティーナも……私以外を見てはいけないよ」
ハビエルは、もっと……もっとマルティナの奥深くで繋がりたかった。できるなら境目を感じられないほど『一つ』に溶け合いたい。
さすがにそんなことは無理だとわかっていても、そう思わずにはいられないほどハビエルはマルティナを愛していた。
「好きだ」
「可愛い」
「愛してる」
夜が明けるまで、ハビエルはずっと愛の言葉を囁き続けた。
89
お気に入りに追加
1,443
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
わたしは婚約者の不倫の隠れ蓑
岡暁舟
恋愛
第一王子スミスと婚約した公爵令嬢のマリア。ところが、スミスが魅力された女は他にいた。同じく公爵令嬢のエリーゼ。マリアはスミスとエリーゼの密会に気が付いて……。
もう終わりにするしかない。そう確信したマリアだった。
本編終了しました。
美しい公爵様の、凄まじい独占欲と溺れるほどの愛
らがまふぃん
恋愛
こちらは以前投稿いたしました、 美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛 の続編となっております。前作よりマイルドな作品に仕上がっておりますが、内面のダークさが前作よりはあるのではなかろうかと。こちらのみでも楽しめるとは思いますが、わかりづらいかもしれません。よろしかったら前作をお読みいただいた方が、より楽しんでいただけるかと思いますので、お時間の都合のつく方は、是非。時々予告なく残酷な表現が入りますので、苦手な方はお控えください。 *早速のお気に入り登録、しおり、エールをありがとうございます。とても励みになります。前作もお読みくださっている方々にも、多大なる感謝を! ※R5.7/23本編完結いたしました。たくさんの方々に支えられ、ここまで続けることが出来ました。本当にありがとうございます。ばんがいへんを数話投稿いたしますので、引き続きお付き合いくださるとありがたいです。この作品の前作が、お気に入り登録をしてくださった方が、ありがたいことに200を超えておりました。感謝を込めて、前作の方に一話、近日中にお届けいたします。よろしかったらお付き合いください。 ※R5.8/6ばんがいへん終了いたしました。長い間お付き合いくださり、また、たくさんのお気に入り登録、しおり、エールを、本当にありがとうございました。 ※R5.9/3お気に入り登録200になっていました。本当にありがとうございます(泣)。嬉しかったので、一話書いてみました。 ※R5.10/30らがまふぃん活動一周年記念として、一話お届けいたします。 ※R6.1/27美しく残酷な公爵令息様の、一途で不器用な愛(前作) と、こちらの作品の間のお話し 美しく冷酷な公爵令息様の、狂おしい熱情に彩られた愛 始めました。お時間の都合のつく方は、是非ご一読くださると嬉しいです。
*らがまふぃん活動二周年記念として、R6.11/4に一話お届けいたします。少しでも楽しんでいただけますように。
愛の重めな黒騎士様に猛愛されて今日も幸せです~追放令嬢はあたたかな檻の中~
二階堂まや
恋愛
令嬢オフェリアはラティスラの第二王子ユリウスと恋仲にあったが、悪事を告発された後婚約破棄を言い渡される。
国外追放となった彼女は、監視のためリアードの王太子サルヴァドールに嫁ぐこととなる。予想に反して、結婚後の生活は幸せなものであった。
そしてある日の昼下がり、サルヴァドールに''昼寝''に誘われ、オフェリアは寝室に向かう。激しく愛された後に彼女は眠りに落ちるが、サルヴァドールは密かにオフェリアに対して、狂おしい程の想いを募らせていた。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
「君と勝手に結婚させられたから愛する人に気持ちを告げることもできなかった」と旦那様がおっしゃったので「愛する方とご自由に」と言い返した
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
デュレー商会のマレクと結婚したキヴィ子爵令嬢のユリアであるが、彼との関係は冷めきっていた。初夜の日、彼はユリアを一瞥しただけで部屋を出ていき、それ以降も彼女を抱こうとはしなかった。
ある日、酒を飲んで酔っ払って帰宅したマレクは「君と勝手に結婚させられたから、愛する人に気持ちを告げることもできなかったんだ。この気持ちが君にはわかるか」とユリアに言い放つ。だからユリアも「私は身を引きますので、愛する方とご自由に」と言い返すのだが――
※10000字前後の短いお話です。
婚約破棄でみんな幸せ!~嫌われ令嬢の円満婚約解消術~
春野こもも
恋愛
わたくしの名前はエルザ=フォーゲル、16才でございます。
6才の時に初めて顔をあわせた婚約者のレオンハルト殿下に「こんな醜女と結婚するなんて嫌だ! 僕は大きくなったら好きな人と結婚したい!」と言われてしまいました。そんな殿下に憤慨する家族と使用人。
14歳の春、学園に転入してきた男爵令嬢と2人で、人目もはばからず仲良く歩くレオンハルト殿下。再び憤慨するわたくしの愛する家族や使用人の心の安寧のために、エルザは円満な婚約解消を目指します。そのために作成したのは「婚約破棄承諾書」。殿下と男爵令嬢、お二人に愛を育んでいただくためにも、後はレオンハルト殿下の署名さえいただければみんな幸せ婚約破棄が成立します!
前編・後編の全2話です。残酷描写は保険です。
【小説家になろうデイリーランキング1位いただきました――2019/6/17】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる