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プロローグ

ビアホール【境界線】について少々

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 どこの世界にも、いつの時代にも必ず居る世に言うところの【あぶれ者】

 そんな者たちの憩いの場として、酒とつまみを無料で提供するビアホール【境界線】

 そこで働く従業員たちのもう一つの【お仕事】が、彷徨える魂たちの新しい行き先を決定する【道先案内】

 ここには店長を含めた十名の従業員が不眠不休で働いている。彼らは皆人間修行を終え、肉体による枷を必要としないレベルの者ばかりなので、疲労も無ければ睡眠、食事の必要も無い

 ここで従業員たちの紹介を簡単にしておこう

 ※ゾン
  【境界線】の店長
  大体一万年くらいここで店長をしている
  べらんめぇ口調の見た目四十代くらいの男性
  彼が客としてやって来た魂たちの行き先を決める
  属性は元

 ※クー
  【境界線】のマスコットガール
  大体一万年近くマスコットガールに君臨している
  見た目はとってもカワイイ年齢一桁くらいの女の子
  客寄せパンダと道先案内が主な仕事
  属性は光

 ※メルクリウス
  【境界線】のドアボーイ
  大体五千年ほど入口に立っている
  明るく社交的な見た目十歳くらいの男の子
  入店時に特製【お冷や】を提供している
  属性は風

 ※ヴィニエーラ
  【境界線】の料理人
  大体五千年ほど厨房に立っている
  ナイスバディな見た目二十歳くらいの女性
  彼女の作る料理は基本的にベタな酒のアテである
  属性は地

 ※マルス
  【境界線】の用心棒
  大体五千年ほど用心棒をしている
  超絶イケメンの見た目二十代後半の男性
  普段はフロア業務で女性客の心を鷲掴みにしている
  属性は火

 ※ジョーヴェ
  【境界線】の聞き上手
  大体五千年ほど客のくだ巻きに付き合っている
  見た目は上品で物静かな三十代後半くらいの女性
  カウンセラー的役割で客の心を癒やしていく
  属性は水

 ※クロノス
  【境界線】の事務方
  大体五千年ほど魂の道先案内の事務処理を担っている
  見た目は学校の先生みたいな五十歳手前の男性
  行き先の決まった魂たちの事務手続き時々フロア担当
  属性は時

 ※ウラーノ
  【境界線】のフロア担当
  大体二百五十年近く世界中の情報を網羅している
  インテリ理系な見た目三十歳くらいの男性
  フロア業務の傍らクロノスの仕事を手伝っている
  属性は雷

 ※ネプテューヌ
  【境界線】のお酒担当
  大体百七十年ほど客に酒を提供している
  個性派過ぎる年齢不詳の結構な美人オカマ
  厨房でヴィニエーラの助手をしている
  属性は氷

 ※プルートー
  【境界線】の見習い店員
  大体九十年くらいのペーペー
  見た目不良少年ちっくな十代後半の男の子
  フロア時々店内備品の修理担当
  属性は闇

 基本はこの十人プラス客数名で話が進んでいきます

 サブキャラ紹介

 ※ススン
  魔人類シャドウ族の男性。『グリムリーパー』と言うのは“死神部隊”のトップに与えられる称号であり、“死神部隊”内外問わず【デスタウン】では憧れの存在となっている。
 全身真っ黒で表情が全く分からない。言葉少なく間を置く癖があるので相手(ほぼ鳩の双子)に話を遮られる事もしばしばある。
 武器は二丁のピストル、一見ショボいが両手撃ちで狙った獲物は絶対に外さない。

 ※スミューチェ
  竜人類の女性で“死神部隊”で二番目に偉い人。
  とんがり帽子にワンピース、ほうきに跨る姿は俗に言う“魔女”を彷彿とさせる。文字通り魔法も使える。
  とにかく睨みが怖い、緑色の皮膚はとっても頑丈に出来ていて、面倒臭い時は体当たり攻撃も仕掛けてくる。

 ※トート
  新人類の男性だが、普段は骸骨姿なので実態はよく分からない。戦闘中のみイケメンになる。
  全身を覆うローブを纏い、ある意味死神らしいいでたちをしている。
  武器は大鎌、“死神部隊”上層部の中では一番若い。

 ※ディオス&ムエルテ
  鳥人類小鳥族の双子。性別は男。
  人間の子供くらいの体長しかないが既に成人している。言動は子供レベルなのであまり貫禄が無い。
  何気に永らく“死神部隊”の一員でいるので生き字引と言われているが、忘れっぽいのであまりアテにならない。
  武器は自身の羽根、舐められ易いが戦闘能力はかなり高い。

 
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