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懲りずに続編
……夏休みに入ります♪
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しばらく振りです、誠です。誕生日プレゼントにミシンを貰ってから一週間が経ちました。
今日で一学期も終了し、明日から二泊三日のバーベキューパーティー、お父さんの会社の方々が毎年恒例で行っているイベントなんです。今年も志摩さんのご厚意でホテル、温泉、バーベキューと至れり尽くせりの贅沢空間、去年は伽月共々受験シーズンで参加出来なかったので今年は本当に楽しみにしてるんです♪
「兄ちゃん、お土産よろしくね」
と言ってきた勇は、バレーボール部が県大会に勝ち進んだ事で急遽不参加となってしまいました。それでもレギュラーメンバー十二人枠に入り、背番号も二つ上がって九番を貰えて大張り切りです。
代わりに参加を表明してきたのが隼人君、初参加なのでとっても楽しみにしているみたいなんです。僕もとっても楽しみ、何せ最初の時は子供って僕たち三兄弟だけだったのが、伽月はもちろんの事、望月さんのお子様二名、波那ちゃんの幼馴染である嵯峨さんご夫妻のお子様も二名とお子ちゃまたちの参加も増えているんです。来年辺りから野上さんとまどかさんのお子様も参加するんじゃないかって、楽しみだなぁ。
僕は帰宅して早速明日の準備をします。二泊分の着替えとタオルとケータイとお財布と……宿題はどうしようかな?部屋もきっと伽月とだろうから多分しないかも。出来れば家庭科の宿題をしたいところだけどかさばるから主要五教科のどれかにしよう、英語と国語は辞書が重いから却下、って事は自ずと数学かな?分からないところは星哉君に聞けるから数学にしよう。
と支度を整えているとケータイがブルブルと震えています。誰だろ?と思って画面をチェックすると遵斗君です。
「もしもし」
『よぉ、しばらく振りだな。今話せるか?』
うん。僕は何となくですがベッドに座りました。
『明日『江戸食品』のバーベキューパーティーあるだろ?アレお袋と俺も参加する事になったんだ』
「えっ?ホントに?」
うわぁ、楽しみ♪長崎に行っちゃう前に会っておきたかったから。
『あぁ、会社内のトラブル処理で送別会が延び延びになってたんだと。それで淳二さんが声掛けてくれたんだ』
そうだったんだ、僕全然知らなかった。
『んで普段参加してるメンバーにはまだ内緒にしてるって。まぁ伽月は波那ちゃんがいるから聞いてたみたいだけどな』
「そうなんだ……お父さんも伽月も教えてくれなかった」
『ん?君付けやめたのか?』
「うん……だってそうしないと返事してくれないんだもん」
そうなんです。誕生日プレゼントをくれた翌日、起き抜けにいきなりそう言ってきて、『伽月』って呼べるようになるまで練習させられたんです。
『何からしい気もするけど』
「それ大事な事じゃないと思わない?」
『良いじゃねぇか、距離が縮まったって思ってればさ』
う~ん、そういう問題なのかなぁ?気持ちを素直に伝え合う(僕にはそれも難しいんだけど……)方が大事だと思うんです。
『あんま難しく考えなくていいって』
「そうだね。で、明日は知らなかった体でいた方が良いの?」
『いや、そこは気にしなくていいよ。ってかそんな芝居出来るのか?』
う~ん、多分無理です。いくら文化祭の演劇で主役を飾ったとは言え、それとこれとは別の話です。
「じゃあ普通にしてる」
『それが良いわ……それともう一つ』
「ん?どうしたの?」
『あぁ……実は次行く学校の都合で、俺だけしばらくこっちに残るんだわ』
「そうなの!?因みにいつ頃まで?」
『盆前くらいまでだぞ。学校の寮に入れるのは始業式直前だけど、そのタイミングて一旦本家に厄介になるんだ』
「じゃあ花火大会の日はこっちにいるんだね!」
今年は伽月とはもちろん、ひかりちゃんとかクラスの子も交えて大人数で行こうって話してるから遵斗君も一緒に行こうよ♪事後報告でもみんなきっとOKしてくれるはず。
『あぁ、今年は家族と行く予定なんだ。お袋も一時的に戻ってくるし』
「そっか、道すがらで会えるといいね」
ちょっぴり残念だけど、遵斗君にとってご家族が揃う機会ってそんなに無いからそれが一番良いよね。お父様とお姉様も一緒なんだろうね、僕は直接お会いした事無いけど。
『そうだな……んじゃ明日な、俺も支度しねぇと』
「うん、明日楽しみだね♪」
それじゃ。僕たちはそれで通話を切りました。遵斗君バーベキューとかアウトドアのイメージ無いけどどんな感じなのかなぁ?僕は明日の楽しみが増えてワクワクしていました。
今日で一学期も終了し、明日から二泊三日のバーベキューパーティー、お父さんの会社の方々が毎年恒例で行っているイベントなんです。今年も志摩さんのご厚意でホテル、温泉、バーベキューと至れり尽くせりの贅沢空間、去年は伽月共々受験シーズンで参加出来なかったので今年は本当に楽しみにしてるんです♪
「兄ちゃん、お土産よろしくね」
と言ってきた勇は、バレーボール部が県大会に勝ち進んだ事で急遽不参加となってしまいました。それでもレギュラーメンバー十二人枠に入り、背番号も二つ上がって九番を貰えて大張り切りです。
代わりに参加を表明してきたのが隼人君、初参加なのでとっても楽しみにしているみたいなんです。僕もとっても楽しみ、何せ最初の時は子供って僕たち三兄弟だけだったのが、伽月はもちろんの事、望月さんのお子様二名、波那ちゃんの幼馴染である嵯峨さんご夫妻のお子様も二名とお子ちゃまたちの参加も増えているんです。来年辺りから野上さんとまどかさんのお子様も参加するんじゃないかって、楽しみだなぁ。
僕は帰宅して早速明日の準備をします。二泊分の着替えとタオルとケータイとお財布と……宿題はどうしようかな?部屋もきっと伽月とだろうから多分しないかも。出来れば家庭科の宿題をしたいところだけどかさばるから主要五教科のどれかにしよう、英語と国語は辞書が重いから却下、って事は自ずと数学かな?分からないところは星哉君に聞けるから数学にしよう。
と支度を整えているとケータイがブルブルと震えています。誰だろ?と思って画面をチェックすると遵斗君です。
「もしもし」
『よぉ、しばらく振りだな。今話せるか?』
うん。僕は何となくですがベッドに座りました。
『明日『江戸食品』のバーベキューパーティーあるだろ?アレお袋と俺も参加する事になったんだ』
「えっ?ホントに?」
うわぁ、楽しみ♪長崎に行っちゃう前に会っておきたかったから。
『あぁ、会社内のトラブル処理で送別会が延び延びになってたんだと。それで淳二さんが声掛けてくれたんだ』
そうだったんだ、僕全然知らなかった。
『んで普段参加してるメンバーにはまだ内緒にしてるって。まぁ伽月は波那ちゃんがいるから聞いてたみたいだけどな』
「そうなんだ……お父さんも伽月も教えてくれなかった」
『ん?君付けやめたのか?』
「うん……だってそうしないと返事してくれないんだもん」
そうなんです。誕生日プレゼントをくれた翌日、起き抜けにいきなりそう言ってきて、『伽月』って呼べるようになるまで練習させられたんです。
『何からしい気もするけど』
「それ大事な事じゃないと思わない?」
『良いじゃねぇか、距離が縮まったって思ってればさ』
う~ん、そういう問題なのかなぁ?気持ちを素直に伝え合う(僕にはそれも難しいんだけど……)方が大事だと思うんです。
『あんま難しく考えなくていいって』
「そうだね。で、明日は知らなかった体でいた方が良いの?」
『いや、そこは気にしなくていいよ。ってかそんな芝居出来るのか?』
う~ん、多分無理です。いくら文化祭の演劇で主役を飾ったとは言え、それとこれとは別の話です。
「じゃあ普通にしてる」
『それが良いわ……それともう一つ』
「ん?どうしたの?」
『あぁ……実は次行く学校の都合で、俺だけしばらくこっちに残るんだわ』
「そうなの!?因みにいつ頃まで?」
『盆前くらいまでだぞ。学校の寮に入れるのは始業式直前だけど、そのタイミングて一旦本家に厄介になるんだ』
「じゃあ花火大会の日はこっちにいるんだね!」
今年は伽月とはもちろん、ひかりちゃんとかクラスの子も交えて大人数で行こうって話してるから遵斗君も一緒に行こうよ♪事後報告でもみんなきっとOKしてくれるはず。
『あぁ、今年は家族と行く予定なんだ。お袋も一時的に戻ってくるし』
「そっか、道すがらで会えるといいね」
ちょっぴり残念だけど、遵斗君にとってご家族が揃う機会ってそんなに無いからそれが一番良いよね。お父様とお姉様も一緒なんだろうね、僕は直接お会いした事無いけど。
『そうだな……んじゃ明日な、俺も支度しねぇと』
「うん、明日楽しみだね♪」
それじゃ。僕たちはそれで通話を切りました。遵斗君バーベキューとかアウトドアのイメージ無いけどどんな感じなのかなぁ?僕は明日の楽しみが増えてワクワクしていました。
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