118 / 174
換気
その二
しおりを挟む
採用試験が始まって約二時間が経過し、義藤はまず奥の一部屋をきれいに空けて掃除を済ませていた。
「何でこんなにベッドがあんの?」
「ペンションで使うてたベッドやねん。これを組み立てたら最大三十二名泊まれるようになってるんや」
「そうなのかぁ?」
部屋の外に放り出してあるベッドの組み立て部品の一つをさっと拭く。
「今年は使うことになりそうなんやけど、それは別の日を設けてあるからとにかく今日中に二部屋空けよ」
「うん……ただ腹減ったなぁ」
その言葉に合わせたタイミングで昼のサイレン音が鳴った。
「ほなお昼にしよか、賄い取ってくるから手ぇ洗うてき」
「うんっ」
義藤はお昼お昼♪ と鼻歌を歌いながらバケツを持って一階に降りていく。堀江もそれに付いていき、キッチンで手を洗っていると根田が気を利かせて三人分の賄い飯を持って『離れ』に入ってきた。
「お昼持ってきましたぁ、一緒に食べましょ」
「ありがとう悌君」
堀江はそれを受け取ってそれぞれに配膳していく。一階の洗面所から移動してきた義藤は、賄い飯を見てうひょー! と声を上げた。
「うんまそーっ♪」
「今日は忠さんが作ってくださいました。義さん今がピークなので」
「そっか、じゃ食べよか」
「ハイ」
根田は大きめの急須にポットの湯をなみなみと入れてからテーブルの中央に置く。堀江は色が付いただけの薄いものを好むのでさっさと自前のカップに茶を淹れた。
「義藤さんはどうされます? ボクは濃いのが好きなのでもう少し待ちますけど」
「じゃあ今のうちに淹れとく」
と自身で湯呑み茶碗に茶を淹れた。根田はそれから更に二分ほど待ってから、しっかりと色の付いた茶をマイカップに注ぎ入れた。三人は同じタイミングで手を合わせてから食事を始める。
「美味ぇ! 旦那『菓子作りの方が得意』って言ってたのに」
「えぇ、忠さんはオールマイティーですよ」
「さすが旦那っ、この味付け結婚式ん時食った!」
義藤は、ブロッコリーと海老のガーリック炒めをパクついている。
「そんなん覚えてんの?」
「おぅ。変わってるらしいんだけどさ、オレ記憶の持続力があるみたいなんだ。だから味とかもある程度の年数は覚えてられるんだよ」
「へぇ。生まれた瞬間の記憶とか持ったまま大人になる方たまにいらっしゃいますよね? そういう類なんでしょうか」
「多分。オレも覚えてるよ、飯ん時にする話じゃないから別の機会にってことで」
「興味はあるけどそれもそうやな」
と和やかな雰囲気の中、普段は一度自宅に戻る北村が珍しく賄いを持って『離れ』に入ってきた。
「こんにちは、わたしも混ぜてもらっていいかい?」
「「もちろんです」」
「皆で食べよみっちゃん」
彼女はその他にもパンを幾つか皿に乗せており、根田の隣の席に落ち着いた。
「そのパン買われたんですか?」
「いんや新作の試食用だべ。まくらうかい?」
北村は全員に届くようパンの皿を中央に置く。
「遠慮無く頂きます」
「ハイ、ありがとうございます」
「わーい、ありがとみっちゃん」
三人はそれぞれ一個ずつ見慣れぬパンに手を伸ばした。堀江が手に取ったパンは粉チーズが振ってあるやや固めのもので、中にはプチトマトが丸々一個入っていた。
「ニンニクが効いてますね」
「ウチの常連さんニンニク好きみたいなのさ、したからコレは一定数の売上が見込める思うべ」
堀江はそれをあっという間に平らげる。味わっていない訳ではないのだが、早食いは時として誤解を招くこともある。
「仁っちぃ、ちゃんと味わってる~?」
「うん、そのつもりやけど」
「にしても飯早すぎだよぉ。胃に負担がかかるって父ちゃんも言ってたぞ」
「旦那もだべ、しょっちゅう胃が痛ぇこいてるさ」
「う~ん」
二人の言葉に堀江は腹部を軽くさすると、根田がその動きを見てくすっと笑った。
「休みの日だけでもゆっくりお食事されてはいかがでしょうか?」
「うん、そうするわ」
堀江は息を吐いてお茶をすする。義藤はレモンの形をしたパンを食べていた。
「レモンと言ったら広島だよな」
「ん、森君とこの嫁さんのご実家が広島のレモン農家なんだべ。本人は『パーネ』へ行かさったけどさ、ご家族は今でも時々買いに来てくださるしこうして協力もしてくれんだべよ」
「そうなんですね」
「ん、そのお陰でこれが出来らさったのさ」
「うん、夏に売れそうだよな。冷やしたらもっと美味くなると思うぞ」
義藤はそれっぽいことを言いながら美味しそうに食べている。根田は砂糖のかかったひねりのある棒状のパンを食べていた。
「これは索餅でしょうか?」
「ん、そったらことこいてたべ。揚げパンみたいでシンプルしたから祭り向きかも知んないべ」
「確かにシンプルですね、食べるのは初めてですが中華街で売ってそうな揚げパンに似ていますね」
根田も索餅を完食し、残りの賄いも平らげてからごちそうさまでしたと手を合わせた。
「そう言えば三階を二部屋空けることになってるんですよね?」
「うん、一部屋空いたで」
「えっ! ホントですかっ?」
三階の鬱蒼振りを知っている根田は本気で驚いている。
「見てくる? 採点がてら」
「ハイ、行ってきます」
と嬉しそうに立ち上がり、食器を片付けてから三階に上がっていった。
「仁っち、そろそろ始めない?」
「休憩も仕事のうち、時間内はきっちり休むこと」
「はぁい」
それでも掃除を始めたそうにしている義藤を見ていた北村は若いっていいね、と笑う。
「私らみたいなオバちゃんになるとどう休むか頭ひねってるべよ」
「オレも学校ではそうだったけど掃除は別だよ」
「掃除、好きなんかい?」
「うんっ! やったらその分の頑張りが見えるし、キレイな場所で過ごした方がウィンウィンじゃんか」
義藤は結局待ちきれないと食器を持って立ち上がった。
「これ洗ったら行くぞ仁っち!」
「今日は疲れてないからええけども……」
義藤につられ、結果的に休憩時間が短くなった堀江は失笑しながらも付き合うことにする。義藤は口数こそ多いが、仕事は黙々とこなしていくタイプであった。洗い物も同様ほとんど音を立てず、手早く済ませて嬉々として三階に上がっていく。「あん子、ようくっちゃる割に仕事は丁寧だべね」
北村は息子を見るような眼差しで若者の後ろ姿を見ている。
「えぇ、それは感じました。試験が始まると必要以外のことは喋りませんでしたね」
堀江は彼の口数の多さがネックになるであろうと考えていた。しかしその懸念は良い意味で裏切られ、川瀬以外の従業員とは既に打ち解けている。
「『オクトゴーヌ』ん子ら皆大人しいしたからさ、あったら性分の子一人くらいおらさってもいいと思うべ」
北村は『オクトゴーヌ』の若きオーナーを見てそう言った。
「何でこんなにベッドがあんの?」
「ペンションで使うてたベッドやねん。これを組み立てたら最大三十二名泊まれるようになってるんや」
「そうなのかぁ?」
部屋の外に放り出してあるベッドの組み立て部品の一つをさっと拭く。
「今年は使うことになりそうなんやけど、それは別の日を設けてあるからとにかく今日中に二部屋空けよ」
「うん……ただ腹減ったなぁ」
その言葉に合わせたタイミングで昼のサイレン音が鳴った。
「ほなお昼にしよか、賄い取ってくるから手ぇ洗うてき」
「うんっ」
義藤はお昼お昼♪ と鼻歌を歌いながらバケツを持って一階に降りていく。堀江もそれに付いていき、キッチンで手を洗っていると根田が気を利かせて三人分の賄い飯を持って『離れ』に入ってきた。
「お昼持ってきましたぁ、一緒に食べましょ」
「ありがとう悌君」
堀江はそれを受け取ってそれぞれに配膳していく。一階の洗面所から移動してきた義藤は、賄い飯を見てうひょー! と声を上げた。
「うんまそーっ♪」
「今日は忠さんが作ってくださいました。義さん今がピークなので」
「そっか、じゃ食べよか」
「ハイ」
根田は大きめの急須にポットの湯をなみなみと入れてからテーブルの中央に置く。堀江は色が付いただけの薄いものを好むのでさっさと自前のカップに茶を淹れた。
「義藤さんはどうされます? ボクは濃いのが好きなのでもう少し待ちますけど」
「じゃあ今のうちに淹れとく」
と自身で湯呑み茶碗に茶を淹れた。根田はそれから更に二分ほど待ってから、しっかりと色の付いた茶をマイカップに注ぎ入れた。三人は同じタイミングで手を合わせてから食事を始める。
「美味ぇ! 旦那『菓子作りの方が得意』って言ってたのに」
「えぇ、忠さんはオールマイティーですよ」
「さすが旦那っ、この味付け結婚式ん時食った!」
義藤は、ブロッコリーと海老のガーリック炒めをパクついている。
「そんなん覚えてんの?」
「おぅ。変わってるらしいんだけどさ、オレ記憶の持続力があるみたいなんだ。だから味とかもある程度の年数は覚えてられるんだよ」
「へぇ。生まれた瞬間の記憶とか持ったまま大人になる方たまにいらっしゃいますよね? そういう類なんでしょうか」
「多分。オレも覚えてるよ、飯ん時にする話じゃないから別の機会にってことで」
「興味はあるけどそれもそうやな」
と和やかな雰囲気の中、普段は一度自宅に戻る北村が珍しく賄いを持って『離れ』に入ってきた。
「こんにちは、わたしも混ぜてもらっていいかい?」
「「もちろんです」」
「皆で食べよみっちゃん」
彼女はその他にもパンを幾つか皿に乗せており、根田の隣の席に落ち着いた。
「そのパン買われたんですか?」
「いんや新作の試食用だべ。まくらうかい?」
北村は全員に届くようパンの皿を中央に置く。
「遠慮無く頂きます」
「ハイ、ありがとうございます」
「わーい、ありがとみっちゃん」
三人はそれぞれ一個ずつ見慣れぬパンに手を伸ばした。堀江が手に取ったパンは粉チーズが振ってあるやや固めのもので、中にはプチトマトが丸々一個入っていた。
「ニンニクが効いてますね」
「ウチの常連さんニンニク好きみたいなのさ、したからコレは一定数の売上が見込める思うべ」
堀江はそれをあっという間に平らげる。味わっていない訳ではないのだが、早食いは時として誤解を招くこともある。
「仁っちぃ、ちゃんと味わってる~?」
「うん、そのつもりやけど」
「にしても飯早すぎだよぉ。胃に負担がかかるって父ちゃんも言ってたぞ」
「旦那もだべ、しょっちゅう胃が痛ぇこいてるさ」
「う~ん」
二人の言葉に堀江は腹部を軽くさすると、根田がその動きを見てくすっと笑った。
「休みの日だけでもゆっくりお食事されてはいかがでしょうか?」
「うん、そうするわ」
堀江は息を吐いてお茶をすする。義藤はレモンの形をしたパンを食べていた。
「レモンと言ったら広島だよな」
「ん、森君とこの嫁さんのご実家が広島のレモン農家なんだべ。本人は『パーネ』へ行かさったけどさ、ご家族は今でも時々買いに来てくださるしこうして協力もしてくれんだべよ」
「そうなんですね」
「ん、そのお陰でこれが出来らさったのさ」
「うん、夏に売れそうだよな。冷やしたらもっと美味くなると思うぞ」
義藤はそれっぽいことを言いながら美味しそうに食べている。根田は砂糖のかかったひねりのある棒状のパンを食べていた。
「これは索餅でしょうか?」
「ん、そったらことこいてたべ。揚げパンみたいでシンプルしたから祭り向きかも知んないべ」
「確かにシンプルですね、食べるのは初めてですが中華街で売ってそうな揚げパンに似ていますね」
根田も索餅を完食し、残りの賄いも平らげてからごちそうさまでしたと手を合わせた。
「そう言えば三階を二部屋空けることになってるんですよね?」
「うん、一部屋空いたで」
「えっ! ホントですかっ?」
三階の鬱蒼振りを知っている根田は本気で驚いている。
「見てくる? 採点がてら」
「ハイ、行ってきます」
と嬉しそうに立ち上がり、食器を片付けてから三階に上がっていった。
「仁っち、そろそろ始めない?」
「休憩も仕事のうち、時間内はきっちり休むこと」
「はぁい」
それでも掃除を始めたそうにしている義藤を見ていた北村は若いっていいね、と笑う。
「私らみたいなオバちゃんになるとどう休むか頭ひねってるべよ」
「オレも学校ではそうだったけど掃除は別だよ」
「掃除、好きなんかい?」
「うんっ! やったらその分の頑張りが見えるし、キレイな場所で過ごした方がウィンウィンじゃんか」
義藤は結局待ちきれないと食器を持って立ち上がった。
「これ洗ったら行くぞ仁っち!」
「今日は疲れてないからええけども……」
義藤につられ、結果的に休憩時間が短くなった堀江は失笑しながらも付き合うことにする。義藤は口数こそ多いが、仕事は黙々とこなしていくタイプであった。洗い物も同様ほとんど音を立てず、手早く済ませて嬉々として三階に上がっていく。「あん子、ようくっちゃる割に仕事は丁寧だべね」
北村は息子を見るような眼差しで若者の後ろ姿を見ている。
「えぇ、それは感じました。試験が始まると必要以外のことは喋りませんでしたね」
堀江は彼の口数の多さがネックになるであろうと考えていた。しかしその懸念は良い意味で裏切られ、川瀬以外の従業員とは既に打ち解けている。
「『オクトゴーヌ』ん子ら皆大人しいしたからさ、あったら性分の子一人くらいおらさってもいいと思うべ」
北村は『オクトゴーヌ』の若きオーナーを見てそう言った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ユメ/うつつ
hana4
ライト文芸
例えばここからが本編だったとしたら、プロローグにも満たない俺らはきっと短く纏められて、誰かの些細な回想シーンの一部でしかないのかもしれない。
もし俺の人生が誰かの創作物だったなら、この記憶も全部、比喩表現なのだろう。
それかこれが夢であるのならば、いつまでも醒めないままでいたかった。
隔ての空
宮塚恵一
ライト文芸
突如として空に現れた謎の円。
それは世界中のどこからでも見ることのできる不思議な円で、この世界にはあの円を見える人間とそうでない人間がいて、見える人間はひどく少ない。
僕もまたあの円が見える数少ない一人だった。
わたしの“おとうさん”
谷内 朋
ライト文芸
【本文のあらすじ】
母を亡くしたJKの前に三人の父親候補が現れて……というお話です。
【登場人物】
福島はるな《フクシマハルナ》(18)
主人公、語り部。突然の事故で母を亡くした女子高生→女子大生。
福島なつひ《フクシマナツヒ》(46)
はるなの叔母、実家で喫茶店を営んでいる。
千葉旭《チバアキラ》(54)
父親候補その一。国家公務員、既婚。
長野朔《ナガノサク》(49)
父親候補その二。企業経営者、独身。
神戸鷹《カンベタカ》(51)
父親候補その三。音楽プロデューサー、母の元ヒモ。
水戸リョウ《ミトリョウ》(29)
喫茶店の従業員。
福島ふゆみ《フクシマフユミ》(享年51)
はるなの母、仕事中事故に巻き込まれ帰らぬ人に。
ボイス~常識外れの三人~
Yamato
ライト文芸
29歳の山咲 伸一と30歳の下田 晴美と同級生の尾美 悦子
会社の社員とアルバイト。
北海道の田舎から上京した伸一。
東京生まれで中小企業の社長の娘 晴美。
同じく東京生まれで美人で、スタイルのよい悦子。
伸一は、甲斐性持ち男気溢れる凡庸な風貌。
晴美は、派手で美しい外見で勝気。
悦子はモデルのような顔とスタイルで、遊んでる男は多数いる。
伸一の勤める会社にアルバイトとして入ってきた二人。
晴美は伸一と東京駅でケンカした相手。
最悪な出会いで嫌悪感しかなかった。
しかし、友人の尾美 悦子は伸一に興味を抱く。
それまで遊んでいた悦子は、伸一によって初めて自分が求めていた男性だと知りのめり込む。
一方で、晴美は遊び人である影山 時弘に引っ掛かり、身体だけでなく心もボロボロにされた。
悦子は、晴美をなんとか救おうと試みるが時弘の巧みな話術で挫折する。
伸一の手助けを借りて、なんとか引き離したが晴美は今度は伸一に心を寄せるようになる。
それを知った悦子は晴美と敵対するようになり、伸一の傍を離れないようになった。
絶対に譲らない二人。しかし、どこかで悲しむ心もあった。
どちらかに決めてほしい二人の問い詰めに、伸一は人を愛せない過去の事情により答えられないと話す。
それを知った悦子は驚きの提案を二人にする。
三人の想いはどうなるのか?
想ひ出のアヂサヰ亭
七海美桜
ライト文芸
令和の大学生、平塚恭志は突然明治時代の少年の蕗谷恭介となってしまう。彼の双子の妹柊乃と母のそよを、何よりも自分の身を護る為この知らぬ明治時代の地で暮らす事になる。
歴史を変えないように、動き始める恭介。生活のため、アルバイトをしていた洋食屋の経験を生かして店を開こうと、先祖代々語られていた『宝の場所』を捜索すると、そこには――
近所の陸軍駐屯地にいる、華族の薬研尊とその取り巻き達や常連たちとの、『アヂサヰ亭』での日々。恭介になった恭志は、現代に戻れるのか。その日を願いながら、恭介は柊乃と共に明治時代と大正時代に生きて『アヂサヰ亭』で料理を作る。
どこか懐かしく、愛おしい日々。思い出の、あの料理を――
この物語はフィクションです。時代考証など、調べられる範囲できちんと調べています。ですが、「当時生きてないと分からない事情」を「こうだ」と指摘するのはご遠慮ください。また主人公目線なので、主人公が分からない事は分からない。そう理解の上読んで下さるようお願いします。
表紙イラスト:カリカリ様
背景:黒獅様(pixiv)
タイトルフレーム:きっち様(pixiv)
参考文献
日本陸軍の基礎知識(昭和生活編):藤田昌雄
写真で見る日本陸軍兵舎の生活:藤田昌雄
日本陸軍基礎知識 昭和の戦場編:藤田昌雄
値段の明治・大正・昭和風俗史(上・下):週刊朝日
三百六十五日毎日のお惣菜:桜井ちか子
洋食のおけいこ:メェリー・エム・ウヰルソン、大町禎子
明治大正史 世相篇:柳田 国男
鬼滅の刃をもっと楽しむための大正時代便覧:大正はいから同人会
食道楽:村井弦斎、村井米子
【完結】ある神父の恋
真守 輪
ライト文芸
大人の俺だが、イマジナリーフレンド(架空の友人)がいる。
そんな俺に、彼らはある予言をする。
それは「神父になること」と「恋をすること」
神父になりたいと思った時から、俺は、生涯独身でいるつもりだった。だからこそ、神学校に入る前に恋人とは別れたのだ。
そんな俺のところへ、人見知りの美しい少女が現れた。
何気なく俺が言ったことで、彼女は過敏に反応して、耳まで赤く染まる。
なんてことだ。
これでは、俺が小さな女の子に手出しする悪いおじさんみたいじゃないか。
タイムトラベル同好会
小松広和
ライト文芸
とある有名私立高校にあるタイムトラベル同好会。その名の通りタイムマシンを制作して過去に行くのが目的のクラブだ。だが、なぜか誰も俺のこの壮大なる夢を理解する者がいない。あえて言えば幼なじみの胡桃が付き合ってくれるくらいか。あっ、いやこれは彼女として付き合うという意味では決してない。胡桃はただの幼なじみだ。誤解をしないようにしてくれ。俺と胡桃の平凡な日常のはずが突然・・・・。
気になる方はぜひ読んでみてください。SFっぽい恋愛っぽいストーリーです。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる