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進路
その四
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箱館にいられるのも翌朝までとなったこの日、実紗は少し早めに起きて朝食を食べにカフェに降りる。
「おはようございます、よく眠れましたか?」
と声を掛けたのは昨夜有名人と同行していた若い男性であった。挨拶を返しながら彼もあの時いたような……と考えているとこちらへどうぞと洋食メニューの揃ったテーブル席に案内された。
「はい……あれ?」
彼女は妙に低く感じる密度に違和感を覚えて周囲を見回すと、用意してある朝食は実紗の分のみであった。僅かに寂しさを感じながら着席すると、先程の男性がティーポットを持ってテーブル席にやって来た。
「紅茶をお持ち致しました。ミルク、シュガー、レモンはいかが致しましょうか?」
「ミルクとお砂糖ば頂くるとですか?」
「かしこまりました」
彼はきれいな深紅に染まった紅茶をティーカップに注ぎ淹れるてからカウンター席に置いてあるトレーを手に取り、ミルクポットとシュガーポットをテーブルの上に並べた。
「あの、朝食っていつもこげん感じなんですか?」
「う~ん、日によるとしか申し上げられませんが駅近くの“朝市”で朝食を、というお客様は多いと感じます。あそこは市内有数の観光スポットですので」
「でもずいぶんと早う出掛けられるとですね」
「はい。今の時期でも早朝六時には営業されていますので」
「そげん早うにですか?」
「えぇ。鮮度の高い魚介類を召し上がるには早い時間に行かれた方が良いですから」
実紗は修学旅行で箱館に立ち寄っていたが、朝市に行ってはいけないという決まりになっていたので営業時間は早いということ以外知らぬままであった。今回は大学の見学が最重要目的なので現時点で訪ねる予定にはしていないが、魚介類が好物な彼女は朝市に興味が湧いてくる。
「朝市って何時くらいまで営業しとーとでしょうか?」
「二時か三時くらいまでだったと思います。せっかくの機会ですので寄ってみられてはいかがでしょうか?」
いずれにせよこの後数時間はルームクリーニングがあるため外出しなければならず、予定しているミサのついでに行ってみようと脳内で計画を練る。何食べようかな……そんなことを考えながらも目の前に出されていた朝食をきれいに平らげていた。
支度を済ませて部屋をあとにし、階段を降りてフロントに向かうと昨夜見掛けた有名人がカウンター席に悠然と寛いでいた。声掛けん方がよかね……有名人に視線を向けないよう意識しながらフロントに置いてあるベルをチンと鳴らす。
「はい」
出てきたのは朝食時に会話した男性であった。
「出掛くるので鍵お渡ししときます」
「かしこまりました、道中お気をつけて」
「はい、行ってきます」
彼との会話で多少気は紛れたものの、すぐそばに有名人がいる現状に変わりはない。実紗は不自然なくらいにカウンターと距離を取ったが、そちらに気を取られすぎて足を滑らせ盛大に転んでしまった。
「きゃあっ!」
「いかがなさいましたっ?」
所定の場所に鍵を仕舞うため背を向けていた男性従業員は物音に気付き、慌てた様子でフロントから身を乗り出していた。それよりも早くカウンター席にいる有名人が反応し、すっと立ち上がって実紗に手を差し伸べる。
「手、貸して」
彼女は何も考えずただ言われるまま左手を上げると、少し冷たくも大きな手に握られ体ごと上に引き上げられた。その勢いのまま立ち上がると、すらりとした長い手がよれた上着を直していく。
「痛みはあるだろうけどさ、怪我は無さそうだべ」
「はい……」
実紗は恥ずかしさで一杯になっており、一刻も早くこの場から逃げたかった。
「無理しささらん方がいいべ、ちょべっと休まさるかい?」
「いえ大丈夫とです」
と会釈をして歩き出そうとしたところに先程の従業員がおしぼりと救急箱を持って奥のドアから飛び出してきた。
「山林様、お怪我はございませんかっ?」
「大丈夫とです、足ば滑らしてしもうて」
実紗は彼から受け取ったおしぼりで僅かに汚れた手のひらと膝を拭いた。
「申し訳ございません、先週ワックス掛けを致しましたのでそのせいかと……」
「いえ、うちがドジを踏んだだけとです。すみまっせんお騒がせしました」
「少し休まれた方が……」
「いえっ! あんっ、えとっ……ミサに遅れてしまうけん失礼しますっ!」
彼女は有名人と男性従業員に深々と頭を下げ、逃げるようにペンションを出た。
勢いでペンションを出た実紗は、のっけから道を間違えて片道五分ほどで着く教会に二十分以上かけてしまった。ひとまずは無事到着したと入り口前で呼吸を整え、木製の重厚なドアをゆっくりと押し開ける。
館内はやや薄暗く、古めかしさを感じさせる木造建築であった。抜き足気味に歩いても床は微かにミシッと音を立てる。正面の大きなステンドグラスから色とりどりの光が入ってきているが、壁に設置されている燭台のロウソクが無ければ多少不便に感じる明るさだ。
実紗は人のいない長椅子を選んで腰を落ち着け、持参していたレースのローブを頭部にかけてロザリオを握りしめた。今日この瞬間この場で祈りを捧げられていることに感謝する。
ホリエさんに会いたかね……まだ見ぬ君の顔を思い浮かべてしまった自身に向け、願い事ばしに来たんやなかと自身の邪念を戒める。
福岡に戻ったらこれまで以上に勉強します、英語ももっと上達させると。一年間しっかりと準備ば整えて勉学に勤しむけん、来年はこん街で大学生活が送れるよう導いてください……彼女は必死に祈りを込めた。
両親にはすらごとば吐いて別ん場所に宿泊しました、どげんしてんあん時んお礼ば言いとうて……結果偶然の産物だったが宿泊しているペンションのオーナーであることが分かり、懺悔の気持ちと共に運の良さも感じていた。
そのまま祈り続ける彼女の背後でドアの開く音と共に一気に数名の信者が中に入ってきたようだ。一気に吹き込む冷たい空気、床の軋む音、そしていつの間にか降り出した雨音で折り畳み傘を部屋に置いたままにしていることを思い出した。
傘置いてきてしもうた……実紗は雨宿りも兼ねてもう少し祈りを捧げ、心の浄化を図る。顔を下に向け瞳を閉じようとしたところで紳士靴を履いた男性がすっと横を通り過ぎた。足元しか見えなかったが、福岡では見慣れない雪用のシートブーツに僅かに汚れたブラウンベージュのチノパンが気になってはっと顔を上げた。
男性は長身で青のワイシャツを身に着けており、黒の傘と黒のジャケットを片手に持っている。彼は実紗の斜め前の長椅子の端に座り、ロザリオを握り締めて祈りを捧げ始めていた。
実紗は祈ることすら忘れて彼の後ろ姿を夢心地で見つめる。一旦は輝きを弱めていたステンドグラスが外の光を受けて再びカラフルな光を館内に送り込んでいた。
お礼は後にしよう……無理な長居を避けて彼を待たず外に出る。太陽は高く昇って青空も見えているのに、雨がまだ降っていて北の方向からは虹がくっきりと見えていた。その美しさを残したくて持参しているケータイでパシャリと写し取り、上着のフードを頭に被せる。走って一旦ペンションに……と空を恨めしそうに見上げていると、ドアの開く音がしてとっさに振り返った。
「あっ」
実紗は姿を見せた相手を見て思わず声を上げる。先程見かけた黒のジャケットを羽織り、チノパンにショートブーツという相変わらずお洒落とは言えない服装ではあったが、すらりとした長い手足に整った顔立ちはあの時と全く変わっていなかった。
「ホリエ、メグムさんとですか?」
「えっ? えぇ……」
突然声をかけられて戸惑いの表情を見せた男性だったが、実紗のことは覚えていた様子であぁと笑みを浮かべた。
「山林実紗さん?」
「はいっ! あん時は助けて頂きありがとうごじゃいましたっ!」
自身を覚えてもらえていた嬉しさを抑えられず、テンション高く礼を言って勢い良く頭を下げる。
「取り敢えず頭上げてください」
ホリエは自分たちが入り口を塞いでいる現状を気にしていた。
「すっすみまっせん、覚えて頂けとーなんて思うとらんで……」
「日常的な出会い方ではなかったですから。それよりこのままだと濡れますんでお送りしますよ」
「へっ?」
相手からの思わぬ申し出に、実紗は動転して声がうわずってしまう。
「明日の朝までオクトゴーヌにお泊りですよね? 今日は降ったり止んだりの天気らしいんで予備の傘お貸ししますよ」
「折り畳み傘ばお部屋に置いとりますんで大丈夫とです」
「いずれにせよ戻った方がいいですね。こんな傘ですがまぁまぁ大きいので十分入れるかと……」
ホリエは手にしている黒い傘をゆっくりと広げる。標準的な物よりもやや大きめで、二人並んでも十分に入れる大きさであった。
「あっ、こんなおっさんと連れ立つんはちょっとアレか……」
「いえいえっ! むしろうれっ……あっありがとうごじゃいます」
実紗は喜び勇んで隣に並ぶのも図々しいのではとやや遠慮気味に彼の隣に立つ。二人は相傘状態で雪混じりの道を歩き、ホリエにとっては単なる送迎であっても実紗にとってはこの旅で一番忘れられない出来事となった。
「おはようございます、よく眠れましたか?」
と声を掛けたのは昨夜有名人と同行していた若い男性であった。挨拶を返しながら彼もあの時いたような……と考えているとこちらへどうぞと洋食メニューの揃ったテーブル席に案内された。
「はい……あれ?」
彼女は妙に低く感じる密度に違和感を覚えて周囲を見回すと、用意してある朝食は実紗の分のみであった。僅かに寂しさを感じながら着席すると、先程の男性がティーポットを持ってテーブル席にやって来た。
「紅茶をお持ち致しました。ミルク、シュガー、レモンはいかが致しましょうか?」
「ミルクとお砂糖ば頂くるとですか?」
「かしこまりました」
彼はきれいな深紅に染まった紅茶をティーカップに注ぎ淹れるてからカウンター席に置いてあるトレーを手に取り、ミルクポットとシュガーポットをテーブルの上に並べた。
「あの、朝食っていつもこげん感じなんですか?」
「う~ん、日によるとしか申し上げられませんが駅近くの“朝市”で朝食を、というお客様は多いと感じます。あそこは市内有数の観光スポットですので」
「でもずいぶんと早う出掛けられるとですね」
「はい。今の時期でも早朝六時には営業されていますので」
「そげん早うにですか?」
「えぇ。鮮度の高い魚介類を召し上がるには早い時間に行かれた方が良いですから」
実紗は修学旅行で箱館に立ち寄っていたが、朝市に行ってはいけないという決まりになっていたので営業時間は早いということ以外知らぬままであった。今回は大学の見学が最重要目的なので現時点で訪ねる予定にはしていないが、魚介類が好物な彼女は朝市に興味が湧いてくる。
「朝市って何時くらいまで営業しとーとでしょうか?」
「二時か三時くらいまでだったと思います。せっかくの機会ですので寄ってみられてはいかがでしょうか?」
いずれにせよこの後数時間はルームクリーニングがあるため外出しなければならず、予定しているミサのついでに行ってみようと脳内で計画を練る。何食べようかな……そんなことを考えながらも目の前に出されていた朝食をきれいに平らげていた。
支度を済ませて部屋をあとにし、階段を降りてフロントに向かうと昨夜見掛けた有名人がカウンター席に悠然と寛いでいた。声掛けん方がよかね……有名人に視線を向けないよう意識しながらフロントに置いてあるベルをチンと鳴らす。
「はい」
出てきたのは朝食時に会話した男性であった。
「出掛くるので鍵お渡ししときます」
「かしこまりました、道中お気をつけて」
「はい、行ってきます」
彼との会話で多少気は紛れたものの、すぐそばに有名人がいる現状に変わりはない。実紗は不自然なくらいにカウンターと距離を取ったが、そちらに気を取られすぎて足を滑らせ盛大に転んでしまった。
「きゃあっ!」
「いかがなさいましたっ?」
所定の場所に鍵を仕舞うため背を向けていた男性従業員は物音に気付き、慌てた様子でフロントから身を乗り出していた。それよりも早くカウンター席にいる有名人が反応し、すっと立ち上がって実紗に手を差し伸べる。
「手、貸して」
彼女は何も考えずただ言われるまま左手を上げると、少し冷たくも大きな手に握られ体ごと上に引き上げられた。その勢いのまま立ち上がると、すらりとした長い手がよれた上着を直していく。
「痛みはあるだろうけどさ、怪我は無さそうだべ」
「はい……」
実紗は恥ずかしさで一杯になっており、一刻も早くこの場から逃げたかった。
「無理しささらん方がいいべ、ちょべっと休まさるかい?」
「いえ大丈夫とです」
と会釈をして歩き出そうとしたところに先程の従業員がおしぼりと救急箱を持って奥のドアから飛び出してきた。
「山林様、お怪我はございませんかっ?」
「大丈夫とです、足ば滑らしてしもうて」
実紗は彼から受け取ったおしぼりで僅かに汚れた手のひらと膝を拭いた。
「申し訳ございません、先週ワックス掛けを致しましたのでそのせいかと……」
「いえ、うちがドジを踏んだだけとです。すみまっせんお騒がせしました」
「少し休まれた方が……」
「いえっ! あんっ、えとっ……ミサに遅れてしまうけん失礼しますっ!」
彼女は有名人と男性従業員に深々と頭を下げ、逃げるようにペンションを出た。
勢いでペンションを出た実紗は、のっけから道を間違えて片道五分ほどで着く教会に二十分以上かけてしまった。ひとまずは無事到着したと入り口前で呼吸を整え、木製の重厚なドアをゆっくりと押し開ける。
館内はやや薄暗く、古めかしさを感じさせる木造建築であった。抜き足気味に歩いても床は微かにミシッと音を立てる。正面の大きなステンドグラスから色とりどりの光が入ってきているが、壁に設置されている燭台のロウソクが無ければ多少不便に感じる明るさだ。
実紗は人のいない長椅子を選んで腰を落ち着け、持参していたレースのローブを頭部にかけてロザリオを握りしめた。今日この瞬間この場で祈りを捧げられていることに感謝する。
ホリエさんに会いたかね……まだ見ぬ君の顔を思い浮かべてしまった自身に向け、願い事ばしに来たんやなかと自身の邪念を戒める。
福岡に戻ったらこれまで以上に勉強します、英語ももっと上達させると。一年間しっかりと準備ば整えて勉学に勤しむけん、来年はこん街で大学生活が送れるよう導いてください……彼女は必死に祈りを込めた。
両親にはすらごとば吐いて別ん場所に宿泊しました、どげんしてんあん時んお礼ば言いとうて……結果偶然の産物だったが宿泊しているペンションのオーナーであることが分かり、懺悔の気持ちと共に運の良さも感じていた。
そのまま祈り続ける彼女の背後でドアの開く音と共に一気に数名の信者が中に入ってきたようだ。一気に吹き込む冷たい空気、床の軋む音、そしていつの間にか降り出した雨音で折り畳み傘を部屋に置いたままにしていることを思い出した。
傘置いてきてしもうた……実紗は雨宿りも兼ねてもう少し祈りを捧げ、心の浄化を図る。顔を下に向け瞳を閉じようとしたところで紳士靴を履いた男性がすっと横を通り過ぎた。足元しか見えなかったが、福岡では見慣れない雪用のシートブーツに僅かに汚れたブラウンベージュのチノパンが気になってはっと顔を上げた。
男性は長身で青のワイシャツを身に着けており、黒の傘と黒のジャケットを片手に持っている。彼は実紗の斜め前の長椅子の端に座り、ロザリオを握り締めて祈りを捧げ始めていた。
実紗は祈ることすら忘れて彼の後ろ姿を夢心地で見つめる。一旦は輝きを弱めていたステンドグラスが外の光を受けて再びカラフルな光を館内に送り込んでいた。
お礼は後にしよう……無理な長居を避けて彼を待たず外に出る。太陽は高く昇って青空も見えているのに、雨がまだ降っていて北の方向からは虹がくっきりと見えていた。その美しさを残したくて持参しているケータイでパシャリと写し取り、上着のフードを頭に被せる。走って一旦ペンションに……と空を恨めしそうに見上げていると、ドアの開く音がしてとっさに振り返った。
「あっ」
実紗は姿を見せた相手を見て思わず声を上げる。先程見かけた黒のジャケットを羽織り、チノパンにショートブーツという相変わらずお洒落とは言えない服装ではあったが、すらりとした長い手足に整った顔立ちはあの時と全く変わっていなかった。
「ホリエ、メグムさんとですか?」
「えっ? えぇ……」
突然声をかけられて戸惑いの表情を見せた男性だったが、実紗のことは覚えていた様子であぁと笑みを浮かべた。
「山林実紗さん?」
「はいっ! あん時は助けて頂きありがとうごじゃいましたっ!」
自身を覚えてもらえていた嬉しさを抑えられず、テンション高く礼を言って勢い良く頭を下げる。
「取り敢えず頭上げてください」
ホリエは自分たちが入り口を塞いでいる現状を気にしていた。
「すっすみまっせん、覚えて頂けとーなんて思うとらんで……」
「日常的な出会い方ではなかったですから。それよりこのままだと濡れますんでお送りしますよ」
「へっ?」
相手からの思わぬ申し出に、実紗は動転して声がうわずってしまう。
「明日の朝までオクトゴーヌにお泊りですよね? 今日は降ったり止んだりの天気らしいんで予備の傘お貸ししますよ」
「折り畳み傘ばお部屋に置いとりますんで大丈夫とです」
「いずれにせよ戻った方がいいですね。こんな傘ですがまぁまぁ大きいので十分入れるかと……」
ホリエは手にしている黒い傘をゆっくりと広げる。標準的な物よりもやや大きめで、二人並んでも十分に入れる大きさであった。
「あっ、こんなおっさんと連れ立つんはちょっとアレか……」
「いえいえっ! むしろうれっ……あっありがとうごじゃいます」
実紗は喜び勇んで隣に並ぶのも図々しいのではとやや遠慮気味に彼の隣に立つ。二人は相傘状態で雪混じりの道を歩き、ホリエにとっては単なる送迎であっても実紗にとってはこの旅で一番忘れられない出来事となった。
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