74 / 174
不穏な夜
その一
しおりを挟む
鵜飼たちが緊急会議を終えてカフェを出てしばらく後、塚原が久し振りに姿を見せた。彼もまた刑事として不審火の捜査で忙しくしており、照を一人にさせてしまっていると寂しそうに言った。
「もうさっさとお縄になれっつうの♪」
とその割にはどことなく嬉しそうにしている塚原に、川瀬はこの人異常気象ではしゃぐタイプだなと内心呆れていた。
「何だか楽しそうに見えるんですが」
「そう?結構大変なんだよ」
「そうですか……何か飲まれます?」
「今日はカフェオレ頂こうかな」
すっかりここの常連と化している塚原は、メニューを見ることなく注文を済ませる。
「かしこまりました」
川瀬はすっと厨房に引っ込み、入れ替わりでフロントに向かう堀江にひと声掛けた。
「塚原さんいらしてるよ。カフェオレ注文されたから追加があるかも」
「分かった、気にしとく」
二人は脚の情報を共有し、それぞれの持ち場に入る。川瀬はカフェオレを作りながら軽食用のパンの在庫をチェックする。
「今日はデザートの可能性もあるのか……」
独り言を呟きながら冷凍庫を開け、塚原の好物であるアイスクリームの在庫を確認する。彼はジャムとアイスクリームを添えたパンケーキがお気に入りで、カフェオレの時はかなりの確率でそれを注文する。
「うん、イケる」
冷蔵庫の中身を見て満足げに頷いた川瀬は、サイフォンで濃いめに抽出したコーヒーと温めた道内産の特濃牛乳を一対一でカップに注ぎ入れる。
それとシュガーポットをトレイに乗せて客に出そうとしたところで、堀江が手のひらサイズのバインダーを片手に厨房に入った。
「追加入ったで、今日はチョコバナナのパンケーキやって。それは俺がするからあと宜しく」
「了解」
川瀬はトレイを堀江に手渡すと、早速厨房台でパンケーキの創作に取り掛かった。
塚原はボヤ騒ぎの一件で一つ気になる点があった。人気の無いという共通項はあるが、燃やせるものが無いはずの場所でもボヤは起こっていた。
『こんな所で?』
と現場近隣の住民が首を傾げているという証言もあり、犯人が事前にそれらを準備しているとも考えられる。
そのうち民家を狙い出すかも……この辺りではごく最近の事だが、この騒ぎが勃発したのは二ヶ月程前市の南部に当たる居留地エリアからだった。
年末の間は静かだった。勿論事件は解決していないので交番職員のパトロールや消防の巡回は続けているが、今度はエリアを変えての犯行なので便乗犯の可能性もある。
人的被害が出ないうちに……仕事のことが脳裏から離れない塚原の前でカフェオレの香りがふわっと漂った。
「お待たせ致しました、パンケーキの方はもうしばらくお待ちください」
堀江の声に反応して顔を上げ、礼を言って早速カップに口を付けた。
「ん、今日も美味いね」
「ありがとうございます、ごゆっくり……って感じでもないですかね?」
「せめて今はそうしたいところだね、丸二日家に帰れてなくてさ」
塚原はそう言って笑ったが、その表情には疲れが入り混じっていた。
夜もすっかり更けて午後九時に差し掛かる頃、一人の男性が急ぎ足で夜道を歩いていた。幸い雪は止んでおり、久し振りともいえる快晴で星がキラキラと瞬いている。
「しっかし今日もしばれるべ……」
一人そんなことを呟きながら目的地に向かっていると、ゴミ袋と火箸を持った二人組の若い男性が道の脇でゴミ拾いをしていた。
こんな時間にかい? 彼はその光景に違和感を覚えたが、行為そのものはむしろ良い行いであり声を掛けてよいものか迷いがあった。
「おばんです」
彼の中にある使命感から思い切って声を掛けると、二人組は作業の手を止めて挨拶を返した。その態度に少し安心して精が出ささるねと会話を続けてみる。
「昼間ボランティアでゴミ拾いしてたんです」
「したら商店街でこれ貰いまして」
とポケットからチラシを取り出し彼に見せた。それは商店街の若手有志たちが即興レベルで作ったチラシで、ボヤ騒ぎへの注意喚起が記されていた。
「そうかい。したって掃除するにはちょべっと遅いべ、程々にせんと」
「はい、これで切り上げます」
「ん、無理はなんね。したっけな」
「「したっけ」」
二人組は最後に拾ったゴミを袋に入れてから、男性に一礼してその場を引き上げた。彼はその背中を見送ってから、踵を返して目的地へと急ぐ。
あっ時間……そう思った彼はダウンジャケットの袖口に隠れている腕時計で時間を確認すると、速度をさらに早めて夜道を歩き出した。
同じ頃、自宅一階部分に当たる『アウローラ』の店舗事務所に居る嶺山は、睡魔と戦いながら帳簿を付けていた。何しろパン屋の朝は早い、妹の雪路は二階の自室で既に睡眠を摂っている。彼女自身が仕込みの手伝いをする訳ではないのだが、兄と同じ早朝三時に起床して毎朝朝食を作るのが日課となっている。
これ終わらしてさっさと寝よ……そんな事を思いながらこの日最後の気力を振り絞り、ペンを必死に動かして数字記入していく。それでも重くなる瞼が目玉に覆い被さったその時、外で不自然な物音が彼の耳に届く。
「何や?」
気にはなったが、屋根の雪が落ちたことにして再び帳簿に集中する。睡魔が去ったのをいいことに何とか帳簿を付け終え、筆記具を片付けて窓に視線をやると、外の色は時間的にあり得ない色をしていた。一瞬何が起こっているのかが理解出来ず、窓に視線を向けた状態で思考が止まった嶺山は鼻に突いた焦げ臭い匂いでようやっと現状に気付く。
火事か? と思った瞬間住宅となっている二階へ走る。場所的に雪路は恐らく気付いていない、彼は妹の部屋のドアをドンドンと叩いて起きぃ! と大声で呼び掛けた。
『ん……? 何やのぉ?』
睡眠の邪魔をされたと不機嫌そのものの声で応答があった。
「火事や! 貴重品持って外へ出ぃ!」
『へっ? 何でなん?』
「分からんけど外が燃えとる! 取り敢えずこっから離れんと危ないわ!」
その直後ドア越しから雪路の動きを聞き取った嶺山は、自身も一階に降りて思い付くだけの貴重品のみをリュックにまとめていく。その中にはこれまで創作してきたパンの考案レシピノートもあり、彼にとっては命の次に大切なものと言えた。しかしその中の一冊がどこにも見当たらず、事務所内を探し回っても見付からない。
どこや……? とこの日一日の行動を、緊迫した状況の中必死に思い出そうとする。確かそろそろ雛祭り用の新作を……と回顧したところで、店舗厨房に置き忘れていたことを思い出した。そうと分かればとリュックを背負い、まだ火の手が来ていない今のうちに厨房へと走る。ところが二階に繋がっている階段付近で、大きな物音と共にリュックを抱えた雪路が転がり落ちた。
「ユキっ!」
兄の声に反応して立ち上がろうとしているが、足を負傷したのかなかなか上手く立ち上がれないでいた。
「どないしたんやっ!」
「足が動かん……」
雪路は顔をしかめて弱々しく言う。
「荷物貸せ、外出るぞ」
嶺山は妹の救出を優先して二人分のリュックを肩に掛けてから雪路を抱きかかえる。それなりの重さになっているリュック二つと成人女性一人を抱えながらも、それを感じさせぬ機敏な動きで『アウローラ』の脱出を図った。
「もうさっさとお縄になれっつうの♪」
とその割にはどことなく嬉しそうにしている塚原に、川瀬はこの人異常気象ではしゃぐタイプだなと内心呆れていた。
「何だか楽しそうに見えるんですが」
「そう?結構大変なんだよ」
「そうですか……何か飲まれます?」
「今日はカフェオレ頂こうかな」
すっかりここの常連と化している塚原は、メニューを見ることなく注文を済ませる。
「かしこまりました」
川瀬はすっと厨房に引っ込み、入れ替わりでフロントに向かう堀江にひと声掛けた。
「塚原さんいらしてるよ。カフェオレ注文されたから追加があるかも」
「分かった、気にしとく」
二人は脚の情報を共有し、それぞれの持ち場に入る。川瀬はカフェオレを作りながら軽食用のパンの在庫をチェックする。
「今日はデザートの可能性もあるのか……」
独り言を呟きながら冷凍庫を開け、塚原の好物であるアイスクリームの在庫を確認する。彼はジャムとアイスクリームを添えたパンケーキがお気に入りで、カフェオレの時はかなりの確率でそれを注文する。
「うん、イケる」
冷蔵庫の中身を見て満足げに頷いた川瀬は、サイフォンで濃いめに抽出したコーヒーと温めた道内産の特濃牛乳を一対一でカップに注ぎ入れる。
それとシュガーポットをトレイに乗せて客に出そうとしたところで、堀江が手のひらサイズのバインダーを片手に厨房に入った。
「追加入ったで、今日はチョコバナナのパンケーキやって。それは俺がするからあと宜しく」
「了解」
川瀬はトレイを堀江に手渡すと、早速厨房台でパンケーキの創作に取り掛かった。
塚原はボヤ騒ぎの一件で一つ気になる点があった。人気の無いという共通項はあるが、燃やせるものが無いはずの場所でもボヤは起こっていた。
『こんな所で?』
と現場近隣の住民が首を傾げているという証言もあり、犯人が事前にそれらを準備しているとも考えられる。
そのうち民家を狙い出すかも……この辺りではごく最近の事だが、この騒ぎが勃発したのは二ヶ月程前市の南部に当たる居留地エリアからだった。
年末の間は静かだった。勿論事件は解決していないので交番職員のパトロールや消防の巡回は続けているが、今度はエリアを変えての犯行なので便乗犯の可能性もある。
人的被害が出ないうちに……仕事のことが脳裏から離れない塚原の前でカフェオレの香りがふわっと漂った。
「お待たせ致しました、パンケーキの方はもうしばらくお待ちください」
堀江の声に反応して顔を上げ、礼を言って早速カップに口を付けた。
「ん、今日も美味いね」
「ありがとうございます、ごゆっくり……って感じでもないですかね?」
「せめて今はそうしたいところだね、丸二日家に帰れてなくてさ」
塚原はそう言って笑ったが、その表情には疲れが入り混じっていた。
夜もすっかり更けて午後九時に差し掛かる頃、一人の男性が急ぎ足で夜道を歩いていた。幸い雪は止んでおり、久し振りともいえる快晴で星がキラキラと瞬いている。
「しっかし今日もしばれるべ……」
一人そんなことを呟きながら目的地に向かっていると、ゴミ袋と火箸を持った二人組の若い男性が道の脇でゴミ拾いをしていた。
こんな時間にかい? 彼はその光景に違和感を覚えたが、行為そのものはむしろ良い行いであり声を掛けてよいものか迷いがあった。
「おばんです」
彼の中にある使命感から思い切って声を掛けると、二人組は作業の手を止めて挨拶を返した。その態度に少し安心して精が出ささるねと会話を続けてみる。
「昼間ボランティアでゴミ拾いしてたんです」
「したら商店街でこれ貰いまして」
とポケットからチラシを取り出し彼に見せた。それは商店街の若手有志たちが即興レベルで作ったチラシで、ボヤ騒ぎへの注意喚起が記されていた。
「そうかい。したって掃除するにはちょべっと遅いべ、程々にせんと」
「はい、これで切り上げます」
「ん、無理はなんね。したっけな」
「「したっけ」」
二人組は最後に拾ったゴミを袋に入れてから、男性に一礼してその場を引き上げた。彼はその背中を見送ってから、踵を返して目的地へと急ぐ。
あっ時間……そう思った彼はダウンジャケットの袖口に隠れている腕時計で時間を確認すると、速度をさらに早めて夜道を歩き出した。
同じ頃、自宅一階部分に当たる『アウローラ』の店舗事務所に居る嶺山は、睡魔と戦いながら帳簿を付けていた。何しろパン屋の朝は早い、妹の雪路は二階の自室で既に睡眠を摂っている。彼女自身が仕込みの手伝いをする訳ではないのだが、兄と同じ早朝三時に起床して毎朝朝食を作るのが日課となっている。
これ終わらしてさっさと寝よ……そんな事を思いながらこの日最後の気力を振り絞り、ペンを必死に動かして数字記入していく。それでも重くなる瞼が目玉に覆い被さったその時、外で不自然な物音が彼の耳に届く。
「何や?」
気にはなったが、屋根の雪が落ちたことにして再び帳簿に集中する。睡魔が去ったのをいいことに何とか帳簿を付け終え、筆記具を片付けて窓に視線をやると、外の色は時間的にあり得ない色をしていた。一瞬何が起こっているのかが理解出来ず、窓に視線を向けた状態で思考が止まった嶺山は鼻に突いた焦げ臭い匂いでようやっと現状に気付く。
火事か? と思った瞬間住宅となっている二階へ走る。場所的に雪路は恐らく気付いていない、彼は妹の部屋のドアをドンドンと叩いて起きぃ! と大声で呼び掛けた。
『ん……? 何やのぉ?』
睡眠の邪魔をされたと不機嫌そのものの声で応答があった。
「火事や! 貴重品持って外へ出ぃ!」
『へっ? 何でなん?』
「分からんけど外が燃えとる! 取り敢えずこっから離れんと危ないわ!」
その直後ドア越しから雪路の動きを聞き取った嶺山は、自身も一階に降りて思い付くだけの貴重品のみをリュックにまとめていく。その中にはこれまで創作してきたパンの考案レシピノートもあり、彼にとっては命の次に大切なものと言えた。しかしその中の一冊がどこにも見当たらず、事務所内を探し回っても見付からない。
どこや……? とこの日一日の行動を、緊迫した状況の中必死に思い出そうとする。確かそろそろ雛祭り用の新作を……と回顧したところで、店舗厨房に置き忘れていたことを思い出した。そうと分かればとリュックを背負い、まだ火の手が来ていない今のうちに厨房へと走る。ところが二階に繋がっている階段付近で、大きな物音と共にリュックを抱えた雪路が転がり落ちた。
「ユキっ!」
兄の声に反応して立ち上がろうとしているが、足を負傷したのかなかなか上手く立ち上がれないでいた。
「どないしたんやっ!」
「足が動かん……」
雪路は顔をしかめて弱々しく言う。
「荷物貸せ、外出るぞ」
嶺山は妹の救出を優先して二人分のリュックを肩に掛けてから雪路を抱きかかえる。それなりの重さになっているリュック二つと成人女性一人を抱えながらも、それを感じさせぬ機敏な動きで『アウローラ』の脱出を図った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
ユメ/うつつ
hana4
ライト文芸
例えばここからが本編だったとしたら、プロローグにも満たない俺らはきっと短く纏められて、誰かの些細な回想シーンの一部でしかないのかもしれない。
もし俺の人生が誰かの創作物だったなら、この記憶も全部、比喩表現なのだろう。
それかこれが夢であるのならば、いつまでも醒めないままでいたかった。
わたしの“おとうさん”
谷内 朋
ライト文芸
【本文のあらすじ】
母を亡くしたJKの前に三人の父親候補が現れて……というお話です。
【登場人物】
福島はるな《フクシマハルナ》(18)
主人公、語り部。突然の事故で母を亡くした女子高生→女子大生。
福島なつひ《フクシマナツヒ》(46)
はるなの叔母、実家で喫茶店を営んでいる。
千葉旭《チバアキラ》(54)
父親候補その一。国家公務員、既婚。
長野朔《ナガノサク》(49)
父親候補その二。企業経営者、独身。
神戸鷹《カンベタカ》(51)
父親候補その三。音楽プロデューサー、母の元ヒモ。
水戸リョウ《ミトリョウ》(29)
喫茶店の従業員。
福島ふゆみ《フクシマフユミ》(享年51)
はるなの母、仕事中事故に巻き込まれ帰らぬ人に。
ボイス~常識外れの三人~
Yamato
ライト文芸
29歳の山咲 伸一と30歳の下田 晴美と同級生の尾美 悦子
会社の社員とアルバイト。
北海道の田舎から上京した伸一。
東京生まれで中小企業の社長の娘 晴美。
同じく東京生まれで美人で、スタイルのよい悦子。
伸一は、甲斐性持ち男気溢れる凡庸な風貌。
晴美は、派手で美しい外見で勝気。
悦子はモデルのような顔とスタイルで、遊んでる男は多数いる。
伸一の勤める会社にアルバイトとして入ってきた二人。
晴美は伸一と東京駅でケンカした相手。
最悪な出会いで嫌悪感しかなかった。
しかし、友人の尾美 悦子は伸一に興味を抱く。
それまで遊んでいた悦子は、伸一によって初めて自分が求めていた男性だと知りのめり込む。
一方で、晴美は遊び人である影山 時弘に引っ掛かり、身体だけでなく心もボロボロにされた。
悦子は、晴美をなんとか救おうと試みるが時弘の巧みな話術で挫折する。
伸一の手助けを借りて、なんとか引き離したが晴美は今度は伸一に心を寄せるようになる。
それを知った悦子は晴美と敵対するようになり、伸一の傍を離れないようになった。
絶対に譲らない二人。しかし、どこかで悲しむ心もあった。
どちらかに決めてほしい二人の問い詰めに、伸一は人を愛せない過去の事情により答えられないと話す。
それを知った悦子は驚きの提案を二人にする。
三人の想いはどうなるのか?
【完結】ある神父の恋
真守 輪
ライト文芸
大人の俺だが、イマジナリーフレンド(架空の友人)がいる。
そんな俺に、彼らはある予言をする。
それは「神父になること」と「恋をすること」
神父になりたいと思った時から、俺は、生涯独身でいるつもりだった。だからこそ、神学校に入る前に恋人とは別れたのだ。
そんな俺のところへ、人見知りの美しい少女が現れた。
何気なく俺が言ったことで、彼女は過敏に反応して、耳まで赤く染まる。
なんてことだ。
これでは、俺が小さな女の子に手出しする悪いおじさんみたいじゃないか。
タイムトラベル同好会
小松広和
ライト文芸
とある有名私立高校にあるタイムトラベル同好会。その名の通りタイムマシンを制作して過去に行くのが目的のクラブだ。だが、なぜか誰も俺のこの壮大なる夢を理解する者がいない。あえて言えば幼なじみの胡桃が付き合ってくれるくらいか。あっ、いやこれは彼女として付き合うという意味では決してない。胡桃はただの幼なじみだ。誤解をしないようにしてくれ。俺と胡桃の平凡な日常のはずが突然・・・・。
気になる方はぜひ読んでみてください。SFっぽい恋愛っぽいストーリーです。よろしくお願いします。
ノイジーガール ~ちょっとそこの地下アイドルさん適性間違っていませんか?~
草野猫彦
ライト文芸
恵まれた環境に生まれた青年、渡辺俊は音大に通いながら、作曲や作詞を行い演奏までしつつも、ある水準を超えられない自分に苛立っていた。そんな彼は友人のバンドのヘルプに頼まれたライブスタジオで、対バンした地下アイドルグループの中に、インスピレーションを感じる声を持つアイドルを発見する。
欠点だらけの天才と、天才とまでは言えない技術者の二人が出会った時、一つの音楽の物語が始まった。
それは生き急ぐ若者たちの物語でもあった。
雪町フォトグラフ
涼雨 零音(すずさめ れいん)
ライト文芸
北海道上川郡東川町で暮らす高校生の深雪(みゆき)が写真甲子園の本戦出場を目指して奮闘する物語。
メンバーを集めるのに奔走し、写真の腕を磨くのに精進し、数々の問題に直面し、そのたびに沸き上がる名前のわからない感情に翻弄されながら成長していく姿を瑞々しく描いた青春小説。
※表紙の絵は画家の勅使河原 優さん(@M4Teshigawara)に描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる