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手紙
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拝啓
橋爪直人さま。
その節はいろいろとお世話になりました。
一つだけ聞きたい事があり、面会に行きましたが、残念ながらお会い出来なかったので、手紙を出しました。
ーーなぜ、あなたは俺の身代わりになっているんですか?
ーーなぜ、俺の罪を被るような事を、、?
あなたの真意が知りたくて、お手紙しました。お返事お待ちしています。
山崎 拓海
必要最低限の事だけを書き、とりあえず手紙を郵送する。
ーー橋爪さんは返事してくれるだろうか?
今となれば、あまり見る事がない郵便ポストにその手紙を放り込む。
後は橋爪さんに任せる事にした。
その後数日が経ったが、彼からは何の音沙汰もなかった。
どうやら俺は橋爪さんに嫌われてしまったのかも知れない。
ーーまた、か。
俺の周りの人間は、必ず俺を裏切る。
橋爪さんも、、そうなんだろう。
ーー俺はまた一人になってしまった、、。
人はなぜ裏切るのだろう。
そして俺はなぜ、いつも一人なんだろう。
遠くの空を眺めた。
ーーいつも、、。
ーーいつもコレばっかりだ、、。
ーー俺はいつもヒトリだ、、。
結局、橋爪さんからの手紙は届かなかった。
何があって、俺の罪を被ろうとしているのか?
真意はわからないままーー。
しかし、返事が来ない以上、もう俺にはどーでも良かった。
橋爪さんの事も、彼が罪を被っている事も、、。
俺は、、関係ない。
オレは悪くない。
橋爪さんが勝手にやった事だ。
俺には関係ない。
そう繰り返し、言い聞かせる。
だが、言い聞かせる程に、拓海の心は空しさでいっぱいになっていった。
でも、どうする事も出来ない。
その頃。
橋爪直人は監視された拘置所の中で、拓海からの手紙に返事を出そうとしていた。
だが、俺の気持ちは、拓海には言い出せるはずがない。
俺は拓海を愛している。
年中、拓海の側で、彼の事を見守っていた。
だから、あの時の事件の詳細だって知っている。
俺はいわゆるストーカーだ。
拓海の事を思って、自首したはいいけど、、彼の顔が見れなくて寂しい、、。
彼の事だ。
不満に思うと、切り捨てるのだろう。
そう、橋爪直人というこの男の事もーー。
手紙ーー何て書こう?
何度も書いては破って、書いては破ってを繰り返した結果ーー俺はよくやく書けたこの手紙を出す事にした。
看守さんに手紙を渡す。
「すいません。これ、出して置いてください」
それを受けとると、わかった。と看守さんが笑った。
その日のうちに、手紙はポストに投函された。そして三日後、山崎拓海はそれを受けとる事になる。
橋爪直人さま。
その節はいろいろとお世話になりました。
一つだけ聞きたい事があり、面会に行きましたが、残念ながらお会い出来なかったので、手紙を出しました。
ーーなぜ、あなたは俺の身代わりになっているんですか?
ーーなぜ、俺の罪を被るような事を、、?
あなたの真意が知りたくて、お手紙しました。お返事お待ちしています。
山崎 拓海
必要最低限の事だけを書き、とりあえず手紙を郵送する。
ーー橋爪さんは返事してくれるだろうか?
今となれば、あまり見る事がない郵便ポストにその手紙を放り込む。
後は橋爪さんに任せる事にした。
その後数日が経ったが、彼からは何の音沙汰もなかった。
どうやら俺は橋爪さんに嫌われてしまったのかも知れない。
ーーまた、か。
俺の周りの人間は、必ず俺を裏切る。
橋爪さんも、、そうなんだろう。
ーー俺はまた一人になってしまった、、。
人はなぜ裏切るのだろう。
そして俺はなぜ、いつも一人なんだろう。
遠くの空を眺めた。
ーーいつも、、。
ーーいつもコレばっかりだ、、。
ーー俺はいつもヒトリだ、、。
結局、橋爪さんからの手紙は届かなかった。
何があって、俺の罪を被ろうとしているのか?
真意はわからないままーー。
しかし、返事が来ない以上、もう俺にはどーでも良かった。
橋爪さんの事も、彼が罪を被っている事も、、。
俺は、、関係ない。
オレは悪くない。
橋爪さんが勝手にやった事だ。
俺には関係ない。
そう繰り返し、言い聞かせる。
だが、言い聞かせる程に、拓海の心は空しさでいっぱいになっていった。
でも、どうする事も出来ない。
その頃。
橋爪直人は監視された拘置所の中で、拓海からの手紙に返事を出そうとしていた。
だが、俺の気持ちは、拓海には言い出せるはずがない。
俺は拓海を愛している。
年中、拓海の側で、彼の事を見守っていた。
だから、あの時の事件の詳細だって知っている。
俺はいわゆるストーカーだ。
拓海の事を思って、自首したはいいけど、、彼の顔が見れなくて寂しい、、。
彼の事だ。
不満に思うと、切り捨てるのだろう。
そう、橋爪直人というこの男の事もーー。
手紙ーー何て書こう?
何度も書いては破って、書いては破ってを繰り返した結果ーー俺はよくやく書けたこの手紙を出す事にした。
看守さんに手紙を渡す。
「すいません。これ、出して置いてください」
それを受けとると、わかった。と看守さんが笑った。
その日のうちに、手紙はポストに投函された。そして三日後、山崎拓海はそれを受けとる事になる。
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