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第一章 《英雄(不本意)の誕生編》
第19話 サリィの挑戦状
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「お疲れ様でした、リクスくん」
(精神的)疲労からよろよろとステージを降りた俺のもとに、フランさんが駆けてきた。
「ああ、なんとか紙一重で勝てたよ。嬉しいなー(棒)」
「おめでとうございます。でも……私にはリクスくんにはまだ余裕があるように見えてましたよ。最後の攻撃も、なんだかわざと吹き飛ばされたように見えましたし」
「え」
ぎくり。
まさかこの子、俺の迫真の演技に気付いた……?
「い、いやあ。そんなわけないだろ? ほんとギリギリ勝てただけだよ」
「そうですか?」
「うん。フランさんてば俺のこと買いかぶりすぎだって。あは、あははは――」
乾いた笑いを浮かべ、誤魔化す。
フランさんはまだ少し疑っているみたいだが、それで引き下がってくれた。
この子、意外と鋭いな。ひょっとしたら将来、大物になるかも――
そんなことを考えていると、「少しいいかしら」と後ろから声をかけられた。
振り返ると底には、腰に手を当てて俺を睨みつける高飛車お嬢さまのサリィさんがいた。
「先程の勝負、見ていましたわ。勝利おめでとう」
「は、はぁ。ありがとうございま――」
「でも、あの程度の輩に紙一重でようやく勝っているようでは、勇者の弟としてどうかと思いますわ。正直、期待外れもいいところですわね」
「お、おお!」
俺は思わず感極まってしまった。
俺に幻滅してくれている……なんて良い人なんだ!
「な、なんですのその顔は?」
予想していた反応と違ったのか、サリィさんは一歩後ずさる。
が、平静を取り戻すように咳払いをひとつして、俺を睨みつけた。
「よろしいこと? ワタクシはあなたを認めません。編入試験で何をしたのか知りませんが、大して実力も無いのに目立ちすぎですわ。勇者の弟を自負するのであれば、せめてあんなチンピラもどきのような方には、圧勝できるくらいでないと」
「いや~、そうだよね。最強の姉さんに比べて俺ってば弱っちいから、ここにいるべきじゃないと思うんだ!」
渡りに船とばかりに、サリィさんの発言に自分の願望を重ねる。
「あ、あなた一体なんなんですの? ここまで言われて嫌な顔一つしないなんて……頭がおかしいんですの?」
サリィさんは、本格的にドン引きしたらしく、冷や汗を垂らした。
普通なら悪口を言われて怒るなりなんなりするだろうが、俺にとってはご褒美でしかない。
あ、別に女の子に罵られると興奮する的な性癖を持っているわけじゃないよ?
「そ、その辺にしておいた方がいいんじゃないでしょうか、サリィさん。本人は特に気にしていないみたいだけど、言い過ぎというか……」
そのとき、恐る恐るといった風体で、フランさんが俺達の間に割って入った。
「あなたは確か、フランシェスカさんでしたわね。……確かに、あなたの言う通りですわ。彼を焚き付けて勝負の場に引き上げようとしましたが、本来それは褒められたことではない行為。ここは正々堂々ワタクシから、リクスさんに勝負を申し込みます」
「……はぁ!?」
俺は、素っ頓狂な声を上げてしまった。
どうやら俺をわざと罵って、戦いの場におびき出そうとしたらしいが、予想外の反応だったために方針を変えたようだ。
ていうか、どのみち俺と戦うのが目的だったのかよ。
「あのぉ……辞退することってできない?」
「一回は戦って欲しいですわ。ワタクシと同じ唯一最高レベルの成績で編入した御方と、勝負してみたいんですもの。それに……伯爵令嬢たるワタクシを差し置いて、話題の中心になっているあなたを好いていないことだけは、本当ですし」
うわ、さらっと嫌いって言われた。美少女にそんなこと言われると、俺のガラスのハートは耐えられない。
「なんですの? その悲しそうな顔は」
「いや? なんでも?」
「ワタクシに隠し事をする気?」
「はぁ~、別に大したことじゃないよ。君みたいな美少女に「好いていない」って言われると、男としては辛いって思っただけ」
「な、なぁ!?」
次の瞬間、サリィさんの顔が一気に沸騰した。
「い、いい、いきなりなんですの!? 美少女なんて……高貴なワタクシにいきなりそんなことを言ってくるなんて、不躾にもほどがありますわ!」
「それは悪かったよ」
なんか、マクラと似たような反応してるな。
ま、こっちはあんまり可愛げが無いけど。
そんなことを考えていると、話題を無理矢理変えるようにサリィさんが聞いてきた。
「それよりも、ワタクシの挑戦を受けてくださるの!?」
「拒否権ないって言ったのは何処の誰だよ。望み通り戦ってやる」
「ふふっ。それでこそ、勇者の弟ですわ」
サリィさんは、満足そうに笑った。
もちろん俺だって、受けたのには理由がある。
彼女の放つオーラは、明らかにバルダのものよりも強い。
キャピキャピお姉さんにも迫る勢いだ。
その上で、俺はバルダに紙一重でなんとか勝利した姿を見せつけている。
サリィさんに負けたとしても、誰も疑わないだろう。
今度こそ俺は、周りの生徒に幻滅され、先生にも期待をされることなく成績を落としていき――最終的にめでたく退学できるだろう。
「次こそは必ず……!」
ステージの端に立ち、反対側へ歩いて行ったサリィさんを見据える。
サリィさんは、腰に佩いたレイピアを抜き、左手を後ろに回して構えを取った。
その姿は一分の隙も無い。明らかにバルダより格上だということがわかる。
「勝ったな……」
俺は、不敵に笑みを浮かべる。
そんな俺を見て、サリィさんは一瞬眉をひそめ――
「それでは――開始!!」
審判のヒュリー先生の号令を以て、お互い同時に駆けだした。
(精神的)疲労からよろよろとステージを降りた俺のもとに、フランさんが駆けてきた。
「ああ、なんとか紙一重で勝てたよ。嬉しいなー(棒)」
「おめでとうございます。でも……私にはリクスくんにはまだ余裕があるように見えてましたよ。最後の攻撃も、なんだかわざと吹き飛ばされたように見えましたし」
「え」
ぎくり。
まさかこの子、俺の迫真の演技に気付いた……?
「い、いやあ。そんなわけないだろ? ほんとギリギリ勝てただけだよ」
「そうですか?」
「うん。フランさんてば俺のこと買いかぶりすぎだって。あは、あははは――」
乾いた笑いを浮かべ、誤魔化す。
フランさんはまだ少し疑っているみたいだが、それで引き下がってくれた。
この子、意外と鋭いな。ひょっとしたら将来、大物になるかも――
そんなことを考えていると、「少しいいかしら」と後ろから声をかけられた。
振り返ると底には、腰に手を当てて俺を睨みつける高飛車お嬢さまのサリィさんがいた。
「先程の勝負、見ていましたわ。勝利おめでとう」
「は、はぁ。ありがとうございま――」
「でも、あの程度の輩に紙一重でようやく勝っているようでは、勇者の弟としてどうかと思いますわ。正直、期待外れもいいところですわね」
「お、おお!」
俺は思わず感極まってしまった。
俺に幻滅してくれている……なんて良い人なんだ!
「な、なんですのその顔は?」
予想していた反応と違ったのか、サリィさんは一歩後ずさる。
が、平静を取り戻すように咳払いをひとつして、俺を睨みつけた。
「よろしいこと? ワタクシはあなたを認めません。編入試験で何をしたのか知りませんが、大して実力も無いのに目立ちすぎですわ。勇者の弟を自負するのであれば、せめてあんなチンピラもどきのような方には、圧勝できるくらいでないと」
「いや~、そうだよね。最強の姉さんに比べて俺ってば弱っちいから、ここにいるべきじゃないと思うんだ!」
渡りに船とばかりに、サリィさんの発言に自分の願望を重ねる。
「あ、あなた一体なんなんですの? ここまで言われて嫌な顔一つしないなんて……頭がおかしいんですの?」
サリィさんは、本格的にドン引きしたらしく、冷や汗を垂らした。
普通なら悪口を言われて怒るなりなんなりするだろうが、俺にとってはご褒美でしかない。
あ、別に女の子に罵られると興奮する的な性癖を持っているわけじゃないよ?
「そ、その辺にしておいた方がいいんじゃないでしょうか、サリィさん。本人は特に気にしていないみたいだけど、言い過ぎというか……」
そのとき、恐る恐るといった風体で、フランさんが俺達の間に割って入った。
「あなたは確か、フランシェスカさんでしたわね。……確かに、あなたの言う通りですわ。彼を焚き付けて勝負の場に引き上げようとしましたが、本来それは褒められたことではない行為。ここは正々堂々ワタクシから、リクスさんに勝負を申し込みます」
「……はぁ!?」
俺は、素っ頓狂な声を上げてしまった。
どうやら俺をわざと罵って、戦いの場におびき出そうとしたらしいが、予想外の反応だったために方針を変えたようだ。
ていうか、どのみち俺と戦うのが目的だったのかよ。
「あのぉ……辞退することってできない?」
「一回は戦って欲しいですわ。ワタクシと同じ唯一最高レベルの成績で編入した御方と、勝負してみたいんですもの。それに……伯爵令嬢たるワタクシを差し置いて、話題の中心になっているあなたを好いていないことだけは、本当ですし」
うわ、さらっと嫌いって言われた。美少女にそんなこと言われると、俺のガラスのハートは耐えられない。
「なんですの? その悲しそうな顔は」
「いや? なんでも?」
「ワタクシに隠し事をする気?」
「はぁ~、別に大したことじゃないよ。君みたいな美少女に「好いていない」って言われると、男としては辛いって思っただけ」
「な、なぁ!?」
次の瞬間、サリィさんの顔が一気に沸騰した。
「い、いい、いきなりなんですの!? 美少女なんて……高貴なワタクシにいきなりそんなことを言ってくるなんて、不躾にもほどがありますわ!」
「それは悪かったよ」
なんか、マクラと似たような反応してるな。
ま、こっちはあんまり可愛げが無いけど。
そんなことを考えていると、話題を無理矢理変えるようにサリィさんが聞いてきた。
「それよりも、ワタクシの挑戦を受けてくださるの!?」
「拒否権ないって言ったのは何処の誰だよ。望み通り戦ってやる」
「ふふっ。それでこそ、勇者の弟ですわ」
サリィさんは、満足そうに笑った。
もちろん俺だって、受けたのには理由がある。
彼女の放つオーラは、明らかにバルダのものよりも強い。
キャピキャピお姉さんにも迫る勢いだ。
その上で、俺はバルダに紙一重でなんとか勝利した姿を見せつけている。
サリィさんに負けたとしても、誰も疑わないだろう。
今度こそ俺は、周りの生徒に幻滅され、先生にも期待をされることなく成績を落としていき――最終的にめでたく退学できるだろう。
「次こそは必ず……!」
ステージの端に立ち、反対側へ歩いて行ったサリィさんを見据える。
サリィさんは、腰に佩いたレイピアを抜き、左手を後ろに回して構えを取った。
その姿は一分の隙も無い。明らかにバルダより格上だということがわかる。
「勝ったな……」
俺は、不敵に笑みを浮かべる。
そんな俺を見て、サリィさんは一瞬眉をひそめ――
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