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第二章 弓使いと学校のアイドル編
第24話 17階層で起きた異変
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《三人称視点》
――ここで、時間は少しばかり遡る。
ダンジョンに異常が起きる前。翔がちょうど、家路に就いていたころ。
高嶺乃花と涼城真美は、学校内ダンジョンの17階層で狩りをしていた。
場所は、ちょうど開けていてドーム上になっているエリア。中ボス、または多くの雑魚キャラが時間帯によってわんさか湧いてくる場所だ。しかし今は、その時間帯ではないのか、雑魚敵が数体湧く程度だった。
「はぁああああああああ!」
雄叫びを上げ(地声が高いから、イマイチ迫力がないが)、真美はシールドを片手に突進する。
真美の役職は、盾使い。防御に特化し、前衛で敵の攻撃を受ける役職だ。
一見すると攻撃力に乏しいため、弱小ジョブに見えるが、パーティーを組む際は重宝される重要なジョブである。
西洋騎士風のシールドを持ち、Cランクのモンスターである“ミニ・ゴーレム”(ミニと冠がつくが、実際には小学生くらいの大きさはある)に体当たりを仕掛ける。
シールド・バッシュと言われる技だ。
大質量の一撃を喰らった“ミニ・ゴーレム”の身体がヘコみ、後ろによろめく。
「今だよ! 乃花!」
「うん、任せて!」
振りかえった真美に頷き返し、乃花は弓に矢をつがえて引き絞る。
憧れている――いや、憧れていた人と同じ武器を。でも、その人は自分のことを覚えていなくて。
(わかってる。これは私の勝手な願望の押しつけ。かっくんは何も悪くない。でも……)
引き絞った手が震えているのは、きっと弦の反発力が強いからというだけではない。
今までは、憧れの人に近づくため、密かに練習していた弓矢。憧れのあの人と同じ武器。そして、いつか再会したときに褒めて貰いたい――そんな浮いた気持ちも確かにあった。
でも、今は――弓矢を構えることが、何より辛かった。
「何ぼーっとしてんの乃花!」
「っ!」
不意に、聞き慣れた人物の怒号が飛んで、乃花は思わず引き絞った手を離してしまう。
が、上の空で狙いを定めた矢など、到底狙い通りに飛ぶはずもない。
空気を裂いて飛ぶ矢は、体勢を立て直しつつある“ミニ・ゴーレム”の横を掠めて飛んで行ってしまった。
「ご、ごめ――」
「いい! 後は私がやる!」
真美は腰にさした短剣を取り出し、“ミニ・ゴーレム”の体勢が整いきる前に飛びかかった。
「やぁああああああっ!」
岩のように硬い外骨格を持つゴーレムタイプのモンスターの弱点は、二つある。
一つは、関節などの硬い外骨格の隙間。そしてもう一つの弱点――頭部のスリットの奥で輝く単眼を、真美は短剣で突き刺す。
「グワァアア――」
視界を奪われた“ミニ・ゴーレム”は一歩、二歩と後ずさる。
それに追い打ちを掛けるように、真美は左手に持ったシールドの先端を、勢いよく“ミニ・ゴーレム”の関節にねじ込んだ。
断末魔の叫びを上げ、“ミニ・ゴーレム”の活動は停止する。
「ふぅ……」
真美は額の汗を拭いながら、光の粒子となって消えていく“ミニ・ゴーレム”を見送っていたが、やがて乃花の方を振り返った。
「ねぇ乃花。悪いことは言わないからさ、今日はもうやめとこ? なんかやっぱ、最近あんた変だよ。心ここにあらずっていうか……」
「そ、そんなことは――」
「誤魔化されないよ。だって、さっきの一撃。私の知る限り、あの距離であんたが外したことなんてなかったし」
鋭い指摘に、乃花は押し黙る。
そんな乃花を見て、真美は小さくため息をついたあと、小声で告げた。
「あんたとパーティー組んで、何年やってると思ってるの。相棒のコンディションくらい、一射もあれば十分推し量れる」
「う……」
乃花は苦虫をかみ潰したような顔になった。
嬉しいような、それでいて心の内を悟られて悔しいような、そんな気分になったからだ。
だが、真美の言ってることは、どこまでも正しいことだった。
ただの憂さ晴らしのために、死ぬことこそないが、ケガをする可能性のあるダンジョンに付き合って貰っているのだ。それで、本調子ではないと言い訳をして友人を傷つけてしまうのは、乃花としても避けたい。
「わかった。今日はもう終わりにしよう」
「うん――って、あれ?」
乃花の選択を聞き、何気なくスマホにダンジョン内のマップを表示した真美は首を傾げた。
「どうしたの?」
「いや――上層階への転送陣って、どこにあったかなって思って開いたんだけど――なんか表示されないんだよね」
「え? そんなはずは――」
乃花も自分のスマホで、ダンジョン内の構造を記したマップを起動する。
が――どれだけ探しても、赤い△マークで表示されるはずの転送陣が、マップ内のどこにも見当たらない。
(一体、何がどうなって――)
乃花が眉根をよせたと同時、ダンジョン内に異変が起きた。
ゴゴゴゴ――と低い振動が辺りに響き渡る。
「な、なに!?」
「わかんない!」
2人は半ばパニックに陥り、周囲を警戒する。
その間にも、振動は大きくなっていって――やがて、近くの地面が爆発した。
いや、正確には地面を突き破ったという表現の方が正しいだろう。
突き破った地面の下から、巨大な何かが現れる。
ソイツは、ゴーレムだった。
不気味に輝く深紅の単眼。鋼の如く鈍色に輝く、分厚い外骨格。全身を包み込む、青紫色のオーラ。
一目でボスとわかるそのデザインは。
「「え、“エンペラー・ゴーレム”……!?」」
乃花と真美は同時に叫んでいた。
が、2人とも目の前にいるのが本当に“エンペラー・ゴーレム”なのか、疑ってもいた。
その理由は一つ。
「な、なに……この大きさ!」
「反則っしょ!?」
2人の顔が、みるみる青ざめていく。
普通の“エンペラー・ゴーレム”の体躯はせいぜい小型バスくらいしかないのに対して、コイツは5階建てのビルくらいの巨体を誇っていたからだ。
――ここで、時間は少しばかり遡る。
ダンジョンに異常が起きる前。翔がちょうど、家路に就いていたころ。
高嶺乃花と涼城真美は、学校内ダンジョンの17階層で狩りをしていた。
場所は、ちょうど開けていてドーム上になっているエリア。中ボス、または多くの雑魚キャラが時間帯によってわんさか湧いてくる場所だ。しかし今は、その時間帯ではないのか、雑魚敵が数体湧く程度だった。
「はぁああああああああ!」
雄叫びを上げ(地声が高いから、イマイチ迫力がないが)、真美はシールドを片手に突進する。
真美の役職は、盾使い。防御に特化し、前衛で敵の攻撃を受ける役職だ。
一見すると攻撃力に乏しいため、弱小ジョブに見えるが、パーティーを組む際は重宝される重要なジョブである。
西洋騎士風のシールドを持ち、Cランクのモンスターである“ミニ・ゴーレム”(ミニと冠がつくが、実際には小学生くらいの大きさはある)に体当たりを仕掛ける。
シールド・バッシュと言われる技だ。
大質量の一撃を喰らった“ミニ・ゴーレム”の身体がヘコみ、後ろによろめく。
「今だよ! 乃花!」
「うん、任せて!」
振りかえった真美に頷き返し、乃花は弓に矢をつがえて引き絞る。
憧れている――いや、憧れていた人と同じ武器を。でも、その人は自分のことを覚えていなくて。
(わかってる。これは私の勝手な願望の押しつけ。かっくんは何も悪くない。でも……)
引き絞った手が震えているのは、きっと弦の反発力が強いからというだけではない。
今までは、憧れの人に近づくため、密かに練習していた弓矢。憧れのあの人と同じ武器。そして、いつか再会したときに褒めて貰いたい――そんな浮いた気持ちも確かにあった。
でも、今は――弓矢を構えることが、何より辛かった。
「何ぼーっとしてんの乃花!」
「っ!」
不意に、聞き慣れた人物の怒号が飛んで、乃花は思わず引き絞った手を離してしまう。
が、上の空で狙いを定めた矢など、到底狙い通りに飛ぶはずもない。
空気を裂いて飛ぶ矢は、体勢を立て直しつつある“ミニ・ゴーレム”の横を掠めて飛んで行ってしまった。
「ご、ごめ――」
「いい! 後は私がやる!」
真美は腰にさした短剣を取り出し、“ミニ・ゴーレム”の体勢が整いきる前に飛びかかった。
「やぁああああああっ!」
岩のように硬い外骨格を持つゴーレムタイプのモンスターの弱点は、二つある。
一つは、関節などの硬い外骨格の隙間。そしてもう一つの弱点――頭部のスリットの奥で輝く単眼を、真美は短剣で突き刺す。
「グワァアア――」
視界を奪われた“ミニ・ゴーレム”は一歩、二歩と後ずさる。
それに追い打ちを掛けるように、真美は左手に持ったシールドの先端を、勢いよく“ミニ・ゴーレム”の関節にねじ込んだ。
断末魔の叫びを上げ、“ミニ・ゴーレム”の活動は停止する。
「ふぅ……」
真美は額の汗を拭いながら、光の粒子となって消えていく“ミニ・ゴーレム”を見送っていたが、やがて乃花の方を振り返った。
「ねぇ乃花。悪いことは言わないからさ、今日はもうやめとこ? なんかやっぱ、最近あんた変だよ。心ここにあらずっていうか……」
「そ、そんなことは――」
「誤魔化されないよ。だって、さっきの一撃。私の知る限り、あの距離であんたが外したことなんてなかったし」
鋭い指摘に、乃花は押し黙る。
そんな乃花を見て、真美は小さくため息をついたあと、小声で告げた。
「あんたとパーティー組んで、何年やってると思ってるの。相棒のコンディションくらい、一射もあれば十分推し量れる」
「う……」
乃花は苦虫をかみ潰したような顔になった。
嬉しいような、それでいて心の内を悟られて悔しいような、そんな気分になったからだ。
だが、真美の言ってることは、どこまでも正しいことだった。
ただの憂さ晴らしのために、死ぬことこそないが、ケガをする可能性のあるダンジョンに付き合って貰っているのだ。それで、本調子ではないと言い訳をして友人を傷つけてしまうのは、乃花としても避けたい。
「わかった。今日はもう終わりにしよう」
「うん――って、あれ?」
乃花の選択を聞き、何気なくスマホにダンジョン内のマップを表示した真美は首を傾げた。
「どうしたの?」
「いや――上層階への転送陣って、どこにあったかなって思って開いたんだけど――なんか表示されないんだよね」
「え? そんなはずは――」
乃花も自分のスマホで、ダンジョン内の構造を記したマップを起動する。
が――どれだけ探しても、赤い△マークで表示されるはずの転送陣が、マップ内のどこにも見当たらない。
(一体、何がどうなって――)
乃花が眉根をよせたと同時、ダンジョン内に異変が起きた。
ゴゴゴゴ――と低い振動が辺りに響き渡る。
「な、なに!?」
「わかんない!」
2人は半ばパニックに陥り、周囲を警戒する。
その間にも、振動は大きくなっていって――やがて、近くの地面が爆発した。
いや、正確には地面を突き破ったという表現の方が正しいだろう。
突き破った地面の下から、巨大な何かが現れる。
ソイツは、ゴーレムだった。
不気味に輝く深紅の単眼。鋼の如く鈍色に輝く、分厚い外骨格。全身を包み込む、青紫色のオーラ。
一目でボスとわかるそのデザインは。
「「え、“エンペラー・ゴーレム”……!?」」
乃花と真美は同時に叫んでいた。
が、2人とも目の前にいるのが本当に“エンペラー・ゴーレム”なのか、疑ってもいた。
その理由は一つ。
「な、なに……この大きさ!」
「反則っしょ!?」
2人の顔が、みるみる青ざめていく。
普通の“エンペラー・ゴーレム”の体躯はせいぜい小型バスくらいしかないのに対して、コイツは5階建てのビルくらいの巨体を誇っていたからだ。
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