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彼らは新人類編
その戦いは青色で始まる
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その戦いの始まりは青色だった。
午前9時36分27秒。[生きてるうちに必ず一回は訪れるべき名景100]に登録されているネメナーサス城。かつて侵略してきた魔王を打ち倒し退けたという由緒ある城を、カースクルセイドは根城にしていた。当然、勇者達が今日攻め込んでくることを知っていた彼らは朝から警戒を続けていた。魔力障壁と熱感知式のセンサーを張り巡らせ準備万端。ネズミが入ってきたのを察知した瞬間に殺しに向かうほどの緊張状態。その警戒区域の遥な上空から3人が近づいていた。
午前9時36分31秒。高波がネメナーサス城を襲った。水のない大地から突如発生した高波にカースクルセイドは驚いたが魔力による攻撃は明白。魔力障壁が打ち消してくれるとたかをくくった時、その高波はするりと魔力障壁をすり抜け城に襲いかかった!泡を食って魔力を放つと高波は水を撒き散らして簡単に消滅した。
バチィン!!
そのため城の中庭に飛来した3人の存在を認知するのに数巡遅れる。
「作戦開始」
その言葉を合図に3人は別々の方向へと飛び出した!
~sideイリナ~
イリナに与えられた作戦は実にシンプルだった。向かってくる敵を全て倒し敵の親玉を倒すということ。しかしその肝心要の親玉がどこにいるのか一切わからないため、イリナは城の中をひたすらに走った。勇者最強の称号を持つイリナにとって有象無象は敵ではなかった。視認と同時に敵を粉砕するまでにかかるのは0.1秒未満。何が起こったのかわからないままに敵は床に倒れていく。
イリナはとにかく西へと進んでいく。敵が出遅れた数巡でとにかく前に進み不意打ちを続ける。しかし敵はバカではない。桁違いな速度で敵を倒し続けるイリナの元へと向かう光!
バチィインン!!!
白色の光と黄色の電撃がぶつかる!!そして2秒後この城の西側の全てが崩壊!!残骸の中から2つの閃光が弾けた!!
イリナVSリヒト!!
~side黒垓~
黒垓白始は比較的順調に進んでいた。イリナほどの速度ではないが向かってくる敵を白と黒の剣で切り裂いていく。南東へと進んでいく彼の目の前には………
「やぁ、久しぶり」
「………え、なんでこの城にいんの?約束と違うじゃん」
昴が背伸びをして待っていた。
「君のお姉ちゃんに[弛んでいたら捻り殺して]って頼まれちゃったんだ。怒るなら彼女に言ってほしいな」
「は、はは………退散!」
「僕から逃げられるわけなくない?」
白色の扉を使って逃げ続ける黒垓を、空間を破壊しワープしながら追い続ける昴!
黒垓VS昴!!
~side飯田狩虎~
「ストップストップ!!俺戦えないから追ってこないで!!」
俺は北へ向かって全力で走って逃げていた!!イリナや黒垓君ならともかく俺が複数人を一度に相手出来るわけがない!!なんとか敵を各個分断して1人ずつ……無理ですね20人ぐらい敵いるもんね、知ってた知ってた!
「くらえぇえ!!」
敵に向かって炎を放つが敵の複数の魔力によって一瞬でかき消される!すいません調子乗ってました!「作戦開始」とかカッコつけてマジですいませんでした!これからは出過ぎた真似をせずに粛々と生きていくつもりなので追わないでください!
「飯田狩虎ぉぉおおお!!!」
遠吠えをあげながら凄まじい速度で迫り来る人影!!うわっこの声聞いたことあるわ!!絶対恨みありありでしょこの声!!特になんもしてないのになんで恨んでんだよぉ!!
「俺を襲わないでくれサミエルさぁあんん!!!」
水と炎の壁を作り出し進路を塞ぐが、サミエルさんは空間ごと壁をすり抜け俺に切りかかってきた!!
飯田狩虎VSサミエル他複数!!
~sideユピテル~
「………派手に始まったな」
戦陣の中央後方から城を眺めていたユピテルが呟いた。カースクルセイドのアジトがネメナーサス城であるという情報から、今回の戦いは城の制圧と周辺の敵の殲滅が目標となっている。
今起こっている戦いの規模からしてカースクルセイドは城に戦力を置いていない。当初の想定通り、カースクルセイドの戦力は………
城の左右にある山岳地帯から大規模な魔力が飛んでくる!
「全隊、魔力を展開!!防御魔力を持つ人間を先陣にし押してゆけ!!」
魚鱗の陣形を鶴翼へと変形させ左右へと攻め込んでいく!この陣形を取ると真ん中の私が無防備、さらに私は敵に狙われているからなるべく執るべき戦術ではないが………そこは腕の見せ所。上手く誘導して敵を殲滅してやる。
「行くぞ皆のもの!!殲滅だ!!」
ユピテル率いる勇者領全軍VSカースクルセイド全軍!!
午前9時36分27秒。[生きてるうちに必ず一回は訪れるべき名景100]に登録されているネメナーサス城。かつて侵略してきた魔王を打ち倒し退けたという由緒ある城を、カースクルセイドは根城にしていた。当然、勇者達が今日攻め込んでくることを知っていた彼らは朝から警戒を続けていた。魔力障壁と熱感知式のセンサーを張り巡らせ準備万端。ネズミが入ってきたのを察知した瞬間に殺しに向かうほどの緊張状態。その警戒区域の遥な上空から3人が近づいていた。
午前9時36分31秒。高波がネメナーサス城を襲った。水のない大地から突如発生した高波にカースクルセイドは驚いたが魔力による攻撃は明白。魔力障壁が打ち消してくれるとたかをくくった時、その高波はするりと魔力障壁をすり抜け城に襲いかかった!泡を食って魔力を放つと高波は水を撒き散らして簡単に消滅した。
バチィン!!
そのため城の中庭に飛来した3人の存在を認知するのに数巡遅れる。
「作戦開始」
その言葉を合図に3人は別々の方向へと飛び出した!
~sideイリナ~
イリナに与えられた作戦は実にシンプルだった。向かってくる敵を全て倒し敵の親玉を倒すということ。しかしその肝心要の親玉がどこにいるのか一切わからないため、イリナは城の中をひたすらに走った。勇者最強の称号を持つイリナにとって有象無象は敵ではなかった。視認と同時に敵を粉砕するまでにかかるのは0.1秒未満。何が起こったのかわからないままに敵は床に倒れていく。
イリナはとにかく西へと進んでいく。敵が出遅れた数巡でとにかく前に進み不意打ちを続ける。しかし敵はバカではない。桁違いな速度で敵を倒し続けるイリナの元へと向かう光!
バチィインン!!!
白色の光と黄色の電撃がぶつかる!!そして2秒後この城の西側の全てが崩壊!!残骸の中から2つの閃光が弾けた!!
イリナVSリヒト!!
~side黒垓~
黒垓白始は比較的順調に進んでいた。イリナほどの速度ではないが向かってくる敵を白と黒の剣で切り裂いていく。南東へと進んでいく彼の目の前には………
「やぁ、久しぶり」
「………え、なんでこの城にいんの?約束と違うじゃん」
昴が背伸びをして待っていた。
「君のお姉ちゃんに[弛んでいたら捻り殺して]って頼まれちゃったんだ。怒るなら彼女に言ってほしいな」
「は、はは………退散!」
「僕から逃げられるわけなくない?」
白色の扉を使って逃げ続ける黒垓を、空間を破壊しワープしながら追い続ける昴!
黒垓VS昴!!
~side飯田狩虎~
「ストップストップ!!俺戦えないから追ってこないで!!」
俺は北へ向かって全力で走って逃げていた!!イリナや黒垓君ならともかく俺が複数人を一度に相手出来るわけがない!!なんとか敵を各個分断して1人ずつ……無理ですね20人ぐらい敵いるもんね、知ってた知ってた!
「くらえぇえ!!」
敵に向かって炎を放つが敵の複数の魔力によって一瞬でかき消される!すいません調子乗ってました!「作戦開始」とかカッコつけてマジですいませんでした!これからは出過ぎた真似をせずに粛々と生きていくつもりなので追わないでください!
「飯田狩虎ぉぉおおお!!!」
遠吠えをあげながら凄まじい速度で迫り来る人影!!うわっこの声聞いたことあるわ!!絶対恨みありありでしょこの声!!特になんもしてないのになんで恨んでんだよぉ!!
「俺を襲わないでくれサミエルさぁあんん!!!」
水と炎の壁を作り出し進路を塞ぐが、サミエルさんは空間ごと壁をすり抜け俺に切りかかってきた!!
飯田狩虎VSサミエル他複数!!
~sideユピテル~
「………派手に始まったな」
戦陣の中央後方から城を眺めていたユピテルが呟いた。カースクルセイドのアジトがネメナーサス城であるという情報から、今回の戦いは城の制圧と周辺の敵の殲滅が目標となっている。
今起こっている戦いの規模からしてカースクルセイドは城に戦力を置いていない。当初の想定通り、カースクルセイドの戦力は………
城の左右にある山岳地帯から大規模な魔力が飛んでくる!
「全隊、魔力を展開!!防御魔力を持つ人間を先陣にし押してゆけ!!」
魚鱗の陣形を鶴翼へと変形させ左右へと攻め込んでいく!この陣形を取ると真ん中の私が無防備、さらに私は敵に狙われているからなるべく執るべき戦術ではないが………そこは腕の見せ所。上手く誘導して敵を殲滅してやる。
「行くぞ皆のもの!!殲滅だ!!」
ユピテル率いる勇者領全軍VSカースクルセイド全軍!!
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