男の俺が痴漢されてイッちゃうなんて…！

タカシの秘密 -タカシside-

セフレはジュニアユース選手（１）

その後、ホームで少年とは一旦別れ、俺はスタッフ専用の控え室へ向かった。

「おはようございます！」

元気よく他のスタッフが俺に挨拶をしてくるが、俺はあまり乗り気ではなかった。
なぜならこの後の練習でさっき痴漢をしてしまった相手と鉢合わせするからだ。
俺は思わずボーッとしていたところに、他のスタッフが肩をポンとたたいてきた。
その行動に俺は思わず、「わっっ！」と大声を出してしまった。

「どうしたんすか！？タカシさんらしくないっすよ？悩み事ですか？」

今朝、電車内で痴漢をした相手がジュニアユースの教え子だったなんて、誰に一体相談できるって言うのだ。

「いや、ちょっと疲れているだけだから・・・」

俺はそう答えると、他のスタッフたちが心配しながら、
「あまり無理しないでくださいね？タカシさんは日本代表のエースなんですから！」


俺は日本代表のエースか・・・。
そんな俺が電車内で痴漢を働いたなんて知れたら・・・しかも相手は少年だぞ。

結局同じ考えが俺の頭の中をぐるぐると巡り始める。
日本代表のエースがゲイでしかも痴漢魔だったなんて知れたら、俺はどうなってしまうのか。



そんなことを考えている間に、あっという間に練習の時間になってしまった。
俺は先走りで濡れたスパッツと練習着を隠すように、ピステ姿のまま練習場へと移動した。