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日本代表合宿 -ミナトside-
一喜一憂(10)
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「こうやってミナトの温かさ、体温を感じることができるだけで、俺は幸せだよ」
俺も同じ気持ちだった。
こうやってタカシの体温を感じている、この時間がずっと続けば良いのにと思った。
そして、俺はユウジが言った言葉をタカシに対して伝える。
「タカシ?ユウジからメッセージを預かっているのだけど、聞いてくれる?」
「メッセージ?何だろう、俺の悪口かな・・・」
俺はごくりと唾を飲み、「ユウジ、結婚するんだって」と言った。
それを聞いたタカシは目を丸くした。
そして、優しそうな笑顔で俺に微笑みかけた。
「そうだったんだ。おめでたいことだ」
「ユウジに対して怒らないの?」
「どうして俺が怒るんだ?もうユウジとの関係は冷めきっていたし、結婚するんだろうなってことは察しがついていた。だから気にしていないよ。やっと確信できてよかったよ」
タカシは話を続ける。
「ユウジが結婚したいってことは前から言っていたから、俺は何にも不満はない。ただ、正直に言って欲しかったけど、流石に言ってもらえなかったのはちょっと残念かな。けど、こうやってミナトから代わりにでも聞けてよかった」
ただ、そう話を続けるタカシの目にはうっすらと涙が写っていた。
やはり恋人であった人物から振られるのは辛い。俺が高校の頃に味わった辛さを今、タカシは感じている。
だから、今度はタカシを俺が抱きしめる。
「タカシには俺がいるから安心しろよ?同じ家に住んだって良い。俺はそう思っているから」
再びタカシが驚いたようにこちらを見る。
「今日はいろんな話が聞けて頭がパンクしそうだ。ただ、ミナトの言った今の言葉は忘れないからな?俺からもお願いしたい。また一緒にならないか?つまり恋人として」
「・・・喜んで!」
そして、俺とタカシはキスをした。じっくりと時間を掛けて、ディープなキスを。
俺も同じ気持ちだった。
こうやってタカシの体温を感じている、この時間がずっと続けば良いのにと思った。
そして、俺はユウジが言った言葉をタカシに対して伝える。
「タカシ?ユウジからメッセージを預かっているのだけど、聞いてくれる?」
「メッセージ?何だろう、俺の悪口かな・・・」
俺はごくりと唾を飲み、「ユウジ、結婚するんだって」と言った。
それを聞いたタカシは目を丸くした。
そして、優しそうな笑顔で俺に微笑みかけた。
「そうだったんだ。おめでたいことだ」
「ユウジに対して怒らないの?」
「どうして俺が怒るんだ?もうユウジとの関係は冷めきっていたし、結婚するんだろうなってことは察しがついていた。だから気にしていないよ。やっと確信できてよかったよ」
タカシは話を続ける。
「ユウジが結婚したいってことは前から言っていたから、俺は何にも不満はない。ただ、正直に言って欲しかったけど、流石に言ってもらえなかったのはちょっと残念かな。けど、こうやってミナトから代わりにでも聞けてよかった」
ただ、そう話を続けるタカシの目にはうっすらと涙が写っていた。
やはり恋人であった人物から振られるのは辛い。俺が高校の頃に味わった辛さを今、タカシは感じている。
だから、今度はタカシを俺が抱きしめる。
「タカシには俺がいるから安心しろよ?同じ家に住んだって良い。俺はそう思っているから」
再びタカシが驚いたようにこちらを見る。
「今日はいろんな話が聞けて頭がパンクしそうだ。ただ、ミナトの言った今の言葉は忘れないからな?俺からもお願いしたい。また一緒にならないか?つまり恋人として」
「・・・喜んで!」
そして、俺とタカシはキスをした。じっくりと時間を掛けて、ディープなキスを。
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