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-サッカー部の練習帰りの出来事(タカシSide)-
痴漢決行(2)
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駅へ着くとミナトが
「おい、タカシ、大雨で電車が遅れているかも」
と言っている。
俺も駅の電光掲示板に目を向けると“遅延“の文字が表示されている。
久しぶりに早く練習を終えて帰ることができると思ったのに、気分が悪い。
「マジかよ・・・。まぁとりあえず、ホームで待つか」
俺はミナトにそう伝え、改札を通ってホームへと向かった。
すると、幸運なことにちょうど電車が到着したところだった。
しかし、電車の車内を見ると満員。
幸運と悪運が行ったり来たりしている状況に俺は疲れがどっとやって来る。
(「こんな日はさっさと家に帰って風呂に浸かってゆっくりしたい」)
そう思い、俺は電車に乗るのを躊躇しているミナトに対し、
「次の電車も混んでいるだろうから、これに乗って帰ろうぜ」
と乗車を促す。
するとミナトは「おう」と返事をし、車内にいる人を押し、車内へと一緒に入っていった。
電車の車内は既にすし詰め状態で、平日の朝のように混んでいる。
俺は練習着などが入っているリュックを足元に置き、吊革に捕まろうとするが車両の真ん中で掴む場所がない。
そして、ミナトと身体が密着する。
俺は疲れを忘れ、自分の心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
まるで公式試合前に感じるような、今後、どんな展開になるのか分からない不安感のような、ドキドキ感のような。
ジャージ越しにミナトの体温がジワジワと俺に伝わり始め、更には汗ばんでいるのか湿度も感じられた気がする。
(「ミナトに痴漢するのは今日が最高かもしれない・・・」)
俺は頭の片隅にすっかり追いやられていたミナトに対する破廉恥な行為を思い出し、この満員電車の中でどう進めようか考え始める。
事前にシミュレーションはやっていない。
もちろん、痴漢なんて行為は今までやったことなんてない。
だから初めての行為だ。
それを今から同級生でありサッカー部のチームメイトにする俺って一体何をやっているのだろう。
普通だったらこんな思考になることはないはずなのに、俺はミナトのイかされる瞬間を見たいという一心で、理性が吹っ飛んでいることに気がつかなかった。
「おい、タカシ、大雨で電車が遅れているかも」
と言っている。
俺も駅の電光掲示板に目を向けると“遅延“の文字が表示されている。
久しぶりに早く練習を終えて帰ることができると思ったのに、気分が悪い。
「マジかよ・・・。まぁとりあえず、ホームで待つか」
俺はミナトにそう伝え、改札を通ってホームへと向かった。
すると、幸運なことにちょうど電車が到着したところだった。
しかし、電車の車内を見ると満員。
幸運と悪運が行ったり来たりしている状況に俺は疲れがどっとやって来る。
(「こんな日はさっさと家に帰って風呂に浸かってゆっくりしたい」)
そう思い、俺は電車に乗るのを躊躇しているミナトに対し、
「次の電車も混んでいるだろうから、これに乗って帰ろうぜ」
と乗車を促す。
するとミナトは「おう」と返事をし、車内にいる人を押し、車内へと一緒に入っていった。
電車の車内は既にすし詰め状態で、平日の朝のように混んでいる。
俺は練習着などが入っているリュックを足元に置き、吊革に捕まろうとするが車両の真ん中で掴む場所がない。
そして、ミナトと身体が密着する。
俺は疲れを忘れ、自分の心臓の鼓動が早くなるのを感じる。
まるで公式試合前に感じるような、今後、どんな展開になるのか分からない不安感のような、ドキドキ感のような。
ジャージ越しにミナトの体温がジワジワと俺に伝わり始め、更には汗ばんでいるのか湿度も感じられた気がする。
(「ミナトに痴漢するのは今日が最高かもしれない・・・」)
俺は頭の片隅にすっかり追いやられていたミナトに対する破廉恥な行為を思い出し、この満員電車の中でどう進めようか考え始める。
事前にシミュレーションはやっていない。
もちろん、痴漢なんて行為は今までやったことなんてない。
だから初めての行為だ。
それを今から同級生でありサッカー部のチームメイトにする俺って一体何をやっているのだろう。
普通だったらこんな思考になることはないはずなのに、俺はミナトのイかされる瞬間を見たいという一心で、理性が吹っ飛んでいることに気がつかなかった。
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