ゲイのキャビンアテンダントはイケメンリーマンがお好き？

Chapter④ 同棲生活 ～タカシside～

同棲開始（１）

同棲することを決めてからは物件探しを始めた。

俺の勤務地は丸の内、シュンの勤務地は羽田空港ということで、お互いに住みやすい場所となると、東京都内の南側となる。ただし、俺も飛行機を使った出張が多いことや在宅勤務を会社が採用していることもあり、通勤事情は俺よりもシュンを優先することにした。

更に、シュンの住むマンションの上層階の２ＬＤＫが空いたとの情報を入手し、シュンと相談した。

「シュンの住んでいるマンションってどう？治安とか住んでいる人の様子は？」
「特に気になったことはないよ。割と家賃が高い物件だから、変な人はいないし高速道路とか線路からは離れているから騒音もないし。アピールポイントとしては、俺の部屋でさえ日当たりも眺望もいいから、上の階になるともっと見晴らしが良いと思う！ここにしない？周辺環境もスーパーとかコンビニもあるし、ランニングもできるし！」
二人でカフェでお茶をしながら、タブレットでお目当ての物件情報を眺めているシュンの目はキラキラと輝いている。

同棲に前向きで俺も嬉しい。そう思えたことで、俺は「ここにしよう」とシュンの提案に乗ることにした。

そして、俺たちはシュンが今住むマンションの上層階の２ＬＤＫで同棲を開始した。その頃、俺たちは付き合い始めて半年が経っていた。