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限界点

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俺はいよいよ自分が病気持ちの患者になってしまったことに対して嫌悪感を感じる。そして、この空間でうなだれるように力無く座る他の人々と同列になっていることも感じる。今まで他人と比較しながら生きてきた俺にとっては、比較することで自分の劣等感を払拭したくてしょうがない性格なんだ。

2週間後の日時を記載された診察券を俺は財布に仕舞わず荒っぽく鞄の中に放り投げた。どうせもう2度と来ることはないだろう。一時的に処方された薬を飲んで、睡眠さえちゃんととることが出来るようになれば、数日でまた回復するだろう。俺はそう思っていた。

しかし、現実はそう甘くはなかった。
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