コーヒーの香りに引き寄せられて

電機メーカーでの仕事

１

俺は一体何のために生きているのだろう？

答えなんてあるはずがない。
それでもこの世の中に命あるものとして、人間として生まれてきたからには、何かをして生きていかなけれなければならない。

生きる上では秩序を乱さず、与えられた役割を全うしなけれなばならない。

例えば小学生であれば、担任の先生の言うことをよく聞いていれば、優等生として通知表で最高評価を貰える。その通知表を家に持ち帰ると、両親や祖父母が喜んでくれる。そう、それは小学生に与えられた使命なのだ。その使命を達成できない人間が両親から怒られたり憐れみの眼差しで見つめられたりするのだ。

その役割は誰しもが生まれた時から背負っている。

そして、社会人になり会社に勤めることになっても同じである。