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セフレの奪い合い(6)
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何度も電話するがリョウタは出ない。
俺はスマホをポケットに押し込むと、次に大学を出てリョウタの住む体育会の寮へ向かった。
寮には管理人がいて部外者は入れない仕組みになっている。そのため、管理人室にいるおばさんにリョウタが在室しているか確認する。おばさんは在室のランプを確認したが、いないとの回答だった。
さっきの男が言っていたように、今は外出しているんだ。そう思った時、「あんた、リョウタくんの知り合い?」と話しかけられる。そうだと回答すると、心配そうな顔をして状況を説明してくれた。
「リョウタくん、先週までは一生懸命サッカー部の練習に励んでいたのに、今週になって急に様子が変になったのよ。門限ギリギリに帰宅する毎日になって、朝練も行かなくなっちゃったみたい。それで昨日の夜は門限を破ってしまって、部活動は謹慎になっているっていうのに今日も外出しちゃってて、もし門限を2日連続で破るようなことになれば、もうこの寮には居られなくなっちゃうと思うの。だから心配しているのよ」
寮の管理人さんの言うことはごもっともだ。
俺は御礼を述べて一旦、自分の家へと帰る。
“先週から様子が変になったのか・・・・“
先週は俺とリョウタが会ってエッチをした日も含まれる。けれども、リョウタはきっと俺以外の男ともエッチをしていたんだと思った。
だけど、不真面目な原因の一助となってしまったことは事実だ。
俺はリョウタをどうにかして“狂い咲き“から矯正しなければという使命感を持ち始めた。
俺は自然とリョウタを迎えに行かなければと思い、気づくと新宿行きの電車に乗っていた。そして、スマホからメッセージを送る。
「リョウタ、お前はサッカーを辞めちゃダメだ。だから今日は門限に間に合うように新宿へ迎えに行く。どこにいるか教えろ!」
もちろん、リョウタから返信が来ると言う確証はない。けれども、一般教養に対して真面目に取り組んでいたリョウタの顔が忘れられない。そして、サッカーでリョウタのインタビュー記事も前に読んだことがある。本当にサッカーが好きみたいだ。
確かに、人肌が恋しくなる寒い季節だけど、自分の信念だけは守らないと。もしそれを俺が傷つけたのであれば、俺が元の道に戻す責任がある。
俺はスマホをポケットに押し込むと、次に大学を出てリョウタの住む体育会の寮へ向かった。
寮には管理人がいて部外者は入れない仕組みになっている。そのため、管理人室にいるおばさんにリョウタが在室しているか確認する。おばさんは在室のランプを確認したが、いないとの回答だった。
さっきの男が言っていたように、今は外出しているんだ。そう思った時、「あんた、リョウタくんの知り合い?」と話しかけられる。そうだと回答すると、心配そうな顔をして状況を説明してくれた。
「リョウタくん、先週までは一生懸命サッカー部の練習に励んでいたのに、今週になって急に様子が変になったのよ。門限ギリギリに帰宅する毎日になって、朝練も行かなくなっちゃったみたい。それで昨日の夜は門限を破ってしまって、部活動は謹慎になっているっていうのに今日も外出しちゃってて、もし門限を2日連続で破るようなことになれば、もうこの寮には居られなくなっちゃうと思うの。だから心配しているのよ」
寮の管理人さんの言うことはごもっともだ。
俺は御礼を述べて一旦、自分の家へと帰る。
“先週から様子が変になったのか・・・・“
先週は俺とリョウタが会ってエッチをした日も含まれる。けれども、リョウタはきっと俺以外の男ともエッチをしていたんだと思った。
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もちろん、リョウタから返信が来ると言う確証はない。けれども、一般教養に対して真面目に取り組んでいたリョウタの顔が忘れられない。そして、サッカーでリョウタのインタビュー記事も前に読んだことがある。本当にサッカーが好きみたいだ。
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