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20 ロゼ様
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私は食堂へ続く道をニーネ、レイン、ルゥエの3人と歩いていた。外はすっかり暗くなり、少し肌寒さを感じる。
あの後、ここに来てからずっと思っていたことを3人に告げた。「『聖女様』と呼ぶのはやめて欲しい」と言ったのだ。
それではなんと呼べばいいのかわからないと言うからロゼでいいと言ったのだが、様をつけないのはありえないというニーネの言葉により「ロゼ様」と呼ばれることになった。
様も必要ないと思ったが意外と頑固なニーネを説得することはついぞ叶わず、結局様付けで定着することになった。それでも最初よりは凄く仲良くなれたと思っている。
(ロゼ様、なんだか嬉しそうですね。)
レイに話しかけられ、また心を読まれたのかと思っていると、(そんな顔してました)と言われ疑ってしまったという罪悪感が湧いた。
「うん、みんなと仲良くなれて嬉しい。」
そう素直に感想を伝える。
「せいじょさまぁ~あしたはどしゃぶりのよていだから、おへやにいなきゃだめだよぉ~?」
「えっ、そうなの?」
(ルゥ、もうそれはいいだろ…)
にししと笑うルゥにやれやれと言った表情のレイ。
そしてそれを姉の笑顔で眺めるニーネ。
守護番号9番のニーネ
守護番号11番のレイン
守護番号12番のルゥエ
彼らのスキルとしての番号も教えてもらった。
レインとルゥエに関しては自分の信頼するひとには愛称として「レイ」「ルゥ」と呼んでもらっているらしく、私もその呼び方で呼んでくれとの事だった。
出会ってまだ一日と経っていないのにいいのかと訪ねると2人して「ロゼ様は信じられる」というのだから、嬉しい反面心配になってくる。
ちなみにニーネは誰に対しても「様」を付けるそうで、名前だけで呼んでいるのは自分のあとに生まれたスキルだけだそうだ。
月明かりだけの廊下はまだ長い。
ちらり、と窓の外に目をやると地球から見るよりもかなり近くに月があるのがわかる。
それでもかなり高くに位置しており、見上げる度に首が痛くなった。
星も肉眼でもおぼろげだが大体の形がみえる。やはりそれだけ近くにあるということなのだろうか。
リアルとのギャップに若干の違和感を感じつつ顔を戻したところ、行く先から明かりが漏れていることに気がついた。
「ロゼ様。ここが食堂です。」
ニーネは緊張しているようだ。
大きな扉は木でできており、ニーネが開こうとすると木、特有のギィ…という音が静かに響く。
何故かその音に安心する。
あの後、ここに来てからずっと思っていたことを3人に告げた。「『聖女様』と呼ぶのはやめて欲しい」と言ったのだ。
それではなんと呼べばいいのかわからないと言うからロゼでいいと言ったのだが、様をつけないのはありえないというニーネの言葉により「ロゼ様」と呼ばれることになった。
様も必要ないと思ったが意外と頑固なニーネを説得することはついぞ叶わず、結局様付けで定着することになった。それでも最初よりは凄く仲良くなれたと思っている。
(ロゼ様、なんだか嬉しそうですね。)
レイに話しかけられ、また心を読まれたのかと思っていると、(そんな顔してました)と言われ疑ってしまったという罪悪感が湧いた。
「うん、みんなと仲良くなれて嬉しい。」
そう素直に感想を伝える。
「せいじょさまぁ~あしたはどしゃぶりのよていだから、おへやにいなきゃだめだよぉ~?」
「えっ、そうなの?」
(ルゥ、もうそれはいいだろ…)
にししと笑うルゥにやれやれと言った表情のレイ。
そしてそれを姉の笑顔で眺めるニーネ。
守護番号9番のニーネ
守護番号11番のレイン
守護番号12番のルゥエ
彼らのスキルとしての番号も教えてもらった。
レインとルゥエに関しては自分の信頼するひとには愛称として「レイ」「ルゥ」と呼んでもらっているらしく、私もその呼び方で呼んでくれとの事だった。
出会ってまだ一日と経っていないのにいいのかと訪ねると2人して「ロゼ様は信じられる」というのだから、嬉しい反面心配になってくる。
ちなみにニーネは誰に対しても「様」を付けるそうで、名前だけで呼んでいるのは自分のあとに生まれたスキルだけだそうだ。
月明かりだけの廊下はまだ長い。
ちらり、と窓の外に目をやると地球から見るよりもかなり近くに月があるのがわかる。
それでもかなり高くに位置しており、見上げる度に首が痛くなった。
星も肉眼でもおぼろげだが大体の形がみえる。やはりそれだけ近くにあるということなのだろうか。
リアルとのギャップに若干の違和感を感じつつ顔を戻したところ、行く先から明かりが漏れていることに気がついた。
「ロゼ様。ここが食堂です。」
ニーネは緊張しているようだ。
大きな扉は木でできており、ニーネが開こうとすると木、特有のギィ…という音が静かに響く。
何故かその音に安心する。
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