15 / 49
14彼女の検証2
しおりを挟む
「彼女アメリアさんって言って、さっき男の人に追いかけられている所を助けたんだ。それで……」
「そういう事か! 警察に連絡をすればいいんだな」
唐突に話すハル君に、なるほどとおじさんは頷き携帯を取り出した。
「え? 違うよ!」
「違う?」
慌てて言うハル君の方を見て、じゃ何だと言う顔つきになる。
「アメリアさん、異星人みたいなんだ!」
その突拍子もない言葉に一瞬静まり返った。何故そうなるのだろうか? 確かにマリアさんには見えていないようだけど、そこで何故、異星人なのよ!
「何を言っているんだ……?」
「なるほど! それならわたくしに見えないのも納得できますわ!」
力強くマリアさんが頷く。納得しちゃうんだ……。
「はぁ……。お前達は父さんの影響を受け過ぎた! 何が宇宙人だ!」
「宇宙人じゃなくて異星人!」
ハル君は抗議する。大して変わらないような気もするけど……。
「どこが違うんだか。いいかい。魔法使いだって信じてもらえない世界なんだぞ。そもそもなぜ、異星人だと言えるんだ!?」
うん? 何故ここで魔法使い?
「それは、マリアさんに彼女の姿が見えないから!」
ハル君の言葉にお父さんはマリアさんを見た。彼女は真面目な顔で頷く。次にアメリアさんを見た。
「見えていない様です」
「他人を巻き込んで何を企んでいるんだ! いい加減にしろよ!」
彼女の言葉を聞いて、隣に座る二人に言った。
「マリアがそんな事に協力する訳ないだろう? 俺達以外の人間にも見えていないみたいなんだ!」
カナ君は、そうおじさんに反論する。
「しかし魔法使いならまだしも異星人って……」
ちらっとマリアさんとアメリアさんを見ておじさんは呟く。確かにマリアさんがこんな訳の分からない芝居はしないと思うけど、何故魔法使いと比べる必要があるのだろうか?
もしかして……
「ハル君のお父さんって魔法使いを信じている?!」
「俺達に出会った時に、アメリアさんはこの世界の人って言ったんだ! という事は地球人じゃないって事だろう?」
カナ君の説明に被るように、私は至った答えを口に出していた!
一斉に叫んだ私を皆が振り返る。
「何を言っておりますの? ルナ。当たり前ではありませんか。おじさまも立派な魔法使いでしてよ」
「え……?」
マリアさんのまさかの説明に私は目がテンになる。信じている所か本人も魔法使いだと言う。
「ちょっと待て!」
おじさんが私達の方を向いてそう言った。
やっぱりマリアさんが思い込んでいるだけね。
「もしかして、ルナって小学生の頃、近所にいたルナちゃんか?」
訂正をすると思いきや違った。
「あ、はい。よくおじゃまをして……」
「いやぁ大きくなったな! ルナと聞くまで気づかなかったよ。……そうだな。ルナちゃんも見えているとなると、アメリアさんが魔法使いからかもしれない。どうです? アメリアさん」
……うん? 懐かしむ話ではなくて? 結局魔法使い? 意味わかんないんですけどぉ!!
「魔法使いです。……もしかしてこの世界では魔法使いは珍しいのですか?」
注目する中アメリアさんは、躊躇する事無く魔法使いだと言い切った! ついて行けてないのは、私だけの様です……。
「やはりそうか! 父さんにそんな事を聞いた事があった。普通は魔法使いはこの世界の人間には見えないって!」
おじさんは驚く事を口走った!
「そういう事か! 警察に連絡をすればいいんだな」
唐突に話すハル君に、なるほどとおじさんは頷き携帯を取り出した。
「え? 違うよ!」
「違う?」
慌てて言うハル君の方を見て、じゃ何だと言う顔つきになる。
「アメリアさん、異星人みたいなんだ!」
その突拍子もない言葉に一瞬静まり返った。何故そうなるのだろうか? 確かにマリアさんには見えていないようだけど、そこで何故、異星人なのよ!
「何を言っているんだ……?」
「なるほど! それならわたくしに見えないのも納得できますわ!」
力強くマリアさんが頷く。納得しちゃうんだ……。
「はぁ……。お前達は父さんの影響を受け過ぎた! 何が宇宙人だ!」
「宇宙人じゃなくて異星人!」
ハル君は抗議する。大して変わらないような気もするけど……。
「どこが違うんだか。いいかい。魔法使いだって信じてもらえない世界なんだぞ。そもそもなぜ、異星人だと言えるんだ!?」
うん? 何故ここで魔法使い?
「それは、マリアさんに彼女の姿が見えないから!」
ハル君の言葉にお父さんはマリアさんを見た。彼女は真面目な顔で頷く。次にアメリアさんを見た。
「見えていない様です」
「他人を巻き込んで何を企んでいるんだ! いい加減にしろよ!」
彼女の言葉を聞いて、隣に座る二人に言った。
「マリアがそんな事に協力する訳ないだろう? 俺達以外の人間にも見えていないみたいなんだ!」
カナ君は、そうおじさんに反論する。
「しかし魔法使いならまだしも異星人って……」
ちらっとマリアさんとアメリアさんを見ておじさんは呟く。確かにマリアさんがこんな訳の分からない芝居はしないと思うけど、何故魔法使いと比べる必要があるのだろうか?
もしかして……
「ハル君のお父さんって魔法使いを信じている?!」
「俺達に出会った時に、アメリアさんはこの世界の人って言ったんだ! という事は地球人じゃないって事だろう?」
カナ君の説明に被るように、私は至った答えを口に出していた!
一斉に叫んだ私を皆が振り返る。
「何を言っておりますの? ルナ。当たり前ではありませんか。おじさまも立派な魔法使いでしてよ」
「え……?」
マリアさんのまさかの説明に私は目がテンになる。信じている所か本人も魔法使いだと言う。
「ちょっと待て!」
おじさんが私達の方を向いてそう言った。
やっぱりマリアさんが思い込んでいるだけね。
「もしかして、ルナって小学生の頃、近所にいたルナちゃんか?」
訂正をすると思いきや違った。
「あ、はい。よくおじゃまをして……」
「いやぁ大きくなったな! ルナと聞くまで気づかなかったよ。……そうだな。ルナちゃんも見えているとなると、アメリアさんが魔法使いからかもしれない。どうです? アメリアさん」
……うん? 懐かしむ話ではなくて? 結局魔法使い? 意味わかんないんですけどぉ!!
「魔法使いです。……もしかしてこの世界では魔法使いは珍しいのですか?」
注目する中アメリアさんは、躊躇する事無く魔法使いだと言い切った! ついて行けてないのは、私だけの様です……。
「やはりそうか! 父さんにそんな事を聞いた事があった。普通は魔法使いはこの世界の人間には見えないって!」
おじさんは驚く事を口走った!
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
疎遠になった幼馴染の距離感が最近になってとても近い気がする 〜彩る季節を選べたら〜
若椿 柳阿(わかつばき りゅうあ)
ライト文芸
「一緒の高校に行こうね」
恋人である幼馴染と交わした約束。
だが、それを裏切って適当な高校に入学した主人公、高原翔也は科学部に所属し、なんとも言えない高校生活を送る。
孤独を誇示するような科学部部長女の子、屋上で隠し事をする生徒会長、兄に対して頑なに敬語で接する妹、主人公をあきらめない幼馴染。そんな人たちに囲まれた生活の中で、いろいろな後ろめたさに向き合い、行動することに理由を見出すお話。
会うたびに、貴方が嫌いになる
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
長身の王女レオーネは、侯爵家令息のアリエスに会うたびに惹かれた。だが、守り役に徹している彼が応えてくれたことはない。彼女が聖獣の力を持つために発情期を迎えた時も、身体を差し出して鎮めてくれこそしたが、その後も変わらず塩対応だ。悩むレオーネは、彼が自分とは正反対の可愛らしい令嬢と親しくしているのを目撃してしまう。優しく笑いかけ、「小さい方が良い」と褒めているのも聞いた。失恋という現実を受け入れるしかなかったレオーネは、二人の妨げになるまいと決意した。
アリエスは嫌そうに自分を遠ざけ始めたレオーネに、動揺を隠せなくなった。彼女が演技などではなく、本気でそう思っていると分かったからだ。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる