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08秘密が凄すぎて4

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 そう言えばマリアさんとどうやって知り合ったんだろう? 魔法使いになりたいと思う程になったきっかけも知りたいな……。
 って、ハル君とカナ君って名字違ったよね? 兄弟じゃない! あれ? どういう関係?

 「あれ? 三人ってどういう関係なの?」
 「は? 俺とハルは従兄弟だよ! 知らなかったのかよ」

 知りませんでした! 小さい時はそんな事、気にもしてなかったので。
 私が頷くと、カナ君はマジかーとため息をついた。

 「俺の母親とハルの父親が姉弟なんだよ」
 「夏休みとか休みの度に、僕の家にきていたんだ」

 そうだったんだ。じゃ、おじいちゃんはカナ君の本当のおじいちゃんでもあるんだ。

 「わたくしは星空と幼馴染ですわ。ちょうど陽翔とルナのような感じかしらね」

 マリアさんがそう言って、二人との関係を教えてくれた。

 「ふうん。で、ウィザードになったきっかけは? オーディションでも受けたの?」

 別に特段意味はないけど流れて的に聞いてみた。だってこの二人なら魔法使いになりたいからって、受けたかもしれない。
 けど、三人は何故か顔を見合わす。

 「俺の父親がウィザードが所属するプロダクションの社長なんだ。これ、内緒な」

 え? そう事なの? オーデションどころか親にお願いしてなったのかもしれないの?
 私は目を丸くしながらそう思った。

 「あと、この頭は俺のポリシーな。ホラ魔法使いってファンタジーの中では、髪が長かったりカラーだったりするだろう? で、もし召喚された時に黒髪だとダサいじゃん!」

 カナ君は、きゅっきゅっと坊主頭を撫でながら語った!
 うん? 聞きもしないのに語り出して、しかも黒だとダサいって? いやいやいや、スターリーは黒髪じゃん!
 つい私は心の中で突っ込んだ。

 「うんうん。髪の色は金髪が一番だよね。僕のこだわりは目の色なんだ! 左右違うのがいいよね! オッドアイ!」

 続けてハル君まで語り出す。って、オッドアイ……シマールは両目ともブルーでしたよね? 私も続けて突っ込ませて頂きました!

 「二人共見た目にこだわり過ぎですわ」
 「そうですよね!」

 マリアさんは、まだ毒されていなかった! よかった!

 「ファンタジーの世界では、呼ばれ方が重要ですわ! そう思いません? ルナ」

 うん? 呼ばれ方? 呼ばれ方って何?

 「えっと……」
 「いいですか! ファンタジーの世界のどこで先輩などと呼びますか! やはりそこはお姉様ですわ!」

 あぁ、もう既に遅しでしたね。どっぷり毒されてました……。二人より意味がわかんないです。一つわかったのは、さっきお姉様と呼んでと言ったのは、ここから来てるって事くらいです。
 私は三人の熱弁? にファンタジー部で確かに間違いないと確信しました! 私は語れませんがいいでしょうか?

 「で、ルナのポリシーは?」

 語れないというのに、ハル君は聞いて来た。しかもとっても答えを期待している様子。ありませんから。初めて聞かれましたし……。

 「えっと……自然体?」
 「自然体か。深いなぁ」

 適当に答えたのにハル君には、凄く響いたようです。
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