9 / 49
08秘密が凄すぎて4
しおりを挟む
そう言えばマリアさんとどうやって知り合ったんだろう? 魔法使いになりたいと思う程になったきっかけも知りたいな……。
って、ハル君とカナ君って名字違ったよね? 兄弟じゃない! あれ? どういう関係?
「あれ? 三人ってどういう関係なの?」
「は? 俺とハルは従兄弟だよ! 知らなかったのかよ」
知りませんでした! 小さい時はそんな事、気にもしてなかったので。
私が頷くと、カナ君はマジかーとため息をついた。
「俺の母親とハルの父親が姉弟なんだよ」
「夏休みとか休みの度に、僕の家にきていたんだ」
そうだったんだ。じゃ、おじいちゃんはカナ君の本当のおじいちゃんでもあるんだ。
「わたくしは星空と幼馴染ですわ。ちょうど陽翔とルナのような感じかしらね」
マリアさんがそう言って、二人との関係を教えてくれた。
「ふうん。で、ウィザードになったきっかけは? オーディションでも受けたの?」
別に特段意味はないけど流れて的に聞いてみた。だってこの二人なら魔法使いになりたいからって、受けたかもしれない。
けど、三人は何故か顔を見合わす。
「俺の父親がウィザードが所属するプロダクションの社長なんだ。これ、内緒な」
え? そう事なの? オーデションどころか親にお願いしてなったのかもしれないの?
私は目を丸くしながらそう思った。
「あと、この頭は俺のポリシーな。ホラ魔法使いってファンタジーの中では、髪が長かったりカラーだったりするだろう? で、もし召喚された時に黒髪だとダサいじゃん!」
カナ君は、きゅっきゅっと坊主頭を撫でながら語った!
うん? 聞きもしないのに語り出して、しかも黒だとダサいって? いやいやいや、スターリーは黒髪じゃん!
つい私は心の中で突っ込んだ。
「うんうん。髪の色は金髪が一番だよね。僕のこだわりは目の色なんだ! 左右違うのがいいよね! オッドアイ!」
続けてハル君まで語り出す。って、オッドアイ……シマールは両目ともブルーでしたよね? 私も続けて突っ込ませて頂きました!
「二人共見た目にこだわり過ぎですわ」
「そうですよね!」
マリアさんは、まだ毒されていなかった! よかった!
「ファンタジーの世界では、呼ばれ方が重要ですわ! そう思いません? ルナ」
うん? 呼ばれ方? 呼ばれ方って何?
「えっと……」
「いいですか! ファンタジーの世界のどこで先輩などと呼びますか! やはりそこはお姉様ですわ!」
あぁ、もう既に遅しでしたね。どっぷり毒されてました……。二人より意味がわかんないです。一つわかったのは、さっきお姉様と呼んでと言ったのは、ここから来てるって事くらいです。
私は三人の熱弁? にファンタジー部で確かに間違いないと確信しました! 私は語れませんがいいでしょうか?
「で、ルナのポリシーは?」
語れないというのに、ハル君は聞いて来た。しかもとっても答えを期待している様子。ありませんから。初めて聞かれましたし……。
「えっと……自然体?」
「自然体か。深いなぁ」
適当に答えたのにハル君には、凄く響いたようです。
って、ハル君とカナ君って名字違ったよね? 兄弟じゃない! あれ? どういう関係?
「あれ? 三人ってどういう関係なの?」
「は? 俺とハルは従兄弟だよ! 知らなかったのかよ」
知りませんでした! 小さい時はそんな事、気にもしてなかったので。
私が頷くと、カナ君はマジかーとため息をついた。
「俺の母親とハルの父親が姉弟なんだよ」
「夏休みとか休みの度に、僕の家にきていたんだ」
そうだったんだ。じゃ、おじいちゃんはカナ君の本当のおじいちゃんでもあるんだ。
「わたくしは星空と幼馴染ですわ。ちょうど陽翔とルナのような感じかしらね」
マリアさんがそう言って、二人との関係を教えてくれた。
「ふうん。で、ウィザードになったきっかけは? オーディションでも受けたの?」
別に特段意味はないけど流れて的に聞いてみた。だってこの二人なら魔法使いになりたいからって、受けたかもしれない。
けど、三人は何故か顔を見合わす。
「俺の父親がウィザードが所属するプロダクションの社長なんだ。これ、内緒な」
え? そう事なの? オーデションどころか親にお願いしてなったのかもしれないの?
私は目を丸くしながらそう思った。
「あと、この頭は俺のポリシーな。ホラ魔法使いってファンタジーの中では、髪が長かったりカラーだったりするだろう? で、もし召喚された時に黒髪だとダサいじゃん!」
カナ君は、きゅっきゅっと坊主頭を撫でながら語った!
うん? 聞きもしないのに語り出して、しかも黒だとダサいって? いやいやいや、スターリーは黒髪じゃん!
つい私は心の中で突っ込んだ。
「うんうん。髪の色は金髪が一番だよね。僕のこだわりは目の色なんだ! 左右違うのがいいよね! オッドアイ!」
続けてハル君まで語り出す。って、オッドアイ……シマールは両目ともブルーでしたよね? 私も続けて突っ込ませて頂きました!
「二人共見た目にこだわり過ぎですわ」
「そうですよね!」
マリアさんは、まだ毒されていなかった! よかった!
「ファンタジーの世界では、呼ばれ方が重要ですわ! そう思いません? ルナ」
うん? 呼ばれ方? 呼ばれ方って何?
「えっと……」
「いいですか! ファンタジーの世界のどこで先輩などと呼びますか! やはりそこはお姉様ですわ!」
あぁ、もう既に遅しでしたね。どっぷり毒されてました……。二人より意味がわかんないです。一つわかったのは、さっきお姉様と呼んでと言ったのは、ここから来てるって事くらいです。
私は三人の熱弁? にファンタジー部で確かに間違いないと確信しました! 私は語れませんがいいでしょうか?
「で、ルナのポリシーは?」
語れないというのに、ハル君は聞いて来た。しかもとっても答えを期待している様子。ありませんから。初めて聞かれましたし……。
「えっと……自然体?」
「自然体か。深いなぁ」
適当に答えたのにハル君には、凄く響いたようです。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
〖完結〗幼馴染みの王女様の方が大切な婚約者は要らない。愛してる? もう興味ありません。
藍川みいな
恋愛
婚約者のカイン様は、婚約者の私よりも幼馴染みのクリスティ王女殿下ばかりを優先する。
何度も約束を破られ、彼と過ごせる時間は全くなかった。約束を破る理由はいつだって、「クリスティが……」だ。
同じ学園に通っているのに、私はまるで他人のよう。毎日毎日、二人の仲のいい姿を見せられ、苦しんでいることさえ彼は気付かない。
もうやめる。
カイン様との婚約は解消する。
でもなぜか、別れを告げたのに彼が付きまとってくる。
愛してる? 私はもう、あなたに興味はありません!
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
沢山の感想ありがとうございます。返信出来ず、申し訳ありません。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
【完結】彼の瞳に映るのは
たろ
恋愛
今夜も彼はわたしをエスコートして夜会へと参加する。
優しく見つめる彼の瞳にはわたしが映っているのに、何故かわたしの心は何も感じない。
そしてファーストダンスを踊ると彼はそっとわたしのそばからいなくなる。
わたしはまた一人で佇む。彼は守るべき存在の元へと行ってしまう。
★ 短編から長編へ変更しました。
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる