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03二人との出会い3
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「何、この椅子とテーブルの組み合わせ……」
ハル君の入ってすぐの第一声です。
目の前には、公園などにあるような木のテーブルの両側に二個ずつパイプ椅子が並べてあった。
確かに不思議な組み合わせかも。
「いいから、座れよ。で、その子が一緒に入るヤツ? 女にしたのかよ。大丈夫か?」
促され私達は並んで座る。私の前に男の先輩がその横に女の先輩が座った。
ここに入る事になっていたみたいね。でもあまり歓迎されてないような……。
「うん。大丈夫。すごいんだよ!」
突然ハル君が、興奮して叫んだ。
「何がすごいんだよ」
「ルナ! ルナなんだよ!」
「え? まじ!」
今度は男の先輩の方が興奮している。ルナって私の事よね?
「かなた! 和泉星空。ほら、ハルの真似してカナ君って呼んでいただろう」
と、説明されて、小学校の頃三人で遊んだもう一人だと気づき驚いた。
あの夢って予知夢かなんか?
「え~! 覚えてるよ。一つ上だったんだ」
私も興奮して叫んじゃった。
「思い出した? 夏休みと冬休みぐらいしか行ってなかったから。お前が女の子連れてきて驚いたけど納得だ」
前半は私に後半はハル君に話しかけた言葉。カナ君の顔は、驚きと嬉しさであふれていた。
「ルナならいいよね。秘密だって守れるよ! ね!」
カナ君に言った後、私に振り向き同意を求めて来た。ねっと言われても……。
「えっと……。状況がわからないんだけど」
私は素直にそう言った。
「お前、何も話してないのか?」
「一緒に入部する事にはなってるけど、話す前にここに。でも大丈夫だよね!」
また同意を求められた。
「えっと。それは内容によると言うか。ハル君がこの部に入るって事も今知ったぐらいだし……」
「もう少し落ち着いたらいかが? 陽翔」
それまで成り行きを見守っていた女の先輩が口を挟んできたと思ったら自己紹介を始めた。
「申し遅れました。わたくし三崎聖と申します。聖書の聖でマリアですわ。わたくしの事はマリアお姉様とお呼びになって」
え……お姉様?
驚いて私は、ハル君を見ると、言わんとしてる事を察して答えてくれる。
「僕は、マリアさんって呼んでいるよ」
「私もマリアさんで! ……いいでしょうか」
「あらそう? それでもよろしいわ」
とても残念そうにマリアさんは答えた。
とりあえず私も自己紹介をしようかな。
「えっと、私は天恵月海といいます。月と海でツグミです。宜しくお願いします」
軽く会釈をすると、マリアさんはにっこりほほ笑んで宜しくと返した。それから、クルッとカナ君に顔を向けると抗議を始める。
「ところで星空。彼女をルナとお呼びするのはわかりますが、お姫様は違いません? ルナは、女神でしょう?」
え! 姫! そんな事も話してあるの!
二人がナイトで私がお姫様。そういうごっこ遊びをしていた記憶がある。
「小学校の時に考えたんだから仕方ないだろう!」
顔を赤く染めカナ君が反論する。
「わたくしルナという名前の方だと思っておりましたわ。ルナが魔法使いのお姫様で二人がナイトで、立派な魔法使いになって守るんだって言っておりましたから。……でも、見た目はわたくしと変わらないのですね」
頬に手のひらを当て、何故かため息交じりに呟く。
最後の一言がよくわからないけど。
「小学生の時の話で、もう子供じゃないので魔法使いだなんて……」
「そうでしたわね。公になんてしておられませんよね」
「………」
マリアさんってもしかして、私を魔法使いだと思っている? とかないよね?
「もしかして、秘密って魔法使いって事じゃないですよね?」
「そうね。でもそれは、あなたの秘密でもありますから。その問題は大丈夫ですわね」
その言葉に二人は頷くが、私は驚いた!
だって平然として言ったよ! 私の秘密でもって事は、マリアさんって私たちが魔法使いだって思っているって事?! これってどっきり? それとも二人が冗談で言った事を本気にしたとか? 普通はあり得ないけど……。
ハル君の入ってすぐの第一声です。
目の前には、公園などにあるような木のテーブルの両側に二個ずつパイプ椅子が並べてあった。
確かに不思議な組み合わせかも。
「いいから、座れよ。で、その子が一緒に入るヤツ? 女にしたのかよ。大丈夫か?」
促され私達は並んで座る。私の前に男の先輩がその横に女の先輩が座った。
ここに入る事になっていたみたいね。でもあまり歓迎されてないような……。
「うん。大丈夫。すごいんだよ!」
突然ハル君が、興奮して叫んだ。
「何がすごいんだよ」
「ルナ! ルナなんだよ!」
「え? まじ!」
今度は男の先輩の方が興奮している。ルナって私の事よね?
「かなた! 和泉星空。ほら、ハルの真似してカナ君って呼んでいただろう」
と、説明されて、小学校の頃三人で遊んだもう一人だと気づき驚いた。
あの夢って予知夢かなんか?
「え~! 覚えてるよ。一つ上だったんだ」
私も興奮して叫んじゃった。
「思い出した? 夏休みと冬休みぐらいしか行ってなかったから。お前が女の子連れてきて驚いたけど納得だ」
前半は私に後半はハル君に話しかけた言葉。カナ君の顔は、驚きと嬉しさであふれていた。
「ルナならいいよね。秘密だって守れるよ! ね!」
カナ君に言った後、私に振り向き同意を求めて来た。ねっと言われても……。
「えっと……。状況がわからないんだけど」
私は素直にそう言った。
「お前、何も話してないのか?」
「一緒に入部する事にはなってるけど、話す前にここに。でも大丈夫だよね!」
また同意を求められた。
「えっと。それは内容によると言うか。ハル君がこの部に入るって事も今知ったぐらいだし……」
「もう少し落ち着いたらいかが? 陽翔」
それまで成り行きを見守っていた女の先輩が口を挟んできたと思ったら自己紹介を始めた。
「申し遅れました。わたくし三崎聖と申します。聖書の聖でマリアですわ。わたくしの事はマリアお姉様とお呼びになって」
え……お姉様?
驚いて私は、ハル君を見ると、言わんとしてる事を察して答えてくれる。
「僕は、マリアさんって呼んでいるよ」
「私もマリアさんで! ……いいでしょうか」
「あらそう? それでもよろしいわ」
とても残念そうにマリアさんは答えた。
とりあえず私も自己紹介をしようかな。
「えっと、私は天恵月海といいます。月と海でツグミです。宜しくお願いします」
軽く会釈をすると、マリアさんはにっこりほほ笑んで宜しくと返した。それから、クルッとカナ君に顔を向けると抗議を始める。
「ところで星空。彼女をルナとお呼びするのはわかりますが、お姫様は違いません? ルナは、女神でしょう?」
え! 姫! そんな事も話してあるの!
二人がナイトで私がお姫様。そういうごっこ遊びをしていた記憶がある。
「小学校の時に考えたんだから仕方ないだろう!」
顔を赤く染めカナ君が反論する。
「わたくしルナという名前の方だと思っておりましたわ。ルナが魔法使いのお姫様で二人がナイトで、立派な魔法使いになって守るんだって言っておりましたから。……でも、見た目はわたくしと変わらないのですね」
頬に手のひらを当て、何故かため息交じりに呟く。
最後の一言がよくわからないけど。
「小学生の時の話で、もう子供じゃないので魔法使いだなんて……」
「そうでしたわね。公になんてしておられませんよね」
「………」
マリアさんってもしかして、私を魔法使いだと思っている? とかないよね?
「もしかして、秘密って魔法使いって事じゃないですよね?」
「そうね。でもそれは、あなたの秘密でもありますから。その問題は大丈夫ですわね」
その言葉に二人は頷くが、私は驚いた!
だって平然として言ったよ! 私の秘密でもって事は、マリアさんって私たちが魔法使いだって思っているって事?! これってどっきり? それとも二人が冗談で言った事を本気にしたとか? 普通はあり得ないけど……。
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