135 / 192
第十二章 たがう二人の王子
第百三十五話
しおりを挟む
「させるかよ!」
カキン!
ランフレッドが間に入り、振り下ろした剣を受け止めた!
ハミッシュはニヤッとすると、またミュアンに走り出す。また直線状にティモシー達がいる。
ミュアンがハッとしてハミッシュを見た。いや、ランフレッド達よりもっと遠くだ!
「ティモシー!」
ミュアンが叫ぶ!
ティモシーも気づき後ろを振り向く。
(炎! ちょっと開けた場所だけど山火事になるだろう!)
ハミッシュはティモシーに気を取られているミュアンに剣を振り下ろす!
カキン!
「卑怯だぞ」
なんとか間に入ったルーファスが、ハミッシュに言う。
「連携プレイと言ってほしいな!」
ハミッシュはそう返す。チラッと後ろを見れば驚く光景だった。
ティモシーが結界を張り、炎を吸収していた!
「何!」
ミュアン達は安堵するも結界を解いたティモシーはぐったりと倒れ込む。
「ティモシー!」
倒れ込むティモシーをランフレッドが支えた。
「……くらくらする」
気は失わなかったもののティモシーは動けなくなった。
「凄い結界だけど一度で魔力切れって、魔力なさすぎるんじゃないか?」
呆れた様にハミッシュは言う。
ミュアンは、ティモシーの方へ走り出す。
「ランフレッドさん、ティモシーは私が! あなたはルーファス王子と一緒に彼の相手をお願いします!」
ランフレッドは頷くとハミッシュに近づこうするが、彼はまた左手で刃を擦り、ランフレッドに光の刃を放った!
「おっと!」
ランフレッドは何とか交わす。
「ルーこっちへ」
自分が近づけないので、ルーファスがこっちに来るようにランフレッドが言うもハミッシュは、それをさせない! ルーファスに襲い掛かった!
ルーファスは、剣を受け止めるも弾き飛ばされる!
「な……」
「ルー!」
ランフレッドは、ルーファスに向かって駆けだす。
その二人にまた遠くから放たれた魔術が飛んでいく!
「母さん、お願い!」
ティモシーは叫んだ! 一瞬躊躇するもミュアンは二人に近づいて結界を張った。
ミュアンの視界にハミッシュが動くのを捕らえる。それは剣を振り上げる動作だ! 光の刃を打つ気だと思うも間に合わない!
「ティモシー!」
ティモシーもハッとするが、どうする事も出来ない!
(やられる!)
ティモシーは、ギュッと目を瞑った!
だが、剣は振り下ろされなかった。飛んできた魔術で剣は突き飛ばされていた!
ハッとしてハミッシュが魔術が来た方向を見ると、誰か近づいて来る。
ティモシーも魔力を感じだハミッシュが見つめる先を見た。
「トンマーゾさん……」
「ふう。間に合ったか。悪いけど殺させる訳にはいかないんだ」
トンマーゾは、ティモシーの前に立った。
全員に緊張が走る。
「あなたがトンマーゾですか……」
「なるほど。確かにそっくりな親子だな」
トンマーゾはニヤッとする。
カキン!
ランフレッドが間に入り、振り下ろした剣を受け止めた!
ハミッシュはニヤッとすると、またミュアンに走り出す。また直線状にティモシー達がいる。
ミュアンがハッとしてハミッシュを見た。いや、ランフレッド達よりもっと遠くだ!
「ティモシー!」
ミュアンが叫ぶ!
ティモシーも気づき後ろを振り向く。
(炎! ちょっと開けた場所だけど山火事になるだろう!)
ハミッシュはティモシーに気を取られているミュアンに剣を振り下ろす!
カキン!
「卑怯だぞ」
なんとか間に入ったルーファスが、ハミッシュに言う。
「連携プレイと言ってほしいな!」
ハミッシュはそう返す。チラッと後ろを見れば驚く光景だった。
ティモシーが結界を張り、炎を吸収していた!
「何!」
ミュアン達は安堵するも結界を解いたティモシーはぐったりと倒れ込む。
「ティモシー!」
倒れ込むティモシーをランフレッドが支えた。
「……くらくらする」
気は失わなかったもののティモシーは動けなくなった。
「凄い結界だけど一度で魔力切れって、魔力なさすぎるんじゃないか?」
呆れた様にハミッシュは言う。
ミュアンは、ティモシーの方へ走り出す。
「ランフレッドさん、ティモシーは私が! あなたはルーファス王子と一緒に彼の相手をお願いします!」
ランフレッドは頷くとハミッシュに近づこうするが、彼はまた左手で刃を擦り、ランフレッドに光の刃を放った!
「おっと!」
ランフレッドは何とか交わす。
「ルーこっちへ」
自分が近づけないので、ルーファスがこっちに来るようにランフレッドが言うもハミッシュは、それをさせない! ルーファスに襲い掛かった!
ルーファスは、剣を受け止めるも弾き飛ばされる!
「な……」
「ルー!」
ランフレッドは、ルーファスに向かって駆けだす。
その二人にまた遠くから放たれた魔術が飛んでいく!
「母さん、お願い!」
ティモシーは叫んだ! 一瞬躊躇するもミュアンは二人に近づいて結界を張った。
ミュアンの視界にハミッシュが動くのを捕らえる。それは剣を振り上げる動作だ! 光の刃を打つ気だと思うも間に合わない!
「ティモシー!」
ティモシーもハッとするが、どうする事も出来ない!
(やられる!)
ティモシーは、ギュッと目を瞑った!
だが、剣は振り下ろされなかった。飛んできた魔術で剣は突き飛ばされていた!
ハッとしてハミッシュが魔術が来た方向を見ると、誰か近づいて来る。
ティモシーも魔力を感じだハミッシュが見つめる先を見た。
「トンマーゾさん……」
「ふう。間に合ったか。悪いけど殺させる訳にはいかないんだ」
トンマーゾは、ティモシーの前に立った。
全員に緊張が走る。
「あなたがトンマーゾですか……」
「なるほど。確かにそっくりな親子だな」
トンマーゾはニヤッとする。
0
お気に入りに追加
685
あなたにおすすめの小説
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる