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第5話 冒険者とは
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「はい。ダダルのおっちゃん。見回り成果」
「おや珍しい。一角兎が、街の近くまできたのか?」
ダダルと言われた人は体格がよかった。がっしりとしていてでかい!
「まあ、こいつのせいだけどな」
ユイジュさんがそう言うと、ダダルさんが僕を見た。
「彼は? 迷子か?」
「迷子って……」
僕、そんなに子供に見えるかな?
「冒険者希望者で、何も考えずEランクの物の採取成功。まあ色々前後するけど、ありじゃないかなってさ」
僕は、ラビット草を見せた。
「こりゃ驚いた。普通採りに行かないだろう。これ、ラビット草だとわかって採取したのか?」
「あ、はい。この本をさっきそこで買って……」
「セード! お前また確認もせずに売ったな!」
「おや、初心者かと思った。今からなるんだろう? いいじゃないか。色々前後しただけだ」
僕達の会話を聞いていたからか、そう返して来た。
「ったく。こうなるからダメだって言うのに。まあいい。で、冒険者になるのか?」
「あ~。あの……冒険者って採取だけでもOKなんですよね?」
「その本の最初に色々書いてあるが、そこは読んでないのか?」
あぁ。リストしか見てないな。だからそうだと頷いた。
二人共揃ってため息をつく。
「一つ言っておくとだな、最低ノルマ的なモノはある。最初はFランクからスタートだ。ポイント制で、ポイントが溜まるとランクを上げるテストを受けられて、合格すればランクがあがる」
「ランクが上がると何か特典があるんですか?」
「一応、どんな依頼も受けられるが、ダンジョン系はランクで判断される。ダンジョンっていうのはな、お宝が眠る場所だ。珍しいモノを採取出来るが、強い敵も多い」
「へえ。あの……ランクって上げなくても平気ですか?」
「まあな。だけど国や街で依頼があった場合、何ランク以上の者限定だったりする。そういう高額依頼は、Fランクじゃ受けられないぜ。まあ取りあえず、やってみるといい」
「誘っといてなんだけど、やっぱり冒険者は向いてないかもな。採取の能力はあると思ったんだけど……」
「………」
よく考えると、僕の夢は冒険者になって色んな所に行く事だった。錬金術師になれないら冒険者になって、色んな場所に行こう!
「やります! 冒険者! 僕、冒険者になるのが夢だったんです!」
「おい……」
ユイジュさんが呆れて呟いた。
「じゃ、スキルカードを見せな」
「はい。あれ? 熟練度が上がってる!」
「どれどれ、うん? 錬金?」
「はぁ? 錬金?」
ダダルさんが、錬金という文字に驚いて声を上げると、ユイジュさんも見て驚く。
「あ、これ、紛らわしいけど錬金術の事じゃなかったみたいで……」
「じゃ、何で熟練度が上がったんだ」
「たぶん、これかな?」
手に持っているラビット草を指差した。
どうやらこのラビット草には、100の熟練度分あったみたい。熟練度が150になっていた。
「何? 錬金ってついているけど、採取と同じって事か!」
「らしいんですよね。さっき、熟練度上がったから錬金術師になれるかもって行ったら錬金出来なかったんです……」
「お前さっき、冒険者になるのが夢だって言ってなかったか?」
ジドーっとユイジュさんが僕を見ている。
「う、嘘じゃないよ。普通、錬金術師になれるなんて思わないだろう?」
「あれだな。スキル名に振る舞わされるって奴だな。冒険者カードには、スキル名は『採取』にしといていいか? そのスキル名だと紛らさしいから」
「はい。いいですけど……冒険者カードってなんですか?」
「「そこからなのかよ!!」」
二人は声を揃えて僕に言った。
「なるのが夢だったら少しは、自分で調べたりしないか?」
ユイジュさんにため息交じりに言われてしまった。
一応調べたから、採取する専門とモンスター退治の専門がいるのを知っているんじゃないか……。それだけじゃ、ダメって事なのかな?
「おや珍しい。一角兎が、街の近くまできたのか?」
ダダルと言われた人は体格がよかった。がっしりとしていてでかい!
「まあ、こいつのせいだけどな」
ユイジュさんがそう言うと、ダダルさんが僕を見た。
「彼は? 迷子か?」
「迷子って……」
僕、そんなに子供に見えるかな?
「冒険者希望者で、何も考えずEランクの物の採取成功。まあ色々前後するけど、ありじゃないかなってさ」
僕は、ラビット草を見せた。
「こりゃ驚いた。普通採りに行かないだろう。これ、ラビット草だとわかって採取したのか?」
「あ、はい。この本をさっきそこで買って……」
「セード! お前また確認もせずに売ったな!」
「おや、初心者かと思った。今からなるんだろう? いいじゃないか。色々前後しただけだ」
僕達の会話を聞いていたからか、そう返して来た。
「ったく。こうなるからダメだって言うのに。まあいい。で、冒険者になるのか?」
「あ~。あの……冒険者って採取だけでもOKなんですよね?」
「その本の最初に色々書いてあるが、そこは読んでないのか?」
あぁ。リストしか見てないな。だからそうだと頷いた。
二人共揃ってため息をつく。
「一つ言っておくとだな、最低ノルマ的なモノはある。最初はFランクからスタートだ。ポイント制で、ポイントが溜まるとランクを上げるテストを受けられて、合格すればランクがあがる」
「ランクが上がると何か特典があるんですか?」
「一応、どんな依頼も受けられるが、ダンジョン系はランクで判断される。ダンジョンっていうのはな、お宝が眠る場所だ。珍しいモノを採取出来るが、強い敵も多い」
「へえ。あの……ランクって上げなくても平気ですか?」
「まあな。だけど国や街で依頼があった場合、何ランク以上の者限定だったりする。そういう高額依頼は、Fランクじゃ受けられないぜ。まあ取りあえず、やってみるといい」
「誘っといてなんだけど、やっぱり冒険者は向いてないかもな。採取の能力はあると思ったんだけど……」
「………」
よく考えると、僕の夢は冒険者になって色んな所に行く事だった。錬金術師になれないら冒険者になって、色んな場所に行こう!
「やります! 冒険者! 僕、冒険者になるのが夢だったんです!」
「おい……」
ユイジュさんが呆れて呟いた。
「じゃ、スキルカードを見せな」
「はい。あれ? 熟練度が上がってる!」
「どれどれ、うん? 錬金?」
「はぁ? 錬金?」
ダダルさんが、錬金という文字に驚いて声を上げると、ユイジュさんも見て驚く。
「あ、これ、紛らわしいけど錬金術の事じゃなかったみたいで……」
「じゃ、何で熟練度が上がったんだ」
「たぶん、これかな?」
手に持っているラビット草を指差した。
どうやらこのラビット草には、100の熟練度分あったみたい。熟練度が150になっていた。
「何? 錬金ってついているけど、採取と同じって事か!」
「らしいんですよね。さっき、熟練度上がったから錬金術師になれるかもって行ったら錬金出来なかったんです……」
「お前さっき、冒険者になるのが夢だって言ってなかったか?」
ジドーっとユイジュさんが僕を見ている。
「う、嘘じゃないよ。普通、錬金術師になれるなんて思わないだろう?」
「あれだな。スキル名に振る舞わされるって奴だな。冒険者カードには、スキル名は『採取』にしといていいか? そのスキル名だと紛らさしいから」
「はい。いいですけど……冒険者カードってなんですか?」
「「そこからなのかよ!!」」
二人は声を揃えて僕に言った。
「なるのが夢だったら少しは、自分で調べたりしないか?」
ユイジュさんにため息交じりに言われてしまった。
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