78 / 146
第八章
無実はさいなむ
しおりを挟む
「やあ。お疲れ様。うちの鋼魔将は全員討ち取られたみたいだね。口ばっかりで、まったく不甲斐ない限りさ」
見晴らしのよい料金所の屋根上で、ウルルとダーたちふたりの仲間は闘いの一部始終を見つめつづけていた。すべての決着がつき、料金所の周囲にあつまってきた3人に対し、ウルルが上から手招きしたのだ。
疲労困憊の態でもどってきたダー、コニン、クロノをねぎらうように、にこにことウルルは笑いかける。その口調は無邪気そのものであり、悪意の欠片も感じさせない。
しかしながら、ダーは厳しい顔つきだ。明らかに気分を害しているようすである。
「奴らはみな強敵じゃった。あんまり、悪く言われるのは好ましくないの」
「――そうだよ、相手は強かった。勝負は紙一重だったよ」
ルカから肩の治療を施されながら、コニンもダーの言葉に賛同の意をしめす。クロノもこくこくとしきりに頷いている。
「ふうん?」
くりくりとウルルは興味深そうに3人を眺めまわし、
「興味深いことを言うね。魔族は悪しきものであり、軽蔑すべきものだという考えが、人間族をはじめとする他種族の考えの主流だったと思ったけど」
「確かに魔族とわしらは天敵。世界がハーデラの天下になるなど願い下げじゃ。じゃが、それとこれとは別、死力を尽くして戦った相手に対する敬意くらい持ち合わせておる」
「その言葉、偽りはないようだね。これもしっかりと、魔王軍のみんなに披露させてもらうよ」
「?」
「アハハ、よくわからないって顔をしてるね。私のこの眼。 魔王の呪眼っていう加護が授けられているの。ここまでの様子は筒抜けだよ。あなた達の闘いも、しっかりこの眼で記録したから、しばらくは魔王軍のみんなの、格好の暇つぶしになるだろうね」
「呆れたものじゃ、高みの見物というわけか」
「ガイアザでのいつ終わるとも知れぬ攻城戦がつづいて、みんな退屈してるんだよ。そのうち君たちと闘いたいという連中が殺到するかもしれないよ」
「あなたは興味がないのですか?」
「私はあなたたちとあの3人との勝負の一部始終を観戦してたもの。――正直、あなたたちの強さは鋼魔将クラス。それは間違いない。とすると私のような凱魔将が闘うと弱いもの虐めになっちゃうじゃない。獅子が兎をいたぶるようなの、見ても面白くないよね」
ウルルはもったいぶった様子で両手を広げて見せた。
話はこれで終わり、ということなのだろう。
「さて、そろそろ帰るね。ところでさ、あそこから来るのってナハンデルの兵じゃないのかな」
すっとウルルが指差した先には、土煙をあげて街道を一路駆けてくる騎馬の群れがある。その数、ざっと7騎。ナハンデルの警備兵であることは疑いないだろう。
街道の料金所が襲われ、門は開け放たれている。明らかな異常事態に、ナハンデルの領主が手を打たずに放置しているはずがなかった。
「面倒な事になりそうだね。アレ始末しておいてあげようか?」
黒衣の少女は、無邪気な様子を崩さずに訊いてきた。
声のニュアンス的に、皮肉で言っているのではないことは察せられた。おそらく親切心でそういっているのだろう。やはり魔族との間には、精神的に埋めがたい大きな乖離があるのではないか。ダーはそれを実感として抱いた。
「まあ、いいや。これ以上の干渉は野暮かな。じゃ、私は撤退するね」
ウルルが手をかざし、何事かを唱える。すると彼女の目の前に、ちょうど黒衣の少女ひとりが通り抜けられるような、円形の亜空間がぽっかりと口を広げた。彼女はひょいと大股でくぐりぬけ、最後にひらひらと彼らに手を振ってみせた。
空間は閉ざされ、少女は飲み込まれた。最初から、なにもなかったかのように。
「うわっ、なんだ、この血まみれの室内は!?」
「警備兵が皆殺しになっているぞ!」
――だが無論、なにもなかったことにはならない。
1階のあたりから、駆けつけた増援の警備兵たちが驚愕の声をあげている。
屋上にいる一行は、互いに気まずい目線をかわしあった。
「――ダー、いささか、まずいことになってしまったのではないですか」
「不思議じゃのう、ワシにはいささかどころの騒ぎじゃない気がするのじゃが」
「これってひょっとして、オレたちのせいになるの?」
「――ようし、貴様ら、動くな!!」
5人の会話に、階下から荒々しい靴音と共に闖入者が割ってはいった。
無論、声のぬしはナハンデルから駆けつけた警備の戦士たちである。
ダーは両手をあげ、できるだけ落ち着いて聞こえるように静かな口調で語りはじめた。
「ワシの名前はダー・ヤーケンウッフ。冒険者ギルドに所属する冒険者じゃ。この騒ぎはワシらの仕業ではない。冷静に話し合いたいのじゃが」
「何を白々しい! 自分らの格好を見てからものを言え!」
戦士たちはビシっとダーたちを指差し、決め付けた。
そういわれてみれば、彼らの格好ときたら散々なものであった。
強敵であった鋼魔将3人と死闘を演じたあとなのだ。ダーもコニンもクロノも装備はほころび、あるいは返り血を浴びて、表情は披露に翳っている。階下で警備兵と戦闘を行なったのだろうと思いこむには充分な材料が揃っている。
「ここで我らの手にかかって死ぬか、それとも大人しく縄目につくか、選べ」
「どうやら議論の通じる状況ではないようですね」
エクセですら、この窮地を打開する策は見出せないようだった。
彼らはいま、ふたつの選択を迫られていた。ひとつはここで抵抗せず、大人しく捕縛されるか。もうひとつは、この状況を力づくで打破するか。このどちらかである。
最初のひとつ目は、論外である。たちまちヴァルシパル王都へと連行され、四獣神の珠を召し上げられるだけであろう。
となれば、もうひとつ。ここを力づくで突破するかである。しかし、ここで武力を振るってしまえば、もはやナハンデルを敵に回したも同様である。入国など不可能であろう。
そうすれば、どの道、逃げる場所はなくなってしまう。
「はやく武器を地に置いて、両手を頭上に組め。さもなくば、武力でもって鎮圧するぞ!!」
警備兵たちは威圧的に剣を抜いた。もはや乱闘は避けられぬムードである。
ダーはふうっと深い深い溜息をついた。先へ向かう道は断たれた。
彼らはここで捕縛されるわけにはいかないのだ。
コニンたちもその溜息の意図を、正確に把握したようだった。たちまちのうちに緊張感が、料金所の屋上全体を包みこんだ。
それぞれが、得物を手にしようとした瞬間であった。
「おやめなさい! それぞれ、武器をおしまいください!」
凛とした女性の声が、この緊張に満ちた静寂を破った。
「わたしはセンテス教の女僧侶、ルカディナです。あなた方は大地母神センテスの教徒に剣を向けるのですか!」
警備兵たちはハッとした表情で、彼女をみやった。
まるで初めてその存在を認識したといわんばかりに。
大地母神センテス教はこのヴァルシパル王国において、もっとも影響力の高い宗教であり、その治癒の加護は本物である。多くの民がその治癒の力により救われており、それは独立の気風が高いといわれるナハンデルにおいても例外ではない。
「これは失礼しました。センテスの僧侶様がおいでになるとは知らず」
あわてて警備兵たちは、剣を納め、儀礼的に頭を下げた。
「しかしこの惨状、あなた方に嫌疑がかかるのはやむを得ぬ状況であり――」
「私たちはこの場の者たちに危害を加えたわけではありません。逆に、彼らを救わんとしてこの地に駆けつけたのです!」
「な、なんと!? しかしそれは――」
「きちんと周辺を探索してください。そこかしこに魔族の屍が斃れているはずです。我等はむしろ、ナハンデルへ侵攻しようとした魔族を撃退したのです」
「!? おい――確認してこい!」
隊長格らしき男の命令で、4人の警備兵が階下へと駆け下りていった。
ほどなくして1人の兵士が、あわてふためいて駆け戻ってきた。
「まことです! 街道とその道脇に2体の魔族の死骸があります!」
「なんと?」
「森の方へも探索の兵を向かわせてください。鋼魔将ンテカトルと名乗った魔族の屍があるはずです」
「こ、鋼魔将ですと!? すると魔族の将軍クラス!」
「それをあなた方が撃退したというのですか!?」
警備兵たちはいまや驚きを隠そうともしない。
「そうです」と、どことなく得意げに頷くルカを見やって、
「いざというときは、男より女の方が度胸が上じゃな」
とダーは感心のつぶやきを発した。
その傍らでエクセは、ただ静かに頷くのであった。
見晴らしのよい料金所の屋根上で、ウルルとダーたちふたりの仲間は闘いの一部始終を見つめつづけていた。すべての決着がつき、料金所の周囲にあつまってきた3人に対し、ウルルが上から手招きしたのだ。
疲労困憊の態でもどってきたダー、コニン、クロノをねぎらうように、にこにことウルルは笑いかける。その口調は無邪気そのものであり、悪意の欠片も感じさせない。
しかしながら、ダーは厳しい顔つきだ。明らかに気分を害しているようすである。
「奴らはみな強敵じゃった。あんまり、悪く言われるのは好ましくないの」
「――そうだよ、相手は強かった。勝負は紙一重だったよ」
ルカから肩の治療を施されながら、コニンもダーの言葉に賛同の意をしめす。クロノもこくこくとしきりに頷いている。
「ふうん?」
くりくりとウルルは興味深そうに3人を眺めまわし、
「興味深いことを言うね。魔族は悪しきものであり、軽蔑すべきものだという考えが、人間族をはじめとする他種族の考えの主流だったと思ったけど」
「確かに魔族とわしらは天敵。世界がハーデラの天下になるなど願い下げじゃ。じゃが、それとこれとは別、死力を尽くして戦った相手に対する敬意くらい持ち合わせておる」
「その言葉、偽りはないようだね。これもしっかりと、魔王軍のみんなに披露させてもらうよ」
「?」
「アハハ、よくわからないって顔をしてるね。私のこの眼。 魔王の呪眼っていう加護が授けられているの。ここまでの様子は筒抜けだよ。あなた達の闘いも、しっかりこの眼で記録したから、しばらくは魔王軍のみんなの、格好の暇つぶしになるだろうね」
「呆れたものじゃ、高みの見物というわけか」
「ガイアザでのいつ終わるとも知れぬ攻城戦がつづいて、みんな退屈してるんだよ。そのうち君たちと闘いたいという連中が殺到するかもしれないよ」
「あなたは興味がないのですか?」
「私はあなたたちとあの3人との勝負の一部始終を観戦してたもの。――正直、あなたたちの強さは鋼魔将クラス。それは間違いない。とすると私のような凱魔将が闘うと弱いもの虐めになっちゃうじゃない。獅子が兎をいたぶるようなの、見ても面白くないよね」
ウルルはもったいぶった様子で両手を広げて見せた。
話はこれで終わり、ということなのだろう。
「さて、そろそろ帰るね。ところでさ、あそこから来るのってナハンデルの兵じゃないのかな」
すっとウルルが指差した先には、土煙をあげて街道を一路駆けてくる騎馬の群れがある。その数、ざっと7騎。ナハンデルの警備兵であることは疑いないだろう。
街道の料金所が襲われ、門は開け放たれている。明らかな異常事態に、ナハンデルの領主が手を打たずに放置しているはずがなかった。
「面倒な事になりそうだね。アレ始末しておいてあげようか?」
黒衣の少女は、無邪気な様子を崩さずに訊いてきた。
声のニュアンス的に、皮肉で言っているのではないことは察せられた。おそらく親切心でそういっているのだろう。やはり魔族との間には、精神的に埋めがたい大きな乖離があるのではないか。ダーはそれを実感として抱いた。
「まあ、いいや。これ以上の干渉は野暮かな。じゃ、私は撤退するね」
ウルルが手をかざし、何事かを唱える。すると彼女の目の前に、ちょうど黒衣の少女ひとりが通り抜けられるような、円形の亜空間がぽっかりと口を広げた。彼女はひょいと大股でくぐりぬけ、最後にひらひらと彼らに手を振ってみせた。
空間は閉ざされ、少女は飲み込まれた。最初から、なにもなかったかのように。
「うわっ、なんだ、この血まみれの室内は!?」
「警備兵が皆殺しになっているぞ!」
――だが無論、なにもなかったことにはならない。
1階のあたりから、駆けつけた増援の警備兵たちが驚愕の声をあげている。
屋上にいる一行は、互いに気まずい目線をかわしあった。
「――ダー、いささか、まずいことになってしまったのではないですか」
「不思議じゃのう、ワシにはいささかどころの騒ぎじゃない気がするのじゃが」
「これってひょっとして、オレたちのせいになるの?」
「――ようし、貴様ら、動くな!!」
5人の会話に、階下から荒々しい靴音と共に闖入者が割ってはいった。
無論、声のぬしはナハンデルから駆けつけた警備の戦士たちである。
ダーは両手をあげ、できるだけ落ち着いて聞こえるように静かな口調で語りはじめた。
「ワシの名前はダー・ヤーケンウッフ。冒険者ギルドに所属する冒険者じゃ。この騒ぎはワシらの仕業ではない。冷静に話し合いたいのじゃが」
「何を白々しい! 自分らの格好を見てからものを言え!」
戦士たちはビシっとダーたちを指差し、決め付けた。
そういわれてみれば、彼らの格好ときたら散々なものであった。
強敵であった鋼魔将3人と死闘を演じたあとなのだ。ダーもコニンもクロノも装備はほころび、あるいは返り血を浴びて、表情は披露に翳っている。階下で警備兵と戦闘を行なったのだろうと思いこむには充分な材料が揃っている。
「ここで我らの手にかかって死ぬか、それとも大人しく縄目につくか、選べ」
「どうやら議論の通じる状況ではないようですね」
エクセですら、この窮地を打開する策は見出せないようだった。
彼らはいま、ふたつの選択を迫られていた。ひとつはここで抵抗せず、大人しく捕縛されるか。もうひとつは、この状況を力づくで打破するか。このどちらかである。
最初のひとつ目は、論外である。たちまちヴァルシパル王都へと連行され、四獣神の珠を召し上げられるだけであろう。
となれば、もうひとつ。ここを力づくで突破するかである。しかし、ここで武力を振るってしまえば、もはやナハンデルを敵に回したも同様である。入国など不可能であろう。
そうすれば、どの道、逃げる場所はなくなってしまう。
「はやく武器を地に置いて、両手を頭上に組め。さもなくば、武力でもって鎮圧するぞ!!」
警備兵たちは威圧的に剣を抜いた。もはや乱闘は避けられぬムードである。
ダーはふうっと深い深い溜息をついた。先へ向かう道は断たれた。
彼らはここで捕縛されるわけにはいかないのだ。
コニンたちもその溜息の意図を、正確に把握したようだった。たちまちのうちに緊張感が、料金所の屋上全体を包みこんだ。
それぞれが、得物を手にしようとした瞬間であった。
「おやめなさい! それぞれ、武器をおしまいください!」
凛とした女性の声が、この緊張に満ちた静寂を破った。
「わたしはセンテス教の女僧侶、ルカディナです。あなた方は大地母神センテスの教徒に剣を向けるのですか!」
警備兵たちはハッとした表情で、彼女をみやった。
まるで初めてその存在を認識したといわんばかりに。
大地母神センテス教はこのヴァルシパル王国において、もっとも影響力の高い宗教であり、その治癒の加護は本物である。多くの民がその治癒の力により救われており、それは独立の気風が高いといわれるナハンデルにおいても例外ではない。
「これは失礼しました。センテスの僧侶様がおいでになるとは知らず」
あわてて警備兵たちは、剣を納め、儀礼的に頭を下げた。
「しかしこの惨状、あなた方に嫌疑がかかるのはやむを得ぬ状況であり――」
「私たちはこの場の者たちに危害を加えたわけではありません。逆に、彼らを救わんとしてこの地に駆けつけたのです!」
「な、なんと!? しかしそれは――」
「きちんと周辺を探索してください。そこかしこに魔族の屍が斃れているはずです。我等はむしろ、ナハンデルへ侵攻しようとした魔族を撃退したのです」
「!? おい――確認してこい!」
隊長格らしき男の命令で、4人の警備兵が階下へと駆け下りていった。
ほどなくして1人の兵士が、あわてふためいて駆け戻ってきた。
「まことです! 街道とその道脇に2体の魔族の死骸があります!」
「なんと?」
「森の方へも探索の兵を向かわせてください。鋼魔将ンテカトルと名乗った魔族の屍があるはずです」
「こ、鋼魔将ですと!? すると魔族の将軍クラス!」
「それをあなた方が撃退したというのですか!?」
警備兵たちはいまや驚きを隠そうともしない。
「そうです」と、どことなく得意げに頷くルカを見やって、
「いざというときは、男より女の方が度胸が上じゃな」
とダーは感心のつぶやきを発した。
その傍らでエクセは、ただ静かに頷くのであった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
地獄の手違いで殺されてしまったが、閻魔大王が愛猫と一緒にネット環境付きで異世界転生させてくれました。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作、面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
高橋翔は地獄の官吏のミスで寿命でもないのに殺されてしまった。だが流石に地獄の十王達だった。配下の失敗にいち早く気付き、本来なら地獄の泰広王(不動明王)だけが初七日に審理する場に、十王全員が勢揃いして善後策を協議する事になった。だが、流石の十王達でも、配下の失敗に気がつくのに六日掛かっていた、高橋翔の身体は既に焼かれて灰となっていた。高橋翔は閻魔大王たちを相手に交渉した。現世で残されていた寿命を異世界で全うさせてくれる事。どのような異世界であろうと、異世界間ネットスーパーを利用して元の生活水準を保証してくれる事。死ぬまでに得ていた貯金と家屋敷、死亡保険金を保証して異世界で使えるようにする事。更には異世界に行く前に地獄で鍛錬させてもらう事まで要求し、権利を勝ち取った。そのお陰で異世界では楽々に生きる事ができた。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
悪役令嬢にざまぁされた王子のその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。
その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。
そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。
マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。
人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。
【完結】スケルトンでも愛してほしい!
コル
ファンタジー
冒険者のケビン・パーカーは遺跡を探索中、落とし穴に落ち死亡してしまった。
それから20年……ケビンの意識が戻ると、なんと自分の体は骨となりスケルトンになっていた。
遺跡には魔物が外に出れないように結界が張られている為外に出れない、失意のまま遺跡を彷徨っていると魔物に襲われている新米の女冒険者コレットを発見する。
その瞬間ケビンはコレットに一目ぼれをし、コレットを助けるもコレットは今度はスケルトンに襲われると思いケビンを倒して逃げてしまう。
ところが遺跡の魔力でケビンは復活、その後ケビンは何度も遺跡に訪れるコレットに様々なアプローチをするがその度に倒され、コレットもまたその度に疲労し町に戻る羽目になり遺跡の奥へ進めない。
どうしても振り向いてもらいたいスケルトンのケビン、どうしても遺跡の奥へ行きたい冒険者のコレット。
2人のすれ違った想いがぶつかり合う。
・前日譚
【完結】デュラハンは逃走中-Dullahan is on the run-
[https://www.alphapolis.co.jp/novel/525653722/656565321]
※表紙絵は企画:だん様・作画:玉子様より頂いたイラストになります。
※コレットの書のTOPはあのこ様より頂きましたイラストになります。
※この作品は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さん、「ノベルアップ+」さん、「ノベリズム」さんとのマルチ投稿です。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる