4 / 13
第二章
ワープドライブ
しおりを挟む
船は音速の速さで宇宙空間へと飛び出した。操縦席に座っていたレイは何かの計算を始めた。
「レイくんは何をしているの?」
ユイが俺に訊ねた。
「俺もわからないよ」
すると、俺とユイの会話に気づいたのか、レイが手を動かしながら答えてくれた。
「今は、イギリスに向かって安全かつ短い時間で、到着できる道順を船のAIに計算をさせてる」
「そうなんだ」
「だけど、この船を僕は初めて動かしたからマニュアルを見ながら操作しているし、AIも起動に時間がかかってる……」
レイが少し苦い顔を浮かべながら手を動かし続けていた。
しばらく、俺たちは何も話すことがなく、無言の時間が続いていたが、機械音声が沈黙を破った。
『計算完了まで残り三十分』
「…… 船の航行を一旦止めよう」
「どうしてだ? 計算が終わるまで進めれば良いのに」
セイジがレイに疑問を投げかけた。俺も同じことを考えていた。
「この船の通常時の動力は外部から取り入れた酸素なんだ。酸素を取り入れて燃やして、二酸化炭素を生み出し、今度は二酸化炭素を燃やしてサイクルを作る。そうやって動いている。だけど、この船は最近の船に比べると燃費が悪くてさ。船内の生命維持装置を動かすのにも酸素が必要だから、長くは動かせないんだ」
「そうなのか」
俺たちはひとまず、船を停止しても良い場所を見つけて、船を停めた。他の船の航行の邪魔にならないように、宇宙上には停泊可能領域がある。実際、俺たちが船を泊めると、周りにも何隻かの船が停泊していた。船を泊めてそれから、レイは手を動かすのを止めた。
「そうだ、この間に船の名前を考えておこう」
レイが俺たちの方に席を向けた。
「そういえば、すっかり忘れていた」
俺は同調の意味で言葉を返す。
「かと言って、俺は何も思いつかないな……」
セイジが頬杖をついて、考え込むような体制をとる。確かに、思いついていなさそうだった。
「私も思いつかないわ……」
ユイも考えてくれていたが、良い名前が出なかったようだった。
「うーむ……」
俺たちは各々、家から持ってきた辞書やデバイスの検索機能で言葉を探した。
「ランナウェイとか?」
俺は辞書を引きながら、皆んなに聞いた。
「逃げるって意味だよな。それはネガティブ過ぎないか?」
「そうね」
「確かに」
「ごめん……」
俺は面目ない気持ちになった。確かに、この旅は決して明るいものではないのだけど、かと言ってネガティブな言葉を使うのもどこか違うような気がした。
次に案を出したのはセイジだった。
「プレシャス」
「宝ね。良いけど、なんとなくダサい」
ユイがキッパリと言った。
「僕もそう思う」
「おい、そんな……」
セイジが悔しそうに肩を落とした。
「どんまい」
俺はセイジの肩を叩いた。
やがて、レイが何か良いことを閃いたような顔をした。
「アバンチュール、ってのはどう?」
「どういう意味だ?」
セイジが言葉の意味を聞いた。レイはデバイスを見ながら答えた。
「フランス語で冒険って意味らしいよ」
「良いんじゃないかな」
ユイが笑顔で賛成した。
「俺も良いと思うよ」
俺も納得のいく言葉だったので賛成した。
「確かに、悪くないな」
セイジも同じ考えだった。
「じゃあ、これで決まりだね。今から名前を登録するよ」
そう言うとレイは船のコンピューターに名前を登録した。
程なくして機械のアラームが鳴った。レイが確認をする。
「ようやく計算が終わった」
「やっとか」
「いよいよだな」
船内に安堵の空気が流れた。これで、イギリスまで飛べる。レイは急いで、船のエンジンを起動し、装置の数々を動かした。
「目的地、イギリス。五十分くらいで到着するよ。用意はいいかな?」
俺たちは頷いた。いよいよだった。
「じゃあ、出航!」
レイが操作をした。船は順調に航行を再開した。停泊可能領域を出て、深くて暗い宇宙の中を進んでいく。
「ワープドライブエンジン始動」
ワープドライブエンジンが起動し、船内に轟音が鳴り響いた。ワープドライブエンジンは長距離用宇宙船には欠かせない物だった。2040年代の中頃に起こった技術的特異点の流れの中で発明された。発明した研究機関はエンジンに関する特許を無償で誰でも使えるようにしたために世界中に普及。宇宙開拓に大きな影響を与えたと、レイに聞いた。
「いよいよね……」
ユイはポケットから一枚の写真を出した。写真を少しだけ覗くとそれは彼女の家族写真だった。ユイには彼女なりの目的と理由があって俺たちと宇宙へと出た。俺たちの最初の旅の目的は彼女を無事に父親の元まで届けることだ。俺は改めてそのことを考えた。
「ゴー!」
レイがワープドライブを開始した。直後、とてつもない圧力が体に掛かった。周りの景色が目にも止まらぬ速さで過ぎ去っていった。
イギリスへのワープを開始してから三十分が過ぎ、幾らかの惑星や衛星を一瞬のうちに通過して、到着まであと十分程のところまで来ていた。ユイはあれから、ワープドライブの速度に酔ってしまったようで、船室の一室で横になっていた。俺たちはその間無言だったがあと十分というところでレイが声を出した。
「……、僕たちさ、何も考えずに飛び出したけど、ユイさんとの約束を果たした後でこの先どうしようか」
そうレイに言われた俺は少し戸惑った。少なくとも俺にはもう帰る場所などなくて、この言葉にどうやって返したらいいのか言葉に詰まる。セイジも表情から見るに悩んでいるらしかった。場の空気が重くなる。
俺たちは行き先も目的もなく、ただ自分たちの世界に嫌気がさしたから飛び出しただけだった。この先どうやって生きていくかの当てもない。それでも、どうにかしなきゃいけないことだけは確かだった。そうしているうちに、目的地近くまで到達したことを告げるアラームが鳴った。レイがワープエンジンを停止させる。直後、俺たちの目の前に一つの星が見えてきた。イギリスである。俺たちは、この目で初めて他の星を見ることになった。その星は見るにとても豊かそうだった。俺は、ユイを起こしに部屋へと向かった。
「ユイ、着いたよ」
船室の扉をノックをする。すると、扉が開いて彼女が出てきた。彼女の表情は少し苦しそうだった。
「ありがとう。すぐに戻るよ」
「大丈夫?」
「うん……、すぐに良くなると思うから心配しないで。先に戻っていて」
「……わかった」
俺は先に二人のいる操縦室へと戻った。
俺たちの船は星の中へと突入していく。地上の街が次第に鮮明に目に写ってきて、俺はそれに目を奪われていた。その間にレイは下の街を見下ろしながら船を操縦し、セイジはデバイスで調べ物をしているらしかった。レイが停泊場を見つけて、適当な場所に船を着陸させた。窓の外には“ロンドン宇宙港”と書かれた大きなモニターが宙に浮いていて、周囲には大小様々な船が上空を行き交っている。船のエンジンを完全に停止させた後、俺たちはこの地で今からすることを具体的に練ることにした。
「で、まずは何をする?」
セイジが話を切り出した。俺は少し考えて、
「まずはユイのお父さんを探さないと。話はそれからでも良いはずだ」
と返した。すぐにセイジが同意の仕草をした。何かの作業をしていたレイも俺の考えに続いた。するとレイは俺とセイジにフックのついた五メートルくらいはあろうロープを渡してきて説明を始めた。
「この港には盗難防止の為にフックが地面に据え付けられているから、念のためにそのロープで船と地面のフックを繋いで盗まれないようにする。今からそれを繋ぐから手伝って」
俺たちはフックを繋ぐために外に出ることにした。レイが出入り口を開け、新鮮な空気が入ってきた。今まで感じたことのない、新しい空気だった。初めて、他の星の地面を踏む。俺は少し感慨深くなって、不思議な気分になった。俺たちは手分けして着陸脚と地面のフックをロープで固定し、その上でレイが南京錠を取り付けて厳重な盗難対策を施した。
船を固定し終え、一度船内に戻って、最低限の荷物を準備する。途中でユイが部屋から出てきた。
「大丈夫?」
レイが聞いた。
「大丈夫よ。さあ、行きましょう」
彼女には何かを決意した表情があった。
準備が整い、俺たちは船を降りた。レイがスロープを閉じたことを確認し俺たちはその場を離れ、ユイの父親探しをはじめた。時刻は午前を過ぎ、真昼の空に太陽が昇っていた。
「レイくんは何をしているの?」
ユイが俺に訊ねた。
「俺もわからないよ」
すると、俺とユイの会話に気づいたのか、レイが手を動かしながら答えてくれた。
「今は、イギリスに向かって安全かつ短い時間で、到着できる道順を船のAIに計算をさせてる」
「そうなんだ」
「だけど、この船を僕は初めて動かしたからマニュアルを見ながら操作しているし、AIも起動に時間がかかってる……」
レイが少し苦い顔を浮かべながら手を動かし続けていた。
しばらく、俺たちは何も話すことがなく、無言の時間が続いていたが、機械音声が沈黙を破った。
『計算完了まで残り三十分』
「…… 船の航行を一旦止めよう」
「どうしてだ? 計算が終わるまで進めれば良いのに」
セイジがレイに疑問を投げかけた。俺も同じことを考えていた。
「この船の通常時の動力は外部から取り入れた酸素なんだ。酸素を取り入れて燃やして、二酸化炭素を生み出し、今度は二酸化炭素を燃やしてサイクルを作る。そうやって動いている。だけど、この船は最近の船に比べると燃費が悪くてさ。船内の生命維持装置を動かすのにも酸素が必要だから、長くは動かせないんだ」
「そうなのか」
俺たちはひとまず、船を停止しても良い場所を見つけて、船を停めた。他の船の航行の邪魔にならないように、宇宙上には停泊可能領域がある。実際、俺たちが船を泊めると、周りにも何隻かの船が停泊していた。船を泊めてそれから、レイは手を動かすのを止めた。
「そうだ、この間に船の名前を考えておこう」
レイが俺たちの方に席を向けた。
「そういえば、すっかり忘れていた」
俺は同調の意味で言葉を返す。
「かと言って、俺は何も思いつかないな……」
セイジが頬杖をついて、考え込むような体制をとる。確かに、思いついていなさそうだった。
「私も思いつかないわ……」
ユイも考えてくれていたが、良い名前が出なかったようだった。
「うーむ……」
俺たちは各々、家から持ってきた辞書やデバイスの検索機能で言葉を探した。
「ランナウェイとか?」
俺は辞書を引きながら、皆んなに聞いた。
「逃げるって意味だよな。それはネガティブ過ぎないか?」
「そうね」
「確かに」
「ごめん……」
俺は面目ない気持ちになった。確かに、この旅は決して明るいものではないのだけど、かと言ってネガティブな言葉を使うのもどこか違うような気がした。
次に案を出したのはセイジだった。
「プレシャス」
「宝ね。良いけど、なんとなくダサい」
ユイがキッパリと言った。
「僕もそう思う」
「おい、そんな……」
セイジが悔しそうに肩を落とした。
「どんまい」
俺はセイジの肩を叩いた。
やがて、レイが何か良いことを閃いたような顔をした。
「アバンチュール、ってのはどう?」
「どういう意味だ?」
セイジが言葉の意味を聞いた。レイはデバイスを見ながら答えた。
「フランス語で冒険って意味らしいよ」
「良いんじゃないかな」
ユイが笑顔で賛成した。
「俺も良いと思うよ」
俺も納得のいく言葉だったので賛成した。
「確かに、悪くないな」
セイジも同じ考えだった。
「じゃあ、これで決まりだね。今から名前を登録するよ」
そう言うとレイは船のコンピューターに名前を登録した。
程なくして機械のアラームが鳴った。レイが確認をする。
「ようやく計算が終わった」
「やっとか」
「いよいよだな」
船内に安堵の空気が流れた。これで、イギリスまで飛べる。レイは急いで、船のエンジンを起動し、装置の数々を動かした。
「目的地、イギリス。五十分くらいで到着するよ。用意はいいかな?」
俺たちは頷いた。いよいよだった。
「じゃあ、出航!」
レイが操作をした。船は順調に航行を再開した。停泊可能領域を出て、深くて暗い宇宙の中を進んでいく。
「ワープドライブエンジン始動」
ワープドライブエンジンが起動し、船内に轟音が鳴り響いた。ワープドライブエンジンは長距離用宇宙船には欠かせない物だった。2040年代の中頃に起こった技術的特異点の流れの中で発明された。発明した研究機関はエンジンに関する特許を無償で誰でも使えるようにしたために世界中に普及。宇宙開拓に大きな影響を与えたと、レイに聞いた。
「いよいよね……」
ユイはポケットから一枚の写真を出した。写真を少しだけ覗くとそれは彼女の家族写真だった。ユイには彼女なりの目的と理由があって俺たちと宇宙へと出た。俺たちの最初の旅の目的は彼女を無事に父親の元まで届けることだ。俺は改めてそのことを考えた。
「ゴー!」
レイがワープドライブを開始した。直後、とてつもない圧力が体に掛かった。周りの景色が目にも止まらぬ速さで過ぎ去っていった。
イギリスへのワープを開始してから三十分が過ぎ、幾らかの惑星や衛星を一瞬のうちに通過して、到着まであと十分程のところまで来ていた。ユイはあれから、ワープドライブの速度に酔ってしまったようで、船室の一室で横になっていた。俺たちはその間無言だったがあと十分というところでレイが声を出した。
「……、僕たちさ、何も考えずに飛び出したけど、ユイさんとの約束を果たした後でこの先どうしようか」
そうレイに言われた俺は少し戸惑った。少なくとも俺にはもう帰る場所などなくて、この言葉にどうやって返したらいいのか言葉に詰まる。セイジも表情から見るに悩んでいるらしかった。場の空気が重くなる。
俺たちは行き先も目的もなく、ただ自分たちの世界に嫌気がさしたから飛び出しただけだった。この先どうやって生きていくかの当てもない。それでも、どうにかしなきゃいけないことだけは確かだった。そうしているうちに、目的地近くまで到達したことを告げるアラームが鳴った。レイがワープエンジンを停止させる。直後、俺たちの目の前に一つの星が見えてきた。イギリスである。俺たちは、この目で初めて他の星を見ることになった。その星は見るにとても豊かそうだった。俺は、ユイを起こしに部屋へと向かった。
「ユイ、着いたよ」
船室の扉をノックをする。すると、扉が開いて彼女が出てきた。彼女の表情は少し苦しそうだった。
「ありがとう。すぐに戻るよ」
「大丈夫?」
「うん……、すぐに良くなると思うから心配しないで。先に戻っていて」
「……わかった」
俺は先に二人のいる操縦室へと戻った。
俺たちの船は星の中へと突入していく。地上の街が次第に鮮明に目に写ってきて、俺はそれに目を奪われていた。その間にレイは下の街を見下ろしながら船を操縦し、セイジはデバイスで調べ物をしているらしかった。レイが停泊場を見つけて、適当な場所に船を着陸させた。窓の外には“ロンドン宇宙港”と書かれた大きなモニターが宙に浮いていて、周囲には大小様々な船が上空を行き交っている。船のエンジンを完全に停止させた後、俺たちはこの地で今からすることを具体的に練ることにした。
「で、まずは何をする?」
セイジが話を切り出した。俺は少し考えて、
「まずはユイのお父さんを探さないと。話はそれからでも良いはずだ」
と返した。すぐにセイジが同意の仕草をした。何かの作業をしていたレイも俺の考えに続いた。するとレイは俺とセイジにフックのついた五メートルくらいはあろうロープを渡してきて説明を始めた。
「この港には盗難防止の為にフックが地面に据え付けられているから、念のためにそのロープで船と地面のフックを繋いで盗まれないようにする。今からそれを繋ぐから手伝って」
俺たちはフックを繋ぐために外に出ることにした。レイが出入り口を開け、新鮮な空気が入ってきた。今まで感じたことのない、新しい空気だった。初めて、他の星の地面を踏む。俺は少し感慨深くなって、不思議な気分になった。俺たちは手分けして着陸脚と地面のフックをロープで固定し、その上でレイが南京錠を取り付けて厳重な盗難対策を施した。
船を固定し終え、一度船内に戻って、最低限の荷物を準備する。途中でユイが部屋から出てきた。
「大丈夫?」
レイが聞いた。
「大丈夫よ。さあ、行きましょう」
彼女には何かを決意した表情があった。
準備が整い、俺たちは船を降りた。レイがスロープを閉じたことを確認し俺たちはその場を離れ、ユイの父親探しをはじめた。時刻は午前を過ぎ、真昼の空に太陽が昇っていた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
実はボク、ダメ人間だったんです。
KuReNo
青春
この話はボクが学生の頃
実際に経験した実話をもとに書いた
作品です。
諦めていたボクの未来を
変えてくれる出来事があったんです。
人生って本当に色々あるんだな
って今なると思います。
みんなも良いこと悪いこと
楽しいこと悲しいこと
いっぱい経験してきたと思います。
それも全部含めて
良い人生だったなって思えるような
人生を歩んでほしいです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
性別多様性
夢遊 優
青春
性別が2種類という「常識」
しかし、それは本当なのでしょうか…。
そして迎えた西暦3000年。年号は「SX」1年となりました。
その年の一月一日生まれの「女体の子」
(夢町一番[ゆめまちいちは])と、その仲間達の物語が、
今、始まります。
「性別多様性」とは、いったい何なのか?
15歳になった一番(いちは)が語る、子供たちの物語です。
皆さんもぜひ、非現実をご覧ください。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
夢幻燈
まみはらまさゆき
青春
・・・まだスマホなんてなくて、ケータイすらも学生の間で普及しはじめたくらいの時代の話です。
自分は幼い頃に親に捨てられたのではないか・・・そんな思いを胸の奥底に抱えたまま、無気力に毎日を送る由夫。
彼はある秋の日、小学生の少女・千代の通学定期を拾ったことから少女の祖父である老博士と出会い、「夢幻燈」と呼ばれる不思議な幻燈機を借り受ける。
夢幻燈の光に吸い寄せられるように夢なのか現実なのか判然としない世界の中で遊ぶことを重ねるうちに、両親への思慕の念、同級生の少女への想いが鮮明になってくる。
夢と現の間を行き来しながら展開される、赦しと再生の物語。
※本作は2000年11月頃に楽天ブログに掲載したものを改稿して「小説家になろう」に掲載し、さらに改稿をしたものです。
女子高生が、納屋から発掘したR32に乗る話
エクシモ爺
青春
高校3年生になった舞華は、念願の免許を取って車通学の許可も取得するが、母から一言「車は、お兄ちゃんが置いていったやつ使いなさい」と言われて愕然とする。
納屋の奥で埃を被っていた、レッドパールのR32型スカイラインGTS-tタイプMと、クルマ知識まったくゼロの舞華が織りなすハートフル(?)なカーライフストーリー。
・エアフロってどんなお風呂?
・本に書いてある方法じゃ、プラグ交換できないんですけどー。
・このHICASってランプなに~? マジクソハンドル重いんですけどー。
など、R32あるあるによって、ずぶの素人が、悪い道へと染められるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる