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【side:羽琉】快適な環境と小さなすれ違い。
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隆臣と過ごす毎日はとても快適だった。
僕に過剰に干渉することはないけれど、常に見守ってくれているという安心感と問いかけた時に僕の欲しい答えをくれるという満足感。
前任の時のように燈哉に余計なことを言われないよう気を付けているせいで気安さは無いけれど、距離が縮めば縮むほど余計なことを言ってしまいそうになるからこれくらいが丁度いいと思える距離を保つよう気を付ける。
言ってみれば空気のような存在で、だからこそ『Ωだから仕方ない』と言わない方がいいと注意された時には驚いたんだ。
諦めているように見えると言われたけれど、僕は何も諦めてないのにと不思議に思ってしまう。
隆臣から見た僕は何事も諦めて、ただただ大人しく過ごしているように見えのかもしれない。
僕は何も諦めていないのに。
何も諦めていない、というか何も望んでないだけなのに、周囲は勝手に誤解していく。
僕は燈哉が側にいてくれたらそれだけで満足なのに、動けないから可哀想、身体が弱いから可哀想、両親と共にいられないから可哀想と勝手に僕の【可哀想】は増えていく。
望むものは何でも与えられ、やりたいことだって口にすれば叶えられることが多いのに何が可哀想なのかと思ってしまうのは、僕の感覚が【普通】ではないから。
【普通】の概念なんて人それぞれなのに、【一般的な普通】に当てはめるせいで齟齬が生まれる。
僕の普通は燈哉と過ごすことのできる毎日だから、身体が弱いせいで欠席してしまい、そのせいで燈哉に会えないのなら僕は可哀想だろう。
だけど、身体が弱いせいで体育が見学ばかりだから可哀想と言われても、そもそも僕は体育を見学したくないと思っていないのだから可哀想でもなんでもない。
体育の時に僕が可哀想なのだとしたら、それは幼稚舎の頃の戸外遊びの時のように燈哉が隣に座ってくれないことこそが可哀想なのに。
燈哉が体育の授業中に活躍するのは見ていて嬉しい。だけど、友人達と楽しそうにしているのを見るのは正直面白くない。僕が見ていることに気がついて手を振ってくれることもあるけれど、そんなことで優越感を覚える時期なんてとっくに過ぎてしまった。
無理だと知っていても、他の子に向ける笑みを僕だけのものにしたいと思ってしまう。
だからと言って、一緒に体育の時間を過ごしたいなんて思わない。
無理なことを無理にやる必要はないんだ。
校内では相変わらず2人で過ごし、燈哉を独占する。僕たちがふたりで過ごしていることを邪魔されることもあるけれど、僕が困った顔をしていれば燈哉がなんとかしてくれるし、そんなことを繰り返せば周囲だって僕たちの邪魔をしなくなる。
やがて、幼稚舎からの友人くらいしか僕たちに話しかけなくなり僕はそのことに満足していた。
だけど、そう思っていたのは僕だけだったと気付かされたのは、僕の知らないところで燈哉が約束をしることに気づいてしまったから。
その日、忘れ物に気づいて学校に引き返した僕は友人と歩く燈哉を見つけて不思議に思ったのがきっかけ。
朝一緒に登校している友人とは違う友人と歩いているのを見た僕は、翌日、燈哉に「昨日、帰ってから何してたの?」と聞いてみた。本当は友人の名前を出して、ふたりで何をしていたのかを問い詰めたかったけど、それをして燈哉に嫌われたらと思うと怖くて強いことは言えなかったんだ。
「え、どうしたの?」
突然の質問に不思議そうな顔をした燈哉だったけど、「いつもと同じ、帰ってから宿題やってたよ」と答えてくれる。
その時に僕から少しだけ目を逸らしたのが気になったけど、僕を車まで送ってくれたせいでいつもの友人と一緒に帰ることができなかったのだと無理矢理自分を納得させた。だって、燈哉が僕に隠し事をするなんて思わなかったから。
「急にどうしたの?」
「何でもない」
嘘をついた僕。
嘘をついた燈哉。
嘘がバレた時に相手がどう思うかなんて考えなかった。
嘘がバレた時に自分がどう思うのかなんて考えなかった。
「羽琉君、今日の帰り、門のところでまた待ってるって燈哉君に言っておいて」
それから何日かしてから、前に燈哉と歩いていた友人に声をかけられたのは教室に燈哉がいなかったから。
いつも僕と一緒にいる燈哉だけど、先生に呼び出された時や、トイレに行く時は僕は教室で待つことが多い。逆の立場の時には燈哉が必ずついてきてくれるけど、僕を待たせるのが嫌な燈哉はいつも一緒に行くことを許してくれない。
それは幼稚舎から一緒だった伊織とふたりで本を読んでいた時だったのを覚えてる。
「燈哉と何か約束してるの?」
僕に言付けたのに僕を無視してそう言った伊織に「一緒に遊ぶ約束してるから」と当たり前のように答える。
「遊ぶ約束?」
思わず聞き返してしまったのは一緒に歩くふたりを思い出し、『また』という言葉に引っ掛かりを感じたから。
「そう。
降りる駅が一緒だからどっちかの家で遊ぶんだけど、今日は僕の家かな」
その言葉にショックを受けたけれど、なるべく平静を装い質問を続ける。
「何して遊ぶの?」
「え、ゲームやったり、マンガ読んだり?」
「楽しいの?」
「燈哉、ゲーム上手いんだよっ‼︎」
「そうなんだ…。
じゃあ、燈哉に言っておくね」
それ以上聞いていたくなくて話を無理矢理終わらせた僕を伊織が不思議に思っていないかは気になったけど、それ以上話を続けたくなくて一方的に話を終わらせて再び本を読みはじめる。
相手はそんな僕に不快感を示すことなく「じゃあ、お願いね」と自分のクラスに戻って行った。
燈哉がいつ約束したのかなんて知らない。校内ではずっと一緒だからきっと登下校の時に話したのだろう。
僕が車まで送って欲しいと言ったところで、僕のいないところで友人を増やすことなんて簡単なことなのだと気付かされる。それだけでなく、これから学年が進めば上級生や下級生との交流も増えるだろう。
盗られたくない。
以前、父に言われたことを思い出し不安に襲われる。さっきの子の第2の性が何かは知らないけれど、Ωだから燈哉に選ばれるわけじゃないことに改めて気付き不安になる。
燈哉がαで僕はΩで、燈哉は僕の【番候補】だからいずれは【番】になるのだと信じていたけれど、候補なだけで燈哉が僕以外を噛めば、僕が燈哉以外に噛まれてしまえば【番候補】という関係は簡単に崩れ去ってしまうのだ、
「羽琉、顔色悪いけど大丈夫?」
一緒に本を読んでいた伊織がそう聞いてくれるけど「大丈夫」とだけ答えて本を読むふりを続ける。
燈哉を盗られたくない、燈哉以外に噛まれたくないし、燈哉が僕以外を噛むことが許せない。
想定外の可能性に気付いてしまった僕は、自分が思う以上に顔色が悪くなっていたのかもしれない。
「羽琉、どうしたの?」
教室に戻ってきた燈哉はそういって心配そうにしてくれたけど、口を開くことができなかった。口を開けば言付けられたことを告げなければならないし、それを告げれば燈哉の嘘を、僕の嘘を認めなければならなくなるから。
伊織は何か言いたそうな顔をしていたけれど、僕が何でもないと告げるようにふるふると首を振れば「調子悪いんじゃないの?」と僕の顔を覗き込む。
「顔色悪いよ?
隆臣さん、呼ぶ?」
その言葉にも首を横に振ることで答える。そうすれば言付けを伝えられないことが許されるような気がしたから。
「そう言えばさっき、燈哉の友達が来たよ」
それなのに伊織が余計な口を開いてしまう。
「今日も待ってるって言ってたけど、分かる?」
「え?
あ…うん、ありがとう」
少し戸惑った様子の燈哉と僕の顔を見て笑顔を浮かべる伊織。伊織はきっと、僕が調子を崩して言付けを伝えることができないことをフォローしてくれたつもりだったのだろう。
僕にとっては大きなお世話だけど、伊織にしてみれば小さな親切。
「あ、そろそろ授業始まるね。
羽琉、大丈夫?」
笑顔のままそう言った伊織は僕が頷くと満足したように「じゃあ、ボクは席に戻るね」と本を手に自分の席に戻っていく。燈哉も何もなかったかのように「じゃあ、席に戻るけど調子が悪くなったらすぐに言わないとダメだよ」と念を押されてしまう。
そんな言葉が欲しいわけじゃないと思いながら頷き授業の準備をしたけれど、授業を受けていても気になるのは燈哉と彼のことだった。
僕に過剰に干渉することはないけれど、常に見守ってくれているという安心感と問いかけた時に僕の欲しい答えをくれるという満足感。
前任の時のように燈哉に余計なことを言われないよう気を付けているせいで気安さは無いけれど、距離が縮めば縮むほど余計なことを言ってしまいそうになるからこれくらいが丁度いいと思える距離を保つよう気を付ける。
言ってみれば空気のような存在で、だからこそ『Ωだから仕方ない』と言わない方がいいと注意された時には驚いたんだ。
諦めているように見えると言われたけれど、僕は何も諦めてないのにと不思議に思ってしまう。
隆臣から見た僕は何事も諦めて、ただただ大人しく過ごしているように見えのかもしれない。
僕は何も諦めていないのに。
何も諦めていない、というか何も望んでないだけなのに、周囲は勝手に誤解していく。
僕は燈哉が側にいてくれたらそれだけで満足なのに、動けないから可哀想、身体が弱いから可哀想、両親と共にいられないから可哀想と勝手に僕の【可哀想】は増えていく。
望むものは何でも与えられ、やりたいことだって口にすれば叶えられることが多いのに何が可哀想なのかと思ってしまうのは、僕の感覚が【普通】ではないから。
【普通】の概念なんて人それぞれなのに、【一般的な普通】に当てはめるせいで齟齬が生まれる。
僕の普通は燈哉と過ごすことのできる毎日だから、身体が弱いせいで欠席してしまい、そのせいで燈哉に会えないのなら僕は可哀想だろう。
だけど、身体が弱いせいで体育が見学ばかりだから可哀想と言われても、そもそも僕は体育を見学したくないと思っていないのだから可哀想でもなんでもない。
体育の時に僕が可哀想なのだとしたら、それは幼稚舎の頃の戸外遊びの時のように燈哉が隣に座ってくれないことこそが可哀想なのに。
燈哉が体育の授業中に活躍するのは見ていて嬉しい。だけど、友人達と楽しそうにしているのを見るのは正直面白くない。僕が見ていることに気がついて手を振ってくれることもあるけれど、そんなことで優越感を覚える時期なんてとっくに過ぎてしまった。
無理だと知っていても、他の子に向ける笑みを僕だけのものにしたいと思ってしまう。
だからと言って、一緒に体育の時間を過ごしたいなんて思わない。
無理なことを無理にやる必要はないんだ。
校内では相変わらず2人で過ごし、燈哉を独占する。僕たちがふたりで過ごしていることを邪魔されることもあるけれど、僕が困った顔をしていれば燈哉がなんとかしてくれるし、そんなことを繰り返せば周囲だって僕たちの邪魔をしなくなる。
やがて、幼稚舎からの友人くらいしか僕たちに話しかけなくなり僕はそのことに満足していた。
だけど、そう思っていたのは僕だけだったと気付かされたのは、僕の知らないところで燈哉が約束をしることに気づいてしまったから。
その日、忘れ物に気づいて学校に引き返した僕は友人と歩く燈哉を見つけて不思議に思ったのがきっかけ。
朝一緒に登校している友人とは違う友人と歩いているのを見た僕は、翌日、燈哉に「昨日、帰ってから何してたの?」と聞いてみた。本当は友人の名前を出して、ふたりで何をしていたのかを問い詰めたかったけど、それをして燈哉に嫌われたらと思うと怖くて強いことは言えなかったんだ。
「え、どうしたの?」
突然の質問に不思議そうな顔をした燈哉だったけど、「いつもと同じ、帰ってから宿題やってたよ」と答えてくれる。
その時に僕から少しだけ目を逸らしたのが気になったけど、僕を車まで送ってくれたせいでいつもの友人と一緒に帰ることができなかったのだと無理矢理自分を納得させた。だって、燈哉が僕に隠し事をするなんて思わなかったから。
「急にどうしたの?」
「何でもない」
嘘をついた僕。
嘘をついた燈哉。
嘘がバレた時に相手がどう思うかなんて考えなかった。
嘘がバレた時に自分がどう思うのかなんて考えなかった。
「羽琉君、今日の帰り、門のところでまた待ってるって燈哉君に言っておいて」
それから何日かしてから、前に燈哉と歩いていた友人に声をかけられたのは教室に燈哉がいなかったから。
いつも僕と一緒にいる燈哉だけど、先生に呼び出された時や、トイレに行く時は僕は教室で待つことが多い。逆の立場の時には燈哉が必ずついてきてくれるけど、僕を待たせるのが嫌な燈哉はいつも一緒に行くことを許してくれない。
それは幼稚舎から一緒だった伊織とふたりで本を読んでいた時だったのを覚えてる。
「燈哉と何か約束してるの?」
僕に言付けたのに僕を無視してそう言った伊織に「一緒に遊ぶ約束してるから」と当たり前のように答える。
「遊ぶ約束?」
思わず聞き返してしまったのは一緒に歩くふたりを思い出し、『また』という言葉に引っ掛かりを感じたから。
「そう。
降りる駅が一緒だからどっちかの家で遊ぶんだけど、今日は僕の家かな」
その言葉にショックを受けたけれど、なるべく平静を装い質問を続ける。
「何して遊ぶの?」
「え、ゲームやったり、マンガ読んだり?」
「楽しいの?」
「燈哉、ゲーム上手いんだよっ‼︎」
「そうなんだ…。
じゃあ、燈哉に言っておくね」
それ以上聞いていたくなくて話を無理矢理終わらせた僕を伊織が不思議に思っていないかは気になったけど、それ以上話を続けたくなくて一方的に話を終わらせて再び本を読みはじめる。
相手はそんな僕に不快感を示すことなく「じゃあ、お願いね」と自分のクラスに戻って行った。
燈哉がいつ約束したのかなんて知らない。校内ではずっと一緒だからきっと登下校の時に話したのだろう。
僕が車まで送って欲しいと言ったところで、僕のいないところで友人を増やすことなんて簡単なことなのだと気付かされる。それだけでなく、これから学年が進めば上級生や下級生との交流も増えるだろう。
盗られたくない。
以前、父に言われたことを思い出し不安に襲われる。さっきの子の第2の性が何かは知らないけれど、Ωだから燈哉に選ばれるわけじゃないことに改めて気付き不安になる。
燈哉がαで僕はΩで、燈哉は僕の【番候補】だからいずれは【番】になるのだと信じていたけれど、候補なだけで燈哉が僕以外を噛めば、僕が燈哉以外に噛まれてしまえば【番候補】という関係は簡単に崩れ去ってしまうのだ、
「羽琉、顔色悪いけど大丈夫?」
一緒に本を読んでいた伊織がそう聞いてくれるけど「大丈夫」とだけ答えて本を読むふりを続ける。
燈哉を盗られたくない、燈哉以外に噛まれたくないし、燈哉が僕以外を噛むことが許せない。
想定外の可能性に気付いてしまった僕は、自分が思う以上に顔色が悪くなっていたのかもしれない。
「羽琉、どうしたの?」
教室に戻ってきた燈哉はそういって心配そうにしてくれたけど、口を開くことができなかった。口を開けば言付けられたことを告げなければならないし、それを告げれば燈哉の嘘を、僕の嘘を認めなければならなくなるから。
伊織は何か言いたそうな顔をしていたけれど、僕が何でもないと告げるようにふるふると首を振れば「調子悪いんじゃないの?」と僕の顔を覗き込む。
「顔色悪いよ?
隆臣さん、呼ぶ?」
その言葉にも首を横に振ることで答える。そうすれば言付けを伝えられないことが許されるような気がしたから。
「そう言えばさっき、燈哉の友達が来たよ」
それなのに伊織が余計な口を開いてしまう。
「今日も待ってるって言ってたけど、分かる?」
「え?
あ…うん、ありがとう」
少し戸惑った様子の燈哉と僕の顔を見て笑顔を浮かべる伊織。伊織はきっと、僕が調子を崩して言付けを伝えることができないことをフォローしてくれたつもりだったのだろう。
僕にとっては大きなお世話だけど、伊織にしてみれば小さな親切。
「あ、そろそろ授業始まるね。
羽琉、大丈夫?」
笑顔のままそう言った伊織は僕が頷くと満足したように「じゃあ、ボクは席に戻るね」と本を手に自分の席に戻っていく。燈哉も何もなかったかのように「じゃあ、席に戻るけど調子が悪くなったらすぐに言わないとダメだよ」と念を押されてしまう。
そんな言葉が欲しいわけじゃないと思いながら頷き授業の準備をしたけれど、授業を受けていても気になるのは燈哉と彼のことだった。
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