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後編
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ナッシュの黒い瞳に、星が映っている。
風もなく、空気は夏特有の湿気で重いが、茶色の髪はサラリとしていた。
汗もかいていない。
ナッシュは「枝」だ。
空気に含まれる水分は、体に辿り着く前に消している。
その能力を無意識に使っていた。
長く生きているので、自然と「人の体」に快適な状態に、環境を変化させる癖がついている。
ナッシュは皇宮の中央にいた。
丸みを帯びた屋根の上に寝転がっているのだ。
腕を頭の後ろで組み、膝を立てた右足と伸ばした左足とを、軽く交差させている。
カーリーに指示されるまでもなく、皇宮の見張り。
ナッシュは、比較的、若い「枝」だった。
最初に伸びた「枝」がムスタファ。
その次が、ほぼ同時期にファルコとナタリー。
さらに、カッツとファウストが、やはり同時期に伸びた。
だが「枝」の性質として、先んじて伸びたもののほうが能力値は高くても、カーリーとの共感値が、わずかに低くなる。
知識や経験を共有しながらも、個の資質が強くなるからだ。
その点、ナッシュはそれほど長く生きていないので、カーリーとの共感が高い。
カーリーが自分を「野放し」にしているのは、そこに信用があるからだろう。
エティカのように不測の行動を取ったりはしないという。
そのように枝葉には、それぞれの資質や性格といった個性がある。
カーリーに近い分、ナッシュは態度や言動に似つかわしくない冷徹さで、物事を判断していた。
伯爵の役に立つこと。
伯爵とファニーが笑っていられること。
それ以外には関心がない。
単独行動も多く、身内同士の会話に割り込んだりもしなかった。
情報として必要なこと以外は聞き流している。
いわゆる「雑談」に興味がないのだ。
なので、内心、カーリーや古い「枝」たちは立派だなと思っている。
ナッシュは訊きたいことを訊ければ良かったし、訊かれても適当な答えしか返さない。
それは、ほかの枝葉の面倒を見て、「育てる」ことに意味を感じていないからだ。
とくに「葉」は一定周期で入れ替わる。
命に制限がある「葉」に、知識を与えるのは無意味だとさえ考えていた。
カーリーも、少なからず、そう思っているはずだ。
なのに、きちんと受け答えをするのだから「立派」だと思わずにいられない。
手間をかけて育てても、どうせ死ぬのに。
そこだけは、カーリーとの共感が薄かった。
ナッシュには理解できない部分なのだ。
とはいえ、突き詰めて考えようとも思っていない。
(皇宮の動きも慌ただしくなってきたねえ)
(リセリアは、本当にゼビロスと戦争する気はないのね。皇女は、あと3日もすれば、エティカのところに着くわ)
特定の相手を指名して話し出さなければ、誰かしらから返答がくる。
なので、不満の募っていたジーヴァが最初に声を掛けてきたのだ。
ゼビロスの皇帝に嫁がせられるはめになった皇女を迎えに来た使節団は、ジーヴァが率いている。
(退屈なら皇女と話でもすればいいんじゃねーのぉ?)
(できるもんならやってるわよ。あの皇女、船室に閉じこもってて、食事だってまともにとっちゃいないんだから)
(おいおい~、エティカんとこに着く前に死なれちゃ困るぜ?)
それは本音だった。
皇女に死なれると、それを理由にリセリアは無理を通そうとしてくる。
友好を結ぼうとしたのに暗殺されただのと言われては迷惑だ。
はねつけるのは簡単でも、今はまだ早い。
皇宮の動きを「正しく」監視するためにも、皇女の生死をナッシュは知っておく必要があった。
そうでなければ、会話のきっかけを作ってはいない。
(そこは問題ないわ。本人も死ぬ気はないみたいだしね。顔色は最悪だけど、最小限の食事はしているもの)
(皇宮じゃ、皇女のゼビロス到着を今か今かと待ってる連中ばっかりだよなぁあ?)
ジーヴァと会話を続けていると、関心のない無駄話につきあわされる。
わかっているので、さっさと別方向に話を振った。
(誰も皇女を取り戻そうとはしてない)
(へえ~、人望がなかったのかねえ)
実情を知っていながら、適当な返事をする。
ジーヴァのほかにも訊きたがりの「葉」は多い。
食いつかれると面倒だ。
リセリアには2人の皇女がいる。
第1皇女ミフィロネ・モディリヤ、第2皇女レライアダ・モディリヤ。
ジーヴァとともにエティカの元に向かっているのは第1皇女ミフィロネだ。
すでに決まっていた婚約を破棄させてまで、ゼビロスに送っている。
その決定をしたのは、元婚約者であるリセリアの宰相補佐ロドネル・シェルズ侯爵。
今後、宰相となり、爵位も公爵に格上げされ、第2皇女と婚姻する男でもある。
ゼビロスに嫁ぎたくなかった第2皇女レライアダからの提案を受け入れた形だ。
エティカと皇女の婚姻の式には、リセリアからも人が派遣される。
おそらくロドネル・シェルズも、その中にいるだろう。
(愛より権力を取った男だ。未練がましく縋りゃしねぇはずだが、そこんとこはどうなんだ? あいつは皇女の愛を乞うて、地面に這いつくばってた奴だからな~)
(人は変わる。ロドネルはゼビロスに行く予定。自分の目で確認するつもり)
(ロニーは薄情な男だからねえ、そうだろ、ジュード)
(人は変わる。それだけのこと)
奴隷として働いてきたジュードは、たいしたことでもなさそうに言う。
とりあえず今のところ「不測の事態」は起きていないと判断して、ナッシュは自分都合で、会話を打ち止めにした。
意識的に自分の存在を「葉」から遠ざけたのだ。
風もなく、空気は夏特有の湿気で重いが、茶色の髪はサラリとしていた。
汗もかいていない。
ナッシュは「枝」だ。
空気に含まれる水分は、体に辿り着く前に消している。
その能力を無意識に使っていた。
長く生きているので、自然と「人の体」に快適な状態に、環境を変化させる癖がついている。
ナッシュは皇宮の中央にいた。
丸みを帯びた屋根の上に寝転がっているのだ。
腕を頭の後ろで組み、膝を立てた右足と伸ばした左足とを、軽く交差させている。
カーリーに指示されるまでもなく、皇宮の見張り。
ナッシュは、比較的、若い「枝」だった。
最初に伸びた「枝」がムスタファ。
その次が、ほぼ同時期にファルコとナタリー。
さらに、カッツとファウストが、やはり同時期に伸びた。
だが「枝」の性質として、先んじて伸びたもののほうが能力値は高くても、カーリーとの共感値が、わずかに低くなる。
知識や経験を共有しながらも、個の資質が強くなるからだ。
その点、ナッシュはそれほど長く生きていないので、カーリーとの共感が高い。
カーリーが自分を「野放し」にしているのは、そこに信用があるからだろう。
エティカのように不測の行動を取ったりはしないという。
そのように枝葉には、それぞれの資質や性格といった個性がある。
カーリーに近い分、ナッシュは態度や言動に似つかわしくない冷徹さで、物事を判断していた。
伯爵の役に立つこと。
伯爵とファニーが笑っていられること。
それ以外には関心がない。
単独行動も多く、身内同士の会話に割り込んだりもしなかった。
情報として必要なこと以外は聞き流している。
いわゆる「雑談」に興味がないのだ。
なので、内心、カーリーや古い「枝」たちは立派だなと思っている。
ナッシュは訊きたいことを訊ければ良かったし、訊かれても適当な答えしか返さない。
それは、ほかの枝葉の面倒を見て、「育てる」ことに意味を感じていないからだ。
とくに「葉」は一定周期で入れ替わる。
命に制限がある「葉」に、知識を与えるのは無意味だとさえ考えていた。
カーリーも、少なからず、そう思っているはずだ。
なのに、きちんと受け答えをするのだから「立派」だと思わずにいられない。
手間をかけて育てても、どうせ死ぬのに。
そこだけは、カーリーとの共感が薄かった。
ナッシュには理解できない部分なのだ。
とはいえ、突き詰めて考えようとも思っていない。
(皇宮の動きも慌ただしくなってきたねえ)
(リセリアは、本当にゼビロスと戦争する気はないのね。皇女は、あと3日もすれば、エティカのところに着くわ)
特定の相手を指名して話し出さなければ、誰かしらから返答がくる。
なので、不満の募っていたジーヴァが最初に声を掛けてきたのだ。
ゼビロスの皇帝に嫁がせられるはめになった皇女を迎えに来た使節団は、ジーヴァが率いている。
(退屈なら皇女と話でもすればいいんじゃねーのぉ?)
(できるもんならやってるわよ。あの皇女、船室に閉じこもってて、食事だってまともにとっちゃいないんだから)
(おいおい~、エティカんとこに着く前に死なれちゃ困るぜ?)
それは本音だった。
皇女に死なれると、それを理由にリセリアは無理を通そうとしてくる。
友好を結ぼうとしたのに暗殺されただのと言われては迷惑だ。
はねつけるのは簡単でも、今はまだ早い。
皇宮の動きを「正しく」監視するためにも、皇女の生死をナッシュは知っておく必要があった。
そうでなければ、会話のきっかけを作ってはいない。
(そこは問題ないわ。本人も死ぬ気はないみたいだしね。顔色は最悪だけど、最小限の食事はしているもの)
(皇宮じゃ、皇女のゼビロス到着を今か今かと待ってる連中ばっかりだよなぁあ?)
ジーヴァと会話を続けていると、関心のない無駄話につきあわされる。
わかっているので、さっさと別方向に話を振った。
(誰も皇女を取り戻そうとはしてない)
(へえ~、人望がなかったのかねえ)
実情を知っていながら、適当な返事をする。
ジーヴァのほかにも訊きたがりの「葉」は多い。
食いつかれると面倒だ。
リセリアには2人の皇女がいる。
第1皇女ミフィロネ・モディリヤ、第2皇女レライアダ・モディリヤ。
ジーヴァとともにエティカの元に向かっているのは第1皇女ミフィロネだ。
すでに決まっていた婚約を破棄させてまで、ゼビロスに送っている。
その決定をしたのは、元婚約者であるリセリアの宰相補佐ロドネル・シェルズ侯爵。
今後、宰相となり、爵位も公爵に格上げされ、第2皇女と婚姻する男でもある。
ゼビロスに嫁ぎたくなかった第2皇女レライアダからの提案を受け入れた形だ。
エティカと皇女の婚姻の式には、リセリアからも人が派遣される。
おそらくロドネル・シェルズも、その中にいるだろう。
(愛より権力を取った男だ。未練がましく縋りゃしねぇはずだが、そこんとこはどうなんだ? あいつは皇女の愛を乞うて、地面に這いつくばってた奴だからな~)
(人は変わる。ロドネルはゼビロスに行く予定。自分の目で確認するつもり)
(ロニーは薄情な男だからねえ、そうだろ、ジュード)
(人は変わる。それだけのこと)
奴隷として働いてきたジュードは、たいしたことでもなさそうに言う。
とりあえず今のところ「不測の事態」は起きていないと判断して、ナッシュは自分都合で、会話を打ち止めにした。
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