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第2章 黒い風と金のいと
2つの継承 2
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予測はしていたので、ユージーンは大きな衝撃は受けずにすんでいる。
自分の命と引き替えに、サイラスは今の地位を手に入れたのだ。
(王太子の命なのだからな。その程度の見返りは当然であろう)
長く一緒にいたので、サイラスの利で動くところは理解している。
ユージーンとて、以前はそうだった。
利というのは、自分の「願望」に直結している。
優先するのがあたり前で、責める筋合いのことではない。
望みを叶えたいとの意思なくしては、何事も成し得ないのだ。
そのために使えるものは使う。
他者の頭を踏みつけようが、貶めようが、思いの強い者が生き残る、というだけの話だった。
ユージーンは、それを悪いことだとは思っていない。
口先ばかりで何もしない者、できない者が多過ぎる。
それより、自らの願望のために動く者のほうが、評価に値すると思えた。
少なくとも、サイラスのおかげで、自分は生きている。
サイラスが利を求めていなければ、ここに、こうして立つこともできなかったのだ。
だから、父を契約で縛ったのだとしても、ユージーンはサイラスを責める気にはならない。
サイラスならば、やりそうだな、と思うだけだった。
(サイラスは、無意味なことはせぬからな)
事ここに至っても、ユージーンはサイラスを信頼している。
ただ、信頼の質が、以前と変わってはいたけれども。
「しかし、契約は、私との謁見にまで及ぶものではなかったはず。父上が、私と会わずにいたことの説明にはならない」
父が、再びユージーンと目を合わせた。
そこには、無念さだけが漂っている。
ユージーンからすると、少し意外な反応だった。
「何度も、頼んだ。お前に会わせてくれと、あれに頼んだのだ。だが、お前が望んでおらんと、あしらわれた」
今の今まで、父が自分に会おうとしていたことなど知らずにいた。
会いたがっていないものと思いこんでいた。
「しかし……父上は、国王だ。強く出ることもでき……」
言いかけて、やめる。
魔術師との契約は、本来、取り引きでなされるものではない。
そんな取り引きがまかり通るとなれば、誰もが何かを盾に取り、地位を求めるようになるだろう。
中には、分不相応な地位を手に入れようとする者も出てくる。
それは、王宮魔術師らの統制が取れなくなることを意味していた。
だからサイラスとの取り引きは、絶対に秘匿しなければならなかったのだ。
父は、サイラスの前でだけは「国王」として振る舞えなかった。
誰にも漏らすことのできない、共通の秘密を持ってしまったがゆえに。
「余も妃も……お前が無事でおるかどうかもわからず……妃は、お前に会えぬのならと、後宮から外には出ぬようになった。言い訳としか思えぬだろうがな」
父だけではなく、母も追いはらわれていたようだ。
サイラスらしくも手が込んでいる。
サイラスを知っているからこそ、父の言葉に嘘はないと思えた。
父は自分の命を救うため、サイラスと取り引きをしたのだ。
そのせいで、追いはらわれても文句のひとつも言えなくなった。
結果、20年近くも、父から愛されていないと、ユージーンは思い続けている。
『やっぱり不自然だね。なんか矛盾してるよ』
エッテルハイムの城で、レティシアが言った言葉だ。
彼女は、父に1度も会ったことはない。
赤の他人に過ぎない相手であるにもかかわらず、真を言い当てている。
対して、自分はどうか。
考えることを人任せにし、すべて鵜呑みにしてきた。
自分の頭で少しでも考えていたら、この不自然さや矛盾に、気づけていたかもしれない。
「……父上も悪いが、私も悪い。会いに来なかったのと、会いに行かなかったのは、同じ罪だ」
なぜ来てくれなかったのかと父を責めてばかりいた。
愛されていないからしかたがないのだ、と切り捨ててもいた。
が、ユージーンも、父に会いに行こうとしたことがない。
自分を愛してもいない父になど、会いたくなかったからだ。
(大公やジークの言うように……俺は間が抜けている……)
父は国王であり、息子と言えど立場は下だった。
さりとて、国王と言えど、父は父でもあったのだ。
不満をぶつける権利が、息子にはあったはずなのだから。
(あれの家族を大事にするところも、俺は好いている。あれとなら、そういうものを築けるような気がするからかもしれん)
それまで子供ができても愛情などいだけそうにないと思っていた。
が、レティシアとの間にできた子なら愛せそうに感じたのを思い出している。
彼女のように振る舞えていたら、父との関係を正せていたのかもしれない。
が、しかし。
「父上……私は、大人になってしまった」
「わかっておる。お前は、もう親に甘える歳ではない」
今さら距離を縮められるはずがなかった。
過ぎた時間を取り戻すことはできない。
サイラスと取り引きをするほどに、愛されていたと知っても。
「ですが、息子として、もうひとつ、お聞きしたい」
ユージーンは感傷を振りはらう。
謁見の時間は限られているからだ。
いつまでも同じ場所に留まってはいられなかった。
「ザカリーが誰の子か、お聞かせ願いたい」
察していたのか、父に驚いた様子はない。
ただ、寂しそうに薄く笑う。
「ジョシュアか」
「なぜ、そうお思いになられる?」
「限られた者しか知らぬことを、話してもおらぬのに知っておるとなれば、余にはジョシュアしか思いつけぬ」
父は、大公に話していたわけではないのか、と思った。
2人が懇意にしていると聞いたことはなかったが、大公は元魔術騎士の隊を率いていたのだ。
面識はあったに違いないのだし、てっきり父が大公に話したものと思いこんでいた。
(大公に、できぬことはあるのか? 人心は操れぬと言っていたが)
サイラスが勘繰るのもわかる。
が、大公は人心を操ろうなどとはしないだろう。
する必要があるとは思えないし、そもそも人の心に関心をはらっているとも感じない。
レティシアを害さない限り、無視するに決まっている。
ユージーンも似たところがあった。
レティシアに関わることなら、どんなことでも気にかかる。
さりとて、周囲の者については、まるきり関心がない。
ユージーンは、公爵家の者から冷たい視線を浴びせられていたことにすら、気づいていなかった。
「限られた者? 今、そのように仰いましたが」
「余と妃、魔術師長、それに……」
「ザカリーも知っていると仰られるかっ?」
「そうだ。ザカリーも知っておる」
さすがに、ユージーンも言葉を失った。
3つ年下の弟とは、ほとんど面識がない。
審議の際のように、公務でなければ顔も合わさずにいた。
ザカリーは、外交の場にも出て来ないため、会うのは年に2回ほどだ。
会話も、ありきたりな挨拶のみですませている。
ザカリーのことは、好きでも嫌いでもない。
弟として認識しているだけだった。
3つしか違わないのに、一緒に遊んだこともないのだから、身近に感じられなくてもしかたがない。
はっきり言って、ザカリーのことを、ユージーンは何も知らないのだ。
どんな性格をしているのか、どういう生活をしているのか。
ユージーンにとっての認識は「父の愛する弟のザカリー」以上のものではない。
にもかかわらず、ちりちりとした怒りが腹の底にある。
ユージーンは、父に愛されていないと思っていたが、実は愛されていた。
ザカリーは、父の子でないと知った時、逆のことを思ったのではなかろうか。
父から愛されていたと思ってきたが、実は愛されていなかった。
それどころか父の子ですらなかったのだ、と。
身近でなくとも、ザカリーは、ずっとユージーンの「弟」だったのだ。
父の子でないとわかっても、弟との認識を即座に断ち切れはしない。
どんな事情があったにせよ、秘密を隠し通すくらいの愛情もなかったのだろうか、と思った。
サイラスとの取り引きで、自分のことはどうにもならなかった、というのはわかる。
が、ザカリーのことは大事にできたはずだ。
「ザカリーに話した、正当な理由がおありか?」
憤りを隠さず、父を問い質した。
父がユージーンの目を見つめ、静かに言う。
「余が、あれの父であったことはないのでな」
ユージーンは、確かに国王の息子だった。
そのひと言で、悟っている。
ザカリーが誰の子であるのかを。
自分の命と引き替えに、サイラスは今の地位を手に入れたのだ。
(王太子の命なのだからな。その程度の見返りは当然であろう)
長く一緒にいたので、サイラスの利で動くところは理解している。
ユージーンとて、以前はそうだった。
利というのは、自分の「願望」に直結している。
優先するのがあたり前で、責める筋合いのことではない。
望みを叶えたいとの意思なくしては、何事も成し得ないのだ。
そのために使えるものは使う。
他者の頭を踏みつけようが、貶めようが、思いの強い者が生き残る、というだけの話だった。
ユージーンは、それを悪いことだとは思っていない。
口先ばかりで何もしない者、できない者が多過ぎる。
それより、自らの願望のために動く者のほうが、評価に値すると思えた。
少なくとも、サイラスのおかげで、自分は生きている。
サイラスが利を求めていなければ、ここに、こうして立つこともできなかったのだ。
だから、父を契約で縛ったのだとしても、ユージーンはサイラスを責める気にはならない。
サイラスならば、やりそうだな、と思うだけだった。
(サイラスは、無意味なことはせぬからな)
事ここに至っても、ユージーンはサイラスを信頼している。
ただ、信頼の質が、以前と変わってはいたけれども。
「しかし、契約は、私との謁見にまで及ぶものではなかったはず。父上が、私と会わずにいたことの説明にはならない」
父が、再びユージーンと目を合わせた。
そこには、無念さだけが漂っている。
ユージーンからすると、少し意外な反応だった。
「何度も、頼んだ。お前に会わせてくれと、あれに頼んだのだ。だが、お前が望んでおらんと、あしらわれた」
今の今まで、父が自分に会おうとしていたことなど知らずにいた。
会いたがっていないものと思いこんでいた。
「しかし……父上は、国王だ。強く出ることもでき……」
言いかけて、やめる。
魔術師との契約は、本来、取り引きでなされるものではない。
そんな取り引きがまかり通るとなれば、誰もが何かを盾に取り、地位を求めるようになるだろう。
中には、分不相応な地位を手に入れようとする者も出てくる。
それは、王宮魔術師らの統制が取れなくなることを意味していた。
だからサイラスとの取り引きは、絶対に秘匿しなければならなかったのだ。
父は、サイラスの前でだけは「国王」として振る舞えなかった。
誰にも漏らすことのできない、共通の秘密を持ってしまったがゆえに。
「余も妃も……お前が無事でおるかどうかもわからず……妃は、お前に会えぬのならと、後宮から外には出ぬようになった。言い訳としか思えぬだろうがな」
父だけではなく、母も追いはらわれていたようだ。
サイラスらしくも手が込んでいる。
サイラスを知っているからこそ、父の言葉に嘘はないと思えた。
父は自分の命を救うため、サイラスと取り引きをしたのだ。
そのせいで、追いはらわれても文句のひとつも言えなくなった。
結果、20年近くも、父から愛されていないと、ユージーンは思い続けている。
『やっぱり不自然だね。なんか矛盾してるよ』
エッテルハイムの城で、レティシアが言った言葉だ。
彼女は、父に1度も会ったことはない。
赤の他人に過ぎない相手であるにもかかわらず、真を言い当てている。
対して、自分はどうか。
考えることを人任せにし、すべて鵜呑みにしてきた。
自分の頭で少しでも考えていたら、この不自然さや矛盾に、気づけていたかもしれない。
「……父上も悪いが、私も悪い。会いに来なかったのと、会いに行かなかったのは、同じ罪だ」
なぜ来てくれなかったのかと父を責めてばかりいた。
愛されていないからしかたがないのだ、と切り捨ててもいた。
が、ユージーンも、父に会いに行こうとしたことがない。
自分を愛してもいない父になど、会いたくなかったからだ。
(大公やジークの言うように……俺は間が抜けている……)
父は国王であり、息子と言えど立場は下だった。
さりとて、国王と言えど、父は父でもあったのだ。
不満をぶつける権利が、息子にはあったはずなのだから。
(あれの家族を大事にするところも、俺は好いている。あれとなら、そういうものを築けるような気がするからかもしれん)
それまで子供ができても愛情などいだけそうにないと思っていた。
が、レティシアとの間にできた子なら愛せそうに感じたのを思い出している。
彼女のように振る舞えていたら、父との関係を正せていたのかもしれない。
が、しかし。
「父上……私は、大人になってしまった」
「わかっておる。お前は、もう親に甘える歳ではない」
今さら距離を縮められるはずがなかった。
過ぎた時間を取り戻すことはできない。
サイラスと取り引きをするほどに、愛されていたと知っても。
「ですが、息子として、もうひとつ、お聞きしたい」
ユージーンは感傷を振りはらう。
謁見の時間は限られているからだ。
いつまでも同じ場所に留まってはいられなかった。
「ザカリーが誰の子か、お聞かせ願いたい」
察していたのか、父に驚いた様子はない。
ただ、寂しそうに薄く笑う。
「ジョシュアか」
「なぜ、そうお思いになられる?」
「限られた者しか知らぬことを、話してもおらぬのに知っておるとなれば、余にはジョシュアしか思いつけぬ」
父は、大公に話していたわけではないのか、と思った。
2人が懇意にしていると聞いたことはなかったが、大公は元魔術騎士の隊を率いていたのだ。
面識はあったに違いないのだし、てっきり父が大公に話したものと思いこんでいた。
(大公に、できぬことはあるのか? 人心は操れぬと言っていたが)
サイラスが勘繰るのもわかる。
が、大公は人心を操ろうなどとはしないだろう。
する必要があるとは思えないし、そもそも人の心に関心をはらっているとも感じない。
レティシアを害さない限り、無視するに決まっている。
ユージーンも似たところがあった。
レティシアに関わることなら、どんなことでも気にかかる。
さりとて、周囲の者については、まるきり関心がない。
ユージーンは、公爵家の者から冷たい視線を浴びせられていたことにすら、気づいていなかった。
「限られた者? 今、そのように仰いましたが」
「余と妃、魔術師長、それに……」
「ザカリーも知っていると仰られるかっ?」
「そうだ。ザカリーも知っておる」
さすがに、ユージーンも言葉を失った。
3つ年下の弟とは、ほとんど面識がない。
審議の際のように、公務でなければ顔も合わさずにいた。
ザカリーは、外交の場にも出て来ないため、会うのは年に2回ほどだ。
会話も、ありきたりな挨拶のみですませている。
ザカリーのことは、好きでも嫌いでもない。
弟として認識しているだけだった。
3つしか違わないのに、一緒に遊んだこともないのだから、身近に感じられなくてもしかたがない。
はっきり言って、ザカリーのことを、ユージーンは何も知らないのだ。
どんな性格をしているのか、どういう生活をしているのか。
ユージーンにとっての認識は「父の愛する弟のザカリー」以上のものではない。
にもかかわらず、ちりちりとした怒りが腹の底にある。
ユージーンは、父に愛されていないと思っていたが、実は愛されていた。
ザカリーは、父の子でないと知った時、逆のことを思ったのではなかろうか。
父から愛されていたと思ってきたが、実は愛されていなかった。
それどころか父の子ですらなかったのだ、と。
身近でなくとも、ザカリーは、ずっとユージーンの「弟」だったのだ。
父の子でないとわかっても、弟との認識を即座に断ち切れはしない。
どんな事情があったにせよ、秘密を隠し通すくらいの愛情もなかったのだろうか、と思った。
サイラスとの取り引きで、自分のことはどうにもならなかった、というのはわかる。
が、ザカリーのことは大事にできたはずだ。
「ザカリーに話した、正当な理由がおありか?」
憤りを隠さず、父を問い質した。
父がユージーンの目を見つめ、静かに言う。
「余が、あれの父であったことはないのでな」
ユージーンは、確かに国王の息子だった。
そのひと言で、悟っている。
ザカリーが誰の子であるのかを。
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