80 / 304
第1章 暗い闇と蒼い薔薇
とらわれの地下室 4
しおりを挟む
サリーは、できるだけ不自然にならないように、気を失ったフリを続ける。
扉の向こうから話し声が聞こえてきた。
グレイの位置からなら姿が見えそうだが、そのグレイの体がサリーの視界を遮っているため、サリーには扉の向こうが見えない。
声も、ぼそぼそしていて聞き取れなかった。
きっとグレイには聞こえているはずだ。
元魔術騎士であるグレイは、補助的な魔術も習得している。
遠くの物音もとらえられる「寄聴」も使えると記憶していた。
(……エッテルハイムの城……確かアンバス侯爵の持ち城だったわね)
グレイに言われるまで、その存在自体を忘れていたが、魔力を疎外する城は、実は各地に存在する。
元々、この国は小国の寄せ集めで出来ていた。
国として成り立つ前、魔術師はおらず魔力は病気として扱われてきた。
その中で、手に負えない者を隔離するようになったわけだが、それは現アンバス領だけのことではない。
だから、領地ごとに過去の遺物として似たような構造の城が点在している。
(執事としては有能よね。男としては、ヘタレだけど)
サリーは、なぜグレイが点在する城の中から、ここを特定できたのか、わかっていた。
サリーとて、ここが地下なのだろうくらいは予測がついている。
が、グレイは部屋の大きさや造り、天井の角度、微量な空気の流れまでをも計算に入れ、頭の中の膨大な城内地図と照合したのだ。
悔しいのは、それがわかっても大公に伝えられないことだった。
大公も、魔力疎外されていることには気づいているだろう。
直接、魔力を分配しているグレイに、分け与えることができなくなった時点で、きっと察している。
もし魔力疎外できる城がここしかなかったのなら、とっくに姿を見せていたはずだ。
(ひとつずつ可能性を潰していくとしても……城の内部も探さなければならないのだから、いくら大公様だって、それなりに時間がかかってしまうわ)
レティシアを攫ったのは、王太子と副魔術師長で間違いない。
何を考えているのかも、だいたいは察しがつく。
心を差し出さないのなら体を差し出せ。
よくあることだ。
サリーの姉には幼馴染みの恋人がいた。
そのため、領主である貴族からの愛妾になれとの申し出を何度も断った。
にもかかわらず、領主は両親に圧力をかけてきたのだ。
ありもしないことで罰と称し、税を増やした。
貧乏貴族であったサリーの家は、それまでだってあっぷあっぷの状態。
なんとか生活をしのげてきたのは、たまたま大きな飢饉や災害がなかったからに過ぎない。
多額の税を課せられれば、サリーの家族どころか、領民まで飢えてしまう。
結果、姉は領主の愛妾にならざるを得なかったのだ。
会いに行っても追い返されるばかり。
それどころか「15歳を過ぎたら来い。お前も愛妾にしてやる」と言われた。
あの時の領主の好色な顔を、サリーは忘れられずにいる。
思い出すだけでゾッとした。
15歳になってすぐに屋敷勤めをしようとしたのは、王宮とは関わりたくなかったからだ。
貴族といっても様々で、領主のように、常に王宮と関わりの深い貴族もいれば、夜会にも招かれない貴族だっている。
元々サリーが勤めようと思っていたのは、そういう中級貴族の屋敷だった。
大公に拾われなければどうなっていたか。
仮にどこかの貴族の愛妾になるしか道がなかったとしても、あの領主のような男だけは選ぶまいと思っていたけれど。
結局、サリーは公爵家にいる。
誰の愛妾にもならずにすんだし、王宮とも関わらずに生きてこられた。
大公には、大きな恩がある。
返しきれないほどの恩だ。
だが、サリーの心にあるのは、それだけではない。
(レティシア様に……なにかあったら……)
いても立ってもいられない気分だった。
どのくらい意識を失っていたのかもわからない。
刻々とレティシアの身が危険に晒されている。
早く捜しに行きたかった。
彼女は魔力を持ってはいても、扱うすべを持たないのだ。
魔術だって使えない。
身を守ることができるとは思えなかった。
(あの粘着王子……ウチの姫さまにおかしな真似をしたら、絶対に許さない)
王太子は、ローエルハイドの血が欲しいばかりにレティシアを望んでいる。
屋敷に来た際の態度からすると、有無を言わさず正妃にするつもりだろう。
今ごろ、レティシアに無理を強いているかもしれないのだ。
『好みじゃないって、はっきり言ったのにさ。あの王子様、全っ然、話が通じないんだよ! 好みじゃなくても問題ないとか言うしさあ!』
彼女の言葉が思い出される。
王太子に「ド粘着」されていることを、グレイもサリーも深刻に受け止めていた。
けれど、レティシアは深刻だとは受け止めていない様子だったのだ。
腹の立つ相手としての認識しかなかったように思える。
相手は、仮にも王太子であり、それこそ望むものはなんでも手に入る立場にいる者だと、わかっていないようだった。
以前の彼女とは違い、今のレティシアは無邪気で無防備に過ぎる。
それでも、サリーは、そんな彼女が好きなのだ。
疑り深く、人を信じられないレティシアに戻ってほしくはない。
(サリー……)
グレイの視線に、体へと緊張が走った。
扉の向こうから、見覚えのない老人が入ってくる。
「意識は戻っておるのだろう。寝た振りなんぞしても無駄だぞ」
しわがれた声に、背筋が冷たくなった。
溢れ出てくる魔力が、床を伝うようにしてサリーの体にまとわりついてくる。
恐ろしいほどの魔力量だ。
先に立ち上がったのはグレイだった。
すぐにサリーも立ち上がる。
敵わないとしても、諦めるわけにはいかない。
「ほう。2人とも魔力持ちか。これはこれは……ひひっ……」
ひきつったような嗤い声をあげ、老人が、ニィッと口を横に引いた。
それが皺なのか口なのか判別できないほどに、顔中が皺だらけだ。
不意に、グレイの体から、いつにない緊張が伝わってくる。
見れば、額に汗が浮いていた。
顔にも苦悩が見てとれる。
5年のつきあいで、こんなグレイは初めてだった。
「……レスター・フェノイン……」
グレイの絞り出すような声に、老人がまた嗤う。
耳障りで嫌な嗤いかただった。
「懐かしい名を知っておるのだな。フェノインの家は、とっくに断絶しておるというのに」
サリーには、まったく聞き覚えがない。
が、グレイの頭の中には、この老人の「履歴書」があるのかもしれなかった。
グレイがサリーを庇うように前へと出てくる。
その際に、サリーにチラっと視線を投げてよこした。
(逃げるんだ、サリー)
(なに言ってるの?! あなた1人じゃ、どうにもならないんでしょ?!)
(そのくらい、こいつは“ヤバい”のさ)
どくどくと、心臓が血液の流れを速くしている。
自分の言葉を否定してほしくて言ったのに、あっさり肯定されてしまった。
グレイは、辞しているといっても魔術騎士だ。
戦争にも行き、戦うすべも持っている。
そのグレイが「ヤバい」と言った。
魔力量の話だけではないのだと、一瞬で悟っている。
「そっちの女のほうが、儂の好みだ。少し味見をしておくか」
視線を向けられただけで、足元が凍りつきそうになった。
屋敷や森にいた際には、味わうことのなかった恐怖が体をつつんでいる。
「彼女には手を出さないでもらおう」
グレイが右手を、サッと振った。
緑色に光る剣が握られている。
老人が皺のような目を、さらに細めた。
「魔術騎士……そうか、あれは元気にしておるのだな。ジョシュア・ローエルハイド。ガキの分際で儂をここに閉じ込めた、あのガキ……」
大公から魔力分配を受ける、彼の直属の部下、それが魔術騎士なのだ。
未だ分配しているということは、大公の健在を意味している。
老人の目が、憎悪に怪しく光っていた。
瞬間、黒い閃光が走る。
グレイが剣で、それを弾き返した。
魔術同士のぶつかり合いは音を立てない。
周囲が静かであることが、余計に緊迫感を煽っている。
「あのガキの手下……お前を嬲り殺しにすれば、儂も少しは溜飲が下がるというものだ」
剣を構え、サリーを背中に庇い、グレイが距離を取るように位置を変えた。
後ろ手でサリーに、逃げるよう合図を送ってくる。
自分は足手まといにしかならないし、レティシアを探さなければならない。
わかっていても、それがグレイを見捨てることになるのも、わかっていた。
(グレイ、今のあなたは、魔力が戻らないのよ?!)
扉の向こうから話し声が聞こえてきた。
グレイの位置からなら姿が見えそうだが、そのグレイの体がサリーの視界を遮っているため、サリーには扉の向こうが見えない。
声も、ぼそぼそしていて聞き取れなかった。
きっとグレイには聞こえているはずだ。
元魔術騎士であるグレイは、補助的な魔術も習得している。
遠くの物音もとらえられる「寄聴」も使えると記憶していた。
(……エッテルハイムの城……確かアンバス侯爵の持ち城だったわね)
グレイに言われるまで、その存在自体を忘れていたが、魔力を疎外する城は、実は各地に存在する。
元々、この国は小国の寄せ集めで出来ていた。
国として成り立つ前、魔術師はおらず魔力は病気として扱われてきた。
その中で、手に負えない者を隔離するようになったわけだが、それは現アンバス領だけのことではない。
だから、領地ごとに過去の遺物として似たような構造の城が点在している。
(執事としては有能よね。男としては、ヘタレだけど)
サリーは、なぜグレイが点在する城の中から、ここを特定できたのか、わかっていた。
サリーとて、ここが地下なのだろうくらいは予測がついている。
が、グレイは部屋の大きさや造り、天井の角度、微量な空気の流れまでをも計算に入れ、頭の中の膨大な城内地図と照合したのだ。
悔しいのは、それがわかっても大公に伝えられないことだった。
大公も、魔力疎外されていることには気づいているだろう。
直接、魔力を分配しているグレイに、分け与えることができなくなった時点で、きっと察している。
もし魔力疎外できる城がここしかなかったのなら、とっくに姿を見せていたはずだ。
(ひとつずつ可能性を潰していくとしても……城の内部も探さなければならないのだから、いくら大公様だって、それなりに時間がかかってしまうわ)
レティシアを攫ったのは、王太子と副魔術師長で間違いない。
何を考えているのかも、だいたいは察しがつく。
心を差し出さないのなら体を差し出せ。
よくあることだ。
サリーの姉には幼馴染みの恋人がいた。
そのため、領主である貴族からの愛妾になれとの申し出を何度も断った。
にもかかわらず、領主は両親に圧力をかけてきたのだ。
ありもしないことで罰と称し、税を増やした。
貧乏貴族であったサリーの家は、それまでだってあっぷあっぷの状態。
なんとか生活をしのげてきたのは、たまたま大きな飢饉や災害がなかったからに過ぎない。
多額の税を課せられれば、サリーの家族どころか、領民まで飢えてしまう。
結果、姉は領主の愛妾にならざるを得なかったのだ。
会いに行っても追い返されるばかり。
それどころか「15歳を過ぎたら来い。お前も愛妾にしてやる」と言われた。
あの時の領主の好色な顔を、サリーは忘れられずにいる。
思い出すだけでゾッとした。
15歳になってすぐに屋敷勤めをしようとしたのは、王宮とは関わりたくなかったからだ。
貴族といっても様々で、領主のように、常に王宮と関わりの深い貴族もいれば、夜会にも招かれない貴族だっている。
元々サリーが勤めようと思っていたのは、そういう中級貴族の屋敷だった。
大公に拾われなければどうなっていたか。
仮にどこかの貴族の愛妾になるしか道がなかったとしても、あの領主のような男だけは選ぶまいと思っていたけれど。
結局、サリーは公爵家にいる。
誰の愛妾にもならずにすんだし、王宮とも関わらずに生きてこられた。
大公には、大きな恩がある。
返しきれないほどの恩だ。
だが、サリーの心にあるのは、それだけではない。
(レティシア様に……なにかあったら……)
いても立ってもいられない気分だった。
どのくらい意識を失っていたのかもわからない。
刻々とレティシアの身が危険に晒されている。
早く捜しに行きたかった。
彼女は魔力を持ってはいても、扱うすべを持たないのだ。
魔術だって使えない。
身を守ることができるとは思えなかった。
(あの粘着王子……ウチの姫さまにおかしな真似をしたら、絶対に許さない)
王太子は、ローエルハイドの血が欲しいばかりにレティシアを望んでいる。
屋敷に来た際の態度からすると、有無を言わさず正妃にするつもりだろう。
今ごろ、レティシアに無理を強いているかもしれないのだ。
『好みじゃないって、はっきり言ったのにさ。あの王子様、全っ然、話が通じないんだよ! 好みじゃなくても問題ないとか言うしさあ!』
彼女の言葉が思い出される。
王太子に「ド粘着」されていることを、グレイもサリーも深刻に受け止めていた。
けれど、レティシアは深刻だとは受け止めていない様子だったのだ。
腹の立つ相手としての認識しかなかったように思える。
相手は、仮にも王太子であり、それこそ望むものはなんでも手に入る立場にいる者だと、わかっていないようだった。
以前の彼女とは違い、今のレティシアは無邪気で無防備に過ぎる。
それでも、サリーは、そんな彼女が好きなのだ。
疑り深く、人を信じられないレティシアに戻ってほしくはない。
(サリー……)
グレイの視線に、体へと緊張が走った。
扉の向こうから、見覚えのない老人が入ってくる。
「意識は戻っておるのだろう。寝た振りなんぞしても無駄だぞ」
しわがれた声に、背筋が冷たくなった。
溢れ出てくる魔力が、床を伝うようにしてサリーの体にまとわりついてくる。
恐ろしいほどの魔力量だ。
先に立ち上がったのはグレイだった。
すぐにサリーも立ち上がる。
敵わないとしても、諦めるわけにはいかない。
「ほう。2人とも魔力持ちか。これはこれは……ひひっ……」
ひきつったような嗤い声をあげ、老人が、ニィッと口を横に引いた。
それが皺なのか口なのか判別できないほどに、顔中が皺だらけだ。
不意に、グレイの体から、いつにない緊張が伝わってくる。
見れば、額に汗が浮いていた。
顔にも苦悩が見てとれる。
5年のつきあいで、こんなグレイは初めてだった。
「……レスター・フェノイン……」
グレイの絞り出すような声に、老人がまた嗤う。
耳障りで嫌な嗤いかただった。
「懐かしい名を知っておるのだな。フェノインの家は、とっくに断絶しておるというのに」
サリーには、まったく聞き覚えがない。
が、グレイの頭の中には、この老人の「履歴書」があるのかもしれなかった。
グレイがサリーを庇うように前へと出てくる。
その際に、サリーにチラっと視線を投げてよこした。
(逃げるんだ、サリー)
(なに言ってるの?! あなた1人じゃ、どうにもならないんでしょ?!)
(そのくらい、こいつは“ヤバい”のさ)
どくどくと、心臓が血液の流れを速くしている。
自分の言葉を否定してほしくて言ったのに、あっさり肯定されてしまった。
グレイは、辞しているといっても魔術騎士だ。
戦争にも行き、戦うすべも持っている。
そのグレイが「ヤバい」と言った。
魔力量の話だけではないのだと、一瞬で悟っている。
「そっちの女のほうが、儂の好みだ。少し味見をしておくか」
視線を向けられただけで、足元が凍りつきそうになった。
屋敷や森にいた際には、味わうことのなかった恐怖が体をつつんでいる。
「彼女には手を出さないでもらおう」
グレイが右手を、サッと振った。
緑色に光る剣が握られている。
老人が皺のような目を、さらに細めた。
「魔術騎士……そうか、あれは元気にしておるのだな。ジョシュア・ローエルハイド。ガキの分際で儂をここに閉じ込めた、あのガキ……」
大公から魔力分配を受ける、彼の直属の部下、それが魔術騎士なのだ。
未だ分配しているということは、大公の健在を意味している。
老人の目が、憎悪に怪しく光っていた。
瞬間、黒い閃光が走る。
グレイが剣で、それを弾き返した。
魔術同士のぶつかり合いは音を立てない。
周囲が静かであることが、余計に緊迫感を煽っている。
「あのガキの手下……お前を嬲り殺しにすれば、儂も少しは溜飲が下がるというものだ」
剣を構え、サリーを背中に庇い、グレイが距離を取るように位置を変えた。
後ろ手でサリーに、逃げるよう合図を送ってくる。
自分は足手まといにしかならないし、レティシアを探さなければならない。
わかっていても、それがグレイを見捨てることになるのも、わかっていた。
(グレイ、今のあなたは、魔力が戻らないのよ?!)
0
お気に入りに追加
308
あなたにおすすめの小説
処刑された王女は隣国に転生して聖女となる
空飛ぶひよこ
恋愛
旧題:魔女として処刑された王女は、隣国に転生し聖女となる
生まれ持った「癒し」の力を、民の為に惜しみなく使って来た王女アシュリナ。
しかし、その人気を妬む腹違いの兄ルイスに疎まれ、彼が連れてきたアシュリナと同じ「癒し」の力を持つ聖女ユーリアの謀略により、魔女のレッテルを貼られ処刑されてしまう。
同じ力を持ったまま、隣国にディアナという名で転生した彼女は、6歳の頃に全てを思い出す。
「ーーこの力を、誰にも知られてはいけない」
しかし、森で倒れている王子を見過ごせずに、力を使って助けたことにより、ディアナの人生は一変する。
「どうか、この国で聖女になってくれませんか。貴女の力が必要なんです」
これは、理不尽に生涯を終わらされた一人の少女が、生まれ変わって幸福を掴む物語。
転生者はめぐりあう(チートスキルで危機に陥ることなく活躍 ストレスを感じさせない王道ストーリー)
佐藤醤油
ファンタジー
アイドルをやってる女生徒を家まで送っている時に車がぶつかってきた。
どうやらストーカーに狙われた事件に巻き込まれ殺されたようだ。
だが運が良いことに女神によって異世界に上級貴族として転生する事になった。
その時に特典として神の眼や沢山の魔法スキルを貰えた。
将来かわいい奥さんとの結婚を夢見て生まれ変わる。
女神から貰った神の眼と言う力は300年前に国を建国した王様と同じ力。
300年ぶりに同じ力を持つ僕は秘匿され、田舎の地で育てられる。
皆の期待を一身に、主人公は自由気ままにすくすくと育つ。
その中で聞こえてくるのは王女様が婚約者、それも母親が超絶美人だと言う噂。
期待に胸を膨らませ、魔法や世の中の仕組みを勉強する。
魔法は成長するに従い勝手にレベルが上がる。
そして、10歳で聖獣を支配し世界最強の人間となっているが本人にはそんな自覚は全くない。
民の暮らしを良くするために邁進し、魔法の研究にふける。
そんな彼の元に、徐々に転生者が集まってくる。
そして成長し、自分の過去を女神に教えられ300年の時を隔て再び少女に出会う。
継母の心得
トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】
※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。
山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。
治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。
不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!?
前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった!
突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。
オタクの知識を使って、子育て頑張ります!!
子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です!
番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。
【完結】 元魔王な兄と勇者な妹 (多視点オムニバス短編)
津籠睦月
ファンタジー
<あらすじ>
世界を救った元勇者を父、元賢者を母として育った少年は、魔法のコントロールがド下手な「ちょっと残念な子」と見なされながらも、最愛の妹とともに平穏な日々を送っていた。
しかしある日、魔王の片腕を名乗るコウモリが現れ、真実を告げる。
勇者たちは魔王を倒してはおらず、禁断の魔法で赤ん坊に戻しただけなのだと。そして彼こそが、その魔王なのだと…。
<小説の仕様>
ひとつのファンタジー世界を、1話ごとに、別々のキャラの視点で語る一人称オムニバスです(プロローグ(0.)のみ三人称)。
短編のため、大がかりな結末はありません。あるのは伏線回収のみ。
R15は、(直接表現や詳細な描写はありませんが)そういうシーンがあるため(←父母世代の話のみ)。
全体的に「ほのぼの(?)」ですが(ハードな展開はありません)、「誰の視点か」によりシリアス色が濃かったりコメディ色が濃かったり、雰囲気がだいぶ違います(父母世代は基本シリアス、子ども世代&猫はコメディ色強め)。
プロローグ含め全6話で完結です。
各話タイトルで誰の視点なのかを表しています。ラインナップは以下の通りです。
0.そして勇者は父になる(シリアス)
1.元魔王な兄(コメディ寄り)
2.元勇者な父(シリアス寄り)
3.元賢者な母(シリアス…?)
4.元魔王の片腕な飼い猫(コメディ寄り)
5.勇者な妹(兄への愛のみ)
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
あなたに忘れられない人がいても――公爵家のご令息と契約結婚する運びとなりました!――
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
※1/1アメリアとシャーロックの長女ルイーズの恋物語「【R18】犬猿の仲の幼馴染は嘘の婚約者」が完結しましたので、ルイーズ誕生のエピソードを追加しています。
※R18版はムーンライトノベルス様にございます。本作品は、同名作品からR18箇所をR15表現に抑え、加筆修正したものになります。R15に※、ムーンライト様にはR18後日談2話あり。
元は令嬢だったが、現在はお針子として働くアメリア。彼女はある日突然、公爵家の三男シャーロックに求婚される。ナイトの称号を持つ元軍人の彼は、社交界で浮名を流す有名な人物だ。
破産寸前だった父は、彼の申し出を二つ返事で受け入れてしまい、アメリアはシャーロックと婚約することに。
だが、シャーロック本人からは、愛があって求婚したわけではないと言われてしまう。とは言え、なんだかんだで優しくて溺愛してくる彼に、だんだんと心惹かれていくアメリア。
初夜以外では手をつけられずに悩んでいたある時、自分とよく似た女性マーガレットとシャーロックが仲睦まじく映る写真を見つけてしまい――?
「私は彼女の代わりなの――? それとも――」
昔失くした恋人を忘れられない青年と、元気と健康が取り柄の元令嬢が、契約結婚を通して愛を育んでいく物語。
※全13話(1話を2〜4分割して投稿)
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる