78 / 304
第1章 暗い闇と蒼い薔薇
とらわれの地下室 2
しおりを挟む
頭が、ぼんやりとしている。
視界も、まだはっきりとはしていなかった。
これが何かをグレイは知っている。
(即移か……くそ……っ……)
両手を床につき、体を起こそうとするが、腕に力が入らない。
それでも、グレイが早々に意識を取り戻せたのは、魔力に対する耐性があったからだ。
魔術騎士として大公に渋々ながらも受け入れてもらえたのも、この耐性の高さゆえだった。
魔術を使える者は、現状、この国にしか存在しない。
24年前の戦争時も、そうであったからこそ戦争をしかけてきた隣国は、なすすべを持たなかった。
とはいえ、魔術師や魔術騎士がいれば勝てたかと言えば、そんなことはない。
確かに魔術というのは攻撃能力が高いため、強力な武器にはなり得る。
それでも、総合的な戦力が最後には、ものをいうのだ。
兵の数、兵站の量、武器の強さや練度、統率性など、総合力で上回ったほうが勝つ。
実際、あの戦争の際、自軍は総勢5万程度。
対して、敵軍は数十万と、何倍も多かった。
その上、敵国と隣接している地域は貧しい土地で、碌に食料も集められない状況だったのだ。
馬車で2時間ほど行けば豊かな領地はあったが、戦いの真っ只中、悠長に馬車に揺られての行き来など望めるわけもない。
本来であれば、物資を運ぶのも困難なことだった。
いくら魔術師や魔術騎士が応戦しようと、少ない兵站で体力を奪われた上、数で攻められれば、当然に押し切られる。
単純な計算でも、相手は1人の魔術師に十数人ががりで攻撃できるのだ。
近接のみでの攻撃ならば、遠距離に特化した魔術で事前に対抗できるが、相手もまた飛び道具など遠距離から仕掛けてくる。
そうなると、少しずつ戦力を削り取られ、気づけばジリ貧という事態になっていただろう。
数に勝る敵は、魔術師の存在など恐れてはいなかった。
大公がいなければ、確実にあの戦争では負けていたに違いない。
その大公が魔術騎士の隊を編成する折、最優先したのが魔力耐性だったのだ。
グレイの頭に、当時の記憶がよぎる。
大公の絶対防御の範囲は広かったが、その外にある村が襲われることもあり、そういう場所を魔術騎士が守っていた。
彼は、魔術騎士をまるでチェスの駒のごとく、ひょいひょいと動かした。
怪我をした者の側に治癒が得意な者を、攻撃にのみ特化した者が押されている時には防御に特化した者を、といった具合に転移させる。
おそらく遠眼鏡で戦況を常に視ていたのだろう。
ある程度の魔力のある者であれば、自分で転移ができる。
が、他者に「転移」をかけられると、術者の魔力の影響を少なからず受けずにはいられないのだ。
耐性がまったくない場合、移動する距離によっては、たちまち意識を失う。
おそらく大公は、隊の編成時にはすでに、彼自身が部下たちに魔術をかけることも視野に入れていたのに違いない。
だから、魔力耐性にこだわったのだ。
が、通常の転移とは違い、強制的な「即移」は受ける者の負担が大きく、すぐに意識を取り戻せただけでも、グレイの魔力耐性の高さがわかるほどだった。
ようやく鮮明になってきた視界の中に、サリーの姿を見つける。
「サリー……」
重い体を引きずるようにして、サリーの近くまで這った。
サリーには魔力はあるが、耐性はほとんどない。
完全に意識を失っているようだ。
サリーへと声をかけながら、辺りを観察した。
周囲は、すべて石を積み上げられて出来ている。
天井も床も壁も、隙間や窓はない。
空気の感覚からすると、地下だろうと判断した。
扉はひとつだけ。
鉄でできていて、とても頑丈そうだ。
(鍵穴はない、か……握りもないということは……魔術開閉式だな……)
鍵も把手もないのだから、それしか考えられない。
王宮魔術師たちの住居ではめずらしくないのだが、グレイは、ここが王宮内だとは思っていなかった。
魔術騎士をしていた頃は、グレイも王宮内に住んでいたからだ。
幼かったというのもあるが、通常、魔力のある者は王宮内に留め置かれる。
例外は、大公だけだ。
彼は、毎日、妻のいる屋敷に帰り、妻のいる屋敷から王宮に通っていた。
『妻との時間を削ってまで、王宮勤めをしたいとは思わないね』
なぜ王宮に住まないのかと聞いたグレイに、大公はそう言っている。
口調は軽く、当時の彼は今よりもずっと陽気だった。
今だってユーモアの持ち主ではあるが、戦前にあった雰囲気とは異なる。
あの戦争と妻の死が、大公の「何か」を変えてしまったのだ。
けれど、レティシアと一緒にいる時だけは違う。
昔の陽気さを取り戻しているように見えた。
「サリー……っ……」
サリーの肩を掴み、魔力を流し込む。
治癒の魔術は使えなくても、気付けぐらいにはなるのだ。
サリーが、小さく呻き声を上げる。
すぐに薄く目を開いた。
「……グレイ……? ここは……」
「どこかはわからないが、即移させられたようだ」
「即移……」
言葉を理解するのと並行するように、サリーの目が見開かれる。
即移は通常の転移とは違い「強制」を伴うと知っているからだろう。
瞬間的に、意思を歪められるため、他者の魔力の影響を強く受けるのだ。
通常の転移では、魔術をかける側に、かけられる側が意思を委ねているため、即移のような大きな影響は受けない。
簡単な話、自分で馬車に乗りこむのと、無理に乗せられるのとでは、乗る者の負担に大きな差が出る、ということ。
自分で乗るのなら目的もわかるし、暴れたりもしない。
が、強制ともなれば目的も不明、暴れて怪我をするかもしれない。
即移は、完全に後者だった。
「おそらくレティシア様を攫うための即移に、私たちは巻き込まれたんだろう」
サリーが、ハッとしたように身を固くする。
それから起き上がろうとした。
グレイはサリーの背に手をあて、それを制する。
「誰が……というのは見当がついているにしても、少し様子を見るんだ」
「そんな悠長な!」
「大きな声を出すもんじゃない。誰に見張られているか、わからないんだぞ」
小声で言うグレイに、サリーは不満げではあったが、口を閉じた。
少なくとも、グレイは戦うということに経験を持っている。
わかっているから、任せることにしたのだろう。
サリーは意思の弱い女性ではない。
だが、いつも正しい判断をする。
「それに、ここは……なんだか様子が変だ」
「変って……?」
サリーも小声で答えながら、視線だけで周囲を見回していた。
石造りに鉄扉がひとつ、というだけなら変というほどでもない。
地下牢としては、めずらしくないからだ。
それだけではないから、変だと感じている。
「さっき、きみに魔力を流したんだが……」
「まさか……戻らないの……?」
サリーの問いに、グレイは顔をしかめて、うなずいた。
グレイの言葉をサリーは理解しているに違いない。
瞳に不安を漂わせている。
グレイは元魔術騎士であり、王宮からの魔力分配はない。
代わりに、大公から魔力を分配されている。
大公がどのくらいの魔力量なのかは知らないが、グレイの魔力が減れば減っただけ、すぐさま元に戻してくれる。
それが戻らないということは。
大公は自分たちの居場所を認識できていない。
飛ばされてから、それなりに時間が経っているのに、未だ彼が姿を現さないことも、それを裏付けていた。
ここにレティシアが捕らわれているのは間違いない。
だが、大公はそれを認識できておらず、しかも報せるすべもないのだ。
「中で魔術を使うことはできるようだが、外に出すことは、できそうにない」
「そうなの?」
「早言葉が効かなかった。外に魔術の類を出さないような、魔力を疎外する構造になっているんだろう」
「なんてこと……そんな場所があったなんて……」
サリーの言葉に、グレイは記憶を手繰ってみる。
ここがどこなのか、わかっておくことは必要だ。
グレイの頭には、王宮だけではなく、ありとあらゆる領主の持ち城の内部地図が入っている。
レティシアを探すためにも、探し出したあと逃げるためにも、思い出さなければならない。
有能執事には、知らない、わからないは通用しないのだ。
「……わかった……エッテルハイムの城だ」
「…………それって……」
「ああ。かつて魔力持ちの隔離施設として造られた城だよ」
道理で、中で魔術は使えても外には出せないはずだ、と思う。
外にいる者たちの安全確保のための檻。
それが、この城の建てられた理由なのだ。
隔離した者たちが、中で暴れようと殺し合おうと、誰も関知しない。
外に魔力や魔術の影響が出さえしなければ、それでよかったのだろう。
面倒な場所に連れて来られたと思うグレイの耳に、扉が軋む音が聞こえた。
サリーに目で合図をして、倒れているフリをする。
誰を相手にしなければならないのかを明確にするためだ。
首謀者の見当はついていても「あいつ」自身が姿を現すとは思えない。
扉が細く開かれる。
その向こうで話している2人の姿が、見えた。
視界も、まだはっきりとはしていなかった。
これが何かをグレイは知っている。
(即移か……くそ……っ……)
両手を床につき、体を起こそうとするが、腕に力が入らない。
それでも、グレイが早々に意識を取り戻せたのは、魔力に対する耐性があったからだ。
魔術騎士として大公に渋々ながらも受け入れてもらえたのも、この耐性の高さゆえだった。
魔術を使える者は、現状、この国にしか存在しない。
24年前の戦争時も、そうであったからこそ戦争をしかけてきた隣国は、なすすべを持たなかった。
とはいえ、魔術師や魔術騎士がいれば勝てたかと言えば、そんなことはない。
確かに魔術というのは攻撃能力が高いため、強力な武器にはなり得る。
それでも、総合的な戦力が最後には、ものをいうのだ。
兵の数、兵站の量、武器の強さや練度、統率性など、総合力で上回ったほうが勝つ。
実際、あの戦争の際、自軍は総勢5万程度。
対して、敵軍は数十万と、何倍も多かった。
その上、敵国と隣接している地域は貧しい土地で、碌に食料も集められない状況だったのだ。
馬車で2時間ほど行けば豊かな領地はあったが、戦いの真っ只中、悠長に馬車に揺られての行き来など望めるわけもない。
本来であれば、物資を運ぶのも困難なことだった。
いくら魔術師や魔術騎士が応戦しようと、少ない兵站で体力を奪われた上、数で攻められれば、当然に押し切られる。
単純な計算でも、相手は1人の魔術師に十数人ががりで攻撃できるのだ。
近接のみでの攻撃ならば、遠距離に特化した魔術で事前に対抗できるが、相手もまた飛び道具など遠距離から仕掛けてくる。
そうなると、少しずつ戦力を削り取られ、気づけばジリ貧という事態になっていただろう。
数に勝る敵は、魔術師の存在など恐れてはいなかった。
大公がいなければ、確実にあの戦争では負けていたに違いない。
その大公が魔術騎士の隊を編成する折、最優先したのが魔力耐性だったのだ。
グレイの頭に、当時の記憶がよぎる。
大公の絶対防御の範囲は広かったが、その外にある村が襲われることもあり、そういう場所を魔術騎士が守っていた。
彼は、魔術騎士をまるでチェスの駒のごとく、ひょいひょいと動かした。
怪我をした者の側に治癒が得意な者を、攻撃にのみ特化した者が押されている時には防御に特化した者を、といった具合に転移させる。
おそらく遠眼鏡で戦況を常に視ていたのだろう。
ある程度の魔力のある者であれば、自分で転移ができる。
が、他者に「転移」をかけられると、術者の魔力の影響を少なからず受けずにはいられないのだ。
耐性がまったくない場合、移動する距離によっては、たちまち意識を失う。
おそらく大公は、隊の編成時にはすでに、彼自身が部下たちに魔術をかけることも視野に入れていたのに違いない。
だから、魔力耐性にこだわったのだ。
が、通常の転移とは違い、強制的な「即移」は受ける者の負担が大きく、すぐに意識を取り戻せただけでも、グレイの魔力耐性の高さがわかるほどだった。
ようやく鮮明になってきた視界の中に、サリーの姿を見つける。
「サリー……」
重い体を引きずるようにして、サリーの近くまで這った。
サリーには魔力はあるが、耐性はほとんどない。
完全に意識を失っているようだ。
サリーへと声をかけながら、辺りを観察した。
周囲は、すべて石を積み上げられて出来ている。
天井も床も壁も、隙間や窓はない。
空気の感覚からすると、地下だろうと判断した。
扉はひとつだけ。
鉄でできていて、とても頑丈そうだ。
(鍵穴はない、か……握りもないということは……魔術開閉式だな……)
鍵も把手もないのだから、それしか考えられない。
王宮魔術師たちの住居ではめずらしくないのだが、グレイは、ここが王宮内だとは思っていなかった。
魔術騎士をしていた頃は、グレイも王宮内に住んでいたからだ。
幼かったというのもあるが、通常、魔力のある者は王宮内に留め置かれる。
例外は、大公だけだ。
彼は、毎日、妻のいる屋敷に帰り、妻のいる屋敷から王宮に通っていた。
『妻との時間を削ってまで、王宮勤めをしたいとは思わないね』
なぜ王宮に住まないのかと聞いたグレイに、大公はそう言っている。
口調は軽く、当時の彼は今よりもずっと陽気だった。
今だってユーモアの持ち主ではあるが、戦前にあった雰囲気とは異なる。
あの戦争と妻の死が、大公の「何か」を変えてしまったのだ。
けれど、レティシアと一緒にいる時だけは違う。
昔の陽気さを取り戻しているように見えた。
「サリー……っ……」
サリーの肩を掴み、魔力を流し込む。
治癒の魔術は使えなくても、気付けぐらいにはなるのだ。
サリーが、小さく呻き声を上げる。
すぐに薄く目を開いた。
「……グレイ……? ここは……」
「どこかはわからないが、即移させられたようだ」
「即移……」
言葉を理解するのと並行するように、サリーの目が見開かれる。
即移は通常の転移とは違い「強制」を伴うと知っているからだろう。
瞬間的に、意思を歪められるため、他者の魔力の影響を強く受けるのだ。
通常の転移では、魔術をかける側に、かけられる側が意思を委ねているため、即移のような大きな影響は受けない。
簡単な話、自分で馬車に乗りこむのと、無理に乗せられるのとでは、乗る者の負担に大きな差が出る、ということ。
自分で乗るのなら目的もわかるし、暴れたりもしない。
が、強制ともなれば目的も不明、暴れて怪我をするかもしれない。
即移は、完全に後者だった。
「おそらくレティシア様を攫うための即移に、私たちは巻き込まれたんだろう」
サリーが、ハッとしたように身を固くする。
それから起き上がろうとした。
グレイはサリーの背に手をあて、それを制する。
「誰が……というのは見当がついているにしても、少し様子を見るんだ」
「そんな悠長な!」
「大きな声を出すもんじゃない。誰に見張られているか、わからないんだぞ」
小声で言うグレイに、サリーは不満げではあったが、口を閉じた。
少なくとも、グレイは戦うということに経験を持っている。
わかっているから、任せることにしたのだろう。
サリーは意思の弱い女性ではない。
だが、いつも正しい判断をする。
「それに、ここは……なんだか様子が変だ」
「変って……?」
サリーも小声で答えながら、視線だけで周囲を見回していた。
石造りに鉄扉がひとつ、というだけなら変というほどでもない。
地下牢としては、めずらしくないからだ。
それだけではないから、変だと感じている。
「さっき、きみに魔力を流したんだが……」
「まさか……戻らないの……?」
サリーの問いに、グレイは顔をしかめて、うなずいた。
グレイの言葉をサリーは理解しているに違いない。
瞳に不安を漂わせている。
グレイは元魔術騎士であり、王宮からの魔力分配はない。
代わりに、大公から魔力を分配されている。
大公がどのくらいの魔力量なのかは知らないが、グレイの魔力が減れば減っただけ、すぐさま元に戻してくれる。
それが戻らないということは。
大公は自分たちの居場所を認識できていない。
飛ばされてから、それなりに時間が経っているのに、未だ彼が姿を現さないことも、それを裏付けていた。
ここにレティシアが捕らわれているのは間違いない。
だが、大公はそれを認識できておらず、しかも報せるすべもないのだ。
「中で魔術を使うことはできるようだが、外に出すことは、できそうにない」
「そうなの?」
「早言葉が効かなかった。外に魔術の類を出さないような、魔力を疎外する構造になっているんだろう」
「なんてこと……そんな場所があったなんて……」
サリーの言葉に、グレイは記憶を手繰ってみる。
ここがどこなのか、わかっておくことは必要だ。
グレイの頭には、王宮だけではなく、ありとあらゆる領主の持ち城の内部地図が入っている。
レティシアを探すためにも、探し出したあと逃げるためにも、思い出さなければならない。
有能執事には、知らない、わからないは通用しないのだ。
「……わかった……エッテルハイムの城だ」
「…………それって……」
「ああ。かつて魔力持ちの隔離施設として造られた城だよ」
道理で、中で魔術は使えても外には出せないはずだ、と思う。
外にいる者たちの安全確保のための檻。
それが、この城の建てられた理由なのだ。
隔離した者たちが、中で暴れようと殺し合おうと、誰も関知しない。
外に魔力や魔術の影響が出さえしなければ、それでよかったのだろう。
面倒な場所に連れて来られたと思うグレイの耳に、扉が軋む音が聞こえた。
サリーに目で合図をして、倒れているフリをする。
誰を相手にしなければならないのかを明確にするためだ。
首謀者の見当はついていても「あいつ」自身が姿を現すとは思えない。
扉が細く開かれる。
その向こうで話している2人の姿が、見えた。
0
お気に入りに追加
307
あなたにおすすめの小説
性悪という理由で婚約破棄された嫌われ者の令嬢~心の綺麗な者しか好かれない精霊と友達になる~
黒塔真実
恋愛
公爵令嬢カリーナは幼い頃から後妻と義妹によって悪者にされ孤独に育ってきた。15歳になり入学した王立学園でも、悪知恵の働く義妹とカリーナの婚約者でありながら義妹に洗脳されている第二王子の働きにより、学園中の嫌われ者になってしまう。しかも再会した初恋の第一王子にまで軽蔑されてしまい、さらに止めの一撃のように第二王子に「性悪」を理由に婚約破棄を宣言されて……!? 恋愛&悪が報いを受ける「ざまぁ」もの!! ※※※主人公は最終的にチート能力に目覚めます※※※アルファポリスオンリー※※※皆様の応援のおかげで第14回恋愛大賞で奨励賞を頂きました。ありがとうございます※※※
すみません、すっきりざまぁ終了したのでいったん完結します→※書籍化予定部分=【本編】を引き下げます。【番外編】追加予定→ルシアン視点追加→最新のディー視点の番外編は書籍化関連のページにて、アンケートに答えると読めます!!
私の推しメンは噛ませ犬◆こっち向いてよヒロイン様!◆
ナユタ
恋愛
十歳の誕生日のプレゼントでショッキングな前世を知り、
パニックを起こして寝込んだ田舎貴族の娘ルシア・リンクス。
一度は今世の幸せを享受しようと割りきったものの、前世の記憶が甦ったことである心残りが発生する。
それはここがドハマりした乙女ゲームの世界であり、
究極不人気、どのルートでも死にエンド不可避だった、
自身の狂おしい推し(悪役噛ませ犬)が実在するという事実だった。
ヒロインに愛されないと彼は死ぬ。タイムリミットは学園生活の三年間!?
これはゲームに全く噛まないはずのモブ令嬢が推しメンを幸せにする為の奮闘記。
★のマークのお話は推しメン視点でお送りします。
転生令嬢はのんびりしたい!〜その愛はお断りします〜
咲宮
恋愛
私はオルティアナ公爵家に生まれた長女、アイシアと申します。
実は前世持ちでいわゆる転生令嬢なんです。前世でもかなりいいところのお嬢様でした。今回でもお嬢様、これまたいいところの!前世はなんだかんだ忙しかったので、今回はのんびりライフを楽しもう!…そう思っていたのに。
どうして貴方まで同じ世界に転生してるの?
しかも王子ってどういうこと!?
お願いだから私ののんびりライフを邪魔しないで!
その愛はお断りしますから!
※更新が不定期です。
※誤字脱字の指摘や感想、よろしければお願いします。
※完結から結構経ちましたが、番外編を始めます!
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
ロザリーの新婚生活
緑谷めい
恋愛
主人公はアンペール伯爵家長女ロザリー。17歳。
アンペール伯爵家は領地で自然災害が続き、多額の復興費用を必要としていた。ロザリーはその費用を得る為、財力に富むベルクール伯爵家の跡取り息子セストと結婚する。
このお話は、そんな政略結婚をしたロザリーとセストの新婚生活の物語。
放蕩公爵と、いたいけ令嬢
たつみ
恋愛
公爵令嬢のシェルニティは、両親からも夫からも、ほとんど「いない者」扱い。
彼女は、右頬に大きな痣があり、外見重視の貴族には受け入れてもらえずにいた。
夫が側室を迎えた日、自分が「不要な存在」だと気づき、彼女は滝に身を投げる。
が、気づけば、見知らぬ男性に抱きかかえられ、死にきれないまま彼の家に。
その後、屋敷に戻るも、彼と会う日が続く中、突然、夫に婚姻解消を申し立てられる。
審議の場で「不義」の汚名を着せられかけた時、現れたのは、彼だった!
「いけないねえ。当事者を、1人、忘れて審議を開いてしまうなんて」
◇◇◇◇◇
設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。
本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。
それを踏まえて、お読み頂ければと思います、なにとぞ。
R-Kingdom_8
他サイトでも掲載しています。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
【完結】あなたがそうおっしゃったのに。
友坂 悠
恋愛
どうして今更溺愛してくるんですか!?
メイドのエーリカは笑顔が魅力的な天真爛漫な少女だった。ある日奉公先の伯爵家で勧められた縁談、フォンブラウン侯爵家の嫡男ジークハルトとの婚姻を迫られる。
しかし、
「これは契約婚だ。私が君を愛することはない」
そう云い放つジークハルト。
断れば仕事もクビになり路頭に迷う。
実家に払われた支度金も返さなければならなくなる。
泣く泣く頷いて婚姻を結んだものの、元々不本意であったのにこんな事を言われるなんて。
このままじゃダメ。
なんとかして契約婚を解消したいと画策するエーリカ。
しかしなかなかうまくいかず、
それよりも、最近ジークハルトさまの態度も変わってきて?
え? 君を愛することはないだなんて仰ったのに、なんでわたくし溺愛されちゃってるんですか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる