25 / 80
帰りたいのは 1
しおりを挟む
シェルニティは、それまで、審議を、ただ、ぼうっと見ていただけだった。
クリフォードの言っていることが、デタラメだとはわかっていたが、自分が口を出すことではないのだろうと思っていたのだ。
反論する、という発想が、シェルニティにはない。
それでも、多少の戸惑いはあった。
父とクリフォードの意見が対立していたので、どちらに従うべきか、判断がつきかねていた。
そうこうしているうちに、裁定がくだされたのだ。
シェルニティは終始うつむいていたため、その場にいた男性たちが、なにを見ていたのかは、知らずにいた。
彼女が階段を踏み外し、彼に支えてもらった際の写真だと、わかるはずもない。
結局、シェルニティに、誰も声をかけはしなかったし。
彼女にわかったのは「婚姻が解消された」ということだけだ。
けれど、裁定の言葉に、はっきりと、シェルニティは安堵した。
それを自覚している。
彼女は、思ったのだ。
これで、屋敷に帰らずにすむ。
彼の家に行ける。
思っていた矢先、彼が現れた。
笛を吹いていないのに、と驚いたが、すぐに納得をしている。
彼は魔術師だったのだ。
(ジョザイア・ローエルハイド。それが、彼の名なのね)
彼女は、ローエルハイドと聞いても、怯んではいなかった。
それより、彼の名を知ることができて、嬉しくなっている。
彼はシェルニティを「きみ」と呼び、彼女は彼を「あなた」と呼びかけていた。
だから、別に名を知らなくても、困りはしなかったのだけれども。
(そうね。こういう形で名を知られることになって、彼は不本意かもしれないわ)
かと言って、聞かなかった振りもできない。
が、すぐに気持ちを切り替える。
(どう呼べばいいかは、あとで彼に聞けばいいことだもの)
今、考える必要はない、という気になっていた。
シェルニティは顔を上げ、彼を、じっと見つめる。
(焦げ茶色も似合っていたけれど、あの色も素敵ね。一張羅の正装も、とてもよく似合っているわ)
彼の「一張羅」を、シェルニティは真に受けていた。
ローエルハイドが公爵家だとの知識はあるが、彼女にとっては民服の彼のほうが印象に強いのだ。
それでも、正装姿に見惚れてしまう。
昼用の正装、黒のモーニングコート。
裾は長く、座っていても、膝のあたりまである。
前は1つ釦、袖口は3つ釦。
いずれも、おそらく胡桃材だ。
真鍮などの金釦より、彼らしいと感じる。
ウィングカラーの白いシャツに、グレイのズボン。
そのズボンには、細くて黒い縦線が入っていた。
首には、ボウタイではなく、シルバーグレイのアスコット・タイ。
一見、地味ではあるが、彼が身にまとうと、すべてが華やかに見える。
「公爵様は、それほど彼女を気にいられた、ということですか?」
「そうとも。出会った、その日に、彼女を腕に抱いたくらいさ」
彼の言葉に、シェルニティは出会った日のことを思い出していた。
死ぬつもりで滝に飛び込んだのに、気づけば彼に抱きかかえられていたのだ。
そう、確かに、彼の腕に抱かれていた。
彼も、あの時のことを覚えていたのだと、呑気に考えている。
周囲の目が、驚きに満ちていることになど、気づいてはいない。
「そして、彼女を、お誘いになられた?」
「そのまま、私の家に連れて行ったね。ああ、リカラス、わかってもらえるとありがたいのだが、そうせずにはいられなかったのだよ」
それも、彼の言う通りだ。
あの時、2人は、びしょ濡れだった。
シェルニティは自力で帰れるかわからない状態だったし、とにかく服を着替えることを優先させている。
もちろん「そうせずにはいられなかった」には違いない。
周囲の者たちがどうあれ、彼女だけは納得していた。
デタラメを並べたてていたクリフォードとは違い、彼は事実だけを話している。
少なくとも、シェルニティは、そう思っていた。
(そういえば、さっき、彼は、私を、彼の“お気に入りだ”、と言ったわ。私を気に入ってくれていたのは、アリスだけではなかったのね)
シェルニティにとって、彼との時間は、新鮮で楽しかった。
彼もまた、同じように思っていてくれたのかもしれない、と思える。
それが、嬉しかった。
鼓動も、ドキドキと速まっている。
誰からも必要とされてはおらず、いてもいなくてもいい存在。
それが、自分という人間なのだと、ずっと思ってきた。
けれど、彼にとっては違う。
彼は、シェルニティという存在を「気に入って」くれているのだ。
必要とされているかどうかはさておき、不快とも、疎ましいとも思われていないのは確かだった。
「つまり、非があるのだとすれば、私であって、彼女ではない。それでいて不義の汚名を着せるのは、いかにも理不尽じゃないかね?」
シェルニティは、驚きに目をしばたたかせた。
彼は、彼女の汚名を晴らすために、ここに来たのだ。
これまで、シェルニティに対して、そんな行動を取ってくれた人はいない。
彼女とは会話すらしようとしない者ばかりだった。
(そのために一張羅を引っ張り出して正装までして、王都に来てくれるなんて)
彼は、紳士であるだけでなく、今時めずらしい騎士道精神の持ち主らしい。
嬉しい反面、なんだか申し訳ないような気持ちになる。
考えたことはなかったけれど、今さらに「自分が反論すべきだった」のかもしれないと思った。
「私が誘い、家に連れて行き、部屋に招き入れて……いや、具体的な話をするのはよそう。ともかく、彼女は、そのあと、私の服を着るはめになったのさ」
最初は、そうだ。
彼の家には、彼の服しかなかった。
うまく腰紐が結べず、上しか着られなかったのを、覚えている。
民服を着たことはなかったし、男性ものの服だって、初めてだった。
(でも、上だけで十分だったわ。彼の服、とても大きかったもの)
その服は、ゆうにシェルニティの膝の上まで、丈があったのだ。
その後、彼は、シェルニティに民服を用意してくれている。
最近は、彼の家に行くと、すぐに着替えるようになった。
民服にも、すっかり慣れている。
(畑や釣りには、民服が適しているわね。ドレスは動きにくくて、魚に逃げられてしまうもの。彼が民服を好む理由も、それかしら?)
シェルニティの周りには、民服を好む男性はいなかった。
貴族とは「体裁を重んじるもの」だと、教わってもいる。
彼は、貴族としては、最も爵位の高い公爵だ。
なのに、民服を好むし、料理だってする。
知識にある貴族だけが「貴族」ではないらしい。
(ブレインバーグとレックスモアしか知らないから、そういうものだと思っていただけだったのね)
彼とのことを思い出し、シェルニティは、いちいち納得していた。
実際、彼は「嘘」はついていないので。
「こ、こ、公爵様」
不意に、隣に座っていた夫が声を上げる。
正面を向いていた彼が、クリフォードのほうに顔を向けた。
「なにかな、クリフォード」
シェルニティは、また驚く。
不機嫌な時でさえも、彼は、こんなにも冷ややかな口調で話したりはしなかったからだ。
クリフォードの言っていることが、デタラメだとはわかっていたが、自分が口を出すことではないのだろうと思っていたのだ。
反論する、という発想が、シェルニティにはない。
それでも、多少の戸惑いはあった。
父とクリフォードの意見が対立していたので、どちらに従うべきか、判断がつきかねていた。
そうこうしているうちに、裁定がくだされたのだ。
シェルニティは終始うつむいていたため、その場にいた男性たちが、なにを見ていたのかは、知らずにいた。
彼女が階段を踏み外し、彼に支えてもらった際の写真だと、わかるはずもない。
結局、シェルニティに、誰も声をかけはしなかったし。
彼女にわかったのは「婚姻が解消された」ということだけだ。
けれど、裁定の言葉に、はっきりと、シェルニティは安堵した。
それを自覚している。
彼女は、思ったのだ。
これで、屋敷に帰らずにすむ。
彼の家に行ける。
思っていた矢先、彼が現れた。
笛を吹いていないのに、と驚いたが、すぐに納得をしている。
彼は魔術師だったのだ。
(ジョザイア・ローエルハイド。それが、彼の名なのね)
彼女は、ローエルハイドと聞いても、怯んではいなかった。
それより、彼の名を知ることができて、嬉しくなっている。
彼はシェルニティを「きみ」と呼び、彼女は彼を「あなた」と呼びかけていた。
だから、別に名を知らなくても、困りはしなかったのだけれども。
(そうね。こういう形で名を知られることになって、彼は不本意かもしれないわ)
かと言って、聞かなかった振りもできない。
が、すぐに気持ちを切り替える。
(どう呼べばいいかは、あとで彼に聞けばいいことだもの)
今、考える必要はない、という気になっていた。
シェルニティは顔を上げ、彼を、じっと見つめる。
(焦げ茶色も似合っていたけれど、あの色も素敵ね。一張羅の正装も、とてもよく似合っているわ)
彼の「一張羅」を、シェルニティは真に受けていた。
ローエルハイドが公爵家だとの知識はあるが、彼女にとっては民服の彼のほうが印象に強いのだ。
それでも、正装姿に見惚れてしまう。
昼用の正装、黒のモーニングコート。
裾は長く、座っていても、膝のあたりまである。
前は1つ釦、袖口は3つ釦。
いずれも、おそらく胡桃材だ。
真鍮などの金釦より、彼らしいと感じる。
ウィングカラーの白いシャツに、グレイのズボン。
そのズボンには、細くて黒い縦線が入っていた。
首には、ボウタイではなく、シルバーグレイのアスコット・タイ。
一見、地味ではあるが、彼が身にまとうと、すべてが華やかに見える。
「公爵様は、それほど彼女を気にいられた、ということですか?」
「そうとも。出会った、その日に、彼女を腕に抱いたくらいさ」
彼の言葉に、シェルニティは出会った日のことを思い出していた。
死ぬつもりで滝に飛び込んだのに、気づけば彼に抱きかかえられていたのだ。
そう、確かに、彼の腕に抱かれていた。
彼も、あの時のことを覚えていたのだと、呑気に考えている。
周囲の目が、驚きに満ちていることになど、気づいてはいない。
「そして、彼女を、お誘いになられた?」
「そのまま、私の家に連れて行ったね。ああ、リカラス、わかってもらえるとありがたいのだが、そうせずにはいられなかったのだよ」
それも、彼の言う通りだ。
あの時、2人は、びしょ濡れだった。
シェルニティは自力で帰れるかわからない状態だったし、とにかく服を着替えることを優先させている。
もちろん「そうせずにはいられなかった」には違いない。
周囲の者たちがどうあれ、彼女だけは納得していた。
デタラメを並べたてていたクリフォードとは違い、彼は事実だけを話している。
少なくとも、シェルニティは、そう思っていた。
(そういえば、さっき、彼は、私を、彼の“お気に入りだ”、と言ったわ。私を気に入ってくれていたのは、アリスだけではなかったのね)
シェルニティにとって、彼との時間は、新鮮で楽しかった。
彼もまた、同じように思っていてくれたのかもしれない、と思える。
それが、嬉しかった。
鼓動も、ドキドキと速まっている。
誰からも必要とされてはおらず、いてもいなくてもいい存在。
それが、自分という人間なのだと、ずっと思ってきた。
けれど、彼にとっては違う。
彼は、シェルニティという存在を「気に入って」くれているのだ。
必要とされているかどうかはさておき、不快とも、疎ましいとも思われていないのは確かだった。
「つまり、非があるのだとすれば、私であって、彼女ではない。それでいて不義の汚名を着せるのは、いかにも理不尽じゃないかね?」
シェルニティは、驚きに目をしばたたかせた。
彼は、彼女の汚名を晴らすために、ここに来たのだ。
これまで、シェルニティに対して、そんな行動を取ってくれた人はいない。
彼女とは会話すらしようとしない者ばかりだった。
(そのために一張羅を引っ張り出して正装までして、王都に来てくれるなんて)
彼は、紳士であるだけでなく、今時めずらしい騎士道精神の持ち主らしい。
嬉しい反面、なんだか申し訳ないような気持ちになる。
考えたことはなかったけれど、今さらに「自分が反論すべきだった」のかもしれないと思った。
「私が誘い、家に連れて行き、部屋に招き入れて……いや、具体的な話をするのはよそう。ともかく、彼女は、そのあと、私の服を着るはめになったのさ」
最初は、そうだ。
彼の家には、彼の服しかなかった。
うまく腰紐が結べず、上しか着られなかったのを、覚えている。
民服を着たことはなかったし、男性ものの服だって、初めてだった。
(でも、上だけで十分だったわ。彼の服、とても大きかったもの)
その服は、ゆうにシェルニティの膝の上まで、丈があったのだ。
その後、彼は、シェルニティに民服を用意してくれている。
最近は、彼の家に行くと、すぐに着替えるようになった。
民服にも、すっかり慣れている。
(畑や釣りには、民服が適しているわね。ドレスは動きにくくて、魚に逃げられてしまうもの。彼が民服を好む理由も、それかしら?)
シェルニティの周りには、民服を好む男性はいなかった。
貴族とは「体裁を重んじるもの」だと、教わってもいる。
彼は、貴族としては、最も爵位の高い公爵だ。
なのに、民服を好むし、料理だってする。
知識にある貴族だけが「貴族」ではないらしい。
(ブレインバーグとレックスモアしか知らないから、そういうものだと思っていただけだったのね)
彼とのことを思い出し、シェルニティは、いちいち納得していた。
実際、彼は「嘘」はついていないので。
「こ、こ、公爵様」
不意に、隣に座っていた夫が声を上げる。
正面を向いていた彼が、クリフォードのほうに顔を向けた。
「なにかな、クリフォード」
シェルニティは、また驚く。
不機嫌な時でさえも、彼は、こんなにも冷ややかな口調で話したりはしなかったからだ。
10
お気に入りに追加
618
あなたにおすすめの小説
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
死ぬはずだった令嬢が乙女ゲームの舞台に突然参加するお話
みっしー
恋愛
病弱な公爵令嬢のフィリアはある日今までにないほどの高熱にうなされて自分の前世を思い出す。そして今自分がいるのは大好きだった乙女ゲームの世界だと気づく。しかし…「藍色の髪、空色の瞳、真っ白な肌……まさかっ……!」なんと彼女が転生したのはヒロインでも悪役令嬢でもない、ゲーム開始前に死んでしまう攻略対象の王子の婚約者だったのだ。でも前世で長生きできなかった分今世では長生きしたい!そんな彼女が長生きを目指して乙女ゲームの舞台に突然参加するお話です。
*番外編も含め完結いたしました!感想はいつでもありがたく読ませていただきますのでお気軽に!
『わたくしを誰だとお思い?』~若く美しい姫君達には目もくれず38才偽修道女を選んだ引きこもり皇帝は渾身の求婚を無かったことにされる~
ハートリオ
恋愛
38才偽修道女…
恋や結婚とは無縁だと納得して生きて来たのに今更皇帝陛下にプロポーズされても困ります!!
☆☆
30年前、8才で修道院に預けられ、直後記憶を失くした為自分が誰かも分からず修道女の様に生きて来たアステリスカス。
だが38才の誕生日には修道院を出て自分を修道院に預けた誰かと結婚する事になる――と言われているが断るつもりだ。
きっと罰せられるだろうし、修道院にはいられなくなるだろうし、38才後の未来がまるで見えない状態の彼女。
そんなある夜、銀色の少年の不思議な夢を見た。
銀髪銀眼と言えばこの世に一人、世界で最も尊い存在、カード皇帝陛下だけだ。
「運命を…
動かしてみようか」
皇帝に手紙を出したアステリスカスの運命は動き始め、自分の出自など謎が明らかになっていくのと同時に、逆に自分の心が分からなくなっていき戸惑う事となる。
この世界で38才は『老女』。
もはや恋も結婚も無関係だと誰もが認識している年齢でまさかの皇帝からのプロポーズ。
お世継ぎ問題がまるで頭に無い皇帝は諦める気配がなく翻弄される中で自分の心と向き合っていく主人公は最後に――
完結済み、
1~5章が本編で、
6章はこぼれ話的な感じで、テネブラエ公話が少しと、アザレア&レケンス姉弟(主にレケンス)話です。
*暴力表現、ラブシーンを匂わせる表現があります。
*剣、ドレス、馬車の緩い世界観の異世界です。
*魔法が普通ではない世界です。
*魔法を使えた古代人の先祖返りは少数だが存在します。
家出した伯爵令嬢【完結済】
弓立歩
恋愛
薬学に長けた家に生まれた伯爵令嬢のカノン。病弱だった第2王子との7年の婚約の結果は何と婚約破棄だった!これまでの尽力に対して、実家も含めあまりにもつらい仕打ちにとうとうカノンは家を出る決意をする。
番外編において暴力的なシーン等もありますので一応R15が付いています
6/21完結。今後の更新は予定しておりません。また、本編は60000字と少しで柔らかい表現で出来ております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる