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後編

さよならをする前に 4

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 空には、厚い雲が広がっている。
 冬の時期には、めずらしくもない風景だ。
 木々には雪も積もっていて、枝を凍りつかせていた。
 少し離れたところにある川は、水の流れが速いのか、氷も雪も見えない。
 
 ジェシーは、雲の下、ぎりぎりのところを飛んでいる。
 かなりの高さを保っていた。
 魔力感知にかからないためだ。
 動物の姿になる能力は魔力と関係はなくても、魔力を持っているため、感知には引っ掛かる。
 完全に魔力を隠すことはできない。
 
(こーしゃくサマは、できるみたいだったなー。どうやってんだろ)
 
 祖父の屋敷に、公爵が来た時だ。
 ジェシーは、赤髪の執事を感知したことで、来訪者を知った。
 だが、公爵の存在には気づいていない。
 魔力感知に掛からなかったからだ。
 
 ジェシーもそうだが、魔力は「個」に依存しているため、どうしても体にまとうことになる。
 抑制はできても、完全に消すことはできないとされていた。
 常にまとわりついているという意味で言えば、体臭と似ている。
 香水をふりかけようが、体をどれほど清めようが、かすかな匂いは残るのだ。
 優秀な犬を使えば、個人を特定したり、追いかけたりできる。
 
 悟られないためには、距離を取るしかない。
 この高度であれば、感知される恐れはなかった。
 逆に、ジェシーは、魔術を使える。
 魔術を使うと術者の周りの魔力に「揺れ」は生じるが、魔力さえ感知されていなければ問題はない。
 
(ふぅん……マジで、こーしゃくサマは、フラれちまったのか)
 
 ティンザーの娘は、別の男と暮らしているようだ。
 男は魔術師と言えなくもない程度の魔力を持っている。
 とはいえ、攻撃に特化したもののようなので、治癒は使えないだろう。
 ティンザーの娘が大怪我を負っても癒す力はない。
 
(でも、油断しねーぞ。いつ、こーしゃくサマが来るか、わかんねーからな)
 
 自分を振った女を、公爵が気にするかどうか、ジェシーには、わからなかった。
 ただ、祖父が「来る」と言えば、必ず「来る」のだ。
 そこは疑っていない。
 愛がなんなのかなんて知る必要はない、とも思っている。
 
 ジェシーにとっては「わけがわからないもの」のひとつに過ぎなかった。
 偶然と同じで、恐ろしいものなのかもしれない。
 だが、気にしてもしかたがないものでもある。
 注意と警戒を怠らなければいいだけのことだ。
 
(魔術は、かかってなさそうだケド……こーしゃくサマの魔力は、感知できねーんだもん。わかったもんじゃねーな)
 
 ティンザーの娘を追っていたジェシーの視線が止まる。
 大人の男のほかに、子供がいると気づいた。
 ティンザーの娘が抱き締めている。
 その子供を、ジェシーは、じっと見つめた。
 
(オレと、おんなじ髪の色? 目までは、わかんねーや。でも、おんなじって気がするぜ……てことは、オレの複製? 親戚? あの男の子供?)
 
 しばし考えるが、すぐに興味をなくす。
 その子供に魔力が感じられなかったからだ。
 脅威になりそうにもないと判断している。
 
(邪魔なら殺せばいいし、捕まえて人質にするって手もあるか? いや、ラペルの息子の時みたいに、しくじったら意味ねーよな。殺しとくのがよさそーだ)
 
 ジェシーは、血縁というものに重きを置いていない。
 物心ついた時、そばにいたのは祖父だけだ。
 身の周りの世話も、祖父がしていた。
 貴族でいうところの、メイドや乳母などいない暮らしをしている。
 
 食事や、お茶を淹れるのは使用人だが、幼い頃のジェシーに食べたり飲ませたりしていたのも祖父なのだ。
 十歳くらいからだろうか。
 ナイフやフォークなどの使いかたを教わった。
 
 以来、自分で食事をするようになっている。
 8歳で魔力顕現けんげんしたあと、祖父の配下の魔術師から、魔力抑制などの魔術の使いかたは習った。
 だが、ジェシーの力は並外れており、上級魔術師をあっさりと追い越している。
 
 ジェシーにとっては「こんなものか」程度の感想しかなかった。
 教わる相手がいなくなってしまったので、独自で学んできている。
 基礎がわかっていれば、たいしたことはなかった。
 単に、下位の魔術を上位のものに押し上げたり、複数の魔術を同時発動させたりすればいいだけなのだ。
 
 ジェシーに苦手があるとすれば、伝達系と言える。
 未だに、下位の「早言葉はやことば」しか使えずにいた。
 いくらやってもうまくいかない。
 上位の「即言葉そくことば」を、ジェシーは習得できていないのだ。
 
 さりとて、気にするほどのこともなかった。
 多少、声に遅れが出ても会話ができないわけではないので、支障はない。
 できないものは、できないのだから、時間をかけても無駄になる。
 
(そっちは、どーよ?)
 
 祖父がつけてくれた「使い捨て」の魔術師の1人に早言葉で連絡をした。
 彼らも、魔力感知にかからない程度に距離を保ちながら、小屋を囲んでいる。
 上空にいるジェシーからは、丸見えだが、それはともかく。
 
(こちらの準備は整っております。3人の動きは……)
(よけーなコトは聞くな。面倒くせえ。動く時は言うからサ)
(申し訳ございません、ジェシー様)
(まー、退屈だよなー、わかるわかる。でも、お前らが、魔力感知なんてしたら、気づかれちまうじゃん? 逃げられちゃって、森ごと、ふっ飛ばさなきゃなんなくなれば、お前らも死んじゃうんだぞ。オレ、これでも気ィ遣ってんの)
(感謝いたします)
(あとちょっと様子見なー)
 
 言って、早言葉を切る。
 早言葉は、即言葉とは違い、遅れて言葉がとどくのだ。
 長い会話には向いていない。
 相手の言葉がとどくのを待つのも面倒だし。
 
(魔術師十人と、騎士崩れが70人。じぃちゃん、奮発しちゃってんなー)
 
 森ごと全員をふっ飛ばしても、祖父は怒らない。
 わかってはいるが、一応、彼らは「資産」でもある。
 できれば「使い捨て」ではなく「使い回し」がしたかった。
 
(欲をかくとろくなことにはならないって、じぃちゃん、言ってたっけ)
 
 今回の役目は、ティンザーの娘を仕留めることだ。
 それ以上の「手柄」は、オマケのようなものだと考えている。
 自分の身の危険と天秤にかける気もなかった。
 
 ティンザーの娘を殺してなお、余裕があれば、男と子供も殺しておく。
 ティンザーの娘が逃げれば、味方80人ごとふっ飛ばす。
 
 そもそも、彼らはジェシーのための目くらましに過ぎない。
 使い捨て前提なのだ。
 一緒にいる男は、魔術騎士だと聞いている。
 それなりの使い手に違いない。
 
(オレなら瞬殺! けど、その間にティンザーの娘に逃げられちゃ意味ないもん)
 
 だから、男のほうは、彼らが相手をする。
 ジェシーが、ティンザーの娘に集中できるように、だ。
 
 ひゅるんと弧を描いて、雲の下を飛び回る。
 今日は、烏ではない。
 濁った雲とはいえ、真っ黒だと目立つ。
 速度も重視し、ハヤブサにした。
 
 ジェシーは補助魔法をかけているため、より素早く動ける。
 1キロ上から滑空しても、6,7秒で、相手を仕留められるのだ。
 もちろん、狙う時は、もう少し近づくつもりでいる。
 避ける暇を与えず、ティンザーの娘の頭をぶち抜く、と決めていた。
 
(でも、こーしゃくサマ、なかなか来ねーな)
 
 うーむ、とジェシーは、また少し考える。
 ティンザーの娘を殺すのは、公爵を消す前段階だった。
 計画上は、彼女の死に動揺しているところを、狙うことになっている。
 だが、このまま待ち続けても、公爵は現れない予感がした。
 
(向こうも、ティンザーの娘を囮にしてんのか。オレの登場待ち?)
 
 ここに、祖父は来ていない。
 それを、知ってか知らずかはともかく、自分を待っているということは、脅威と見做みなしているからではなかろうか。
 ジェシーは、ふぁさっと羽を大きく広げた。
 
 姿がハヤブサなので、ニカっとは笑えない。
 代わりに、仕草に出たのだ。
 ジェシーに感情はないが、感覚はある。
 
 嬉しいとか楽しいとか、つまらないだとか退屈だとか。
 
 それらは、ジェシーの中で感覚として捉えられていた。
 そのため、切り替えが早い。
 手に油がつけばヌルヌルすると感じるが、拭けばヌルヌルはなくなる。
 そのヌルヌルする感覚を「不快」と捉えるのが、感情なのだ。
 
 ジェシーは、感覚で物事を捉え、感情には置き換えない。
 苦痛を「つらい」にすることも、拒絶を「悲しい」にすることも、脅威を「怖い」とすることもなかった。
 当然に、喪失を「寂しい」に置き換えることもできない。
 
 そう育てられたからではなく、それがジェシーの在りようだった。
 
 だからこそ、自分にも人にも無頓着でいられる。
 ただ、祖父から「生きる」ことを望まれているので、生き続ける必要があるのだと思っていた。
 
 祖父を「喪失」したら、自分が「カウフマン」となる。
 そして、世界にカウフマンの「種」をばら撒く。
 
 ジェシーの存在理由は、それだけだ。
 本人にも自覚があった。
 
(退屈してるより、面白いことがあったほうがいいんだよなー。やるコトねーってのは、1日が長い。まだ、これから何十年も続いてくってのにサ)
 
 ジェシーは、早く公爵とやりあいたいと思っている。
 首尾よく、公爵を始末できれば、楽しいことも待っているだろう。
 
(こーしゃくサマをやっつけたあとも、じぃちゃんが生きてたら、もっと人を増やして、あいつを探してもらおうっと)
 
 ラペルの息子。
 
 ジェシーは、どうしてもフレデリックを手に入れたい。
 たくさん嘘をつかせて、遊ぼうと考えている。
 魔力でも特殊な能力でもなく、ただの「言葉」で、フレデリックは、自分を打ち負かした。
 それが、ジェシーには、とても「不思議」だったのだ。
 
(さぁて、と。そんじゃ、行くかー。あんまり待たせるのも悪いじゃん)
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