106 / 164
後編
迫る危機よりも 2
しおりを挟む
あの「公爵」という男性が来てから、4日が経つ。
リスは、ようやく落ち着いて来たところだ。
あの日は、サマンサにくっついて離れようとしなかった。
少しでも姿が見えないと泣くといったふうだったのだ。
「寝たか?」
「ええ。今日は割と早かったわ」
この3日あまり、寝つきも悪くなっていた。
自分のベッドで眠るのも嫌がったため、サマンサの隣で寝かせている。
今夜も嫌がるようなら、一緒に寝ようと思っていた。
だが、気持ちが安定したのか、今日はすんなり自分のベッドに入っている。
サマンサはソファに腰をおろして、溜め息をついた。
リスが意思表示をするようになったのは嬉しい。
ただ、今後のことを考えると、不安になる。
早ければ、明日には「迎え」が来るかもしれないのだ。
「ねえ、本当に大丈夫かしら?」
リスが不安定になっていたため、迎えが来るという話が、まだできていない。
明日の朝には話しておこうと思ってはいる。
とはいえ、また不安定になるのではないかとの心配があった。
リスを危険に晒せないとわかっていても、だ。
「あいつは頭がいい。たぶん、薄々はわかってる。だから、サムに引っ付き回ってるんだよ。もう離れなくちゃならないって思ってるからだな」
「……そう……頭がいいというのも考えものね……気づきたくないことにまで気づいてしまうなんて」
「大人になれば長所だと言われるが、今はまだ早過ぎる。知る必要もねぇのにわかっちまうのは、苦しいもんだ」
レジーもリスを心配しているのだろう。
次は点々としなくてすむようにする、と言ってはいたが、すぐに新しい環境に慣れられるとは思えなかった。
だからと言って、サマンサがついて行くことはできない。
危険は、サマンサの周りで起きるのだ。
「リスのことは、今、考えてもしかたない。あずけた先で手に負えなくなったら、また俺が引き取る。もし……そうなった時、サムが危険な状態でなければ、一緒にここで暮らすのもいいかって、俺は思ってる」
リスとレジーと3人で、ここで暮らす。
それはサマンサも考えていたことだった。
危険がなく、穏やかな暮らしができるのなら、それがいい。
養子に迎えるのは無理だとしても、どうせウィリュアートンはリスの面倒を見る気はないのだ。
「そうね……安全になって、リスが新しい環境に馴染めなかったら……」
いつ安全になるのか、期限は定まっていなかった。
その間に、新しい環境に馴染むことも考えられる。
リスにとっては、そのほうが望ましいことなのだ。
「ところで、俺には兄がいるって話はしたよな」
「当主をされているのだったかしら」
「ティンザーに連絡を入れてもらったんだが、すでに公爵様から話が通っていたようだ。サムのことは心配していても、公爵様に任せてるって話だったな」
サマンサ・ティンザー。
その名を聞いても、ピンとこない。
ティンザーという貴族の娘らしいが、思い出せずにいる。
家を追い出され、さまよっていたのではない、ということはわかったけれども。
「私の親は、彼を信用しているのね」
よくわからなかった。
あんな高圧的で傲慢な人を、自分の親が信用しているのが信じられない。
彼は、レジーの手足を折るとまで言ったのだ。
(その上、私を囮にする気なのよ? そんな人を、どうして……?)
急に、あの男性のことが気になり始める。
両親が信用するほどの根拠があるのかが知りたかった。
記憶のないサマンサからすれば、両親のこともよくわからないのだ。
金や権力に阿っているのではないと信じたいけれども。
「レジーは、あの人のことを知っている?」
「公爵様か?」
「そう。ローエルハイド公爵、だったかしら」
漆黒の髪に、黒い瞳。
一見、穏やかそうな風貌であるにもかかわらず、口を開けば印象は一変した。
初対面とも言える彼に対する、サマンサの感想は、ひと言。
冷酷な人でなし。
今のところ、それだけだ。
とても「婚約者」だとは思えない。
というより、自分で選んだ相手とは感じられなかった。
貴族との立場で考えれば、政略的な婚姻も有り得る。
両親が選んだ人なのかもしれない。
それならば、両親に信用されているのもわかる気がするし。
「どういう人なの? 私の婚約者らしいけれど……正直、信じられないわ。あんな横柄な人を、私が選んだなんて……想像できないのよ」
「公爵様は特殊なかただからなぁ」
「特殊?」
「偉大な魔術師なのさ。アドラントの領主で、今は、ほとんど向こうにいる」
アドラントという地名は、聞いたことがあるような、ないような。
はっきりしないが、初めて聞くという感じでもない。
「ローエルハイド自体が、貴族らしくない貴族って言われてるんだ。金も力もあるけど、政にゃ、一切、関わらねぇし、表舞台にも出て来ない。元々、独立独歩って感じだった上に、アドラントは法治外だ。ロズウェルドの貴族じゃあるが、王宮に管理されない、唯一無二の貴族ってわけだな」
サマンサは考え込む。
ローエルハイドに金も権力もあるのだとすれば、いよいよ政略的な婚姻である可能性が高い気がしてきた。
川に落ちたのは、望まない婚姻から逃げる最中だったのではなかろうか。
「前も言ったけどな。詳しいことが知りたいってなら、兄上に訊けばわかる。俺も多少は魔術の心得があるしな。連絡取るくらいはできるぞ?」
「いいえ、詳しく知りたいわけではないからいいわ」
「そうか? 気になってるんだろ?」
「でも、聞いたところで、私に実感はないと思うのよ」
覚えていないことを聞いても、今の自分には受け入れがたいことかもしれない。
そぐわない感覚に悩まされるのも嫌だった。
ここでの生活に馴染み始めている。
失った記憶に引きずられて「新しい自分」を見失いたくもない。
「実際、俺も公爵様のことは、よく知らねぇんだ。あの人を知らねぇ貴族はいねぇけど、会ったり話したりした奴は、ほとんどいない。俺だって、十年以上前に1回だけ会ったきりだ。兄上が家督を継いだ時だったよ。その時の夜会に、ちらっと姿を現して、挨拶だけして帰っちまったから、話らしい話はしてなくてな」
「レジーの印象はどう? 私は最悪だったけれど」
顔をしかめるサマンサに、レジーが笑った。
明るい声に、ホッとする。
レジーには裏表がなくて、心も明け透けだ。
楽観的でもあり、一緒にいると、サマンサも気が楽になる。
「んー、そうだなぁ。確か、俺の4つ上だと思うんだが、堂々としてんなぁって思った。こっちは、公爵様の前に立つだけで冷や汗だらだらかいてんのによ」
「冷や汗? どうして?」
「なんかなぁ。悪いことはしてねぇはずなのに、自分に後ろ暗いところはなかったかって、不安になるっていうか。背骨を引っこ抜かれそうな感じがした」
「魔術師だからかしら?」
「人の心を読んだり、覗いたりする魔術はねぇって聞くけどな。崖っぷちに立たされて、本心を白状しろって突き付けられてる気がするんだよ。たぶん公爵様の前だと、誰でもそうなっちまうんだろ。倒れそうになってる奴もいたからな」
サマンサには、そうした感覚はなかった。
記憶がないせいかもしれないが、彼と対峙しても、レジーが言うような気分にはならなかったのだ。
それどころか、腹を立てっ放しだったのを思い出す。
(あんな人、ちっとも怖くないわよ。冷酷な人でなしってだけじゃない)
口から出た言葉と、サマンサの本心は一致していた。
後ろ暗いところも、まったくない。
理不尽な言い様に、反論したに過ぎないからだ。
仮に、心を覗く魔術があったとしても、少しも怖くなかった。
「でも、レジーだって、あの人とやり合っていたでしょう?」
「命まで取りゃしねぇだろって思ってただけだ」
「手足が折られていたかもしれないのよ?」
「手足を折られても、死ぬわけじゃない」
レジーは、なんでもなさそうに言う。
だが、自分の手足が折られるかもしれない状況に、恐怖しないわけがない。
「楽観的なのか、勇敢なのか、わからないわね」
「頭を使うのが苦手なんでね。目の前のことに対処するだけで精一杯なのさ」
「あなたは私を守ろうとしてくれたわ」
「拾ったからには責任を持たねぇとな」
レジーは、いい人だ。
生きていられたのも、レジーのおかげだった。
そして、なんの見返りも要求されていない。
野菜だってまともに切れず、厄介事を持ち込んでもいるというのに。
「あなたには感謝しているわ、レジー」
心から、そう思っている。
記憶がなくても、前向きになれたのだって、レジーがいたからだ。
新しい自分でいい、と言ってくれた。
その言葉に支えられている。
「サム」
レジーが、サマンサの手をとってきた。
その手を、じっと見つめている。
「悪ィな」
「なにが?」
「綺麗だった手が荒れちまってる」
「ああ、これは洗濯をしているからね。別にかまわないわ。やれることがあるのは嬉しいことだもの」
サマンサの手を、レジーが、そっと撫でた。
とても優しい手つきだ。
「俺に治癒の魔術が使えたら治してやれんだけどな」
「平気よ。でも、それほど気になるなら、軟膏を手に入れてきてくれるといいかもしれないわね。もちろん、1番、安いものでいいのよ?」
レジーの手を、軽く、ぽんぽんと叩く。
レジーは、笑ってうなずいた。
「次に町に出た時には、それなりの品を手に入れてくるさ。サムの手が荒れ放題になる前に」
リスは、ようやく落ち着いて来たところだ。
あの日は、サマンサにくっついて離れようとしなかった。
少しでも姿が見えないと泣くといったふうだったのだ。
「寝たか?」
「ええ。今日は割と早かったわ」
この3日あまり、寝つきも悪くなっていた。
自分のベッドで眠るのも嫌がったため、サマンサの隣で寝かせている。
今夜も嫌がるようなら、一緒に寝ようと思っていた。
だが、気持ちが安定したのか、今日はすんなり自分のベッドに入っている。
サマンサはソファに腰をおろして、溜め息をついた。
リスが意思表示をするようになったのは嬉しい。
ただ、今後のことを考えると、不安になる。
早ければ、明日には「迎え」が来るかもしれないのだ。
「ねえ、本当に大丈夫かしら?」
リスが不安定になっていたため、迎えが来るという話が、まだできていない。
明日の朝には話しておこうと思ってはいる。
とはいえ、また不安定になるのではないかとの心配があった。
リスを危険に晒せないとわかっていても、だ。
「あいつは頭がいい。たぶん、薄々はわかってる。だから、サムに引っ付き回ってるんだよ。もう離れなくちゃならないって思ってるからだな」
「……そう……頭がいいというのも考えものね……気づきたくないことにまで気づいてしまうなんて」
「大人になれば長所だと言われるが、今はまだ早過ぎる。知る必要もねぇのにわかっちまうのは、苦しいもんだ」
レジーもリスを心配しているのだろう。
次は点々としなくてすむようにする、と言ってはいたが、すぐに新しい環境に慣れられるとは思えなかった。
だからと言って、サマンサがついて行くことはできない。
危険は、サマンサの周りで起きるのだ。
「リスのことは、今、考えてもしかたない。あずけた先で手に負えなくなったら、また俺が引き取る。もし……そうなった時、サムが危険な状態でなければ、一緒にここで暮らすのもいいかって、俺は思ってる」
リスとレジーと3人で、ここで暮らす。
それはサマンサも考えていたことだった。
危険がなく、穏やかな暮らしができるのなら、それがいい。
養子に迎えるのは無理だとしても、どうせウィリュアートンはリスの面倒を見る気はないのだ。
「そうね……安全になって、リスが新しい環境に馴染めなかったら……」
いつ安全になるのか、期限は定まっていなかった。
その間に、新しい環境に馴染むことも考えられる。
リスにとっては、そのほうが望ましいことなのだ。
「ところで、俺には兄がいるって話はしたよな」
「当主をされているのだったかしら」
「ティンザーに連絡を入れてもらったんだが、すでに公爵様から話が通っていたようだ。サムのことは心配していても、公爵様に任せてるって話だったな」
サマンサ・ティンザー。
その名を聞いても、ピンとこない。
ティンザーという貴族の娘らしいが、思い出せずにいる。
家を追い出され、さまよっていたのではない、ということはわかったけれども。
「私の親は、彼を信用しているのね」
よくわからなかった。
あんな高圧的で傲慢な人を、自分の親が信用しているのが信じられない。
彼は、レジーの手足を折るとまで言ったのだ。
(その上、私を囮にする気なのよ? そんな人を、どうして……?)
急に、あの男性のことが気になり始める。
両親が信用するほどの根拠があるのかが知りたかった。
記憶のないサマンサからすれば、両親のこともよくわからないのだ。
金や権力に阿っているのではないと信じたいけれども。
「レジーは、あの人のことを知っている?」
「公爵様か?」
「そう。ローエルハイド公爵、だったかしら」
漆黒の髪に、黒い瞳。
一見、穏やかそうな風貌であるにもかかわらず、口を開けば印象は一変した。
初対面とも言える彼に対する、サマンサの感想は、ひと言。
冷酷な人でなし。
今のところ、それだけだ。
とても「婚約者」だとは思えない。
というより、自分で選んだ相手とは感じられなかった。
貴族との立場で考えれば、政略的な婚姻も有り得る。
両親が選んだ人なのかもしれない。
それならば、両親に信用されているのもわかる気がするし。
「どういう人なの? 私の婚約者らしいけれど……正直、信じられないわ。あんな横柄な人を、私が選んだなんて……想像できないのよ」
「公爵様は特殊なかただからなぁ」
「特殊?」
「偉大な魔術師なのさ。アドラントの領主で、今は、ほとんど向こうにいる」
アドラントという地名は、聞いたことがあるような、ないような。
はっきりしないが、初めて聞くという感じでもない。
「ローエルハイド自体が、貴族らしくない貴族って言われてるんだ。金も力もあるけど、政にゃ、一切、関わらねぇし、表舞台にも出て来ない。元々、独立独歩って感じだった上に、アドラントは法治外だ。ロズウェルドの貴族じゃあるが、王宮に管理されない、唯一無二の貴族ってわけだな」
サマンサは考え込む。
ローエルハイドに金も権力もあるのだとすれば、いよいよ政略的な婚姻である可能性が高い気がしてきた。
川に落ちたのは、望まない婚姻から逃げる最中だったのではなかろうか。
「前も言ったけどな。詳しいことが知りたいってなら、兄上に訊けばわかる。俺も多少は魔術の心得があるしな。連絡取るくらいはできるぞ?」
「いいえ、詳しく知りたいわけではないからいいわ」
「そうか? 気になってるんだろ?」
「でも、聞いたところで、私に実感はないと思うのよ」
覚えていないことを聞いても、今の自分には受け入れがたいことかもしれない。
そぐわない感覚に悩まされるのも嫌だった。
ここでの生活に馴染み始めている。
失った記憶に引きずられて「新しい自分」を見失いたくもない。
「実際、俺も公爵様のことは、よく知らねぇんだ。あの人を知らねぇ貴族はいねぇけど、会ったり話したりした奴は、ほとんどいない。俺だって、十年以上前に1回だけ会ったきりだ。兄上が家督を継いだ時だったよ。その時の夜会に、ちらっと姿を現して、挨拶だけして帰っちまったから、話らしい話はしてなくてな」
「レジーの印象はどう? 私は最悪だったけれど」
顔をしかめるサマンサに、レジーが笑った。
明るい声に、ホッとする。
レジーには裏表がなくて、心も明け透けだ。
楽観的でもあり、一緒にいると、サマンサも気が楽になる。
「んー、そうだなぁ。確か、俺の4つ上だと思うんだが、堂々としてんなぁって思った。こっちは、公爵様の前に立つだけで冷や汗だらだらかいてんのによ」
「冷や汗? どうして?」
「なんかなぁ。悪いことはしてねぇはずなのに、自分に後ろ暗いところはなかったかって、不安になるっていうか。背骨を引っこ抜かれそうな感じがした」
「魔術師だからかしら?」
「人の心を読んだり、覗いたりする魔術はねぇって聞くけどな。崖っぷちに立たされて、本心を白状しろって突き付けられてる気がするんだよ。たぶん公爵様の前だと、誰でもそうなっちまうんだろ。倒れそうになってる奴もいたからな」
サマンサには、そうした感覚はなかった。
記憶がないせいかもしれないが、彼と対峙しても、レジーが言うような気分にはならなかったのだ。
それどころか、腹を立てっ放しだったのを思い出す。
(あんな人、ちっとも怖くないわよ。冷酷な人でなしってだけじゃない)
口から出た言葉と、サマンサの本心は一致していた。
後ろ暗いところも、まったくない。
理不尽な言い様に、反論したに過ぎないからだ。
仮に、心を覗く魔術があったとしても、少しも怖くなかった。
「でも、レジーだって、あの人とやり合っていたでしょう?」
「命まで取りゃしねぇだろって思ってただけだ」
「手足が折られていたかもしれないのよ?」
「手足を折られても、死ぬわけじゃない」
レジーは、なんでもなさそうに言う。
だが、自分の手足が折られるかもしれない状況に、恐怖しないわけがない。
「楽観的なのか、勇敢なのか、わからないわね」
「頭を使うのが苦手なんでね。目の前のことに対処するだけで精一杯なのさ」
「あなたは私を守ろうとしてくれたわ」
「拾ったからには責任を持たねぇとな」
レジーは、いい人だ。
生きていられたのも、レジーのおかげだった。
そして、なんの見返りも要求されていない。
野菜だってまともに切れず、厄介事を持ち込んでもいるというのに。
「あなたには感謝しているわ、レジー」
心から、そう思っている。
記憶がなくても、前向きになれたのだって、レジーがいたからだ。
新しい自分でいい、と言ってくれた。
その言葉に支えられている。
「サム」
レジーが、サマンサの手をとってきた。
その手を、じっと見つめている。
「悪ィな」
「なにが?」
「綺麗だった手が荒れちまってる」
「ああ、これは洗濯をしているからね。別にかまわないわ。やれることがあるのは嬉しいことだもの」
サマンサの手を、レジーが、そっと撫でた。
とても優しい手つきだ。
「俺に治癒の魔術が使えたら治してやれんだけどな」
「平気よ。でも、それほど気になるなら、軟膏を手に入れてきてくれるといいかもしれないわね。もちろん、1番、安いものでいいのよ?」
レジーの手を、軽く、ぽんぽんと叩く。
レジーは、笑ってうなずいた。
「次に町に出た時には、それなりの品を手に入れてくるさ。サムの手が荒れ放題になる前に」
0
お気に入りに追加
205
あなたにおすすめの小説
式前日に浮気現場を目撃してしまったので花嫁を交代したいと思います
おこめ
恋愛
式前日に一目だけでも婚約者に会いたいとやってきた邸で、婚約者のオリオンが浮気している現場を目撃してしまったキャス。
しかも浮気相手は従姉妹で幼馴染のミリーだった。
あんな男と結婚なんて嫌!
よし花嫁を替えてやろう!というお話です。
オリオンはただのクズキモ男です。
ハッピーエンド。
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
10万円分の食料を購入しましたが、冷蔵庫はそれらの食料でいっぱいになりましたが、食費を悔い連ねて、ビールなどの酒類の方が腹を制するために、い
すずりはさくらの本棚
現代文学
10万円分の食料を購入しましたが、冷蔵庫はそれらの食料でいっぱいになりましたが、食費を悔い連ねて、ビールなどの酒類の方が腹を制するために、いっこうに食料は減らない。
10万円分の食料を購入されたのですね。冷蔵庫がいっぱいになるほどの量、大変だったことと思います。しかし、食費を悔やみながらも、酒類の方に手が伸びてしまい、食料が減らない状況とのこと、お気持ちお察しいたします。
この状況について、いくつか考えられる原因と、改善策を提案させてください。
**考えられる原因**
* **ストレスや感情的な要因:** ストレスを感じている時や、何か感情的な出来事があった時、人はつい食べ過ぎたり、お酒を飲んだりしがちです。
* **習慣:** 以前から、食事よりもお酒を優先する習慣がついている可能性があります。
* **食料の選び方:** 長期保存できる加工食品ばかりを選んでしまい、飽きてしまいやすくなっている可能性があります。
* **環境:** 冷蔵庫の中身が全て見える状態になっていると、ついつい手が伸びてしまうかもしれません。
**改善策**
* **食生活を見直す:**
* **バランスの取れた食事:** 三食バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を摂取するようにしましょう。
* **間食の管理:** 間食は、ヘルシーなものを選び、食べる量を意識しましょう。
* **水分補給:** お酒の代わりに、水をこまめに飲むようにしましょう。
* **環境を変える:**
* **冷蔵庫の整理:** 冷蔵庫の中身を整理し、見やすい状態にすることで、無駄な買い物を防ぎ、必要なものだけを取り出すようにしましょう。
* **見える場所に果物:** 冷蔵庫の見える場所に、リンゴやバナナなどの果物を置いておくと、自然と手が伸びやすくなります。
* **心の状態に目を向ける:**
* **ストレス解消:** ヨガや瞑想など、自分に合ったストレス解消法を見つけてみましょう。
* **相談:** どうしても一人で抱えきれない場合は、信頼できる人に相談したり、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
**その他**
* **食品ロス:** 食料が無駄にならないよう、消費期限を守り、計画的に消費するようにしましょう。
* **食費の管理:** 食費の予算を決めて、その範囲内で買い物をするようにしましょう。
**まとめ**
食生活の改善は、一朝一夕にできるものではありません。まずは、ご自身の状況を客観的に見て、何が問題なのかを把握することが大切です。そして、小さなことから少しずつ改善していくことで、より良い食生活を送ることができるでしょう。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
婚約破棄されましたが、私はあなたの婚約者じゃありませんよ?
柴野
恋愛
「シャルロット・アンディース公爵令嬢!!! 今ここでお前との婚約を破棄するッ!」 ある日のこと、学園の新入生歓迎パーティーで婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロット。でも……。 「私はあなたの婚約者じゃありませんよ? どなたかとお間違いなのでは? ――そこにいる女性があなたの婚約者だと思うのですが」 「え!?」 ※ざまぁ100%です。
※小説家になろう、カクヨムに重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる