51 / 164
前編
新しい道を前にして 3
しおりを挟む
彼は、いつもと変わらず、イスに腰かけていた。
その前に、ジョバンニが跪いている。
カウフマンの出方について話していたところだ。
ハインリヒを殺してから、1ヶ月以上は経っていた。
だが、お互いに動きがない。
(あと数日で彼女は王都に行く。見過ごしにはしないだろう)
彼がアシュリーを重要視していないと、カウフマンは判断しているはずだ。
そうなれば標的が変わる。
次はサマンサだと、彼は予測していた。
もとより、カウフマンは、彼女を持ち駒にしようとしていたのだ。
なのに、サマンサの予期せぬ動きで台無しになっている。
彼は、カウフマンが王宮を動かそうとしていることにも気づいていた。
法の改正をするためだ。
それを成し得るのには、重臣の過半数の「票」が必要となる。
鍵を握っているのが、ティンザーだった。
公爵家の内訳を考えれば、ローエルハイドとカウフマン、それぞれに付くだろう家の数は五分五分。
大派閥のウィリュアートンは別格であり、ラウズワースとアドルーリットだけでは対抗できない。
その上、ウィリュアートンには、格付け3位のシャートレーがつく。
必然的に、5つ以上の家を同調させなければ、カウフマンに勝ち目はないのだ。
とはいえ、ブレインバーク公爵家は日和見主義に過ぎてアテにはならない。
結果、ティンザーの票の価値が高まる。
だから、ラウズワースとティンザーに姻戚関係を持たせようとした。
(まさか土壇場で彼女が私の元に飛び込んでくるとは思ってもいなかっただろうよ。私も彼女が来るまで、奴の動きには気づがすにいたのだしな)
思えば、カウフマンが、サマンサを野放しにし続けるとは考えにくい。
ましてや、ローエルハイドとティンザーが懇意になるのは避けたいはずだ。
票がローエルハイド有利に流れれば、アドラントの攻略が遠のく。
「そこまでして、アドラントに欲を出すとは」
ジョバンニが不快感を滲ませ、そう言った。
近年、増えている「契約婚」も、ジョバンニを不快にさせている。
当然、彼も不快に感じていた。
カウフマンはアドラントの「例外」を口実に、契約婚という名の、人身売買を行っているのだ。
「商人の中には、欲に果てしがない者もいる」
アドラントに入るのは難しい。
だが、ロズウェルド本国の者との婚姻で、それは解消されてしまう。
本国とアドラント、どちらで暮らすかは婚姻した者たちに選択が任されている。
アドラントを選べば、そこから先は「アドラント領民」なのだ。
出入りが、ずっと楽になる。
(奴が、アドラントを本国に領地返還させるのを目的としているのは間違いない。返還後に切り売りする気だろう。だが、それでは契約婚の利が消える。本国に統合されれば契約婚など必要ないからな。その儲けを捨てる理由がわからない)
彼はイスから立ち上がった。
合わせて、ジョバンニも立ち上がる。
カウフマンがいだいている「果てしのない欲」とはなにか。
自分で言ったにもかかわらず、先読みができずにいた。
「本当に恐ろしいものがなにか、きみは知っているかい?」
ジョバンニに、というより、自分自身に問うている。
彼は魔術師としては大きな力を持っているが、同時に、万能ではないことも知っていた。
ローエルハイドでは、代々「万が一に備える」ことを厳しく教えられる。
それは、魔術でできることが限られていると、身に染みているからだ。
どれほど備えても、避けきれないことがある。
一瞬で、なにもかもを失うことになる。
「どれほど力を持っていようと、知略や謀略を張り巡らせようとも、これにだけは勝てない、というものが、この世にはある」
彼の感情が、冷たく尖っていた。
カウフマンを意識することになったのは、サマンサの来訪に寄る。
意図したものでも、なんでもない。
「偶然ってやつさ」
サマンサが彼を訪ねたのも、偶然にティモシーとマクシミリアンの会話を聞いてしまったからなのだ。
そのたったひとつの偶然が引き金となり、カウフマンの計画を台無しにし、アドラントが腐った根に侵食されていると、彼に認識させている。
「さあ、ちょいと奴に会って来ようじゃないか、欲深い商人、カウフマンに」
今夜、事におよぶ気はないが、カウフマンが、どういった人物かは見定めておく必要があった。
王都への芝居見物はサマンサを危険に晒す。
彼が同伴しない最も大きな理由は周囲を怯えさせないためだった。
だとしても、それは自動的にサマンサを「餌」にすることにもなる。
彼女は、カウフマンがどう動くかを知るための囮になるのだ。
それでも、彼の裏の意図がどうであれ、彼女には芝居見物を楽しんでもらいたいと思う。
自信をつけ、新しい愛にも手を伸ばせるようになってほしい。
囮とならざる得なくても、サマンサに対する危険には彼が対処するつもりだ。
そのため「備え」を必要としている。
彼は点門を開いた。
まずは王都の屋敷に戻り、そこからカウフマンの屋敷に転移する。
意図的に追尾可能にしておいたので、ジョバンニは勝手についてくるはずだ。
カウフマンは、彼を待っていたらしい。
不意に姿を現したというのに、少しも驚かずにいる。
年相応にはまるで見えない、薄気味の悪い男だった。
ハワード・ラペルは「商人らしい諂いかたをする」と言っていたが、それも偽りらしい。
カウフマンは彼を恐れる様子を微塵も見せなかったのだ。
彼は、カウフマンを探りつつも、対話自体は短く終わらせるつもりでいた。
今ここで始末される心配などしていないカウフマンと多くを語るのは無意味だ。
実際、わずかな会話で知りたいことは得られ、すぐに帰ろうとしたのだけれど。
「ところで、私に、きみの魔術師を紹介してはくれないのかね? さっきから屋敷の中をうろうろしていて、紹介されたがっているのではないかと思うよ?」
屋敷内にあった魔術師の気配には、早々に気づいていた。
が、指摘せず、放っておくこともできたのに、なにか気になって、そう訊ねる。
いつも通りではない、ということを無視してはいけない。
曾祖父の言葉だ。
父から教わった数少ない事柄のひとつだったため、よく覚えている。
彼が「過保護」だと言われる理由でもあった。
「ジェシー、公爵様がお呼びだ」
「あいよ」
ひょいっと、少年が姿を現す。
その姿に、しばし言葉を忘れた。
ブルーグレイの髪と瞳。
彼は、わずかに目を細める。
時を遡るような感覚があった。
ジェシーという少年は、カウフマンの肩に肘をつき、彼に視線を向けている。
「こんばんは、こーしゃくサマ」
なんの感情も持たない口調と瞳。
彼は、穏やかな笑みを浮かべて言った。
「きみは、なかなか優秀そうだ」
「かもね」
ジェシーは彼を少しも怖がっておらず、平然としている。
ジョバンニが彼の縛りを振りきった時とは明らかに違っていた。
はなから、ジェシーには「縛り」が効かない。
その理由を、彼は知っていた。
カウフマンの試みを察して、ゾッとする。
大きな収穫を得たのは確かだが、長居をしたいとは思えなかった。
いくつかの言葉を置き去りに、彼はアドラントの私室に転移する。
(ああ、そうかい。そういうことかい、カウフマン)
契約婚の利は、金銭とは無関係なところにあると悟った。
カウフマンの期待を担える「人を作る」ために必要だっただけだ。
アドラントの領民になりたがる者は多い。
貴族ですら、息子や娘を平民にしてまで契約婚をさせている。
縁戚関係という間口があれば、アドラントに入り易いからだ。
そして、70年という時が、彼を邪魔していた。
予定にはなかったものの、今夜ケリをつけられれば、どれほど心安らかでいられたか知れない。
だが、カウフマンを始末すると、領民が飢餓に苦しむことになる。
長い時を使い、商人は、アドラントから自給自足の力を取り上げたのだ。
今夜は生かしておくよりしかたがなかった。
とはいえ、いつまでも放っておく気もない。
カウフマンは、どういう形にしろ、絶対に始末しなければならない相手だ。
今夜、カウフマンとの片をつけなかった理由をジョバンニに語ったあと、ジェシーを思う。
彼は、魔力に関係なく、血脈が見えた。
そのことは、ほとんどの者には知られていない。
確かな繋がりは、当人同士が近くにいる必要があったが、血脈の糸の切れ端から大雑把に、何人の子がいるかくらいは判断できる。
カウフマンからは、異様なほどの数の血脈の糸が伸びていた。
その中の1本が、ジェシーと繋っていたのだ。
ジェシーが姿を現したため、はっきりと視えた。
アドラントは、カウフマンの餌場であり、飼育場。
領地返還もまた金銭的な利益が主目的ではないのだろう。
バラバラに切り売りすることで飼育場の痕跡を消すのが最大の目的に違いない。
本国との行き来が容易になれば、自然と人の交わりも増える。
そうやって、本来の目的を隠蔽しようとした。
ジェシーという「奇跡」の子ができたから。
飼育場は役割を終えたのだ。
ジョバンニではないが、それこそ「そこまでするのか」と思う。
ゾッとする。
だからこそ、許してはおけない。
彼は、冷たく凍った心で、口元を緩める
アドラントから、カウフマンの血脈を根こそぎ引き抜くと決めていた。
ジェシーから伸びていた、もう1本の血脈。
ブルーグレイの髪と瞳。
それは、彼の祖父と同じ色。
ジェシーには、カウフマンの血とともに、ローエルハイドの血が流れている。
その前に、ジョバンニが跪いている。
カウフマンの出方について話していたところだ。
ハインリヒを殺してから、1ヶ月以上は経っていた。
だが、お互いに動きがない。
(あと数日で彼女は王都に行く。見過ごしにはしないだろう)
彼がアシュリーを重要視していないと、カウフマンは判断しているはずだ。
そうなれば標的が変わる。
次はサマンサだと、彼は予測していた。
もとより、カウフマンは、彼女を持ち駒にしようとしていたのだ。
なのに、サマンサの予期せぬ動きで台無しになっている。
彼は、カウフマンが王宮を動かそうとしていることにも気づいていた。
法の改正をするためだ。
それを成し得るのには、重臣の過半数の「票」が必要となる。
鍵を握っているのが、ティンザーだった。
公爵家の内訳を考えれば、ローエルハイドとカウフマン、それぞれに付くだろう家の数は五分五分。
大派閥のウィリュアートンは別格であり、ラウズワースとアドルーリットだけでは対抗できない。
その上、ウィリュアートンには、格付け3位のシャートレーがつく。
必然的に、5つ以上の家を同調させなければ、カウフマンに勝ち目はないのだ。
とはいえ、ブレインバーク公爵家は日和見主義に過ぎてアテにはならない。
結果、ティンザーの票の価値が高まる。
だから、ラウズワースとティンザーに姻戚関係を持たせようとした。
(まさか土壇場で彼女が私の元に飛び込んでくるとは思ってもいなかっただろうよ。私も彼女が来るまで、奴の動きには気づがすにいたのだしな)
思えば、カウフマンが、サマンサを野放しにし続けるとは考えにくい。
ましてや、ローエルハイドとティンザーが懇意になるのは避けたいはずだ。
票がローエルハイド有利に流れれば、アドラントの攻略が遠のく。
「そこまでして、アドラントに欲を出すとは」
ジョバンニが不快感を滲ませ、そう言った。
近年、増えている「契約婚」も、ジョバンニを不快にさせている。
当然、彼も不快に感じていた。
カウフマンはアドラントの「例外」を口実に、契約婚という名の、人身売買を行っているのだ。
「商人の中には、欲に果てしがない者もいる」
アドラントに入るのは難しい。
だが、ロズウェルド本国の者との婚姻で、それは解消されてしまう。
本国とアドラント、どちらで暮らすかは婚姻した者たちに選択が任されている。
アドラントを選べば、そこから先は「アドラント領民」なのだ。
出入りが、ずっと楽になる。
(奴が、アドラントを本国に領地返還させるのを目的としているのは間違いない。返還後に切り売りする気だろう。だが、それでは契約婚の利が消える。本国に統合されれば契約婚など必要ないからな。その儲けを捨てる理由がわからない)
彼はイスから立ち上がった。
合わせて、ジョバンニも立ち上がる。
カウフマンがいだいている「果てしのない欲」とはなにか。
自分で言ったにもかかわらず、先読みができずにいた。
「本当に恐ろしいものがなにか、きみは知っているかい?」
ジョバンニに、というより、自分自身に問うている。
彼は魔術師としては大きな力を持っているが、同時に、万能ではないことも知っていた。
ローエルハイドでは、代々「万が一に備える」ことを厳しく教えられる。
それは、魔術でできることが限られていると、身に染みているからだ。
どれほど備えても、避けきれないことがある。
一瞬で、なにもかもを失うことになる。
「どれほど力を持っていようと、知略や謀略を張り巡らせようとも、これにだけは勝てない、というものが、この世にはある」
彼の感情が、冷たく尖っていた。
カウフマンを意識することになったのは、サマンサの来訪に寄る。
意図したものでも、なんでもない。
「偶然ってやつさ」
サマンサが彼を訪ねたのも、偶然にティモシーとマクシミリアンの会話を聞いてしまったからなのだ。
そのたったひとつの偶然が引き金となり、カウフマンの計画を台無しにし、アドラントが腐った根に侵食されていると、彼に認識させている。
「さあ、ちょいと奴に会って来ようじゃないか、欲深い商人、カウフマンに」
今夜、事におよぶ気はないが、カウフマンが、どういった人物かは見定めておく必要があった。
王都への芝居見物はサマンサを危険に晒す。
彼が同伴しない最も大きな理由は周囲を怯えさせないためだった。
だとしても、それは自動的にサマンサを「餌」にすることにもなる。
彼女は、カウフマンがどう動くかを知るための囮になるのだ。
それでも、彼の裏の意図がどうであれ、彼女には芝居見物を楽しんでもらいたいと思う。
自信をつけ、新しい愛にも手を伸ばせるようになってほしい。
囮とならざる得なくても、サマンサに対する危険には彼が対処するつもりだ。
そのため「備え」を必要としている。
彼は点門を開いた。
まずは王都の屋敷に戻り、そこからカウフマンの屋敷に転移する。
意図的に追尾可能にしておいたので、ジョバンニは勝手についてくるはずだ。
カウフマンは、彼を待っていたらしい。
不意に姿を現したというのに、少しも驚かずにいる。
年相応にはまるで見えない、薄気味の悪い男だった。
ハワード・ラペルは「商人らしい諂いかたをする」と言っていたが、それも偽りらしい。
カウフマンは彼を恐れる様子を微塵も見せなかったのだ。
彼は、カウフマンを探りつつも、対話自体は短く終わらせるつもりでいた。
今ここで始末される心配などしていないカウフマンと多くを語るのは無意味だ。
実際、わずかな会話で知りたいことは得られ、すぐに帰ろうとしたのだけれど。
「ところで、私に、きみの魔術師を紹介してはくれないのかね? さっきから屋敷の中をうろうろしていて、紹介されたがっているのではないかと思うよ?」
屋敷内にあった魔術師の気配には、早々に気づいていた。
が、指摘せず、放っておくこともできたのに、なにか気になって、そう訊ねる。
いつも通りではない、ということを無視してはいけない。
曾祖父の言葉だ。
父から教わった数少ない事柄のひとつだったため、よく覚えている。
彼が「過保護」だと言われる理由でもあった。
「ジェシー、公爵様がお呼びだ」
「あいよ」
ひょいっと、少年が姿を現す。
その姿に、しばし言葉を忘れた。
ブルーグレイの髪と瞳。
彼は、わずかに目を細める。
時を遡るような感覚があった。
ジェシーという少年は、カウフマンの肩に肘をつき、彼に視線を向けている。
「こんばんは、こーしゃくサマ」
なんの感情も持たない口調と瞳。
彼は、穏やかな笑みを浮かべて言った。
「きみは、なかなか優秀そうだ」
「かもね」
ジェシーは彼を少しも怖がっておらず、平然としている。
ジョバンニが彼の縛りを振りきった時とは明らかに違っていた。
はなから、ジェシーには「縛り」が効かない。
その理由を、彼は知っていた。
カウフマンの試みを察して、ゾッとする。
大きな収穫を得たのは確かだが、長居をしたいとは思えなかった。
いくつかの言葉を置き去りに、彼はアドラントの私室に転移する。
(ああ、そうかい。そういうことかい、カウフマン)
契約婚の利は、金銭とは無関係なところにあると悟った。
カウフマンの期待を担える「人を作る」ために必要だっただけだ。
アドラントの領民になりたがる者は多い。
貴族ですら、息子や娘を平民にしてまで契約婚をさせている。
縁戚関係という間口があれば、アドラントに入り易いからだ。
そして、70年という時が、彼を邪魔していた。
予定にはなかったものの、今夜ケリをつけられれば、どれほど心安らかでいられたか知れない。
だが、カウフマンを始末すると、領民が飢餓に苦しむことになる。
長い時を使い、商人は、アドラントから自給自足の力を取り上げたのだ。
今夜は生かしておくよりしかたがなかった。
とはいえ、いつまでも放っておく気もない。
カウフマンは、どういう形にしろ、絶対に始末しなければならない相手だ。
今夜、カウフマンとの片をつけなかった理由をジョバンニに語ったあと、ジェシーを思う。
彼は、魔力に関係なく、血脈が見えた。
そのことは、ほとんどの者には知られていない。
確かな繋がりは、当人同士が近くにいる必要があったが、血脈の糸の切れ端から大雑把に、何人の子がいるかくらいは判断できる。
カウフマンからは、異様なほどの数の血脈の糸が伸びていた。
その中の1本が、ジェシーと繋っていたのだ。
ジェシーが姿を現したため、はっきりと視えた。
アドラントは、カウフマンの餌場であり、飼育場。
領地返還もまた金銭的な利益が主目的ではないのだろう。
バラバラに切り売りすることで飼育場の痕跡を消すのが最大の目的に違いない。
本国との行き来が容易になれば、自然と人の交わりも増える。
そうやって、本来の目的を隠蔽しようとした。
ジェシーという「奇跡」の子ができたから。
飼育場は役割を終えたのだ。
ジョバンニではないが、それこそ「そこまでするのか」と思う。
ゾッとする。
だからこそ、許してはおけない。
彼は、冷たく凍った心で、口元を緩める
アドラントから、カウフマンの血脈を根こそぎ引き抜くと決めていた。
ジェシーから伸びていた、もう1本の血脈。
ブルーグレイの髪と瞳。
それは、彼の祖父と同じ色。
ジェシーには、カウフマンの血とともに、ローエルハイドの血が流れている。
0
お気に入りに追加
205
あなたにおすすめの小説
式前日に浮気現場を目撃してしまったので花嫁を交代したいと思います
おこめ
恋愛
式前日に一目だけでも婚約者に会いたいとやってきた邸で、婚約者のオリオンが浮気している現場を目撃してしまったキャス。
しかも浮気相手は従姉妹で幼馴染のミリーだった。
あんな男と結婚なんて嫌!
よし花嫁を替えてやろう!というお話です。
オリオンはただのクズキモ男です。
ハッピーエンド。
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
10万円分の食料を購入しましたが、冷蔵庫はそれらの食料でいっぱいになりましたが、食費を悔い連ねて、ビールなどの酒類の方が腹を制するために、い
すずりはさくらの本棚
現代文学
10万円分の食料を購入しましたが、冷蔵庫はそれらの食料でいっぱいになりましたが、食費を悔い連ねて、ビールなどの酒類の方が腹を制するために、いっこうに食料は減らない。
10万円分の食料を購入されたのですね。冷蔵庫がいっぱいになるほどの量、大変だったことと思います。しかし、食費を悔やみながらも、酒類の方に手が伸びてしまい、食料が減らない状況とのこと、お気持ちお察しいたします。
この状況について、いくつか考えられる原因と、改善策を提案させてください。
**考えられる原因**
* **ストレスや感情的な要因:** ストレスを感じている時や、何か感情的な出来事があった時、人はつい食べ過ぎたり、お酒を飲んだりしがちです。
* **習慣:** 以前から、食事よりもお酒を優先する習慣がついている可能性があります。
* **食料の選び方:** 長期保存できる加工食品ばかりを選んでしまい、飽きてしまいやすくなっている可能性があります。
* **環境:** 冷蔵庫の中身が全て見える状態になっていると、ついつい手が伸びてしまうかもしれません。
**改善策**
* **食生活を見直す:**
* **バランスの取れた食事:** 三食バランスの取れた食事を心がけ、必要な栄養素を摂取するようにしましょう。
* **間食の管理:** 間食は、ヘルシーなものを選び、食べる量を意識しましょう。
* **水分補給:** お酒の代わりに、水をこまめに飲むようにしましょう。
* **環境を変える:**
* **冷蔵庫の整理:** 冷蔵庫の中身を整理し、見やすい状態にすることで、無駄な買い物を防ぎ、必要なものだけを取り出すようにしましょう。
* **見える場所に果物:** 冷蔵庫の見える場所に、リンゴやバナナなどの果物を置いておくと、自然と手が伸びやすくなります。
* **心の状態に目を向ける:**
* **ストレス解消:** ヨガや瞑想など、自分に合ったストレス解消法を見つけてみましょう。
* **相談:** どうしても一人で抱えきれない場合は、信頼できる人に相談したり、専門家のサポートを受けることも検討しましょう。
**その他**
* **食品ロス:** 食料が無駄にならないよう、消費期限を守り、計画的に消費するようにしましょう。
* **食費の管理:** 食費の予算を決めて、その範囲内で買い物をするようにしましょう。
**まとめ**
食生活の改善は、一朝一夕にできるものではありません。まずは、ご自身の状況を客観的に見て、何が問題なのかを把握することが大切です。そして、小さなことから少しずつ改善していくことで、より良い食生活を送ることができるでしょう。
いらないと言ったのはあなたの方なのに
水谷繭
恋愛
精霊師の名門に生まれたにも関わらず、精霊を操ることが出来ずに冷遇されていたセラフィーナ。
セラフィーナは、生家から救い出して王宮に連れてきてくれた婚約者のエリオット王子に深く感謝していた。
エリオットに尽くすセラフィーナだが、関係は歪つなままで、セラよりも能力の高いアメリアが現れると完全に捨て置かれるようになる。
ある日、エリオットにお前がいるせいでアメリアと婚約できないと言われたセラは、二人のために自分は死んだことにして隣国へ逃げようと思いつく。
しかし、セラがいなくなればいいと言っていたはずのエリオットは、実際にセラが消えると血相を変えて探しに来て……。
◆表紙画像はGirly drop様からお借りしました🍬
◇いいね、エールありがとうございます!
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています
矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜
――『偽聖女を処刑しろっ!』
民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。
何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。
人々の歓声に包まれながら私は処刑された。
そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。
――持たなければ、失うこともない。
だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。
『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』
基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。
※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)
婚約破棄されましたが、私はあなたの婚約者じゃありませんよ?
柴野
恋愛
「シャルロット・アンディース公爵令嬢!!! 今ここでお前との婚約を破棄するッ!」 ある日のこと、学園の新入生歓迎パーティーで婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロット。でも……。 「私はあなたの婚約者じゃありませんよ? どなたかとお間違いなのでは? ――そこにいる女性があなたの婚約者だと思うのですが」 「え!?」 ※ざまぁ100%です。
※小説家になろう、カクヨムに重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる