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前編
冷酷な手のぬくもりが 3
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体調が良くなりつつあった。
うんうんと唸っていた日から7日は経っている。
数日間は起きられずにいたが、2日ほど前から歩けるようになった。
ラナやマーゴが、かいがいしく世話をしてくれているので、不自由はない。
食事も、きちんととっている。
量は以前と同程度だ。
(1ヶ月くらいかかるって言っていたけれど、本当にそうみたい……前と、ちっとも変わっていない気がするわ……)
着替えをすませたあと、サマンサは鏡の前に立ってみる。
が、毎日、さしたる差を感じない。
事前に「いきなり体型が変わることはない」と知らされてはいた。
それでも、落胆はする。
そのせいで、つい「食事制限」を言い出し、そのたび軽くあしらわれていた。
ほとんどの場合、彼は正しい。
ジョバンニに、ひどく怒った翌朝、サマンサは熱を出している。
怒り過ぎだと、彼に窘められ、情けない気持ちになったが、後悔はしていない。
サマンサは、アシュリーのきらきらと輝く瞳を思い出す。
自分も、ああいう瞳でティモシーを見ていたのだろう。
恋をしている渦中にいると、相手が自分を傷つけるとは考えない。
ほんの些細なことに喜び、距離が縮まると嬉しくなる。
楽しいばかりの日々が続くと思い込むのだ。
自分の感情に精一杯で、相手の気持ちを見誤ることがあるなんて思いもせずに。
サマンサには、アシュリーの境遇と自分を重ね合わせている。
ただ、それを抜きにしても、気にかかっていた。
彼女は、アシュリーを好ましく感じている。
とてもまっすぐで「純」なところを羨ましくも思っていた。
夜会で、サマンサに彼とのファーストダンスを簡単に譲ったり、かと思えば、深夜に素足で中庭にいて気後れした様子を見せたり。
彼が大事にする理由がわかる気がする。
そのまま大人に成長してほしかった。
だから、傷つくことを教えたジョバンニに腹が立つのだ。
(1度、深く傷つけられたら、恋そのものに臆病になってしまう……アシュリー様には、そうなってほしくないわ)
彼は上手くやっているだろうか。
放っておくつもりはないと言っていたので、なにかしら手を打っているだろう。
どんな手かは想像もつかないが、それはともかく。
サマンサは、鏡の前に立ってはいるが、自分の姿を見てはいない。
イスに腰かけるのも忘れ、考え込んでいた。
(でも、彼……あの執事が、いけ好かない従兄弟を殺すというのは、予測していたわよね? だとしても、アシュリー様に話してしまうとは思っていなかったのじゃないかしら? ということは……やっぱり、あの執事が馬鹿ってことよ!)
少し考えればわかることだ、と思う。
14歳の少女に、人を殺してきただなんて言う必要はない。
隠すのが心苦しくしても、隠し通すのが「大人」なのだ。
「本当に不愉快だわ!」
「よくよく、きみは怒るのが好きだねえ」
とんっと、軽く両肩に手が乗せられる。
振り向かなくても、彼が立っているのが、鏡に映っていた。
するりと体をかわし、ソファのほうに移動しながらも、横目で彼をにらんだ。
いつものごとく、彼はへっちゃらな顔をしている。
「ちゃんと役目は果たしてきたの?」
本来、サマンサに彼を問い質す権利などない。
アシュリーを心配するのはサマンサの勝手であり、彼には、いちいち答える義務はないのだ。
アシュリーは正式な婚約者で、サマンサは本物の「愛妾」ですらないのだから。
「その件は片付いたよ。ジョバンニがアシュリーを泣かせたものだから……」
「なんですって! それのどこが片付いたって言うのよっ? あなた、あの執事に1発食らわせてやったのでしょうね!」
「ああ、きみ、それほど怒ることではないのさ、実際」
サマンサは不満たっぷりに、ソファに、どすんと腰を落とす。
体型が変わっていないため、本当に「どすん」と音がした。
その隣に、彼が当然とばかりに座ってくる。
「そりゃあね、私も、きみが言うようにしようかと思ったよ。だが、アシュリーにジョバンニをやっつけないでくれと言われたら、聞くしかないじゃないか」
「まあ…………」
なんとも、それ以上、言葉が出なかった。
サマンサは、自分がアシュリーを見縊っていたと反省する。
思っていたよりずっと、アシュリーは強い「女性」だったのだ。
「アシュリー様は、あの野暮執事を愛しておられるのね。それで、彼はどう?」
「自分が野暮だと認めていたなあ」
ということは、アシュリーの心も、自らの心も受け入れたのだろう。
サマンサは大きく溜め息をつく。
本気で、ジョバンニには「もったいない」と思っていた。
そして、ハッとなる。
「あなたは、どうするの? 婚約は解消ということ?」
「どうもしやしないさ。婚約を解消する気もないね」
「意味がわからないわ。2人を祝福しないつもり?」
「いいや、むしろ、私は4年も前から、こうなることを望んでいた」
いよいよもって、わけがわからない。
彼が婚約を解消しなければ、2人が婚姻するのは難しくなる。
先々のことは予定でしかないが、いったんは婚約を解消し、アシュリーを自由にするのが筋というものだ。
思うサマンサに、彼が軽く肩をすくめる。
「元々、アシュリーは私の婚約者ではないし、私の婚約者だと言ったこともない」
「え…………?」
「いいね。今日は、きみの間の抜けた顔が何度も見られて嬉しいよ」
くくっと笑う彼を、引っ叩いてやりたくなった。
彼の「ぺてん」に気づいたからだ。
「あなたって人は……」
「冷酷? 人でなし? ああ、碌でなしか」
「全部よ! 周りに誤解をさせて楽しむなんて最悪な趣味だわ!」
「言い訳がましいことは言いたくないがね。これでもアシュリーを守るために努力をしていたのだよ? いろいろと、ややこしい事情もあったからね」
むうっと、サマンサは顔をしかめる。
彼がアシュリーを守ろうとしていたのは事実だと感じた。
それでも、呆れたやり口なのには変わりがない。
「訊けば良かったのに、って思っているでしょう?」
「その通り」
「世の中に、そんなペテンをする人がいるなんて思わないわよ」
「いるさ、きみの隣に」
怒ったり呆れたりで、すっかり疲れてしまった。
これ以上、怒る気にもなれない。
ともあれ、アシュリーが傷つかずにすんで良かったと思うことにする。
「私は、あなたの手の中で上手く踊れていたかしら?」
「素晴らしかったよ」
「おかげで彼に当たり散らされて、とても迷惑したわ」
「きみが倍以上やり返していたように見えたのは、私だけかな?」
どこまで織り込みずみだったのか、サマンサにはわからなかった。
ただ、サマンサが彼を訪ねたことだけは、予定になかったはずだ。
つまり、サマンサを当てつけに使ったのは、即興ということになる。
つくづくと冷酷な人だと思った。
彼女は、知らない間に、道化に仕立て上げられている。
しかも、自らの意思で踊っていると錯覚させられていた。
「知っていたかい? きみは怒っている時が最も魅力的だ」
「それは知らなかったわ。でも、私、怒ると体調が悪くなるらしいわよ?」
彼がサマンサの手を取り、その甲に口づけを落とす。
わざとらしい仕草だと思うのに、どきりと心臓が鼓動を打った。
「きみが、ほっそりしていようがいまいが、私にはどうでも良かったさ。これからしばらく、きみを怒らせる回数を減らさなければならないことのほうが、重大事項だよ、きみ」
改めて、彼が出会った当初から、サマンサの体型になどおかまいなしだったのを思い出す。
急にサマンサは戸惑いを覚えた。
彼と一緒にいるのは居心地がいいのだ。
いつも腹を立てさせられてばかりいるのに。
(私……彼に嫌われたくないって考えたことが、1度もないわ……)
ティモシーには、嫌われたくなくて必死になっていた。
お互いに愛し合っていると思っていたし、その愛を失いたくなかったからだ。
それを基準にすると、彼との間には愛がないので、嫌われまいとする必要がないとは考えられる。
(彼に愛されたがっているのかもしれないって感じたこともあったけれど、違ったみたいね。そのほうが、いいわ。気兼ねがないのは楽だもの)
サマンサは、自分の戸惑いの理由を、そう結論づけた。
婚約者がいなかったと知ったところで、自分たちの関係は変わらない。
踏み込み過ぎて、居心地のいい状態を壊すのも嫌だった。
彼は愛を必要とせず、サマンサは愛を必要とする。
そもそも考えかたが真逆なのだから、恋に落ちるはずがなかったのだ。
納得して、小さく笑う。
「おや? 機嫌が良くなったようだね?」
「残念そうに言わないでほしいわ」
「そうでもないよ。私は、きみの機嫌取りが上手いと自負している」
「あなたに機嫌を取られるなんて、ゾッとするわね」
サマンサの手を取ったまま、彼が笑った。
彼はサマンサの怒った顔が魅力的だと言うが、彼女は別の意見を持っている。
笑っているほうが、真面目な顔つきでいるより、魅力的だ。
それも、穏やかな笑みより、今のように声を上げて笑っているのがいい。
(これも正反対だわ。私たちって相性が悪そうだけれど……ちっとも悪い気分ではないのよね。本当に、おかしな関係だこと)
うんうんと唸っていた日から7日は経っている。
数日間は起きられずにいたが、2日ほど前から歩けるようになった。
ラナやマーゴが、かいがいしく世話をしてくれているので、不自由はない。
食事も、きちんととっている。
量は以前と同程度だ。
(1ヶ月くらいかかるって言っていたけれど、本当にそうみたい……前と、ちっとも変わっていない気がするわ……)
着替えをすませたあと、サマンサは鏡の前に立ってみる。
が、毎日、さしたる差を感じない。
事前に「いきなり体型が変わることはない」と知らされてはいた。
それでも、落胆はする。
そのせいで、つい「食事制限」を言い出し、そのたび軽くあしらわれていた。
ほとんどの場合、彼は正しい。
ジョバンニに、ひどく怒った翌朝、サマンサは熱を出している。
怒り過ぎだと、彼に窘められ、情けない気持ちになったが、後悔はしていない。
サマンサは、アシュリーのきらきらと輝く瞳を思い出す。
自分も、ああいう瞳でティモシーを見ていたのだろう。
恋をしている渦中にいると、相手が自分を傷つけるとは考えない。
ほんの些細なことに喜び、距離が縮まると嬉しくなる。
楽しいばかりの日々が続くと思い込むのだ。
自分の感情に精一杯で、相手の気持ちを見誤ることがあるなんて思いもせずに。
サマンサには、アシュリーの境遇と自分を重ね合わせている。
ただ、それを抜きにしても、気にかかっていた。
彼女は、アシュリーを好ましく感じている。
とてもまっすぐで「純」なところを羨ましくも思っていた。
夜会で、サマンサに彼とのファーストダンスを簡単に譲ったり、かと思えば、深夜に素足で中庭にいて気後れした様子を見せたり。
彼が大事にする理由がわかる気がする。
そのまま大人に成長してほしかった。
だから、傷つくことを教えたジョバンニに腹が立つのだ。
(1度、深く傷つけられたら、恋そのものに臆病になってしまう……アシュリー様には、そうなってほしくないわ)
彼は上手くやっているだろうか。
放っておくつもりはないと言っていたので、なにかしら手を打っているだろう。
どんな手かは想像もつかないが、それはともかく。
サマンサは、鏡の前に立ってはいるが、自分の姿を見てはいない。
イスに腰かけるのも忘れ、考え込んでいた。
(でも、彼……あの執事が、いけ好かない従兄弟を殺すというのは、予測していたわよね? だとしても、アシュリー様に話してしまうとは思っていなかったのじゃないかしら? ということは……やっぱり、あの執事が馬鹿ってことよ!)
少し考えればわかることだ、と思う。
14歳の少女に、人を殺してきただなんて言う必要はない。
隠すのが心苦しくしても、隠し通すのが「大人」なのだ。
「本当に不愉快だわ!」
「よくよく、きみは怒るのが好きだねえ」
とんっと、軽く両肩に手が乗せられる。
振り向かなくても、彼が立っているのが、鏡に映っていた。
するりと体をかわし、ソファのほうに移動しながらも、横目で彼をにらんだ。
いつものごとく、彼はへっちゃらな顔をしている。
「ちゃんと役目は果たしてきたの?」
本来、サマンサに彼を問い質す権利などない。
アシュリーを心配するのはサマンサの勝手であり、彼には、いちいち答える義務はないのだ。
アシュリーは正式な婚約者で、サマンサは本物の「愛妾」ですらないのだから。
「その件は片付いたよ。ジョバンニがアシュリーを泣かせたものだから……」
「なんですって! それのどこが片付いたって言うのよっ? あなた、あの執事に1発食らわせてやったのでしょうね!」
「ああ、きみ、それほど怒ることではないのさ、実際」
サマンサは不満たっぷりに、ソファに、どすんと腰を落とす。
体型が変わっていないため、本当に「どすん」と音がした。
その隣に、彼が当然とばかりに座ってくる。
「そりゃあね、私も、きみが言うようにしようかと思ったよ。だが、アシュリーにジョバンニをやっつけないでくれと言われたら、聞くしかないじゃないか」
「まあ…………」
なんとも、それ以上、言葉が出なかった。
サマンサは、自分がアシュリーを見縊っていたと反省する。
思っていたよりずっと、アシュリーは強い「女性」だったのだ。
「アシュリー様は、あの野暮執事を愛しておられるのね。それで、彼はどう?」
「自分が野暮だと認めていたなあ」
ということは、アシュリーの心も、自らの心も受け入れたのだろう。
サマンサは大きく溜め息をつく。
本気で、ジョバンニには「もったいない」と思っていた。
そして、ハッとなる。
「あなたは、どうするの? 婚約は解消ということ?」
「どうもしやしないさ。婚約を解消する気もないね」
「意味がわからないわ。2人を祝福しないつもり?」
「いいや、むしろ、私は4年も前から、こうなることを望んでいた」
いよいよもって、わけがわからない。
彼が婚約を解消しなければ、2人が婚姻するのは難しくなる。
先々のことは予定でしかないが、いったんは婚約を解消し、アシュリーを自由にするのが筋というものだ。
思うサマンサに、彼が軽く肩をすくめる。
「元々、アシュリーは私の婚約者ではないし、私の婚約者だと言ったこともない」
「え…………?」
「いいね。今日は、きみの間の抜けた顔が何度も見られて嬉しいよ」
くくっと笑う彼を、引っ叩いてやりたくなった。
彼の「ぺてん」に気づいたからだ。
「あなたって人は……」
「冷酷? 人でなし? ああ、碌でなしか」
「全部よ! 周りに誤解をさせて楽しむなんて最悪な趣味だわ!」
「言い訳がましいことは言いたくないがね。これでもアシュリーを守るために努力をしていたのだよ? いろいろと、ややこしい事情もあったからね」
むうっと、サマンサは顔をしかめる。
彼がアシュリーを守ろうとしていたのは事実だと感じた。
それでも、呆れたやり口なのには変わりがない。
「訊けば良かったのに、って思っているでしょう?」
「その通り」
「世の中に、そんなペテンをする人がいるなんて思わないわよ」
「いるさ、きみの隣に」
怒ったり呆れたりで、すっかり疲れてしまった。
これ以上、怒る気にもなれない。
ともあれ、アシュリーが傷つかずにすんで良かったと思うことにする。
「私は、あなたの手の中で上手く踊れていたかしら?」
「素晴らしかったよ」
「おかげで彼に当たり散らされて、とても迷惑したわ」
「きみが倍以上やり返していたように見えたのは、私だけかな?」
どこまで織り込みずみだったのか、サマンサにはわからなかった。
ただ、サマンサが彼を訪ねたことだけは、予定になかったはずだ。
つまり、サマンサを当てつけに使ったのは、即興ということになる。
つくづくと冷酷な人だと思った。
彼女は、知らない間に、道化に仕立て上げられている。
しかも、自らの意思で踊っていると錯覚させられていた。
「知っていたかい? きみは怒っている時が最も魅力的だ」
「それは知らなかったわ。でも、私、怒ると体調が悪くなるらしいわよ?」
彼がサマンサの手を取り、その甲に口づけを落とす。
わざとらしい仕草だと思うのに、どきりと心臓が鼓動を打った。
「きみが、ほっそりしていようがいまいが、私にはどうでも良かったさ。これからしばらく、きみを怒らせる回数を減らさなければならないことのほうが、重大事項だよ、きみ」
改めて、彼が出会った当初から、サマンサの体型になどおかまいなしだったのを思い出す。
急にサマンサは戸惑いを覚えた。
彼と一緒にいるのは居心地がいいのだ。
いつも腹を立てさせられてばかりいるのに。
(私……彼に嫌われたくないって考えたことが、1度もないわ……)
ティモシーには、嫌われたくなくて必死になっていた。
お互いに愛し合っていると思っていたし、その愛を失いたくなかったからだ。
それを基準にすると、彼との間には愛がないので、嫌われまいとする必要がないとは考えられる。
(彼に愛されたがっているのかもしれないって感じたこともあったけれど、違ったみたいね。そのほうが、いいわ。気兼ねがないのは楽だもの)
サマンサは、自分の戸惑いの理由を、そう結論づけた。
婚約者がいなかったと知ったところで、自分たちの関係は変わらない。
踏み込み過ぎて、居心地のいい状態を壊すのも嫌だった。
彼は愛を必要とせず、サマンサは愛を必要とする。
そもそも考えかたが真逆なのだから、恋に落ちるはずがなかったのだ。
納得して、小さく笑う。
「おや? 機嫌が良くなったようだね?」
「残念そうに言わないでほしいわ」
「そうでもないよ。私は、きみの機嫌取りが上手いと自負している」
「あなたに機嫌を取られるなんて、ゾッとするわね」
サマンサの手を取ったまま、彼が笑った。
彼はサマンサの怒った顔が魅力的だと言うが、彼女は別の意見を持っている。
笑っているほうが、真面目な顔つきでいるより、魅力的だ。
それも、穏やかな笑みより、今のように声を上げて笑っているのがいい。
(これも正反対だわ。私たちって相性が悪そうだけれど……ちっとも悪い気分ではないのよね。本当に、おかしな関係だこと)
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