18 / 164
前編
踏み出す勇気を 2
しおりを挟む
手紙を繰り返し、読んだ。
けれど、内容が変わることはない。
あたり前のことだが、それでも、なにか見落としがあるのではないかと、それを期待していた。
「どういうことだ、サマンサ……」
手紙には、婚姻しないということと、もうティンザーの屋敷には来ないように、と書かれている。
その2つだけでも信じられないのに、もっと信じられないことが理由として書き記されていた。
「ローエルハイド公爵の……“特別な客人”になった、だって……?」
有り得ない。
信じられない。
ティモシーは、1人、自室で茫然としている。
書き物机の前で、手紙を片手に立ち尽くしていた。
なぜ、こうなったのか、まったくわからないし、理解もできずにいる。
サマンサの、いつにない行動が気がかりではあったのだ。
だが、まさか自分との関係をなかったことにしようとするなんて、考えてもいなかった。
直接、問い質すにも、サマンサはアドラントにいる。
ティモシーはアドラントには入れない。
それに、なにしろ時間がかかり過ぎるのだ。
今から、なんとかアドラントに行く手筈を整えられたとしても、馬車で3日。
「……夜会には、到底、間に合わないじゃないか……」
夜会は5日後に迫っている。
アドラントは、行けばどうにかなるといった場所ではなかった。
なにも準備をせず、ただ馬車を駆っても、門前払いをされるに決まっている。
おまけに魔術師も使えないのだから、近くに移動することさえできない。
アドラント領内に入るための段取りと馬車での移動。
これを考えると、とても5日では間に合わないのだ。
どれほど急いでも半月はかかる。
かと言って、秘密裡に入るわけにもいかなかった。
見つかる可能性のほうが高かったし、見つかった場合、ローエルハイドからどういう目に合わされるか、わからない。
手紙が真実であれば、サマンサは公爵の「特別な客人」なのだ。
なおさら酷い目に合うだろう。
法治外のため、命を奪われないとは言い切れない。
「どうして、こんなことに……」
バンッと机を拳で叩く。
それから、ハッとして体を返した。
すぐに部屋を出て、馬車を呼ばせる。
直接、サマンサに訊けないのはしかたがない。
だが、彼女の家族であれば、なにか聞いているに違いないと思ったのだ。
馬車に乗り、ティンザーの屋敷に向かう。
彼らが知らなかったとは考えにくい。
(だが、レヴィンスは、帰りの予定は聞いていないと言っていた)
3日前、ティモシーはティンザーの屋敷を訪ねた。
早ければ、サマンサが帰ってくる頃だったからだ。
アドラントに行っていると聞かされてから、ちょうど7日目。
滞在期間が1日であれば、昼には帰りついていてもおかしくなかった。
遅くとも、今日あたりには確実に帰ってくる。
準備は着々と進めていたが、ドレスは仮縫いで止まっていた。
5日後の夜会に間に合わせるため、仕立て人を屋敷に呼んで待っていたのだ。
そこに手紙が届けられた。
婚約指輪を用意し、求婚の台詞まで、ティモシーは考えている。
夜会には公爵家と、いくらかの下位貴族が同行するのだ。
大々的と言えるほどではないものの、当主のみ出席する内々の夜会とは異なり、参加者は2百人を越える見込みだった。
招待状は執事に任せ、出席者のリストは作らせてある。
とはいえ、ティモシーは、サマンサのための準備に時間を取られていた。
そのせいでリストを確認していない。
どうせ、いつもの面々だろうと決めつけており、気に留めずにいたのだ。
(……招待状は……ローエルハイドにも出している……)
ただし、これは義理に過ぎない。
ローエルハイド公爵は、よほどのことがなければ夜会には欠席。
それは、貴族間では、むしろ常識となっている。
出席を期待している者などいないのだ。
来られても困る。
とはいえ、儀礼的には招待状を出さざるを得ないというだけの話だった。
ティモシーも、ご多分に漏れず、ローエルハイドのことなど今の今まで頭の端で意識することさえなかったのだ。
執事に任せきりにし、リストの確認すら、なおざりにしていた。
(もし公爵が夜会に出席するような……いや、それはないよな。そういう特殊なことがあれば、報告があったはずだ)
その報告をないがしろにしていたのは、ティモシー自身だ。
わずかばかり自覚があるため、不安になっている。
ティモシーは顔の前で、両手を、ぎゅっと握り締めた。
(いったい、いつからだ。いつから、サマンサは、僕との関係を変えようと考えていた? リディッシュの夜会のあと、彼女は両親に相談すると言っていたのに)
その後、ティモシーに黙って、彼女はアドラントに行っている。
これも考えにくいことではあったが、可能性として残されているのは、家族からの反対くらいのものだった。
(ドワイトとはうまくやっていたし、リンディとの不和もない。レヴィンスには、助言を求められるようになっていた。信頼関係はできていたはずだ。その3人が反対するだろうか?)
そうは思うが、辻褄が合わないことはない。
3人にティモシーのことを反対され、サマンサは悩んでアドラントに行った。
悩んだあげく、突拍子もない口実を作り出したとしか思えない。
(サマンサは僕との婚姻を望んでいた。十年も待っていたのだって、僕に好意をいだいていたからじゃないか)
なぜか、サマンサと過ごした日々の記憶が蘇ってくる。
食事中の彼女に不快をいだいていたのは確かだ。
ティモシーのために体型を変える努力をしないことに腹立ちを覚えた。
だが、それ以外では、サマンサに不満はない。
2人きりで過ごしていると、気楽で居心地が良かった。
彼女にとっても同じだったはずだ。
サマンサは、ティモシーに、いつだって笑いかけてくれていたのだから。
馬車が止まったのを感じ、ティモシーは御者が扉を開くのを待たず外に出る。
駆け足で、ティンザーの屋敷に向かい、その扉を叩いた。
出て来た執事に、すぐドワイトに取り次ぐように言う。
いつものように小ホールに通されるとの予測は見事に外された。
ティモシーは、玄関ホールで待てと言われたのだ。
怒りがわいてきたが、今はそれどころではない。
騒ぎを起こし、追いはらわれてしまっては話が訊けなくなる。
「どうしたのだい、ティモシー」
出てきたのは、ドワイトではなくレヴィンスだ。
この際、どちらでもかまわなかった。
小ホールに誘われていないことにも気づかない。
「きみは、僕とサマンサのことに、反対なのか?」
「反対? 意味がわからないな」
「僕がサマンサと婚姻することに反対しているのだろう?」
むしろ、レヴィンスには肯定してほしいと思っている。
そのせいで、レヴィンスの冷めた表情にも気づかず、食い下がっていた。
「妹がきみと婚姻するだなんて、いつ、そのような話になったのかも、私は知らずにいたよ。サムからもきみからも聞いた覚えがない」
「それは……だが、僕は、彼女と別邸で一緒に過ごしていたじゃないか」
「サムには友人がいなかったからね。ただの友人関係だと思っていた。それに、きみとは、なにかあったようには見えなかったしなぁ」
きゅっと、唇を薄く噛む。
サマンサとの間に、男女としての親密さはなかった。
レヴィンスの言うように「友人」だと見做されてもしかたがないような時間しか過ごしてはいなかったため、指摘されても言い返せない。
「ともかく、私は、妹ときみが婚姻するなんて話は聞いていなかった。だから、反対することもできなかったよ。知らないものは反対のしようがないだろう?」
「サマンサをアドラントから呼び戻してくれないか? 話し合いが必要だ」
「それは難しいな。だが、まぁ、手紙を出すくらいのことはしておくよ」
「手紙……サマンサが心配ではないのかっ? アドラントだぞ?!」
時間がないことで余裕をなくし、ティモシーは、つい声を荒げる。
とたん、レヴィンスの態度が一変した。
「妹にはしたいことをやらせてやりたい。帰りたければ自分の意思で帰ってくる。私だけでなく、きみの心配も無用だ。それから、妹が帰ってくるまでは離れへの出入りは遠慮してもらいたい。別邸は、“サムの”屋敷だからな」
冷ややかな口調に、ティモシーはティンザーから締め出されたのを知る。
玄関ホールから先に入れてもらえなかったことに、今さらに気づいた。
これ以上、押しても、レヴィンスの不興をかうだけだろう。
「今日は失礼する。僕が、サマンサの心配をしていると、理解してほしい」
「もちろん、理解しているよ、ティモシー」
わずかな違和感も、動揺しているため気づかずにいる。
レヴィンスに簡単な見送りをされ、屋敷を出た。
馬車に乗ってすぐ、ティモシーは頭をかかえる。
(母上に、どう説明すればいい……あれほど念を押されていたのに……)
けれど、内容が変わることはない。
あたり前のことだが、それでも、なにか見落としがあるのではないかと、それを期待していた。
「どういうことだ、サマンサ……」
手紙には、婚姻しないということと、もうティンザーの屋敷には来ないように、と書かれている。
その2つだけでも信じられないのに、もっと信じられないことが理由として書き記されていた。
「ローエルハイド公爵の……“特別な客人”になった、だって……?」
有り得ない。
信じられない。
ティモシーは、1人、自室で茫然としている。
書き物机の前で、手紙を片手に立ち尽くしていた。
なぜ、こうなったのか、まったくわからないし、理解もできずにいる。
サマンサの、いつにない行動が気がかりではあったのだ。
だが、まさか自分との関係をなかったことにしようとするなんて、考えてもいなかった。
直接、問い質すにも、サマンサはアドラントにいる。
ティモシーはアドラントには入れない。
それに、なにしろ時間がかかり過ぎるのだ。
今から、なんとかアドラントに行く手筈を整えられたとしても、馬車で3日。
「……夜会には、到底、間に合わないじゃないか……」
夜会は5日後に迫っている。
アドラントは、行けばどうにかなるといった場所ではなかった。
なにも準備をせず、ただ馬車を駆っても、門前払いをされるに決まっている。
おまけに魔術師も使えないのだから、近くに移動することさえできない。
アドラント領内に入るための段取りと馬車での移動。
これを考えると、とても5日では間に合わないのだ。
どれほど急いでも半月はかかる。
かと言って、秘密裡に入るわけにもいかなかった。
見つかる可能性のほうが高かったし、見つかった場合、ローエルハイドからどういう目に合わされるか、わからない。
手紙が真実であれば、サマンサは公爵の「特別な客人」なのだ。
なおさら酷い目に合うだろう。
法治外のため、命を奪われないとは言い切れない。
「どうして、こんなことに……」
バンッと机を拳で叩く。
それから、ハッとして体を返した。
すぐに部屋を出て、馬車を呼ばせる。
直接、サマンサに訊けないのはしかたがない。
だが、彼女の家族であれば、なにか聞いているに違いないと思ったのだ。
馬車に乗り、ティンザーの屋敷に向かう。
彼らが知らなかったとは考えにくい。
(だが、レヴィンスは、帰りの予定は聞いていないと言っていた)
3日前、ティモシーはティンザーの屋敷を訪ねた。
早ければ、サマンサが帰ってくる頃だったからだ。
アドラントに行っていると聞かされてから、ちょうど7日目。
滞在期間が1日であれば、昼には帰りついていてもおかしくなかった。
遅くとも、今日あたりには確実に帰ってくる。
準備は着々と進めていたが、ドレスは仮縫いで止まっていた。
5日後の夜会に間に合わせるため、仕立て人を屋敷に呼んで待っていたのだ。
そこに手紙が届けられた。
婚約指輪を用意し、求婚の台詞まで、ティモシーは考えている。
夜会には公爵家と、いくらかの下位貴族が同行するのだ。
大々的と言えるほどではないものの、当主のみ出席する内々の夜会とは異なり、参加者は2百人を越える見込みだった。
招待状は執事に任せ、出席者のリストは作らせてある。
とはいえ、ティモシーは、サマンサのための準備に時間を取られていた。
そのせいでリストを確認していない。
どうせ、いつもの面々だろうと決めつけており、気に留めずにいたのだ。
(……招待状は……ローエルハイドにも出している……)
ただし、これは義理に過ぎない。
ローエルハイド公爵は、よほどのことがなければ夜会には欠席。
それは、貴族間では、むしろ常識となっている。
出席を期待している者などいないのだ。
来られても困る。
とはいえ、儀礼的には招待状を出さざるを得ないというだけの話だった。
ティモシーも、ご多分に漏れず、ローエルハイドのことなど今の今まで頭の端で意識することさえなかったのだ。
執事に任せきりにし、リストの確認すら、なおざりにしていた。
(もし公爵が夜会に出席するような……いや、それはないよな。そういう特殊なことがあれば、報告があったはずだ)
その報告をないがしろにしていたのは、ティモシー自身だ。
わずかばかり自覚があるため、不安になっている。
ティモシーは顔の前で、両手を、ぎゅっと握り締めた。
(いったい、いつからだ。いつから、サマンサは、僕との関係を変えようと考えていた? リディッシュの夜会のあと、彼女は両親に相談すると言っていたのに)
その後、ティモシーに黙って、彼女はアドラントに行っている。
これも考えにくいことではあったが、可能性として残されているのは、家族からの反対くらいのものだった。
(ドワイトとはうまくやっていたし、リンディとの不和もない。レヴィンスには、助言を求められるようになっていた。信頼関係はできていたはずだ。その3人が反対するだろうか?)
そうは思うが、辻褄が合わないことはない。
3人にティモシーのことを反対され、サマンサは悩んでアドラントに行った。
悩んだあげく、突拍子もない口実を作り出したとしか思えない。
(サマンサは僕との婚姻を望んでいた。十年も待っていたのだって、僕に好意をいだいていたからじゃないか)
なぜか、サマンサと過ごした日々の記憶が蘇ってくる。
食事中の彼女に不快をいだいていたのは確かだ。
ティモシーのために体型を変える努力をしないことに腹立ちを覚えた。
だが、それ以外では、サマンサに不満はない。
2人きりで過ごしていると、気楽で居心地が良かった。
彼女にとっても同じだったはずだ。
サマンサは、ティモシーに、いつだって笑いかけてくれていたのだから。
馬車が止まったのを感じ、ティモシーは御者が扉を開くのを待たず外に出る。
駆け足で、ティンザーの屋敷に向かい、その扉を叩いた。
出て来た執事に、すぐドワイトに取り次ぐように言う。
いつものように小ホールに通されるとの予測は見事に外された。
ティモシーは、玄関ホールで待てと言われたのだ。
怒りがわいてきたが、今はそれどころではない。
騒ぎを起こし、追いはらわれてしまっては話が訊けなくなる。
「どうしたのだい、ティモシー」
出てきたのは、ドワイトではなくレヴィンスだ。
この際、どちらでもかまわなかった。
小ホールに誘われていないことにも気づかない。
「きみは、僕とサマンサのことに、反対なのか?」
「反対? 意味がわからないな」
「僕がサマンサと婚姻することに反対しているのだろう?」
むしろ、レヴィンスには肯定してほしいと思っている。
そのせいで、レヴィンスの冷めた表情にも気づかず、食い下がっていた。
「妹がきみと婚姻するだなんて、いつ、そのような話になったのかも、私は知らずにいたよ。サムからもきみからも聞いた覚えがない」
「それは……だが、僕は、彼女と別邸で一緒に過ごしていたじゃないか」
「サムには友人がいなかったからね。ただの友人関係だと思っていた。それに、きみとは、なにかあったようには見えなかったしなぁ」
きゅっと、唇を薄く噛む。
サマンサとの間に、男女としての親密さはなかった。
レヴィンスの言うように「友人」だと見做されてもしかたがないような時間しか過ごしてはいなかったため、指摘されても言い返せない。
「ともかく、私は、妹ときみが婚姻するなんて話は聞いていなかった。だから、反対することもできなかったよ。知らないものは反対のしようがないだろう?」
「サマンサをアドラントから呼び戻してくれないか? 話し合いが必要だ」
「それは難しいな。だが、まぁ、手紙を出すくらいのことはしておくよ」
「手紙……サマンサが心配ではないのかっ? アドラントだぞ?!」
時間がないことで余裕をなくし、ティモシーは、つい声を荒げる。
とたん、レヴィンスの態度が一変した。
「妹にはしたいことをやらせてやりたい。帰りたければ自分の意思で帰ってくる。私だけでなく、きみの心配も無用だ。それから、妹が帰ってくるまでは離れへの出入りは遠慮してもらいたい。別邸は、“サムの”屋敷だからな」
冷ややかな口調に、ティモシーはティンザーから締め出されたのを知る。
玄関ホールから先に入れてもらえなかったことに、今さらに気づいた。
これ以上、押しても、レヴィンスの不興をかうだけだろう。
「今日は失礼する。僕が、サマンサの心配をしていると、理解してほしい」
「もちろん、理解しているよ、ティモシー」
わずかな違和感も、動揺しているため気づかずにいる。
レヴィンスに簡単な見送りをされ、屋敷を出た。
馬車に乗ってすぐ、ティモシーは頭をかかえる。
(母上に、どう説明すればいい……あれほど念を押されていたのに……)
0
お気に入りに追加
205
あなたにおすすめの小説
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
今さら後悔しても知りません 婚約者は浮気相手に夢中なようなので消えてさしあげます
神崎 ルナ
恋愛
旧題:長年の婚約者は政略結婚の私より、恋愛結婚をしたい相手がいるようなので、消えてあげようと思います。
【奨励賞頂きましたっ( ゚Д゚) ありがとうございます(人''▽`)】 コッペリア・マドルーク公爵令嬢は、王太子アレンの婚約者として良好な関係を維持してきたと思っていた。
だが、ある時アレンとマリアの会話を聞いてしまう。
「あんな堅苦しい女性は苦手だ。もし許されるのであれば、君を王太子妃にしたかった」
マリア・ダグラス男爵令嬢は下級貴族であり、王太子と婚約などできるはずもない。
(そう。そんなに彼女が良かったの)
長年に渡る王太子妃教育を耐えてきた彼女がそう決意を固めるのも早かった。
何故なら、彼らは将来自分達の子を王に据え、更にはコッペリアに公務を押し付け、自分達だけ遊び惚けていようとしているようだったから。
(私は都合のいい道具なの?)
絶望したコッペリアは毒薬を入手しようと、お忍びでとある店を探す。
侍女達が話していたのはここだろうか?
店に入ると老婆が迎えてくれ、コッペリアに何が入用か、と尋ねてきた。
コッペリアが正直に全て話すと、
「今のあんたにぴったりの物がある」
渡されたのは、小瓶に入った液状の薬。
「体を休める薬だよ。ん? 毒じゃないのかって? まあ、似たようなものだね。これを飲んだらあんたは眠る。ただし」
そこで老婆は言葉を切った。
「目覚めるには条件がある。それを満たすのは並大抵のことじゃ出来ないよ。下手をすれば永遠に眠ることになる。それでもいいのかい?」
コッペリアは深く頷いた。
薬を飲んだコッペリアは眠りについた。
そして――。
アレン王子と向かい合うコッペリア(?)がいた。
「は? 書類の整理を手伝え? お断り致しますわ」
※お読み頂きありがとうございます(人''▽`) hotランキング、全ての小説、恋愛小説ランキングにて1位をいただきました( ゚Д゚)
(2023.2.3)
ありがとうございますっm(__)m ジャンピング土下座×1000000
※お読みくださり有難うございました(人''▽`) 完結しました(^▽^)
1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。
尾道小町
恋愛
登場人物紹介
ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢
17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。
ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。
シェーン・ロングベルク公爵 25歳
結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。
ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳
優秀でシェーンに、こき使われている。
コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳
ヴィヴィアンの幼馴染み。
アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳
シェーンの元婚約者。
ルーク・ダルシュール侯爵25歳
嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。
ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。
ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。
この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。
ジュリアン・スチール公爵令嬢18歳デビット王太子殿下の婚約者。
ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳
私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。
一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。
正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】どうして殺されたのですか?貴方達の愛はもう要りません
たろ
恋愛
処刑されたエリーゼ。
何もしていないのに冤罪で……
死んだと思ったら6歳に戻った。
さっき処刑されたばかりなので、悔しさも怖さも痛さも残ったまま巻き戻った。
絶対に許さない!
今更わたしに優しくしても遅い!
恨みしかない、父親と殿下!
絶対に復讐してやる!
★設定はかなりゆるめです
★あまりシリアスではありません
★よくある話を書いてみたかったんです!!
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる