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第2章 彼女の話は通じない
目まぐるしさに身を任せ 1
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アヴィオの言葉に、つい手が、いや、尾が出てしまったのだ。
瞬間的に、アヴィオを弾き飛ばしている。
気づいた時には出てしまっていたのだから、しかたがない。
それに、ザイードは怒っていたのだから、なおのこと、しかたがない。
「なんか……すみません、大事になってしまって……」
家には、ザイードとキャスだけだ。
向かい合って座り、うつむき加減になっているキャスを、ザイードは見ている。
ダイスは当然のごとく、ミネリネも好意的に、ナニャさえもが「気にすることはない」との言葉を残して帰っていた。
それでも、気になるのだろう。
きっと、魔物たちを分裂させたと感じているのだ。
そもそもキャスは、魔物を必要以上に介入させることを望んではいない。
自らの問題だとして、介入するのを望んだのは、むしろ魔物たちの側なのだ。
アヴィオはともかく、だけれども。
「そなたが詫びることはない。ダイスも言うておったように、この先の平穏は約束されておらぬのだ。我らとて、真剣に考えねばならぬ時期が来ておったに過ぎぬ」
キャスが「自分が戻れば」と考えなかったはずはない。
確実な解決方法があるのなら、キャスは、それを選ぶ。
魔物の国を巻き込まずにすむという確信がないから、それを選ばなかっただけだ。
その程度は、ダイスですら感じていたに違いない。
ナニャは、この話が出てから、最も危機感をいだいていた。
そのため、キャスが安易な方法を取らなかったことで、差し迫った問題が起きていると、悟っていたようだ。
ミネリネは、すっかりキャスに好意的になっているため、キャス自身になにかが起きるのを心配している。
魔物と人との対峙には無関心に近かったが、キャスには無関心ではいられないのだろう。
「ともかく、魔物には、さしたる影響が出ぬと分かったのは収穫であった」
「それは、まぁ……そうですね……ファニのことがあるので、使いどころを考える必要はあると思いますけど」
「そうよな」
ファニが、あんなにもキャスの力に魅了されるとは意外だった。
同胞とはしていても、魔物にさえファニたちは無関心なのだ。
誰であれ「心配」するなどという感情を持つこと自体、有り得なかった。
それくらい特殊なことと言える。
「私、やっぱり……」
「それは、ならぬ。余も同行すると定めたであろう」
キャスが、きゅっと唇を噛んだ。
膝の上にある手にも、力が入っている。
「なぜ、そなたは、1人で負うことばかりを考える?」
「……気づいてるんですよね?」
「そなたが、シャノンの言うておったカサンドラ王女とやらだということならば、気づいておる。そなたが話したがらぬのであれば訊かずともよいと思うておった」
「私が……そのカサンドラを、ちゃんとやってれば、問題は起きなかったんです。最初から、間違えていたのは、私なんですよ」
ザイードは手を伸ばし、キャスの頭を撫でた。
なにもかも、自らが起こした問題だと、キャスは思っているらしい。
大事な相手を喪ったことも、魔物を巻き込んだことも。
「ほかのことはどうあれ、魔物の国については、そなたの責ではない。それにな、最初から間違うておったと言うても、時は戻せぬのだ、キャス」
「……わかってます……」
「仮にだ。先に起こることを予見できたとしても、避けられぬこともある。避けたと思うても、その先に異なる障害が待っておることもある。ゆえに、我らがせねばならぬことは、ひとつだけなのだ」
キャスが顔を上げ、ザイードを紫紅の瞳に映す。
ガリダの地で、ゴフレと呼ばれる花の色に似ていた。
50センチほどの草丈で、先に丸い花を咲かせる。
求愛をする際に、よく用いられる花でもあった。
「行き止まりが見えたら、別の道を探す。これだけだ」
「別の道……」
「過ぎた時を戻ることはできぬのでな。別の道を辿って行くしかあるまい」
「……前に進む、ということ、ですか……?」
「それに近しいものではあるが、等しくはない。辿った道が前に進んでおるとは限らぬし、また行き止まりかもしれぬ。進んでみねばわからぬ、ということだ」
ザイードは撫でるのをやめ、腕を組む。
瞳を揺らがせているキャスを見ていると、胸が詰まる思いがするのだ。
そのせいか、なんとなく抱き寄せたくなってしまう。
慰めたいような、励ましたいような、なんとも言えない感覚になるのを自覚していたので、それを避けていた。
キャスが、慰めなど求めていないと知っている。
「そなたは人の国に戻ってみると決めた。余は同行すると決めた。責は等しくある。それで良いではないか」
「どちらかになにかが起きても、各自の責任ということですね」
そう言ったキャスに、うなずいてみせた。
そして、ひとつの嘘をつく。
「余は、身の丈に合わぬ責は負えぬ。ゆえに、そなたを守ると約束はできぬのだ」
「それで、かまいません」
いや、キャスにとっては「そのほうがいい」のだ。
だが、今、ザイードは嘘をついた。
本心では、キャスを守るつもりでいる。
(しかし、それもまた、キャスは己のせいだとするゆえ、言わぬがよかろう)
ザイードの身になにかがあった時、キャスは、キャス自身を責めるに違いない。
なにもないに越したことはないが、無事でいられると断言もできなかった。
なにしろ人の国に行くのは初めてなのだ。
なにが起きるかわからないし、予測もできない。
まさに「進んでみなければわからない道」だった。
ザイードは、懐から地図を取り出す。
キャスが書いてくれたものを、シュザが何枚か模写した。
その中の1枚を常に持ち歩いているのだ。
地図を床に置いて眺める。
「そなたは、どこから人の国に入ろうと考えておる?」
「私は、この辺りから出てきたんですけど……」
キャスが、魚の尾の下を指さした。
そこから真東に進んだところで、キャスを見つけたのを思い出す。
「ここはもう安全じゃない、というより、たぶん危険な場所になっているので……こっちのほうがいいと考えています」
今度は、魚の尾の上を指さしていた。
地図には「リュドサイオ」という国の名が書かれている。
「リュドサイオに向かうことになるのだな」
「あ、いえ、それはちょっと違ってて……この付け根のところなんですよ。ここはアトゥリノの支配下にある国で、ジュポナと言います」
「そこには、そなたの同胞がおるのか」
あえて選んだ理由は、それしかない。
キャスが1人でなんとかできると考えた理由も、そこにあるのだろう。
人の国の中に、頼れる者がいる。
キャスは魔物の側につくと決めたほど、人を見限っている節があった。
にもかかわらず、頼るとなると、その相手は、かなり限られてくる。
「また巻き込むのは気が引けるんですけどね……信じられる相手が少ないので」
「そなたが、そう言えるほどの相手だ。おそらく、そなたの身を案じておるのではないか? 無事と分かれば喜ぶ。同胞とは、さようなものだ」
「私は、その人たちが、今度のことに巻き込まれないようにしたかったんです」
「そうよな。我らが戦うは、人となるゆえ」
不意に、キャスが、なにかに気づいたように、目をしばたたかせた。
ザイードは、わずかに首をかしげる。
「いかがした?」
「えーと……ザイードは、人の言葉はわからないですよね?」
「そうだの」
「だったら、うっかり魔力を使って話そうとしないように気をつけてください」
「魔力が漏れてしまうかもしれぬと思うておるのだな?」
「実際にはわかりませんが、少しでも感知される恐れがあるなら、気をつけるべきだと思うんです」
キャスの言う通りだ。
魔物は意識して会話をしているわけではない。
相手に語りかける際に、自然と魔力を使っているに過ぎなかった。
それも些細な量なので、魔力の増減さえ意識せずにいる。
「それから……そうだ……服は、どうしよう……ここで用意するのは難しいかな。ノノマに相談してみるとして……ジュポナで、アイシャに用意してもらう? でも、やっぱり会えるまでがなぁ……」
準備する必要のあることを、あれこれと考え始めたらしい。
途中から、キャスの言葉は「独り言」になっていた。
その姿に、少しホッとする。
目の前にやるべきことがあるのは、キャスにとっていいことなのだ。
(本来、人の国になぞ戻りたくはなかろうに……そなたは責を負い過ぎておる)
自らの責任だと感じているからこそ、戻りたくもない場所に戻ろうとしている。
キャスを助けたのはザイードの勝手だった。
なので、魔物の国がどうなろうと知ったことではないと、素知らぬふりもできたはずだ。
人が来たとしても、魔物が戦っている間に、1人で隠れたり逃げたりもできた。
責任を放り出せるのなら、そういう選択もあったのだ。
「壁の手前まで行くのは、ダイスに頼むとしよう」
「えっ?! ダイスに頼むんですか?!」
「余が、そなたを背負うて走るより速い」
「で、でも……着いて来たがるんじゃ……」
「ダイスは馬鹿ではないのでな。わきまえるところは、わきまえておる」
ダイスは変化を習得はしているが、尾や耳を隠すことはできない。
仮に、それは隠せたとしても、魔力だけはどうにもならないだろう。
これは、ザイードの日々の修練によるものだからだ。
魔力が隠せなければ捕まり、それこそ「足手まとい」になる。
その程度は、ダイスにもわかることだった。
「帰りはいつになるかわからぬゆえ、ナニャに見張りを頼んでおく。合図を決めておけば連絡がつけられよう」
「ええと……みんなにも話すんですね……」
「長にだけは話を通しておかねばなるまい。我らがおらぬ間、手薄になるのでな」
こうやって責任を分散させれば、個にかかる負担は減る。
物事を動かす時には、それぞれの立場のものたちの協力が必要なのだ。
瞬間的に、アヴィオを弾き飛ばしている。
気づいた時には出てしまっていたのだから、しかたがない。
それに、ザイードは怒っていたのだから、なおのこと、しかたがない。
「なんか……すみません、大事になってしまって……」
家には、ザイードとキャスだけだ。
向かい合って座り、うつむき加減になっているキャスを、ザイードは見ている。
ダイスは当然のごとく、ミネリネも好意的に、ナニャさえもが「気にすることはない」との言葉を残して帰っていた。
それでも、気になるのだろう。
きっと、魔物たちを分裂させたと感じているのだ。
そもそもキャスは、魔物を必要以上に介入させることを望んではいない。
自らの問題だとして、介入するのを望んだのは、むしろ魔物たちの側なのだ。
アヴィオはともかく、だけれども。
「そなたが詫びることはない。ダイスも言うておったように、この先の平穏は約束されておらぬのだ。我らとて、真剣に考えねばならぬ時期が来ておったに過ぎぬ」
キャスが「自分が戻れば」と考えなかったはずはない。
確実な解決方法があるのなら、キャスは、それを選ぶ。
魔物の国を巻き込まずにすむという確信がないから、それを選ばなかっただけだ。
その程度は、ダイスですら感じていたに違いない。
ナニャは、この話が出てから、最も危機感をいだいていた。
そのため、キャスが安易な方法を取らなかったことで、差し迫った問題が起きていると、悟っていたようだ。
ミネリネは、すっかりキャスに好意的になっているため、キャス自身になにかが起きるのを心配している。
魔物と人との対峙には無関心に近かったが、キャスには無関心ではいられないのだろう。
「ともかく、魔物には、さしたる影響が出ぬと分かったのは収穫であった」
「それは、まぁ……そうですね……ファニのことがあるので、使いどころを考える必要はあると思いますけど」
「そうよな」
ファニが、あんなにもキャスの力に魅了されるとは意外だった。
同胞とはしていても、魔物にさえファニたちは無関心なのだ。
誰であれ「心配」するなどという感情を持つこと自体、有り得なかった。
それくらい特殊なことと言える。
「私、やっぱり……」
「それは、ならぬ。余も同行すると定めたであろう」
キャスが、きゅっと唇を噛んだ。
膝の上にある手にも、力が入っている。
「なぜ、そなたは、1人で負うことばかりを考える?」
「……気づいてるんですよね?」
「そなたが、シャノンの言うておったカサンドラ王女とやらだということならば、気づいておる。そなたが話したがらぬのであれば訊かずともよいと思うておった」
「私が……そのカサンドラを、ちゃんとやってれば、問題は起きなかったんです。最初から、間違えていたのは、私なんですよ」
ザイードは手を伸ばし、キャスの頭を撫でた。
なにもかも、自らが起こした問題だと、キャスは思っているらしい。
大事な相手を喪ったことも、魔物を巻き込んだことも。
「ほかのことはどうあれ、魔物の国については、そなたの責ではない。それにな、最初から間違うておったと言うても、時は戻せぬのだ、キャス」
「……わかってます……」
「仮にだ。先に起こることを予見できたとしても、避けられぬこともある。避けたと思うても、その先に異なる障害が待っておることもある。ゆえに、我らがせねばならぬことは、ひとつだけなのだ」
キャスが顔を上げ、ザイードを紫紅の瞳に映す。
ガリダの地で、ゴフレと呼ばれる花の色に似ていた。
50センチほどの草丈で、先に丸い花を咲かせる。
求愛をする際に、よく用いられる花でもあった。
「行き止まりが見えたら、別の道を探す。これだけだ」
「別の道……」
「過ぎた時を戻ることはできぬのでな。別の道を辿って行くしかあるまい」
「……前に進む、ということ、ですか……?」
「それに近しいものではあるが、等しくはない。辿った道が前に進んでおるとは限らぬし、また行き止まりかもしれぬ。進んでみねばわからぬ、ということだ」
ザイードは撫でるのをやめ、腕を組む。
瞳を揺らがせているキャスを見ていると、胸が詰まる思いがするのだ。
そのせいか、なんとなく抱き寄せたくなってしまう。
慰めたいような、励ましたいような、なんとも言えない感覚になるのを自覚していたので、それを避けていた。
キャスが、慰めなど求めていないと知っている。
「そなたは人の国に戻ってみると決めた。余は同行すると決めた。責は等しくある。それで良いではないか」
「どちらかになにかが起きても、各自の責任ということですね」
そう言ったキャスに、うなずいてみせた。
そして、ひとつの嘘をつく。
「余は、身の丈に合わぬ責は負えぬ。ゆえに、そなたを守ると約束はできぬのだ」
「それで、かまいません」
いや、キャスにとっては「そのほうがいい」のだ。
だが、今、ザイードは嘘をついた。
本心では、キャスを守るつもりでいる。
(しかし、それもまた、キャスは己のせいだとするゆえ、言わぬがよかろう)
ザイードの身になにかがあった時、キャスは、キャス自身を責めるに違いない。
なにもないに越したことはないが、無事でいられると断言もできなかった。
なにしろ人の国に行くのは初めてなのだ。
なにが起きるかわからないし、予測もできない。
まさに「進んでみなければわからない道」だった。
ザイードは、懐から地図を取り出す。
キャスが書いてくれたものを、シュザが何枚か模写した。
その中の1枚を常に持ち歩いているのだ。
地図を床に置いて眺める。
「そなたは、どこから人の国に入ろうと考えておる?」
「私は、この辺りから出てきたんですけど……」
キャスが、魚の尾の下を指さした。
そこから真東に進んだところで、キャスを見つけたのを思い出す。
「ここはもう安全じゃない、というより、たぶん危険な場所になっているので……こっちのほうがいいと考えています」
今度は、魚の尾の上を指さしていた。
地図には「リュドサイオ」という国の名が書かれている。
「リュドサイオに向かうことになるのだな」
「あ、いえ、それはちょっと違ってて……この付け根のところなんですよ。ここはアトゥリノの支配下にある国で、ジュポナと言います」
「そこには、そなたの同胞がおるのか」
あえて選んだ理由は、それしかない。
キャスが1人でなんとかできると考えた理由も、そこにあるのだろう。
人の国の中に、頼れる者がいる。
キャスは魔物の側につくと決めたほど、人を見限っている節があった。
にもかかわらず、頼るとなると、その相手は、かなり限られてくる。
「また巻き込むのは気が引けるんですけどね……信じられる相手が少ないので」
「そなたが、そう言えるほどの相手だ。おそらく、そなたの身を案じておるのではないか? 無事と分かれば喜ぶ。同胞とは、さようなものだ」
「私は、その人たちが、今度のことに巻き込まれないようにしたかったんです」
「そうよな。我らが戦うは、人となるゆえ」
不意に、キャスが、なにかに気づいたように、目をしばたたかせた。
ザイードは、わずかに首をかしげる。
「いかがした?」
「えーと……ザイードは、人の言葉はわからないですよね?」
「そうだの」
「だったら、うっかり魔力を使って話そうとしないように気をつけてください」
「魔力が漏れてしまうかもしれぬと思うておるのだな?」
「実際にはわかりませんが、少しでも感知される恐れがあるなら、気をつけるべきだと思うんです」
キャスの言う通りだ。
魔物は意識して会話をしているわけではない。
相手に語りかける際に、自然と魔力を使っているに過ぎなかった。
それも些細な量なので、魔力の増減さえ意識せずにいる。
「それから……そうだ……服は、どうしよう……ここで用意するのは難しいかな。ノノマに相談してみるとして……ジュポナで、アイシャに用意してもらう? でも、やっぱり会えるまでがなぁ……」
準備する必要のあることを、あれこれと考え始めたらしい。
途中から、キャスの言葉は「独り言」になっていた。
その姿に、少しホッとする。
目の前にやるべきことがあるのは、キャスにとっていいことなのだ。
(本来、人の国になぞ戻りたくはなかろうに……そなたは責を負い過ぎておる)
自らの責任だと感じているからこそ、戻りたくもない場所に戻ろうとしている。
キャスを助けたのはザイードの勝手だった。
なので、魔物の国がどうなろうと知ったことではないと、素知らぬふりもできたはずだ。
人が来たとしても、魔物が戦っている間に、1人で隠れたり逃げたりもできた。
責任を放り出せるのなら、そういう選択もあったのだ。
「壁の手前まで行くのは、ダイスに頼むとしよう」
「えっ?! ダイスに頼むんですか?!」
「余が、そなたを背負うて走るより速い」
「で、でも……着いて来たがるんじゃ……」
「ダイスは馬鹿ではないのでな。わきまえるところは、わきまえておる」
ダイスは変化を習得はしているが、尾や耳を隠すことはできない。
仮に、それは隠せたとしても、魔力だけはどうにもならないだろう。
これは、ザイードの日々の修練によるものだからだ。
魔力が隠せなければ捕まり、それこそ「足手まとい」になる。
その程度は、ダイスにもわかることだった。
「帰りはいつになるかわからぬゆえ、ナニャに見張りを頼んでおく。合図を決めておけば連絡がつけられよう」
「ええと……みんなにも話すんですね……」
「長にだけは話を通しておかねばなるまい。我らがおらぬ間、手薄になるのでな」
こうやって責任を分散させれば、個にかかる負担は減る。
物事を動かす時には、それぞれの立場のものたちの協力が必要なのだ。
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