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最後はエバである。未成年である以上、酒を飲ませるわけにはいかないし、そんなに食べるわけでもないので焼肉屋で会食するのは難しい。おまけに、女子高生である以上、援助交際と見なされたらたまらないので、一対一で会いづらい。ある意味、四人の中で最もやりにくい相手である。とにかく、人目のある場所で堂々と会い、酒を介さずに酔わせねばならないのだ。マジックマッシュルームを使うことも考えたが、焼肉屋に行けない以上、定食屋やファミレスでは、トイレで席をはずす機会が巡ってくるかどうか、わからない。
そんなことを考えながら街をブラブラ歩いていると、『ボードゲームができるカフェ』という看板が目についた。ためしに入ってみると、すごろくやトランプなどの一般的なゲームから、盤上で相手の駒を撃ち落とし合うマニアックな対戦ゲームまで、あらゆるボードゲームが遊べる店だ。ドリンクメニューも豊富で、アイスコーヒーから珍しいジュースまで、種々雑多な味や見た目の飲み物が楽しめる。彰は思わず「これは良い」と喝采しそうになった。店内には高校生のグループもいる以上、女子高生同伴でも入れるし、ボードゲームは時間のかかる遊びなので、エバがトイレに行った隙にドリンクにマジックマッシュルームの粉末を混入させることもできるからだ。彰は早速、エバと約束をとりつける。
数日後、エバはT駅にやってきた。
「パルチャムさん、今日は、『ボードゲームができるカフェ』に連れて行ってくれるんですね。あたし、そういう店は初めてだから、すっごく興味あるんですよ。でも、本当にパルチャムさんのおごりで良いんですか?」
「良いですよ。俺としても、親睦を深めたいのもありますし。それに、一人一時間あたり五百円ぐらいですから、そこまで高くないですよ。ドリンクも四百円ぐらいですし」
彰はエバを案内して、『ボードゲームができるカフェ』に入る。ワンドリンク制なので、彰がアイスコーヒー、エバがフルーツオレをそれぞれ注文して、最初は人生ゲームから遊び始める。「やった。俺が宝くじで一億円を当てた」だの「わ~い、あたしはイケメンと結婚だ」だのと叫びながらプレイしていき、エバが先にゴールする。
「あはは……ゴールだ。けっこう楽しめますね。それなりに笑いましたし」
エバは上機嫌だ。彰もつられて気分良くなってくる。ドリンクにも、エバが「わあ、このグァバジュース、美味しい」と無邪気に舌鼓を打つので、だんだんと彰の都合でマジックマッシュルームの粉末を飲ませるのに罪悪感を覚えてくる。だが、それはそれである。エバとて、『新たな時代の会』の大事な戦力なのだ。貴重な戦力に、反逆の自由を与えたままにしておくわけにはいかない。
人生ゲームを一通りプレイし終えたので、次はトランプで大富豪をやったり、UNOをやったりする。「8切りだ」だの「革命だ」だのといった声が飛び交い、今度は彰が先にあがる。エバは負けても、別に口惜しそうでもなさそうで、「懐かしいですね。小さい頃は、いとことよくやりましたよ」と、楽しそうだ。ジュースも進んでいるが、ゲームに熱中しているせいか、いっこうにトイレに行く気配はない。
(エバのやつ、意外とトイレを我慢できるじゃないか。こりゃ、俺のほうも、長時間いすわるための出費を覚悟せにゃならないな)
エバは今度は、ジェンガをやり始めた。彰も一緒にジェンガをやる。塔を倒さないようにブロックを抜いて、上に積み重ねていくだけの単純なゲームだが、後半になるにつれて難しくなってくる。エバは慣れているのか、ひょいひょいと手際よくブロックを抜いては、上に積み重ねているが、初めて挑戦する彰は苦戦していた。パソコンを操作するだけのオンラインゲームとは、勝手が違いすぎるのだ。
(俺も、もっと若い女の子の遊びに、ついていけるようにならないとな。ボードゲームになると、エバがここまで笑顔になってくれるんだから。でも、エバが楽しそうなのを見ていたら、俺まで嬉しくなってくるから不思議だぜ)
ジェンガは、彰のほうが塔を倒してしまい、エバの勝ちだった。結局、エバがトイレに行ったのは、入店から三時間以上も過ぎてからだ。エバはホットコーヒーを飲みかけだったので、彰は急いでマジックマッシュルームの粉末を混入させ、スプーンでかき混ぜる。その後も、何事もなかったかのようにゲームは続き、エバはホットコーヒーも何気なく飲み干してしまったので、彰はマジックマッシュルームが効いてくるまでオセロをやる。さすがにオセロは、彰も幼少期からやっているので、彰が勝った。
オセロが終わる頃になると、ようやくマジックマッシュルームが効いてきたとみえて、目がトロンとしてきた。それを見てとった彰は、「そろそろボードゲームも飽きた頃でしょう。店を出て街をブラブラしませんか?」と持ちかける。エバが、「良いですよ。何だか、T市の街並みを見て回りたい気分ですし」と言うので、彰はエバと一緒に店を出て、ポスターの所まで先導する。
レームと同様に、エバも歩いているうちに、カラカラと笑い出した。
「何だか、今日はいつになく気分が良いですねぇ。もう何年も、学校では浮きまくっていたので、いつも気分が落ち込んでいたもんですよ。それなのに、今日はなぜか、気分がとことん高揚しちゃっていて、何でもできそうなんです。このままM市まで走って帰れと言われれば、本当に走って帰れそうなぐらい気持ちよくて、天にも上る心地ですよ」
そうこうするうちに、ポスターの前に着いた。彰は「これを見てください」と指差す。エバはカラカラ笑いながら、何気なく眺めていたが、そのうちブスッとした表情に変わっていった。
「あきれましたね。『世界に輝け、憲法第九条』だの『憲法第九条を生かした政治を』だのと、どの口がほざきますか。あたしを仲間はずれにしていた連中だって、表面上はきれいごとばかり口にするんですよ。ところが、裏では気にくわないやつの悪口を言っているんだから、言行不一致の偽善者もいいところです。とにかく、あたしはこんなポスターを見ていると、腹が立って仕方ないんですよ。こんなもの、こうです!」
エバは思いきり、ポスターを破り捨てた。ついでに、付近にあった護憲を掲げる左翼政党のポスターも破り捨てる。彰は、やはりスマホで録画していた。
エバをT駅まで連れて帰るのは、レーム相手のときより楽だった。マジックマッシュルームの作用には個人差があるらしく、エバはレームのように高笑いばかりするのではなく、とにかく饒舌になるのだ。
「中学時代の英語の先生が、ジョン・レノン『イマジン』を名曲だと賛美していましたが、あたしはちっとも共感できませんでしたね。『国を無くせば良い』なんて歌っていますが、あんなの空想論に過ぎませんよ。はっきり言って偽善です。そんなに平和が好きなら、危険な紛争地帯でも行って、武器をかまえた怖い兵士の前ででも歌ってくれば良いんですよ」
そんな話をしているうちに、T駅に着いた。その時間には、マジックマッシュルームの効果が薄れてきたので、エバはちゃんと列車に乗ってM市まで帰って行った。
帰宅した彰は、四人の弱みをスマホに録画できたと安堵した反面、罪悪感で心がチクッと痛んだ。さすがに、仲間を平気で裏切れるほど、彰は薄情な人間ではなかったということだ。全ては、彰の悪どさよりも、仲間に離反されたくないという、弱さのほうが作用した結果だと言える。その日、彰はベッドに潜り込むと、翌日の昼近くまで、ひたすら眠った。とりあえず、眠ることで、自分の心の弱さから逃げたかったのだ。
そんなことを考えながら街をブラブラ歩いていると、『ボードゲームができるカフェ』という看板が目についた。ためしに入ってみると、すごろくやトランプなどの一般的なゲームから、盤上で相手の駒を撃ち落とし合うマニアックな対戦ゲームまで、あらゆるボードゲームが遊べる店だ。ドリンクメニューも豊富で、アイスコーヒーから珍しいジュースまで、種々雑多な味や見た目の飲み物が楽しめる。彰は思わず「これは良い」と喝采しそうになった。店内には高校生のグループもいる以上、女子高生同伴でも入れるし、ボードゲームは時間のかかる遊びなので、エバがトイレに行った隙にドリンクにマジックマッシュルームの粉末を混入させることもできるからだ。彰は早速、エバと約束をとりつける。
数日後、エバはT駅にやってきた。
「パルチャムさん、今日は、『ボードゲームができるカフェ』に連れて行ってくれるんですね。あたし、そういう店は初めてだから、すっごく興味あるんですよ。でも、本当にパルチャムさんのおごりで良いんですか?」
「良いですよ。俺としても、親睦を深めたいのもありますし。それに、一人一時間あたり五百円ぐらいですから、そこまで高くないですよ。ドリンクも四百円ぐらいですし」
彰はエバを案内して、『ボードゲームができるカフェ』に入る。ワンドリンク制なので、彰がアイスコーヒー、エバがフルーツオレをそれぞれ注文して、最初は人生ゲームから遊び始める。「やった。俺が宝くじで一億円を当てた」だの「わ~い、あたしはイケメンと結婚だ」だのと叫びながらプレイしていき、エバが先にゴールする。
「あはは……ゴールだ。けっこう楽しめますね。それなりに笑いましたし」
エバは上機嫌だ。彰もつられて気分良くなってくる。ドリンクにも、エバが「わあ、このグァバジュース、美味しい」と無邪気に舌鼓を打つので、だんだんと彰の都合でマジックマッシュルームの粉末を飲ませるのに罪悪感を覚えてくる。だが、それはそれである。エバとて、『新たな時代の会』の大事な戦力なのだ。貴重な戦力に、反逆の自由を与えたままにしておくわけにはいかない。
人生ゲームを一通りプレイし終えたので、次はトランプで大富豪をやったり、UNOをやったりする。「8切りだ」だの「革命だ」だのといった声が飛び交い、今度は彰が先にあがる。エバは負けても、別に口惜しそうでもなさそうで、「懐かしいですね。小さい頃は、いとことよくやりましたよ」と、楽しそうだ。ジュースも進んでいるが、ゲームに熱中しているせいか、いっこうにトイレに行く気配はない。
(エバのやつ、意外とトイレを我慢できるじゃないか。こりゃ、俺のほうも、長時間いすわるための出費を覚悟せにゃならないな)
エバは今度は、ジェンガをやり始めた。彰も一緒にジェンガをやる。塔を倒さないようにブロックを抜いて、上に積み重ねていくだけの単純なゲームだが、後半になるにつれて難しくなってくる。エバは慣れているのか、ひょいひょいと手際よくブロックを抜いては、上に積み重ねているが、初めて挑戦する彰は苦戦していた。パソコンを操作するだけのオンラインゲームとは、勝手が違いすぎるのだ。
(俺も、もっと若い女の子の遊びに、ついていけるようにならないとな。ボードゲームになると、エバがここまで笑顔になってくれるんだから。でも、エバが楽しそうなのを見ていたら、俺まで嬉しくなってくるから不思議だぜ)
ジェンガは、彰のほうが塔を倒してしまい、エバの勝ちだった。結局、エバがトイレに行ったのは、入店から三時間以上も過ぎてからだ。エバはホットコーヒーを飲みかけだったので、彰は急いでマジックマッシュルームの粉末を混入させ、スプーンでかき混ぜる。その後も、何事もなかったかのようにゲームは続き、エバはホットコーヒーも何気なく飲み干してしまったので、彰はマジックマッシュルームが効いてくるまでオセロをやる。さすがにオセロは、彰も幼少期からやっているので、彰が勝った。
オセロが終わる頃になると、ようやくマジックマッシュルームが効いてきたとみえて、目がトロンとしてきた。それを見てとった彰は、「そろそろボードゲームも飽きた頃でしょう。店を出て街をブラブラしませんか?」と持ちかける。エバが、「良いですよ。何だか、T市の街並みを見て回りたい気分ですし」と言うので、彰はエバと一緒に店を出て、ポスターの所まで先導する。
レームと同様に、エバも歩いているうちに、カラカラと笑い出した。
「何だか、今日はいつになく気分が良いですねぇ。もう何年も、学校では浮きまくっていたので、いつも気分が落ち込んでいたもんですよ。それなのに、今日はなぜか、気分がとことん高揚しちゃっていて、何でもできそうなんです。このままM市まで走って帰れと言われれば、本当に走って帰れそうなぐらい気持ちよくて、天にも上る心地ですよ」
そうこうするうちに、ポスターの前に着いた。彰は「これを見てください」と指差す。エバはカラカラ笑いながら、何気なく眺めていたが、そのうちブスッとした表情に変わっていった。
「あきれましたね。『世界に輝け、憲法第九条』だの『憲法第九条を生かした政治を』だのと、どの口がほざきますか。あたしを仲間はずれにしていた連中だって、表面上はきれいごとばかり口にするんですよ。ところが、裏では気にくわないやつの悪口を言っているんだから、言行不一致の偽善者もいいところです。とにかく、あたしはこんなポスターを見ていると、腹が立って仕方ないんですよ。こんなもの、こうです!」
エバは思いきり、ポスターを破り捨てた。ついでに、付近にあった護憲を掲げる左翼政党のポスターも破り捨てる。彰は、やはりスマホで録画していた。
エバをT駅まで連れて帰るのは、レーム相手のときより楽だった。マジックマッシュルームの作用には個人差があるらしく、エバはレームのように高笑いばかりするのではなく、とにかく饒舌になるのだ。
「中学時代の英語の先生が、ジョン・レノン『イマジン』を名曲だと賛美していましたが、あたしはちっとも共感できませんでしたね。『国を無くせば良い』なんて歌っていますが、あんなの空想論に過ぎませんよ。はっきり言って偽善です。そんなに平和が好きなら、危険な紛争地帯でも行って、武器をかまえた怖い兵士の前ででも歌ってくれば良いんですよ」
そんな話をしているうちに、T駅に着いた。その時間には、マジックマッシュルームの効果が薄れてきたので、エバはちゃんと列車に乗ってM市まで帰って行った。
帰宅した彰は、四人の弱みをスマホに録画できたと安堵した反面、罪悪感で心がチクッと痛んだ。さすがに、仲間を平気で裏切れるほど、彰は薄情な人間ではなかったということだ。全ては、彰の悪どさよりも、仲間に離反されたくないという、弱さのほうが作用した結果だと言える。その日、彰はベッドに潜り込むと、翌日の昼近くまで、ひたすら眠った。とりあえず、眠ることで、自分の心の弱さから逃げたかったのだ。
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