37 / 48
アリス良かったね(マリーナ視点)
しおりを挟む
お母様は少しずつ病のせいで活動性が低くなっていった。私は焦りながらもアリスの研究の補助をしていた。
アリスの顔が青白い。もう少しで薬が完成するかもって言ってた。
追い込みに入っているのか、あまり寝ていないようだった。
何度か体調に気を付けるよう注意したが、夢の中でも薬を作っていてアイデアが浮かぶみたい。
寝ている時間が惜しいってアリスが笑っていた。
私はというとここ最近、長めの渡り廊下を歩いただけで、ものすごく息が上がってしまう。いえ、これは気のせいね。疲れているだけだわ。
そこから、騙し騙し生活を送ってきたけど騙し通せるわけもなかった。
ある朝、お母様にずっと使えている侍女が話しかけてきた。
「マリーナお嬢様、失礼かもしれませんが、どうしても気になることがございます。」
「なあに?あなたにならどんなことを言われても信用があるから大丈夫。気になることがあるなら言ってみてちょうだい。」
「お嬢様、ここ最近食が細くなりましたよね。昨夜も入浴後息切れしてしばらく歩ける状態ではありませんでした。今朝も身なりのお仕度中何度も休憩をとっておられました。奥様があの病に罹り始めたときと同じでございます。」
「そ、そんな…。」そんなことないわよと言いたかったが、身に覚えがありすぎて咄嗟に明るく言い返せなかった。
「お嬢様、お若い方は進行も早いと聞きます。安静にすれば進行が少しでも遅くなるはずなので本日から学園はお休みしてくださいまし。お願いいたします。」侍女は泣きながら私に願い出た。
「病の事を外部に知られてはいけません。学園の方には家庭のご都合でしばらく休むと説明します。」
「駄目よ!アリスが待っているの。お願い。しばらく学園は休むわ。でもアリスだけには事情を説明させて。」
「ドルー家のお嬢様ですね。…分かりました。しかしご説明が終わればすぐ帰宅してくださいませ。」
「分かったわ。」
そうね、私が弱っていく姿を大勢の生徒たちの目に晒してはいけないわ。侍女の言っていることはもっともだった。
アリスには簡単に軽いテンションで説明した。
これ以上アリスが自分の睡眠時間を削ってしまう理由を作りたくなかったから。
「アリス、私ね、この病に罹っているみたいなの。お母様の遺伝かしら。まだ初期段階だから大事ではないんだけど体が自由なうちにお父様に頼まれていた外交の仕事をやっつけておこうと思うの。だからしばらく学園を休むわね。」全開の笑顔を作って言えた。
「え?どういうこと?マリーが病を発症しているってこと?そんなことをして大丈夫じゃないでしょ?」
「大丈夫なの!!ああ、このラットまた私を見ているわ。フフフ。あなたも頑張ってね。薬が完成したら私のペットにしてあげるからね。」
ラットの頭をなでてアリスの顔を直接見ないようにした。顔を見たら涙が出そうになるから。
「じゃあね、アリス!すぐここに帰ってくるからね!」
一方的にアリスに手を振り私は部屋を出た。
それから、お母様も私も身動きとれないくらい、どうしようもなくなって命からがらアリスに会いに行ったのよね。
その後アリスには感謝しきれないほどの施しをしてもらったわ。
お礼の一つとして以前から考えていたアリスを外の世界に連れて行くことをあのタイミングで伝えてみたけど、婚約者のアレックスに保留にされてしまった。
何であんたが口出しするのよ!って思ったけど、お母様や私の治療という結果によってはかなり厄介な事情にアリスを見捨てることなく最後まで付き合ったことは想定外だったわ。
アリスを見て見ぬふりをしてもおかしくない状況だったのに。
あのアリスの婚約者アレックスはそこまで腐った男じゃないのかもしれない。だから、アリスの侍女の件でアレックスが口出ししてきても黙っておいた。
アレックスがどのくらいアリスの内面を知ってアリスの価値を理解するのかを見届けてからでも遅くないと思ったから。
その過程でアリスを傷つけたりでもしたら許さないけどね。
私の予想以上にアレックスはアリスにぞっこんだった。
アリスは相変わらず眼鏡とだぼだぼの制服スタイルだ。髪の毛は幾らかマシになったけど今まで通り目立たない野暮ったい身なりをしている。アレックスもそのアリスしかまだ知らないはずなのに。隙あらば距離のある所からじろじろとアリスを観察してにやにや…いやニコニコと嬉しそうにアリスを眺めている。
あのアンジェリカって子が捕らえられてからアレックスは自分の気持ちに気が付いたのか更にアリスへのアプローチを強めていった。
そこからは、アリスの方が動揺し始めたのよ。
アリスはアレックスの好意をしっかり受け止めているし、アリス自身もアレックスを好きになっている。
けど、アメジスト色の瞳を持つことがこの国の貴族のアレックスに受け入れてもらえるかを心配していた。
それに、アリスはバカな隣国公爵のせいで整いすぎた容姿を隠し続けるべきものと歪んだ認識につながっている節がある。
本当のアリスの姿を見たら昔のように上辺だけを気に入られるんじゃないかと心配なのよね。
身なりや爵位の条件だけで結ばれる貴族もいるけど、アリスはそうじゃない。割とロマンチストなのかしら。デートに行くたびにアリスからどうしたらいいんだろうと相談を受けている私。
アレックスは、根はまじめだし、温厚だし、正義感もある。でもアレックスには悪いけど、アンジェリカの言葉に惑わされていた過去に対してまだ不信感がぬぐい切れていないから安易にアレックスは大丈夫って言えない。
だから、人として最低な方法と分かっていてもある方法でアレックスの本心が分かる芝居を計画した。
あの時、アレックスがどんな返事をするか私だってハラハラしたのよ。アレックスの本心が完璧な容姿のセリーヌに扮したアリスじゃなくて内面を知っているアリスの方を選んだのは心底ほっとしたわ。
涙して笑ってしまったのは侯爵令嬢としてあるまじき姿だったけど。アレックス本当にごめんね。
パーティーが終わってアリスとアレックスの婚約が強固に継続となった時、私からあの芝居についての謝罪をさせてもらった。
アレックスは気にすることないのに。と笑っていた。
アリス、あなたが好きな婚約者は素敵な人ね。
私も私に多少でも理解しようとしてくれる男性を探そうかしら。と思ったけどそんな程度の話ではなくなっていたのよ。
アリスには言っていなかったけど、第一王子のお妃候補の件実は進んでいたの。
アリスの顔が青白い。もう少しで薬が完成するかもって言ってた。
追い込みに入っているのか、あまり寝ていないようだった。
何度か体調に気を付けるよう注意したが、夢の中でも薬を作っていてアイデアが浮かぶみたい。
寝ている時間が惜しいってアリスが笑っていた。
私はというとここ最近、長めの渡り廊下を歩いただけで、ものすごく息が上がってしまう。いえ、これは気のせいね。疲れているだけだわ。
そこから、騙し騙し生活を送ってきたけど騙し通せるわけもなかった。
ある朝、お母様にずっと使えている侍女が話しかけてきた。
「マリーナお嬢様、失礼かもしれませんが、どうしても気になることがございます。」
「なあに?あなたにならどんなことを言われても信用があるから大丈夫。気になることがあるなら言ってみてちょうだい。」
「お嬢様、ここ最近食が細くなりましたよね。昨夜も入浴後息切れしてしばらく歩ける状態ではありませんでした。今朝も身なりのお仕度中何度も休憩をとっておられました。奥様があの病に罹り始めたときと同じでございます。」
「そ、そんな…。」そんなことないわよと言いたかったが、身に覚えがありすぎて咄嗟に明るく言い返せなかった。
「お嬢様、お若い方は進行も早いと聞きます。安静にすれば進行が少しでも遅くなるはずなので本日から学園はお休みしてくださいまし。お願いいたします。」侍女は泣きながら私に願い出た。
「病の事を外部に知られてはいけません。学園の方には家庭のご都合でしばらく休むと説明します。」
「駄目よ!アリスが待っているの。お願い。しばらく学園は休むわ。でもアリスだけには事情を説明させて。」
「ドルー家のお嬢様ですね。…分かりました。しかしご説明が終わればすぐ帰宅してくださいませ。」
「分かったわ。」
そうね、私が弱っていく姿を大勢の生徒たちの目に晒してはいけないわ。侍女の言っていることはもっともだった。
アリスには簡単に軽いテンションで説明した。
これ以上アリスが自分の睡眠時間を削ってしまう理由を作りたくなかったから。
「アリス、私ね、この病に罹っているみたいなの。お母様の遺伝かしら。まだ初期段階だから大事ではないんだけど体が自由なうちにお父様に頼まれていた外交の仕事をやっつけておこうと思うの。だからしばらく学園を休むわね。」全開の笑顔を作って言えた。
「え?どういうこと?マリーが病を発症しているってこと?そんなことをして大丈夫じゃないでしょ?」
「大丈夫なの!!ああ、このラットまた私を見ているわ。フフフ。あなたも頑張ってね。薬が完成したら私のペットにしてあげるからね。」
ラットの頭をなでてアリスの顔を直接見ないようにした。顔を見たら涙が出そうになるから。
「じゃあね、アリス!すぐここに帰ってくるからね!」
一方的にアリスに手を振り私は部屋を出た。
それから、お母様も私も身動きとれないくらい、どうしようもなくなって命からがらアリスに会いに行ったのよね。
その後アリスには感謝しきれないほどの施しをしてもらったわ。
お礼の一つとして以前から考えていたアリスを外の世界に連れて行くことをあのタイミングで伝えてみたけど、婚約者のアレックスに保留にされてしまった。
何であんたが口出しするのよ!って思ったけど、お母様や私の治療という結果によってはかなり厄介な事情にアリスを見捨てることなく最後まで付き合ったことは想定外だったわ。
アリスを見て見ぬふりをしてもおかしくない状況だったのに。
あのアリスの婚約者アレックスはそこまで腐った男じゃないのかもしれない。だから、アリスの侍女の件でアレックスが口出ししてきても黙っておいた。
アレックスがどのくらいアリスの内面を知ってアリスの価値を理解するのかを見届けてからでも遅くないと思ったから。
その過程でアリスを傷つけたりでもしたら許さないけどね。
私の予想以上にアレックスはアリスにぞっこんだった。
アリスは相変わらず眼鏡とだぼだぼの制服スタイルだ。髪の毛は幾らかマシになったけど今まで通り目立たない野暮ったい身なりをしている。アレックスもそのアリスしかまだ知らないはずなのに。隙あらば距離のある所からじろじろとアリスを観察してにやにや…いやニコニコと嬉しそうにアリスを眺めている。
あのアンジェリカって子が捕らえられてからアレックスは自分の気持ちに気が付いたのか更にアリスへのアプローチを強めていった。
そこからは、アリスの方が動揺し始めたのよ。
アリスはアレックスの好意をしっかり受け止めているし、アリス自身もアレックスを好きになっている。
けど、アメジスト色の瞳を持つことがこの国の貴族のアレックスに受け入れてもらえるかを心配していた。
それに、アリスはバカな隣国公爵のせいで整いすぎた容姿を隠し続けるべきものと歪んだ認識につながっている節がある。
本当のアリスの姿を見たら昔のように上辺だけを気に入られるんじゃないかと心配なのよね。
身なりや爵位の条件だけで結ばれる貴族もいるけど、アリスはそうじゃない。割とロマンチストなのかしら。デートに行くたびにアリスからどうしたらいいんだろうと相談を受けている私。
アレックスは、根はまじめだし、温厚だし、正義感もある。でもアレックスには悪いけど、アンジェリカの言葉に惑わされていた過去に対してまだ不信感がぬぐい切れていないから安易にアレックスは大丈夫って言えない。
だから、人として最低な方法と分かっていてもある方法でアレックスの本心が分かる芝居を計画した。
あの時、アレックスがどんな返事をするか私だってハラハラしたのよ。アレックスの本心が完璧な容姿のセリーヌに扮したアリスじゃなくて内面を知っているアリスの方を選んだのは心底ほっとしたわ。
涙して笑ってしまったのは侯爵令嬢としてあるまじき姿だったけど。アレックス本当にごめんね。
パーティーが終わってアリスとアレックスの婚約が強固に継続となった時、私からあの芝居についての謝罪をさせてもらった。
アレックスは気にすることないのに。と笑っていた。
アリス、あなたが好きな婚約者は素敵な人ね。
私も私に多少でも理解しようとしてくれる男性を探そうかしら。と思ったけどそんな程度の話ではなくなっていたのよ。
アリスには言っていなかったけど、第一王子のお妃候補の件実は進んでいたの。
8
お気に入りに追加
3,584
あなたにおすすめの小説
せっかく家の借金を返したのに、妹に婚約者を奪われて追放されました。でも、気にしなくていいみたいです。私には頼れる公爵様がいらっしゃいますから
甘海そら
恋愛
ヤルス伯爵家の長女、セリアには商才があった。
であれば、ヤルス家の借金を見事に返済し、いよいよ婚礼を間近にする。
だが、
「セリア。君には悪いと思っているが、私は運命の人を見つけたのだよ」
婚約者であるはずのクワイフからそう告げられる。
そのクワイフの隣には、妹であるヨカが目を細めて笑っていた。
気がつけば、セリアは全てを失っていた。
今までの功績は何故か妹のものになり、婚約者もまた妹のものとなった。
さらには、あらぬ悪名を着せられ、屋敷から追放される憂き目にも会う。
失意のどん底に陥ることになる。
ただ、そんな時だった。
セリアの目の前に、かつての親友が現れた。
大国シュリナの雄。
ユーガルド公爵家が当主、ケネス・トルゴー。
彼が仏頂面で手を差し伸べてくれば、彼女の運命は大きく変化していく。
婚約者と親友に裏切られたので、大声で叫んでみました
鈴宮(すずみや)
恋愛
公爵令嬢ポラリスはある日、婚約者である王太子シリウスと、親友スピカの浮気現場を目撃してしまう。信じていた二人からの裏切りにショックを受け、その場から逃げ出すポラリス。思いの丈を叫んでいると、その現場をクラスメイトで留学生のバベルに目撃されてしまった。
その後、開き直ったように、人前でイチャイチャするようになったシリウスとスピカ。当然、婚約は破棄されるものと思っていたポラリスだったが、シリウスが口にしたのはあまりにも身勝手な要求だった――――。
お飾りの私と怖そうな隣国の王子様
mahiro
恋愛
お飾りの婚約者だった。
だって、私とあの人が出会う前からあの人には好きな人がいた。
その人は隣国の王女様で、昔から二人はお互いを思い合っているように見えた。
「エディス、今すぐ婚約を破棄してくれ」
そう言ってきた王子様は真剣そのもので、拒否は許さないと目がそう訴えていた。
いつかこの日が来るとは思っていた。
思い合っている二人が両思いになる日が来ればいつの日か、と。
思いが叶った彼に祝いの言葉と、破棄を受け入れるような発言をしたけれど、もう私には用はないと彼は一切私を見ることなどなく、部屋を出て行ってしまった。
【完結】妹ざまぁ小説の主人公に転生した。徹底的にやって差し上げます。
鏑木 うりこ
恋愛
「アンゼリカ・ザザーラン、お前との婚約を破棄させてもらう!」
ええ、わかっていますとも。私はこの瞬間の為にずっと準備をしてきましたから。
私の婚約者であったマルセル王太子に寄り添う義妹のリルファ。何もかも私が読んでいたざまぁ系小説と一緒ね。
内容を知っている私が、ざまぁしてやる側の姉に転生したって言うことはそう言うことよね?私は小説のアンゼリカほど、気弱でも大人しくもないの。
やるからには徹底的にやらせていただきますわ!
HOT1位、恋愛1位、人気1位ありがとうございます!こんなに高順位は私史上初めてでものすごく光栄です!うわーうわー!
文字数45.000ほどで2021年12月頃の完結済み中編小説となります。
【完結保証】あれだけ愚図と罵ったんですから、私がいなくても大丈夫ですよね? 『元』婚約者様?
りーふぃあ
恋愛
有望な子爵家と婚約を結んだ男爵令嬢、レイナ・ミドルダム。
しかし待っていたのは義理の実家に召し使いのように扱われる日々だった。
あるパーティーの日、婚約者のランザス・ロージアは、レイナのドレスを取り上げて妹に渡してしまう。
「悔しかったら婚約破棄でもしてみろ。まあ、お前みたいな愚図にそんな度胸はないだろうけどな」
その瞬間、ぶつん、とレイナの頭の中が何かが切れた。
……いいでしょう。
そんなに私のことが気に入らないなら、こんな婚約はもういりません!
領地に戻ったレイナは領民たちに温かく迎えられる。
さらには学院時代に仲がよかった第一王子のフィリエルにも積極的にアプローチされたりと、幸せな生活を取り戻していく。
一方ロージア領では、領地運営をレイナに押し付けていたせいでだんだん領地の経営がほころび始めて……?
これは義両親の一族に虐められていた男爵令嬢が、周りの人たちに愛されて幸せになっていくお話。
★ ★ ★
※ご都合主義注意です!
※史実とは関係ございません、架空世界のお話です!
※【宣伝】新連載始めました!
婚約破棄されましたが、私は勘違いをしていたようです。
こちらもよろしくお願いします!
婚約者マウントを取ってくる幼馴染の話をしぶしぶ聞いていたら、あることに気が付いてしまいました
柚木ゆず
恋愛
「ベルティーユ、こうして会うのは3年ぶりかしらっ。ねえ、聞いてくださいまし! わたくし一昨日、隣国の次期侯爵様と婚約しましたのっ!」
久しぶりにお屋敷にやって来た、幼馴染の子爵令嬢レリア。彼女は婚約者を自慢をするためにわざわざ来て、私も婚約をしていると知ったら更に酷いことになってしまう。
自分の婚約者の方がお金持ちだから偉いだとか、自分のエンゲージリングの方が高価だとか。外で口にしてしまえば大問題になる発言を平気で行い、私は幼馴染だから我慢をして聞いていた。
――でも――。そうしていたら、あることに気が付いた。
レリアの婚約者様一家が経営されているという、ルナレーズ商会。そちらって、確か――
私はあなたの何番目ですか?
ましろ
恋愛
医療魔法士ルシアの恋人セシリオは王女の専属護衛騎士。王女はひと月後には隣国の王子のもとへ嫁ぐ。無事輿入れが終わったら結婚しようと約束していた。
しかし、隣国の情勢不安が騒がれだした。不安に怯える王女は、セシリオに1年だけ一緒に来てほしいと懇願した。
基本ご都合主義。R15は保険です。
妹と婚約者が結婚したけど、縁を切ったから知りません
編端みどり
恋愛
妹は何でもわたくしの物を欲しがりますわ。両親、使用人、ドレス、アクセサリー、部屋、食事まで。
最後に取ったのは婚約者でした。
ありがとう妹。初めて貴方に取られてうれしいと思ったわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる