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弱みあるんですか?
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気持ちいい夜風を感じながら二人少しリラックスした空気の中歩き続ける。
「田上君、さっき私に結婚の事を聞いてきたけど、君は彼女は居ないと言っていたが今後はどう考えてるんだ?」
「え?俺、いや僕ですか?う~ん。学生時代は彼女作る時間もないし社会人になってからは奨学金返すので大変だったんです。服もボロボロアパートもボロボロで。」
「授業料は?」
「親が離婚してたし、今のお父さんから援助の話は出てたけど、それは弟にしてやってほしいって言ったんです。理系の授業料ってえげつないんですよ。だからこの前やっと完済したところで学生中も社会人でもすっごく貧乏男だったんです。だから全然モテないですよ。たまにそれでも良いって来てくれる女の子いてたけど、何かフラれちゃいました。」
「君みたいな人が人からフラれる?どういうこと?」
「いやあ、何かやる事はやったりしてたんですけど結構めんどくさくて。それが伝わってたのかな…。性欲はあるんですけど色々理想を求められるとプレッシャーだし、期待外れとか思われないようにとか気を使ってしんどくなるんですよね。」
「俺ならそんなことしない…。」
「え?草野主任何か言いました?」
「いや、何でもない。この研修で気になる子は居たのか?」
「もう、ぶっちゃけ言いますけどね。草野主任が良い男過ぎて僕なんか誰の眼中にも入ってないですよ。完璧すぎる男性って悩みとか弱みとかあるんですか?」
「完璧って言うのは私の事か?」
「あなたしかいないでしょう?もうわざとですか?あ、二個目のアイテム。次はコアラのぬいぐるみか。何かファンシーで攻めてくるなあ。さあ、次行きましょう。」
「…。」
しばらく茂みのルートを歩く。
また草野主任が黙ったままだ。さっきちょっと砕けすぎたかな。恋バナして調子に乗ってしまったな俺。
「私の弱みだが。」突然話し始めた。
「え?あ、はい。」
「実は、すごく怖がりなんだ。今も怖くてたまらない。」
へ?アイテム二個回収するまでそんな素振りなかったよな。
いや、実はめちゃくちゃ無理してて、だから珍しく恋バナとかして気をそらしてたのかな?
「そ、そうなんですか。」
「ああ。だから、田上君申し訳ないが私のお願いを聞いてくれないか?いや、お願いを聞いてください。」
草野主任から敬語でお願いされている。めちゃくちゃ真剣な顔だ。ああ、でも困ったような切ない顔になってる。
いたたまれなくなって何をお願いされるのか聞かずに答えてしまった。
「何でも言ってください。俺にできることがあれば協力します。」
この人がこんな悲しそうな顔をしてるんだよっぽど怖いんだろう。
「その、俺と…手を繋いでほしい。」
「田上君、さっき私に結婚の事を聞いてきたけど、君は彼女は居ないと言っていたが今後はどう考えてるんだ?」
「え?俺、いや僕ですか?う~ん。学生時代は彼女作る時間もないし社会人になってからは奨学金返すので大変だったんです。服もボロボロアパートもボロボロで。」
「授業料は?」
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「俺ならそんなことしない…。」
「え?草野主任何か言いました?」
「いや、何でもない。この研修で気になる子は居たのか?」
「もう、ぶっちゃけ言いますけどね。草野主任が良い男過ぎて僕なんか誰の眼中にも入ってないですよ。完璧すぎる男性って悩みとか弱みとかあるんですか?」
「完璧って言うのは私の事か?」
「あなたしかいないでしょう?もうわざとですか?あ、二個目のアイテム。次はコアラのぬいぐるみか。何かファンシーで攻めてくるなあ。さあ、次行きましょう。」
「…。」
しばらく茂みのルートを歩く。
また草野主任が黙ったままだ。さっきちょっと砕けすぎたかな。恋バナして調子に乗ってしまったな俺。
「私の弱みだが。」突然話し始めた。
「え?あ、はい。」
「実は、すごく怖がりなんだ。今も怖くてたまらない。」
へ?アイテム二個回収するまでそんな素振りなかったよな。
いや、実はめちゃくちゃ無理してて、だから珍しく恋バナとかして気をそらしてたのかな?
「そ、そうなんですか。」
「ああ。だから、田上君申し訳ないが私のお願いを聞いてくれないか?いや、お願いを聞いてください。」
草野主任から敬語でお願いされている。めちゃくちゃ真剣な顔だ。ああ、でも困ったような切ない顔になってる。
いたたまれなくなって何をお願いされるのか聞かずに答えてしまった。
「何でも言ってください。俺にできることがあれば協力します。」
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