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後悔
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偵察隊を見てロイが倒れたまま嫌味を言う。
「来るのが遅すぎだろ。どうせ手出しできない案件だからずっと覗き見してたんだろ?」
「…ロイーズ様。お父上が心配されておいでです。
この騒ぎの主犯格二名は所在不明という報告で挙げます。あなた様は休養してください。」
次にリリアを見つけ
「あなたが現在この地区に移住したリリア・アルバ様ですね。先程の者との関係など追々聞き取りに参ります。
本来ならお二人ともこの時点で国家機関に連れて行く必要があるのですが、王族様と貴族様なのでひとまず状況確認のみさせていただきます。」
職員は紳士的な態度で接してくれた。
それでもリリアは混乱が解けない。
「嘘よ。ダンさん…。」と放心している。
「なあ、あんた。」
「名前はスクーです。」国家偵察隊の職員が答える。
「ああ、すまない。スクーさん。リリアは今動揺していて動けない。俺もこんな体だ。
スクーさん話が分かりそうな人だから頼みたいことがある。」
「頼まれる内容によります。」
「そうだな。まず、修道院の中にシェルターがあるんだ。そこにここの関係者が全員避難している。騒ぎは一旦落ち着いたと説明し、出てくるよう説明してほしい。
あと、この修道院は違法じゃないが希少な植物が多く栽培されてるんだ。あまり外部に情報を出さないでほしい。ダンのジジイが帰ってくるまで置いておいてくれ。」
「前半の話は解りました。しかし後半は約束できません。
先程逃亡した老人男性がこの地区に帰って来れるかどうかは不明です。」
「出来る限り頼む。」
「…。失礼します。」スクーは部下と共に修道院に向かった。
スクーはシェルターに避難していたラジオに状況を説明し、リリアとロイの休養を優先する手配を行ってくれた。
リリア、ロイを除いた関係者会議を行う。
皆重々しい空気だった。ラジオは落ち込み、他の皆もダンのことが心配でたまらない。
その空気を裂きながらラジオの執事が発言する。
「あのですねー、只今の状況ですがー、我々関係者の死亡者はゼロですー。これは喜ばしき事ですーはいー。しかし、これから降りかかるであろう問題を整理しましょうー。」と相変わらず飄々と議題を上げ整理する。
このような状況でも現実的に物事を進められる執事は貴重だ。
まず、これはアルバ家とビッツ家との問題である。
しかし、問題が起こったのは修道院の敷地である。
なので教会が介入する可能性が高い。
また、バスク地区は国家偵察機関に常々目をつけられていたので国が関与する可能性も高い。
この地区が豊かになりつつあるのはどの機関も把握している。
これまでの事業は、ビッツ家の無関心さが功を奏したが、精霊の資源つまり希少な薬草や祝福の花の存在が知れ渡ると家同士の問題ではなくなる。
国と教会と貴族の欲の絡んだ争いの中心にこのバスク地区修道院は置かれるということだ。
「流石やり手の執事は状況把握が早いね。
残念だけど、その予測はほぼ的中だろうね。
この地区担当の教会司教は腐ったやつでね。自分の利益にならない仕事は絶対やらない奴だ。
だからこの地区はあれだけ荒れてても放置だったんだよ。
上へのゴマスリにダンと精霊の薬草や花は持ってこいだ。我がものにしようと必死に奪ってくるよ。」
「今、大っぴらにはされませんが、国と教会のバランスが崩れています。ある意味敵対している部分もあります。
陣取り合戦にダンの処遇が利用されるのは必須ですね。」
シスタージャスミンも険しい表情で課題を呈す。
「ロイは王族関係者だが、教会が絡むと余計話がこじれるから彼には引いていてもらうしかないな。」
ため息をつきながらラジオはいい策がないか考える。しかし全く浮かんでこない。
「ラジオ様ー今出来ることは、ラジオ様のご実家に今回のことはラジオ様に一任するよう決議をいただくことが先決ですー。ビッツ家は国に忠誠を誓っていますが、教会とも癒着が強いので今回ビッツ家総出で動くと分が悪いことを重々説明いたしましょう。私もお供しますー。」
「本当にサラリと言ってはいけないことを言うな君は…。頼もしいよ。」
「出来ることからするしかないね。当主がいなくなるが、しばらくダンを捕らえるために国家偵察がこの辺ウロウロするはずだ。
アルバ家の連中も今なら下手なことできないだろう。ラジオ様は早く行きな!」
「あ、ああ。分かった。皆、リリアとロイをよろしく頼むよ。特にリリアは憔悴しているようだ。」
「仕方がありません。この修道院に入ってからあの子はダンを慕っていましたから。出来る限りサポートしましょう。」
シスターもリリアの様子を心配する。
「来るのが遅すぎだろ。どうせ手出しできない案件だからずっと覗き見してたんだろ?」
「…ロイーズ様。お父上が心配されておいでです。
この騒ぎの主犯格二名は所在不明という報告で挙げます。あなた様は休養してください。」
次にリリアを見つけ
「あなたが現在この地区に移住したリリア・アルバ様ですね。先程の者との関係など追々聞き取りに参ります。
本来ならお二人ともこの時点で国家機関に連れて行く必要があるのですが、王族様と貴族様なのでひとまず状況確認のみさせていただきます。」
職員は紳士的な態度で接してくれた。
それでもリリアは混乱が解けない。
「嘘よ。ダンさん…。」と放心している。
「なあ、あんた。」
「名前はスクーです。」国家偵察隊の職員が答える。
「ああ、すまない。スクーさん。リリアは今動揺していて動けない。俺もこんな体だ。
スクーさん話が分かりそうな人だから頼みたいことがある。」
「頼まれる内容によります。」
「そうだな。まず、修道院の中にシェルターがあるんだ。そこにここの関係者が全員避難している。騒ぎは一旦落ち着いたと説明し、出てくるよう説明してほしい。
あと、この修道院は違法じゃないが希少な植物が多く栽培されてるんだ。あまり外部に情報を出さないでほしい。ダンのジジイが帰ってくるまで置いておいてくれ。」
「前半の話は解りました。しかし後半は約束できません。
先程逃亡した老人男性がこの地区に帰って来れるかどうかは不明です。」
「出来る限り頼む。」
「…。失礼します。」スクーは部下と共に修道院に向かった。
スクーはシェルターに避難していたラジオに状況を説明し、リリアとロイの休養を優先する手配を行ってくれた。
リリア、ロイを除いた関係者会議を行う。
皆重々しい空気だった。ラジオは落ち込み、他の皆もダンのことが心配でたまらない。
その空気を裂きながらラジオの執事が発言する。
「あのですねー、只今の状況ですがー、我々関係者の死亡者はゼロですー。これは喜ばしき事ですーはいー。しかし、これから降りかかるであろう問題を整理しましょうー。」と相変わらず飄々と議題を上げ整理する。
このような状況でも現実的に物事を進められる執事は貴重だ。
まず、これはアルバ家とビッツ家との問題である。
しかし、問題が起こったのは修道院の敷地である。
なので教会が介入する可能性が高い。
また、バスク地区は国家偵察機関に常々目をつけられていたので国が関与する可能性も高い。
この地区が豊かになりつつあるのはどの機関も把握している。
これまでの事業は、ビッツ家の無関心さが功を奏したが、精霊の資源つまり希少な薬草や祝福の花の存在が知れ渡ると家同士の問題ではなくなる。
国と教会と貴族の欲の絡んだ争いの中心にこのバスク地区修道院は置かれるということだ。
「流石やり手の執事は状況把握が早いね。
残念だけど、その予測はほぼ的中だろうね。
この地区担当の教会司教は腐ったやつでね。自分の利益にならない仕事は絶対やらない奴だ。
だからこの地区はあれだけ荒れてても放置だったんだよ。
上へのゴマスリにダンと精霊の薬草や花は持ってこいだ。我がものにしようと必死に奪ってくるよ。」
「今、大っぴらにはされませんが、国と教会のバランスが崩れています。ある意味敵対している部分もあります。
陣取り合戦にダンの処遇が利用されるのは必須ですね。」
シスタージャスミンも険しい表情で課題を呈す。
「ロイは王族関係者だが、教会が絡むと余計話がこじれるから彼には引いていてもらうしかないな。」
ため息をつきながらラジオはいい策がないか考える。しかし全く浮かんでこない。
「ラジオ様ー今出来ることは、ラジオ様のご実家に今回のことはラジオ様に一任するよう決議をいただくことが先決ですー。ビッツ家は国に忠誠を誓っていますが、教会とも癒着が強いので今回ビッツ家総出で動くと分が悪いことを重々説明いたしましょう。私もお供しますー。」
「本当にサラリと言ってはいけないことを言うな君は…。頼もしいよ。」
「出来ることからするしかないね。当主がいなくなるが、しばらくダンを捕らえるために国家偵察がこの辺ウロウロするはずだ。
アルバ家の連中も今なら下手なことできないだろう。ラジオ様は早く行きな!」
「あ、ああ。分かった。皆、リリアとロイをよろしく頼むよ。特にリリアは憔悴しているようだ。」
「仕方がありません。この修道院に入ってからあの子はダンを慕っていましたから。出来る限りサポートしましょう。」
シスターもリリアの様子を心配する。
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