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その日、わたくしたち公爵家三兄妹は王城へと呼び出されました。
お父さまもお城までは付き添ってくださり、馬車の中で事情を話してくださりました。
「星護りの巫女にお会いすることになったよ」
「ずいぶん急な話ですね」
お兄さまの反応に、お父さまは含んだ笑い方で応えました。
「今のところ、巫女の望みはだいたい通す、というのが国と教会の方針だからね。
巫女が同年代の話し相手が欲しいと言えば、すぐにでも友人を用意するのが国策、ということだよ。
けれど教会内には身分だったり年齢だったりちょうどいい子がいないとかで、まずは第一王子殿下となったのだけれど、同性もいたほうが良いだろうということになって、ティアに白羽の矢が立ったんだ」
「姉上だけでは心配です」
「そう。だからね、せっかくだから私の子ども三人ともはいかがですか、ってお薦めしたんだよ。
そうしたら、巫女がぜひ、て言ってくれてね」
「お父さまは、もう巫女様にお会いになったのですか?」
「ああ、君たちに伝えたその日のうちに。
それから毎日ごきげん伺いだよ。
私やレオなんか、まだ若く見えたみたいで、進んでお話ししてくださってね。
どんな方だろうかと様子を見ていたけれど、ティアに会わせてもとくに問題はないとわかったからね、ティアも巫女のことを心配していただろう?」
お父さまがさすがの筆頭公爵様ぶりを発揮しているのですけれど、巫女様、というよりはわたくし中心に動かれていたようなのが、言葉の端々から伝わります。
お父さまが過保護なのはお兄さまやファウストの比でなく、どうも幼少期からのお父さま大好きアピールはここへ来ても過剰に効果を残していて、やり過ぎたかもしれない、というのは最近のわたくしの反省点です。
「レオのところのラガロの星も、借り出されるんじゃないかな。
あとは宰相子息とスコルピオーネ子息も、というところかな」
「殿方ばかりでは?」
「ティアがよければ、ベアトリーチェ嬢とヴィオラ嬢も明日以降には面通しとなるよ」
「わたくしがよければ、なのですか?」
「だって、ティアと仲良くなれなかった時、二人のほうだけが巫女の友人となったら嫌だろう?」
さも当然のようにお父さまは仰いますが、そのお考えは、本当に当然なのでしょうか……。
仲良くならなくてもいいよ、と暗に言われているような気がいたします。国策とは。
「まあ、そのうち学園に通い出すと私は思ってるけどね。
巫女のあのご気性では、教会に閉じこもっているのは一週間が限度だろう」
「活発な方なのです?」
「会えばわかる、かな。
良くも悪くも、こちらとは世界が違う方だから」
(異世界召喚ですもの。世界が違うというのはそういうことですわね)
わたくしに会わせてもいいとお考えになったのですから、お父さまとしての心象は、可もなく不可もなく、ということなのでしょうけれど、含んだ仰りようが気にはなります。
(乙女ゲームの異世界召喚ヒロイン……わたくしたちとしても待望の「星護りの巫女」様なのですから、はじめから愛され系の方かと思いましたけれど、お父さまはどちらかというとシニカルな立場をとっていらっしゃるのね)
乙女ゲームはあくまでゲーム、ということでしょうか。
現実に見ると、なかなか複雑な事情が絡みあっていそうです。
「最初は驚くかもしれないけれど、害意はないから気にしなくていい。
話しをしてみて、合わないとなれば公爵家は手を引くし、あとは王家と他の家に任せればいいよ」
要はわたくしの気が済めばそれでいい、というおつもりで今回の席を用意してくださった、ということのようです。
(……お父さまの愛が重いですわ)
今にはじまったことではないですけれど。
「いいえ、お父さま。
巫女様はわたくしたちのために星の神様が遣わしてくださった方ですもの、何かわたくしにできることがあれば、少しでもお手伝いしたく存じます」
「私の天使、ティアならそう言うとは思ったよ。
けれど、絶対に無理をしてはいけないよ」
ほら、とお父さまがわたくしを抱き寄せました。
馬車の中とはいえ、公爵家の馬車は広くて揺れも少ない特別仕様なので、隣に座っていたお父さまの膝に簡単に抱き上げられてしまいました。
「また少し、軽くなったのではないかい?
学園に通うようになってから、折れそうなほどでお父さまは心配だよ」
腰に手が回り、肩に額を預けてお父さまが気弱な声を出されます。
「お父さま、ティアももう16歳ですのよ。
恥ずかしいですわ」
軽くなったなんてとんでもない。
幼い頃と比べれば、ずいぶん女性らしく育ったつもりなのですけれど。
恥ずかしくて真向かいに座るお兄さまとファウストの視線が気になりましたが、お父さまを咎めるでもなく、二人も似たような心配そうな顔をしてわたくしを見ております。
(あぁ、わたくしの言動がふわふわとしていて心配なのではなくて、本当に体調や気疲れを心配なさっているのだわ)
過保護とは思っていましたけれど、ここまでとは。
(……ここまで愛されていれば、いざ断罪となっても、きっと守ってくださいますわね)
一緒に没落、は避けたいですから、やはり断罪自体を回避するのが目標です。
(断罪回避を目指しつつ、巫女様がシナリオを進められるようにお手伝いをする……なかなか忙しそうですわね)
はじめからさっさと攻略対象を決めて進めていくような仕様のゲームだといいのですけれど、果たして巫女様はどなたを選ぶのでしょう。
(逆ハーレム狙いだけは、やめて)
それだけを強く願いながら、結局、王城まではずっとお父さまのお膝の上で過ごすことになりました。
*
「えっ、すごい、可愛いっ、お人形さんみたい!」
はじめてお会いした巫女様の第一声がそれで、とにかく素直で可愛らしい方、というのが第一印象でした。
王城で通された応接室で見えたのは、黒髪をポニーテールにした、ニホンのザ・女子高生で、乙女ゲームのヒロインに相応しく、瞳のきゅるっとした可愛らしい少女です。
(なつかしい、セーラー服ですわ!)
せっかくお城にいるのに、ドレスではなく制服のままなのは、乙女ゲームの仕様なのでしょうか。
スタンダードに白地に紺の襟、スカーフも紺色、膝丈のプリーツスカートはこちらの世界では目のやり場に困る丈なのでしょうけれど、紺のハイソックスと合わせて、わたくしには少なからず郷愁を誘うものです。
「あ、ごめんなさい!
はじめまして、天野セーラです」
心の声が先に出たことを恥ずかしがるように、巫女様は頬を染めてペコリと頭を下げ、自己紹介をしてくださいました。
(セーラー服のセーラ様)
デフォルト名なのでしょうか。
覚えやすくも安易な気がいたしますけれど、星の巫女様っぽいと言えばそうなのかしら?
巫女様自体は、さすがヒロインと感心してしまう可愛らしさなのですけれど、それよりも巫女様は、わたくしに関心がおありのようです。
たたっと走り寄ってくると、躊躇もなくわたくしの手をとりました。
「公爵様の子どもたちってあなたたちでしょ?ねえ、名前は?」
「ルクレツィア・ガラッシア、と申します」
これが現代の女子高生のコミュ力なのでしょうか。
それともヒロインだから?
面食らってカーテシーも披露できませんでした。
「ルクレツィア……ルーちゃん?」
「家族には、ティアと呼ばれております」
「ティアちゃん!私のことも、セーラって呼んでねっ」
お、おう……。
心の中の三十路が、その圧倒的な眩さにダメージを受けております。
(これは、どちらかしら?)
見たままの素直さなのか、逆ハーレムを狙っている計算なのか。
一応、お兄さまとファウストも一緒に来ているのですけれど、そちらには目もくれずにわたくし、ということはどういうことなのでしょう。
「巫女、ルクレツィアが驚いているでしょう?」
困惑気味のわたくしを救ってくれたのは、王子殿下でした。
お父さまもお城までは付き添ってくださり、馬車の中で事情を話してくださりました。
「星護りの巫女にお会いすることになったよ」
「ずいぶん急な話ですね」
お兄さまの反応に、お父さまは含んだ笑い方で応えました。
「今のところ、巫女の望みはだいたい通す、というのが国と教会の方針だからね。
巫女が同年代の話し相手が欲しいと言えば、すぐにでも友人を用意するのが国策、ということだよ。
けれど教会内には身分だったり年齢だったりちょうどいい子がいないとかで、まずは第一王子殿下となったのだけれど、同性もいたほうが良いだろうということになって、ティアに白羽の矢が立ったんだ」
「姉上だけでは心配です」
「そう。だからね、せっかくだから私の子ども三人ともはいかがですか、ってお薦めしたんだよ。
そうしたら、巫女がぜひ、て言ってくれてね」
「お父さまは、もう巫女様にお会いになったのですか?」
「ああ、君たちに伝えたその日のうちに。
それから毎日ごきげん伺いだよ。
私やレオなんか、まだ若く見えたみたいで、進んでお話ししてくださってね。
どんな方だろうかと様子を見ていたけれど、ティアに会わせてもとくに問題はないとわかったからね、ティアも巫女のことを心配していただろう?」
お父さまがさすがの筆頭公爵様ぶりを発揮しているのですけれど、巫女様、というよりはわたくし中心に動かれていたようなのが、言葉の端々から伝わります。
お父さまが過保護なのはお兄さまやファウストの比でなく、どうも幼少期からのお父さま大好きアピールはここへ来ても過剰に効果を残していて、やり過ぎたかもしれない、というのは最近のわたくしの反省点です。
「レオのところのラガロの星も、借り出されるんじゃないかな。
あとは宰相子息とスコルピオーネ子息も、というところかな」
「殿方ばかりでは?」
「ティアがよければ、ベアトリーチェ嬢とヴィオラ嬢も明日以降には面通しとなるよ」
「わたくしがよければ、なのですか?」
「だって、ティアと仲良くなれなかった時、二人のほうだけが巫女の友人となったら嫌だろう?」
さも当然のようにお父さまは仰いますが、そのお考えは、本当に当然なのでしょうか……。
仲良くならなくてもいいよ、と暗に言われているような気がいたします。国策とは。
「まあ、そのうち学園に通い出すと私は思ってるけどね。
巫女のあのご気性では、教会に閉じこもっているのは一週間が限度だろう」
「活発な方なのです?」
「会えばわかる、かな。
良くも悪くも、こちらとは世界が違う方だから」
(異世界召喚ですもの。世界が違うというのはそういうことですわね)
わたくしに会わせてもいいとお考えになったのですから、お父さまとしての心象は、可もなく不可もなく、ということなのでしょうけれど、含んだ仰りようが気にはなります。
(乙女ゲームの異世界召喚ヒロイン……わたくしたちとしても待望の「星護りの巫女」様なのですから、はじめから愛され系の方かと思いましたけれど、お父さまはどちらかというとシニカルな立場をとっていらっしゃるのね)
乙女ゲームはあくまでゲーム、ということでしょうか。
現実に見ると、なかなか複雑な事情が絡みあっていそうです。
「最初は驚くかもしれないけれど、害意はないから気にしなくていい。
話しをしてみて、合わないとなれば公爵家は手を引くし、あとは王家と他の家に任せればいいよ」
要はわたくしの気が済めばそれでいい、というおつもりで今回の席を用意してくださった、ということのようです。
(……お父さまの愛が重いですわ)
今にはじまったことではないですけれど。
「いいえ、お父さま。
巫女様はわたくしたちのために星の神様が遣わしてくださった方ですもの、何かわたくしにできることがあれば、少しでもお手伝いしたく存じます」
「私の天使、ティアならそう言うとは思ったよ。
けれど、絶対に無理をしてはいけないよ」
ほら、とお父さまがわたくしを抱き寄せました。
馬車の中とはいえ、公爵家の馬車は広くて揺れも少ない特別仕様なので、隣に座っていたお父さまの膝に簡単に抱き上げられてしまいました。
「また少し、軽くなったのではないかい?
学園に通うようになってから、折れそうなほどでお父さまは心配だよ」
腰に手が回り、肩に額を預けてお父さまが気弱な声を出されます。
「お父さま、ティアももう16歳ですのよ。
恥ずかしいですわ」
軽くなったなんてとんでもない。
幼い頃と比べれば、ずいぶん女性らしく育ったつもりなのですけれど。
恥ずかしくて真向かいに座るお兄さまとファウストの視線が気になりましたが、お父さまを咎めるでもなく、二人も似たような心配そうな顔をしてわたくしを見ております。
(あぁ、わたくしの言動がふわふわとしていて心配なのではなくて、本当に体調や気疲れを心配なさっているのだわ)
過保護とは思っていましたけれど、ここまでとは。
(……ここまで愛されていれば、いざ断罪となっても、きっと守ってくださいますわね)
一緒に没落、は避けたいですから、やはり断罪自体を回避するのが目標です。
(断罪回避を目指しつつ、巫女様がシナリオを進められるようにお手伝いをする……なかなか忙しそうですわね)
はじめからさっさと攻略対象を決めて進めていくような仕様のゲームだといいのですけれど、果たして巫女様はどなたを選ぶのでしょう。
(逆ハーレム狙いだけは、やめて)
それだけを強く願いながら、結局、王城まではずっとお父さまのお膝の上で過ごすことになりました。
*
「えっ、すごい、可愛いっ、お人形さんみたい!」
はじめてお会いした巫女様の第一声がそれで、とにかく素直で可愛らしい方、というのが第一印象でした。
王城で通された応接室で見えたのは、黒髪をポニーテールにした、ニホンのザ・女子高生で、乙女ゲームのヒロインに相応しく、瞳のきゅるっとした可愛らしい少女です。
(なつかしい、セーラー服ですわ!)
せっかくお城にいるのに、ドレスではなく制服のままなのは、乙女ゲームの仕様なのでしょうか。
スタンダードに白地に紺の襟、スカーフも紺色、膝丈のプリーツスカートはこちらの世界では目のやり場に困る丈なのでしょうけれど、紺のハイソックスと合わせて、わたくしには少なからず郷愁を誘うものです。
「あ、ごめんなさい!
はじめまして、天野セーラです」
心の声が先に出たことを恥ずかしがるように、巫女様は頬を染めてペコリと頭を下げ、自己紹介をしてくださいました。
(セーラー服のセーラ様)
デフォルト名なのでしょうか。
覚えやすくも安易な気がいたしますけれど、星の巫女様っぽいと言えばそうなのかしら?
巫女様自体は、さすがヒロインと感心してしまう可愛らしさなのですけれど、それよりも巫女様は、わたくしに関心がおありのようです。
たたっと走り寄ってくると、躊躇もなくわたくしの手をとりました。
「公爵様の子どもたちってあなたたちでしょ?ねえ、名前は?」
「ルクレツィア・ガラッシア、と申します」
これが現代の女子高生のコミュ力なのでしょうか。
それともヒロインだから?
面食らってカーテシーも披露できませんでした。
「ルクレツィア……ルーちゃん?」
「家族には、ティアと呼ばれております」
「ティアちゃん!私のことも、セーラって呼んでねっ」
お、おう……。
心の中の三十路が、その圧倒的な眩さにダメージを受けております。
(これは、どちらかしら?)
見たままの素直さなのか、逆ハーレムを狙っている計算なのか。
一応、お兄さまとファウストも一緒に来ているのですけれど、そちらには目もくれずにわたくし、ということはどういうことなのでしょう。
「巫女、ルクレツィアが驚いているでしょう?」
困惑気味のわたくしを救ってくれたのは、王子殿下でした。
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